夢の実現へ きむら社会福祉士事務所

独立型社会福祉士事務所を続け、地域&在宅医療の重要性を訴え、あきらめず!岩手県の医師充足度ワーストワン汚名を返上したい!

間仕切りでプライバシー 避難所に設置~着替え、介護しやすく~!

2011-04-17 13:02:24 | 東日本大震災の情報
旧友からの電話は嬉しい勇気の源だ

間仕切りでプライバシー 避難所に設置~着替え、介護しやすく~
 仕切りができた避難所で、休憩する家族(岩泉町で)  避難所生活が1か月を超え、住民たちのプライバシー確保の動きが進んでいる。間仕切りを設置した結果、女性を中心に歓迎の声が上がる一方、せっかく芽生えた仲間意識が薄れてしまうと心配する声も出始めた。

 岩泉町の町民会館で8日、避難民約40人が身を寄せる会議室に、秋田県職員らが合板(縦1メートル80センチ、横90センチ)を持ち込んだ。くつろげるよう、1人当たりのスペースは3畳分に設定した。

 避難所の女性約20人のうちの1人、同町小本の臨時職員金沢樹里さん(25)は「着替えはトイレに行ったり、人がいない時間を見計らってやっていた。これでやりやすくなる」と安心した表情を浮かべた。

 約140人が生活する宮古市の宮古小学校でも今月初旬、保健師から「お年寄りが体をふくスペースがほしい」との相談を受け、教職員たちが体育館の更衣室と医務室に、断熱パネルやカーテンで個室を作った。

 一方で、1か月を超す共同生活で連帯意識も芽生えている。
宮古小の体育館では、お年寄りが具合を悪くしていることに、隣の住民が気づき、すぐに手当てできたケースもあった。川上良治副校長は「個人空間も大切だが、それがないからこそ助かったこともある。難しい問題」と話す。(2011年4月17日 読売新聞)

今回の大震災で予想を超えた様々な事がおき、その対応に苦慮している状況は続く。
想定されたマニュアルや規則・規定は効果を発揮したのか?検証する必要がある
いつも課題となる「プライバシー確保」に関する問題もその1つだ。
避難所でプライバシーってあるのか?どうやって確保できるのか?皆さんの合意をどう取り付けるのか?・・・・考えさせられ事が多い。
生か死か・・・。地震、津波を体験し、これは人の尊厳にかかわる重要課題だ。
この大震災を契機に基本的なところから検討していきたいものだ。
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震災の津波、宮古で38・9m…明治三陸上回る!

2011-04-16 13:20:45 | 東日本大震災の情報
午後からカミナリ、強い雨が・・・・!

宮古の津波遡上38.9メートル 明治三陸超える  
 東日本大震災の大津波で、陸地の斜面を駆け上がった津波の高さ「遡上(そじょう)高」が、宮古市・姉吉地区で明治三陸津波の最大値を上回る38・9メートルだったことが東京海洋大の調査で分かった。リアス式海岸特有の地形により、波が増幅。県内各地に大規模な被害をもたらした津波は、国内観測史上最大だったことが確認された。 

 同大の岡安章夫教授(海岸工学)が13日、宮古市の姉吉地区を調査。海岸線から400~450メートル離れた崖で、津波で倒れた木の痕跡を調べたところ、38・9メートルだった。

 同地区は重茂半島の南に位置し、湾奥に向かって狭くなるV字形地形。津波が勢いを保ったまま、急斜面にぶつかり高さを増したとみられる。 

 岡安教授は「平地が短く、波が勢いを持ったまま一気に駆け上がったのではないか。明治三陸級の大きさだったことがあらためて示された」と分析する。

 姉吉地区を流れる川の上流で、津波により海岸から流されたとみられる材木などが見つかっており、さらに高い位置まで海水が上がった可能性もあるという。

 日本被害津波総覧第二版によると、明治三陸地震(1896年)津波の遡上高は、最高値が大船渡市三陸町綾里の38・2メートル。観測史上では国内最高記録とされてきた。

 土木学会海岸工学委員会などで構成する東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループは、3月から被災地を調査。

 湾奥が狭くなるリアス式海岸では、遡上高が30メートルを超えた。宮古市・田老地区で37・9メートル、大船渡市三陸町綾里は30・1メートル、田野畑村・島越でも27・6メートルを観測。

