物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

ヤナギラン

2017-08-08 22:00:00 | アカバナ科
 
ヤナギラン(柳蘭)
<学名:Chamerion angustifolium (L.) Holub>
アカバナ科 ヤナギラン属 多年草







群落になっていることが多いです。
撮影日 2017.08.6: 群馬県

本州中部以北、北海道の亜高山帯から山地帯の草地や礫地に
分布する。森林の伐採跡地・林道沿いの湿った草地などに
群落をつくることが多い。

 
やや薄い緑色または薄紅紫色を帯びた茎は高さ0.5-1.5 mで、
ほとんど枝分れせずまっすぐ上に伸びる。葉は互生。
 
 
 
花期は7-9月。茎頂に総状花序を形成する。濃紫色の花が
下から順に咲く。


長さ1-1.5 cmの花弁は4個で、雄しべは8個、
花は下から上に順次咲き、雄しべだけの花が先に開き、
後から雌しべの先が十字に開いて雄しべの花粉を受粉する雄性先熟。
 
 
 
 
 

果実は細長く、白い綿毛を付けた種子を飛び散らせる。
 
和名の由来は、葉が柳に似ていて、花を蘭にたとえたもので
ラン科ではありません。



シモツケソウ

2017-08-08 06:00:00 | バラ科

シモツケソウ(下野草)
<学名:Filipendula multijuga Maxim.>
バラ科 シモツケソウ属 多年草


関東以西の本州・四国・九州に分布する多年草。
やや湿った草原や湿原の周辺などに生える。
根茎は横に這い、若株では太く、大株では節が
数珠状になる。


撮影日 2017.08.06: 群馬県

根生葉及び下部の茎葉は奇数羽状複葉、頂小葉が
大きく、幅5~10㎝、掌状に5~7中深裂し、側小葉は
長い葉軸に多数つき、
長さ3~0.3㎝、基部ほど小さくなる。


以前紹介した同属のオニシモツケと側小葉の様子は同じですね。

上部の茎葉は側小葉が小さく、ほとんど無いと頂小葉が
托葉状に見えることもある。
托葉は、膜質、茎に沿って直立する。



花期6月~8月、茎頂又は上部の葉腋から出る散房状の
総状花序に小さな美しい淡紅色の花を多数つける。



花は桃色ですが、色に濃淡があり、白花もあります。
花柄は無毛。花は直径4~5㎜、花弁4~5個。
雄しべは多数で花糸が長い。


丸い蕾もかわいいですね。