日本には脊髄損傷者が12万人もおられ、その多くが交通事故やその他の病気が原因で脊髄損傷者になってしまった人たちがリハビリの生活の中で、一般社会との接点を失い引きこもりやうつになる人も少なくないと言われています。
そこで、治療で回復が望めないと思われている脊髄損傷症の方に希望を与えるようなリハビリ法をアメリカで習得された人がいます。以前にも私のブログの記事でご紹介したと思います。
世界でも10人しかいないという脊髄損傷回復スペシャリスト(CSRS)のJ-Workoutの渡辺淳さんです。
車いすテニスの国枝選手もこの渡辺さんのトレーニングを行い自分一人で立てるようになられたそうです。
渡辺さんのリハビリは従来のものとは違い、感覚を失った神経に刺激を与え、再活性化させるという新しい発想のトレーニングで、切断された神経繊維とわずかに生き残った神経繊維との間に新しい神経回路を創り出し、歩行を可能にさせるというもの。
この脊椎損傷回復トレーニングは、皆が全員治ると言うものではなく、脊髄の神経が少しでも機能を残している場合にこのトレーニングをすれば、回復の傾向が見られるとのことです。
そして、脊髄損傷者を歩けるようにするだけでなく、社会復帰のサポートとして就労支援まで始められているところが凄いですよね。
しかし、良いことばかりでなく、トレーニングの費用がどのくらいかかり、トレーニングの日数もどの程度なのかなどとても気になる点も多くあり、全国の脊髄損傷者の方へ慎重に検討されることを望みます。