 また、低地に広がる陸前高田市高田町は18・9メートル、大槌町の役場近くは11・8メートルに上り、市街地に大きな被害をもたらした。
(2011/04/16 岩手日報)

 
改めて「津波」の凄さ、脅威を見せつけるような遡上高の高さだ。
ほとんどハード面の整備は役に立たない事なのか?
今後は、できるだけ高台に住居を建設していくように、「街づくり」を進めてほしいと願う
先祖代々、昔からその土地に定住した方には思い入れや事情があると思う。十分な話し合いは大切だ。その上で決断が必要だ。次世代に禍根を残さないような復興が望まれる。難しい選択を迫られる時が近づいている。


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支援物資のお願い!第1弾

2011-04-15 17:54:13 | 東日本大震災の情報
     ~支援物資についてのお願い~第1弾
東日本大震災から1カ月過ぎました。
皆さまからご声援や激励のお言葉をいただき、ありがとうございます。
少しずつですが復旧、復興に向けた取り組みがはじまってまいりました。
具体的には、空きの雇用促進住宅、県営住宅や市営住宅、仮設住宅等への入居が急がれ、避難所から移動された方々への支援も大変重要なことになります。長期的な継続した支援が必要になるものと思われます。
ほとんどの被災者が地震・津波で家屋や財産を失い、避難所での生活を経て、今度は全く知らない地域へ来て不安な生活が始まります。
こうした状況で予想される心配事や不安を少しでも軽減して、物心両面から支援をしていくことを願っております。
そこで、皆さまに本ブログを通じて、下記の物資の支援・協力をお願いします。

<男性> 
 (5歳位~高齢者用、サイズはS~2L)
<必要なもの> 
 ①パンツ(ブリーフ、トランクスなど)
 ②ステテコ(夏用)、下ズボン(春~冬用)
 ③シャツ(長袖)
 ④シャツ(半袖)
 ⑤ランニングシャツ
 ⑥靴下・ソックスなど
       *肌に身に付けるものなので新品でお願いします。

<女性> 
 (5歳位~高齢者用、サイズはS~2L)
<必要なもの>
 ①ショーツ
 ②ズボン下(長め)
 ③ズボン下(7分丈)
 ④綿製シャツ(長袖)
 ⑤綿製シャツ(半袖)
 ⑥靴下・ソックスなど
       *肌に身に付けるものなので新品でお願いします

<送り先>
 〒027-0041 
   岩手県宮古市西ヶ丘1-12-16
       ブックス西ヶ丘
      鈴木 美知子宛へ
       ℡ 0193-64-0277


<注意点>
①梱包した段ボールの表に「生活創り応援団」と明記して下さい。
②お願いした物資の中味、内容についても、解るように表に明記して下さい。
  例えば、男性のパンツ5枚、シャツ10枚とか。
      女性の綿シャツ3枚、ソックス10枚とか。
③送料についての一切は、送る側(ご依頼主)にて負担するようお願いします。
④期間は、4月15日~5月15日までの1ヶ月間とします。
⑤お一人1箱でお願いします。(集荷の具合を見て必要な場合は再度アナウンスします)
⑥本ブログで、状況報告いたします。

宜しくお願いいたします。

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がれき撤去へ被災者雇用 田野畑村が就業仲介!

2011-04-14 10:56:11 | 東日本大震災の情報
風が強い!テレビアンテナが落下ケガなし

がれき撤去へ被災者雇用 田野畑村が就業仲介
 田野畑村は東日本大震災の村内被災者を対象に、がれき撤去の仕事をあっせんする被災者支援事業を開始した。津波で自宅や職場、漁船が流された人を募集し、村が契約する建設業者に紹介。建設業者は臨時職員として雇用する。津波で奪われた雇用の場の確保を目指し、自ら立ち上がった同村。震災1カ月を迎え、被災地では復興に向けた動きが各地に広がっている。

 同村の支援事業は今月2日から、国の市町村に対するがれき撤去の補助事業を先取りする形で始まった。

 作業は午前8時~午後4時半までで日当は7千円。現在、約50人が名簿登録され、一日当たり約30人が、重機では取り切れない小さながれきの回収や、建物に絡まった漁網を手で取り除くなどの軽作業に当たっている。

 上机莞治村長は「体を動かさないと気もめいったままになる。『もう一度仕事をやってみよう』という気持ちにさせるのが生活再建の第一歩だ」と力を込める。

【詳しくは岩手日報本紙をご覧下さい】
(2011/04/11)

