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ノート:詩の(よくて)変化・(悪くて)衰退

ノート:詩の(よくて)変化・(悪くて)衰退

(イギリスにおいて)詩がかつてのような文学・
娯楽の中心ではなくなった原因、およびその結果は、
次の点に尽きるのではないか。

どんな人・もの・こと・場所・生きかた・その他が
いいか悪いか、好きか嫌いか、というごくふつうの
話題・問題を扱う手段・媒体が、詩ではなくなった。
18世紀以降、小説・写真・映画・TV番組などへと
少しずつ移行してきた。

たとえば、下のジョンソンのエピグラム 94が描いて
いるのは、(ダンの諷刺は未読で知らないが、)
人や社会を笑う作品を楽しめる貴族女性。
今の日本でいうなら、諷刺的な漫才やコントを
見て楽しめる高学歴で知的で美しい女性、という感じ。

現在では、このような人物のイメージは、
小説・映画・TVドラマ・ニュースなどによって
提供される。詩ではなく。

(ポップ・ソングの歌詞には当然従来の詩の役割が
一部継承されているが、音・メロディがつくことによって
言葉の内容が相対的に重要ではなくなってきている。)

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