物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

シデシャジン

2018-08-18 21:00:00 | キキョウ科
シデシャジン(四手沙参)
<学名:Asyneuma japonicum (Miq.) Briq.>
キキョウ科 シデシャジン属 多年草






撮影日 2017.08.14: 長野県




撮影日 2018.08.14: 群馬県


時々は出会ってはいるのですが被写体として良い状態の花には
めぐり合っていません。

本州および九州の丘陵帯から山地帯の野原や林縁に分布、生育する。
根茎は横にはい茎は直立し、高さは50~100cm、
全体に粗い毛が散生する。切ると白い乳液が出る。
葉は互生し、茎の下部につく葉には
葉柄があるが、上部にいくにしたがって無柄になる。
葉身は長さ5-10cmになり、卵形から長楕円形で、
先端はとがり基部はくさび形、縁には不規則な鋸歯がある。

撮影日 2016.08.15: 群馬県
花期8~9月。茎頂と上部の葉腋に総状花序に多数の花をつける。
花冠は青紫色で基部まで5深裂し、裂片は長さ10-15mm、幅1-2mmの
線形で、平開し先端は反り返る。雄蘂は5本で花冠裂片よりごく短い。
花柱は花冠裂片と同じ長さで、花冠裂片が平開し反り返っているため
長く突出してみえる。柱頭は3裂する。

雄性先熟。

雄性期には雌しべの先は紫色を帯び、閉じている。花柱は雄しべの間から
長く突き出し、雌性期に柱頭は3裂する。


果実は果で、径5-6mmの扁球形となる。



和名の由来は、花冠裂片の細裂のようすを神前に供える四手
(しめ縄や玉串などにつける白い紙)にたとえたもの。



フジカンゾウ ~2018~

2018-08-18 18:00:00 | マメ科
★ ヌスビトハギの仲間 ★



フジカンゾウ(藤甘草)
<学名:Desmodium oldhamii Oliv.>
マメ科 ヌスビトハギ属 多年草





撮影日 2018.08.14: 群馬県
本州~九州の山野の林内に生える多年草。
茎は直立~斜上し高さ50~120cm、茎や葉の両面など全体にまばらに
毛がある。

葉は互生し、奇数羽状複葉。7または5小葉からなり、
小葉は卵形~長楕円形、長さ3~10㎝、幅2~6cm。

先が尖り、基部は楔形。葉柄は長さ4~6㎝。
ほとんどのヌスビトハギの仲間は3出複葉ですが、
フジカンゾウは5,7個の羽状複葉なんで葉で識別が
可能ですね。


托葉は線形で長さ7~8mm。


花期は8~9月。

茎頂と上部の葉腋に総状花序を作って
蝶形花を多数つける。長い花序は40㎝ほどになる。

花は淡紅紫色(ピンク)で長さ8~10mm。萼は小さく
5浅裂し有毛。

ヌスビトハギの仲間の花は『爆裂花』といわれ
 「虫が蜜を吸おうと花にもぐりこむと、爆発するように 翼弁・竜骨弁が下へはじけ同時に雄しべが上方に跳ね あがって虫の腹部に花粉をたたきつけるよう出てきます。」
という仕組みを持っています。
元には戻らないので、虫が来た花とまだ来ていない花が
わかります。
蘂が出ている花には虫が訪れたということです。

花柄は長さ4~6㎜、果時には6~11㎜になる。

果実(節果)は8~10mmの柄があり、小節果が1~2個、
小節果は長さ12~16㎜の半月形、くびれが深く、熟すと
関節で切れ、1個ずつバラバラになって落ちる。

表面は単鈎毛があって動物などにくっついて運ばれる。
種子は長さ約9㎜、幅約5㎜、扁平で小節果と同形(半月形)。



花が藤、葉っぱの茂る姿が甘草(マメ科の薬草)に似ているのでこの名前があります。



ツユクサ  ~2018~

2018-08-18 06:00:00 | ツユクサ科
今回載せるのは写真のみです。↓のリンクを覗いてみてください。



ツユクサ(露草)
<学名:Commelina communis L.>
ツユクサ科 ツユクサ属 一年草


道端などどこでもよく見かけるありふれた雑草ですが、意外と知恵者で
面白い生態をしています。

撮影日 2018.07.20: 群馬県

↑のリンクで"花のしくみ"をご覧ください。