田野畑村に続いて釜石市も同様に「被災者支援事業」を始めた。良いアイデアだ。
お互いにとってプラスになるような事業の導入は大切だ。
災害ボランティアの皆さんのご協力と合わせた取り組みであれば最良である。
早期の復旧、復興への意気込みを感じる。
いろいろな企画やアイデアを率先してやり抜くことが前向きな姿勢になるような気がする。
おそらく、村民や市民の提案を受け入れ、実施へと決断したのだろう。トップリーダーに拍手だ。
具体的な取り組みこそ元気の源になる。
こんな厳しい時だからこそ血の通った施策を願いたいものだ。
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個人ボランティアどう対応 宿泊や窓口不足!

2011-04-13 09:37:53 | 東日本大震災の情報
寒さ、花粉症・・・体温調整が難しい!

個人ボランティアどう対応 宿泊や窓口不足
東日本大震災で被災した沿岸市町村で、県外ボランティアの受け入れが始まる中、個人ボランティアへの対応が課題になっている。スタッフの人員不足で個別の受け付け業務ができないほか、宿泊施設が不足し大幅な受け入れも困難な状況だ。今後はボランティアの需要が増える可能性もあり、現地の受け入れ態勢の強化が急務となっている。

 県災害ボランティアセンターによると、県内では10日までに延べ約1万9千人のボランティアが活動を展開。同日は盛岡市から被災地へのバスを運行し、県外ボランティア約20人を含む76人が大槌町で家屋の泥のかき出しなどを行った。


 被災地の災害ボランティアセンターでは、既に大船渡市や山田町、大槌町などで県外ボランティア団体の受け入れを実施。宮古市でも10日、団体に限り募集を開始した。


 一方、市町村センターのほとんどで県外の個人ボランティアの受け入れは行っていない。各センターは地元や全国の社会福祉協議会、NPO法人の職員らで運営しているが▽運営スタッフの人員不足▽個人単位でできる活動が少ない▽個人情報管理が難しい―などを理由に挙げる。


 被災地にボランティアの宿泊場所が少ないことも大きな理由。陸前高田市では、市中心部が壊滅的な被害を受けたほか停電や断水が続く地域もあり、大勢の県外ボランティアが滞在する場所がない。


 市内の希望者を中心に募集している釜石市の災害支援ボランティアセンターの矢浦一衛本部長は「県外希望者を受け入れるにも市内の宿泊施設が被災しているため、内陸に確保してもらうしかない」と実情を語る。


 県外ボランティアの受け入れについて、災害ボランティアセンター運営支援者の山本克彦県立大准教授(社会福祉学)は「県外ボランティアは次々と県内入りしているが、活動はあくまで被災者ニーズが前提だ。被災地で求められていることを的確に把握することが重要。現地センターの態勢を強化していく必要がある」と訴える。

災害ボランティアの皆さまの協力・支援が大切になってきた。
県内外から、団体でも、個人でも、準備の整ったところから受け入れをして支援をお願いする姿勢が、取り組みが期待される。団体なら良いが、個人はダメと言った発想も理解できない。
さまざまな混乱や事情もあろうが、力強く復興する宣言に矛盾する。受け入れを制限しないような取り組みを望みたい。

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大震災の現実は厳しい~山田町~大槌町~釜石へ!②

2011-04-12 11:24:59 | 東日本大震災の情報

 国道45号パイパスから見た大槌の町・・・・・県立大槌病院が見えるだけで他に何もない!

残念な風景です。鵜住居の「薬王堂」は買い物やトイレ休憩に利用させてもらっていた。

壊滅的な状態です。

鵜住居から坂を下ると両石地区へ。ここの景色も美しいのです。

緩やかな坂を上り、テレトラック釜石を横目にトンネルを通過すると釜石なのですが、防潮堤が破壊され、防波堤などもえぐられている。45号線は片側通行可能。(開通した三陸道は両石地区を通らず)

海面とほぼ同じ土地に立ち並んだ家屋も甚大な被害を受けました。

時々ガソリンを給油しているセルフスタンドも、跡形もないほどの被害!。悲しい。

国会議員たちは何故、地震・津波被害を受けた現場を見に来ないのか!素朴な疑問だ。まめに活動している議員もいると思うが、この機会に、でるだけ多くの議員さんに視察し、被災者を激励して頂きたい。

 大震災から1ヵ月過ぎた。

復興に向けた取り組みに集中しなければならないのに、何から手をつけたらいいのか?

何をするべきなのか?自分に何ができるのか?・・・・・・葛藤がつづく評論ばかりせず、行動したのだが・・・・・・・・。この切り替えは難しい

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大震災の現実は厳しい~山田町~大槌町~釜石へ!①

2011-04-11 09:59:04 | 東日本大震災の情報

 山田町船越にある「老人保健施設」と「知的障がい者施設」。施設の前には山田湾につながる海があり、とてもよい景色だった。

それが・・、3月11日に発生した地震・津波の猛威を見せつける形で無残な建物が残った。

もう海の近くには福祉施設や介護施設は建設できない。

大槌町浪板海岸も壊滅的な被害だ。

釜石に向かう途中、静かな場所だった”吉里吉里”も・・・、壊滅的な被害だ。

トンネルを抜けると大槌町だが、町の状況はテレビで見たとおりだ。

国道45号線バイパスからの光景を見た。川沿いに、45号線を乗り越えて津波がきたのだろうか。

 寒い。避難所で暮らす人達の体調管理が気がかりだ。

大震災から1カ月になった。

確実に時間が経過しているのに、気持ち的には止まったままだ。

復旧、復興にむけた取り組みも盛んになってきた。商店街中心にガレキ等の後片づけがすすんでいる。

仮設住宅の建設や空きの雇用促進住宅、県営住宅、市営住宅への入居も始まった。

衣食住を安定的に確保し、気持ち安らぐ環境を作っていくことが期待される。地域の皆さんの気配りや支援も大切だ。

 

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東日本大震災:市営住宅などに被災者入居開始--宮古の70戸 /岩手!

2011-04-10 12:54:56 | 東日本大震災の情報

東日本大震災:市営住宅などに被災者入居開始--宮古の70戸 /岩手


宮古市で4日、津波で家を失った人たちが市営住宅と雇用促進住宅計70戸への入居を始めた。
 宮古市近内の雇用促進住宅では午前9時半過ぎ、市からカギを受け取った被災者らが掃除道具や毛布などを持ち込んで家に入った。自宅が損壊して家族5人で入居する津軽石の中嶋律子さん(51)は「ひとまず安心です」と部屋を見渡した。田老の自宅を流された男性は「部屋は古いが、避難所よりはましです」と笑顔を見せた。


 市建築住宅課によると、市営住宅は西ケ丘、館合町、八木沢、中里地区11戸、雇用促進住宅は近内と西ケ丘地区の計59戸で、2~3DKの間取り。入居の申し込みがあった478世帯から高齢者や乳幼児がいる家庭などを選んで割り振った。このほか仮設住宅には819世帯の申し込みがあり、引き続き受け付けている。(毎日新聞 2011年4月5日 地方版)

4月の時点で宮古市西ヶ丘の雇用促進住宅は4世帯しか入居していなかった。将来、入居者がいなくなれば解体する予定とか。国の方針で決定していた。と聞く。
今回の大災害によって、急遽、被災者を中心に入居することになった。これはとても良いことである。
しかし、入居に関して地元の関係者に連絡がないこと。どこにだれが入居したか?
個人情報保護もあろうが、ある程度最低限の連絡調整は必要ではないか?
迎える地元の住民も不安、入居する方も不安では困るのである。
既に入居している方にボランティアで「管理人」、「世話役」をお願するとか?
入居者も気持ち良く生活できるように応援していく姿勢が大切である。
行政も、市職員も大変な事情もあろうが、気配りが足りない。
ここでも不信感を抱かせるような扱いが続く。残念だ。


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東日本大震災:障害者に心のケアを 避難所生活が長期化--宮古・山田町 /岩手!

2011-04-09 11:42:56 | 東日本大震災の情報
寒暖の差の激しい日々が続いています。
東日本大震災:障害者に心のケアを 避難所生活が長期化--宮古・山田町 /岩手
 ◇地域にとどまるケース、実態把握急務
 東日本大震災では、知的障害者らが暮らす施設も大きな被害を受け、避難所などでの不自由な生活を余儀なくされている。24時間付き添う職員自身も家族や家を失うなどの事情を抱え、疲れはピークに達している。これらの施設を支援しようと、障害者団体などが人や物資を送り、実態把握に動き出している。宮古市、山田町への支援活動に同行した。

 4月2日、早朝。盛岡市内の障害者施設から物資を積んだトラック3台が出発した。県社会福祉協議会(社福協)が中心となり、宮古市・山田町、陸前高田市・大船渡市、釜石市・大槌町の3方面に分かれ、3月19日から週2回、被災した障害者施設を回っている。

 山田町の避難所「県立陸中海岸青少年の家」。沿岸部にあった知的障害者の入所施設「はまなす学園」が全壊し、施設ごと避難している。当初は18~83歳の入所者50人、職員約20人が入ったが、その後、入所者11人が家族の元に帰った。

 学園によると、震災時は入浴の時間帯。職員の指示で一部の入所者は裸のまま車に乗り込み、裏山の高台に急いだ。寒さをしのぐため、キャンプ場のバンガローの窓を割って入り、毛布を巻いて一晩過ごしたという。幸い全員無事だったが、避難所生活は長期化する見込みだ。

 避難所の薄暗い廊下を、職員に付き添われた入所者がゆっくりと歩いていく。施設長の芳賀幸一さん(48)は「初めての場所だと、トイレにも毎回職員が付いて行かなければならない。障害者支援の難しさを痛感している」とため息をついた。

 研修室用の30畳ほどのスペースに、入所者と職員が寝泊まりする。芳賀さんは「狭い場所で断水が続き、感染症などの健康面、精神面とも心配。興奮して大声を出したり、動き回る人もいる。長期化すると、より不安定になってくるので心のケアも必要になる」と話した。気分転換できるよう、物資を運んだスタッフに、オセロゲームやパズルを要望した。

 約120人が入所する宮古市の知的障害者施設「わかたけ学園」。ライフラインはほぼ復旧したが、通信状況が悪く、今も入所者の保護者の安否確認が進まない。施設長の山崎実さん(57)によると、入所者は「(家族は)いつ迎えに来るの」「おうち、どうなったの」と何度も聞いてくるという。

 入所者以外に被災した障害者約20人を受け入れているが、山崎さんは「定員はほぼいっぱいで、これ以上の受け入れは難しい。働いていた障害者の再就職も考えないといけないが、厳しいだろう」と話す。

 田老地区で家を流された知的障害の男性(48)は、80歳を超える父親と2人暮らしだったが、父親が世話をできなくなり、学園に預けられた。男性は「地震怖かった。お父さんいなくてさみしい」と話した。

 県によると、4月6日現在、県内304の障害者施設のうち全壊が16、損傷が50施設。障害者が2人死亡、15人が行方不明で、職員6人も行方不明だ。

 一方、地域で暮らす障害者の被害や避難状況の把握は遅れている。家族や家を失い、避難所に移ったものの、トラブルになるなどして適応できず、内陸部の施設に移った人は少なくとも4人。宮古市で地域の障害者の相談支援にあたる担当者は「避難所にいることができず、親族の家でも断られ、行き場のない精神障害者もいる。誰の支援も受けられず孤立した障害者が多くいるようだ。早く実態を把握しなければ」と焦りを募らせる。

 晴天に恵まれ、日中の気温が10度を超えたこの日、知的障害児約30人が暮らす宮古市の「はまゆり学園」に菓子を届けると、子どもたちがグラウンドで野球をしていた。震災後しばらく停電や断水が続き、ストレスで子どもたちに自傷行為などもみられたが、ライフラインの復旧でだいぶ落ち着いたという。1週間前にも訪れた県社福協障がい者福祉協議会の久保田博会長(59)は「表情が明らかに良くなった。課題は多いが子どもたちの笑顔に救われた」と空を仰いだ。
(毎日新聞 2011年4月8日 地方版)

投稿記事の内容に共感する。
知的障がい者等弱い立場の方々の避難場所での生活のあり方、危機管理をどうするのか?。
日々の生活リズムをどうやって取り戻すのか?。
自らの意思を主張することの難しい知的障がい者の生命・権利を守らなければならない立場にある職員、法人、理事会などの真価が問われる。
難しい問題だが、そのための福祉施設、障がい者の専門施設だ。法人、理事会が一致団結して守りぬいてほしい。何人もの生命を背負って発言し決断しなければならない。
どんな対応策がベストなのか?関係者の知恵を出して方向付けをしてほしい。

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認知症高齢者保護で後見機関を 市町村に、厚労省研究会 !

2011-04-08 17:38:43 | 成年後見制度ってなに?
午後になって停電が復旧。嬉しいです。
認知症高齢者保護で後見機関を 市町村に、厚労省研究会
 厚生労働省の老人保健健康増進事業の研究会が、認知症高齢者などの財産管理や権利を守る「成年後見制度」の普及を図るため、市町村ごとに「後見実施機関」を設置することを求める報告書をまとめたことが9日、分かった。

 成年後見制度は2000年、高齢化社会を支えるために介護保険制度と「車の両輪」として創設。認知症高齢者は今後30年で約400万人に達するともいわれるが、現状でも高齢者が悪質商法の被害に遭うケースは後を絶たない。後見人が必要でも利用に結びついておらず、後見機関が全国に置かれれば、高まるニーズに応える一歩となりそうだ。 (2011/03/10  福島民報)

成年後見制度を市町村の地域ごとにキチンと位置付けていくことが大切。
実際の後見活動の取り組みをしてそう思います。また、今回の大地震によって認知症高齢者、知的障がい者、精神障がい者等々の安否確認や対応の在り方が問われることになります。
上記の「報告書」に期待したい
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停電に

2011-04-08 10:57:21 | 東日本大震災の情報
昨夜の地震で青森県、秋田県、岩手県が停電になりました。津波はありませんでしたが、復旧の見通しが立たず心配です。電気に頼る生活に慣れっこで、これを使用できない状況で困惑です。パニックにならず冷静に対処してほしいものです。
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高額支出、家裁が事前チェック 成年後見に信託商品

2011-04-07 11:07:10 | Weblog

高額支出、家裁が事前チェック 成年後見に信託商品   
[PR]
 認知症などで判断力が衰えた高齢者らの財産を守る「成年後見制度」に4月から、信託契約を使った新しい仕組みが導入される。大きな資産は信託銀行が預かり、家庭裁判所の了承がなければ引き出せない仕組みだ。高齢化で後見制度の利用が増えるなか、低コストで確実に財産を守れる制度として期待される。

 「後見制度支援信託」という仕組みで、最高裁家庭局と、信託銀行でつくる信託協会が考案し、3日、発表した。

 高齢者らの金融資産のうち、日常の生活に使う分は一般の口座で親族などの後見人が管理しつつ、当面使う予定がない大きな資金は元本が保証される信託契約を結んで信託銀行に預ける。住宅のリフォームなどで大きな支出が必要になったときは、後見人が家裁に申請してチェックを受ける。本人のための支出と確認できれば家裁が「指示書」を出し、信託財産からの引き出しを認める。

 例えば、2千万円の資産がある人の場合、1700万円を信託。後見人が残りの300万円を管理し、施設への支払いや日常の生活費に充てる。年金などの収入と施設費などの支出で毎月一定の赤字が生じる場合は、信託財産から定期的に生活口座に振り込むこともできる。

 後見人には親族のほか、弁護士などの第三者を選任できる。従来は大きな資産がある場合、専門性を優先して弁護士や司法書士などが選任されるケースが多かった。しかし、専門職は報酬が高く、富裕層以外は利用しにくかった。

 一方、親族による後見では、高齢者の財産が使い込まれるケースも目立った。後見人は帳簿を付けることになっているが、家裁は事後的にしかチェックできなかったからだ。

 新制度を使えば、大きな支出は家裁が事前にチェックするので不正を防ぐことができる。最高裁は、信託契約時には弁護士ら専門家がかかわることを想定しているが、その後は親族が単独で後見人を務めることができるため、費用は安く済むと見込む。成年後見の利用は約2万3千件(2009年)あり、今後も増える見通しだ。

 新しい信託商品を扱うのは三菱UFJ、住友、中央三井、みずほの4信託銀行やりそな銀行など。窓口のほか、郵送でも受け付ける。(2011年2月4日 朝日新聞)

成年後見制度は、益々「財産管理」中心になり、資産のある方しか利用できない制度になりつつある印象だ。
最高裁家庭局と信託銀行のための制度なのか?
信託銀行が破たんしたら誰が責任をもつのか?
身上監護の重要性はどうなるのか?
制度の利用を必要とする方々は、資産も主たる収入は年金で、頼る身寄りはなく、疎遠された方々が多い。
財産といっても年金をコツコツ積み立ててきたものである、慎ましく暮らしている人がほとんどである。
成年後見人に選任された者の不正防止、報酬の高さを抑制する、親族後見をすすめる、業務の簡素化等々多くの思惑がありそうな気がする。
制度発足10年で、これからも利用の促進を広げていくべきなのに残念な方向である。
社会福祉士として受任を目指す立場からも、やる気を無くし、意気消沈させるほどの問題だ。
是非、見直し検討し、無くしてほしい。家裁の監督機能をキチンとすれば良いことだと思う。
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東日本大震災:岩手県が県外ボランティア受け入れへ !

2011-04-06 20:30:34 | 東日本大震災の情報
東日本大震災:岩手県が県外ボランティア受け入れへ

 岩手県災害ボランティアセンターを運営する同県社会福祉協議会は4日、震災から4週間となる今週末ごろをめどに、県内各地のボランティアセンターが県外からのボランティアの受け入れを始めるとの見通しを明らかにした。「県外は受け入れていない」と表明し続けてきたが、燃料の状況が徐々に改善し、被災家屋の泥、家財道具の片づけなど、被災者から支援要望が出てきているため受け入れに踏み切った。

 山田町の災害ボランティアセンターを運営する町社会福祉協議会は8日から受け入れる。ボランティアの宿泊場所として町が管理する体育館を用意した。30人くらいから始め、5月には盛岡市からのシャトルバスも運行して約100人の受け入れを計画する。救援物資の運搬などの業務を想定している。

 受け入れが円滑に進むように、県社協はボランティアを示す県内共通のワッペンを作り、交付することも検討している。担当者は「まだ宿泊や食料事情が悪く、自活できる形で現地入りすることが望ましい」としている。山田町社協も「町までの移動手段や食事は各自で確保してほしい」として、必ず事前申し込みをして状況を確認したうえで現地に来るよう要請している。(毎日新聞 4月4日)
後見活動で釜石へ。大変な被害の状況を見せつけられました。悔しい、残念!疲れました。

新学期が始まると高校生、大学生はボランティア活動が難しくなります。また、長期になり疲労もピークです。

全国の皆さまにご協力を頂くことは良いことだと思います。

現地は3週間過ぎても遅々としてすすみません。まだ支援が行き届かない実情があります。

全国の皆さまの温かいご支援をよろしくお願いします。

上記記事をよく読んで頂き、できるところから、できることを

 

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宮古市田老町の現実!その③

2011-04-05 11:00:38 | 東日本大震災の情報

 田老町で唯一のコンビニも被害をうけた。ガソリンスタンドも・・・・・・。

旅館や民宿も、お店も、住宅も・・・・・。ほとんどの家屋が「大津波」で失われた。

この事実をみてどう考えていったらいいのか?

これまで「事実・実際」については、テレビやメディア、報道で知ることが多かった。

地元で発生した「大震災」を津波被害の視点から、自らの足で歩き、目でみてありのままを投稿してきた。

余震があるたびに、また「津波」を心配する日々だ。

すでに3週間経過しても、全く手つかずの地域もあるという。災害ボランティアの皆さんの協力で復旧に向かっている地域もある。避難所生活も長期化して疲労感がみられる一方で、仮設住宅や空きの雇用促進住宅、市営や県営住宅等への入居もすすめられている。

一日も早く、平穏な暮らしを取り戻すことが大切で、そこから復興プランが始まるような気もする。

それぞれの立場で、やれることをしっかりやる。支援が必要な方へはあったかい支援を・・・・・。

今後も継続的な支援や励ましをお願いしたい。

 

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宮古市田老町の現実!その②

2011-04-04 11:11:24 | 東日本大震災の情報

3月21日、田老へ。防潮堤の道を歩いた。海岸側も町側もまともな建造物はない!。

津波で押し流され、つぶされ・・・・・・・惨状の現実です。ため息だけ!

何度も利用させて頂いた「田老観光ホテル」が・・・・・・・。

周辺にあった商店や民宿や住宅も全て押し流された。

強靭な防潮堤が破壊され、川に無造作に倒れていた。

今回の大津波は、ハード面の対策の無力さを露呈した。

津波対策との闘いを繰り返してきた歴史をもつ「田老町」。合併して宮古市になってもその課題は継続されていたはずだ。現在1期目の山本市長も旧田老町の出身だ。

今回の大震災で被災者となった。残念である。この体験、教訓を行政に活かしてほしいと願う。

本当に言葉で言い尽くせない。田老の町が消えてしまった。何もかもなくなった。

この現実の悲しみ、悔しさを乗り越える支援をお願したい

コメント (5)
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