こんなに美味しい「さつまいも」もあるもんだ。頂戴した”いとこ”に感謝
医師居着かぬ村の診療所、4人目も1か月で辞意
秋田県上小阿仁村で先月12日、村唯一の医療機関である村立上小阿仁国保診療所の所長に就任した西村勇医師(71)が村に対し、健康上の問題を理由に辞意を伝えていたことがわかった。
村では、公募で採用した医師が4人連続で自ら辞めることになる。
村総務課によると、西村医師は今月2日、加賀谷敏明副村長を診療所に呼び、「体調が思わしくないので後任を探してほしい」と辞意を伝えた。
これを受け、村は6日、公式ホームページで後任の公募を始めた。
後任が決まるまで、西村医師が診療を続けるという。
西村医師は、北海道北見市から赴任した前任の男性医師の辞職に伴い、9月に採用が決まった。
西村医師が住む北海道帯広市で、中田吉穂村長とともに面接した加賀谷副村長は「本人が『健康には自信がある。80歳までは頑張れる』と話したので、信頼して採用した。
病歴などは聞いていないが、体調不良を押してまでお願いできない」と話した。
これまでの3人は「激務をこなせる体力がない」「気候が合わない」などとして、6か月~2年5か月で自ら辞めた。
このうち60歳代の女性医師が、一部の村民に中傷されていたことを、当時の村長が認めていた。
村総務課は「一日も早く後任を見つけるしかない」としている。
(2012年11月9日11時15分 読売新聞)
辞意を伝えた医師の本当の原因がどこにあるのか?率直なご意見を伺いたいものだ。
1人の医師や秋田県内の1つの村の問題ではないような気がする。
岩手県内においても、明日にでも起き得る重要な問題である。
医師不足が叫ばれる中、急に辞意を言われたら困るのは行政や村長ではなく住民なはずだ。
しかし、日頃から住民と診療所の関係がどうなっているのか?
いわゆる患者と医療スタッフ(医師、看護師、事務職も含め)の関係は良好だったのか?
住民の生命や健康を守るために、村や地域に病院や医療機関は不可欠である。
多くの場合、診療所設置・運営は税金で賄われているのに、「診療所があること」が前提のような発想からさまざまな勘違いがおきる。
住民・患者側の不断の努力で支えていかなければないこともキチンと説明することが大切だ。
1人1人が住民として病院・医療機関を盛り上げ、応援団にならなければいけない。
一方、住民・患者は、病院や医療機関を選ぶ権利もある。診察して早期に治癒する的確な病院・医師を選ばなければ困る心境なのが患者の心情だ。車で遠出すれば快適な病院があることも事実だ。
どうすれば、患者のニーズに応え、医師やスタッフの力量を発揮させ、充実した安定的な病院・診療所経営ができるようになるのか?
村長や行政側の担当者も交えての議論が必要だったのではないか、と思われる。
患者と医師、人と人の関係を最重視しながらも医療チームとして患者のための医療提供をどうするか。将来的な運営・経営計画も考えながら、可能な限り行政のサポートや住民の応援を得るような積極的な働きかけが期待される。共存して発展していく方向性こそが願いである。
医師居着かぬ村の診療所、4人目も1か月で辞意
秋田県上小阿仁村で先月12日、村唯一の医療機関である村立上小阿仁国保診療所の所長に就任した西村勇医師(71)が村に対し、健康上の問題を理由に辞意を伝えていたことがわかった。
村では、公募で採用した医師が4人連続で自ら辞めることになる。
村総務課によると、西村医師は今月2日、加賀谷敏明副村長を診療所に呼び、「体調が思わしくないので後任を探してほしい」と辞意を伝えた。
これを受け、村は6日、公式ホームページで後任の公募を始めた。
後任が決まるまで、西村医師が診療を続けるという。
西村医師は、北海道北見市から赴任した前任の男性医師の辞職に伴い、9月に採用が決まった。
西村医師が住む北海道帯広市で、中田吉穂村長とともに面接した加賀谷副村長は「本人が『健康には自信がある。80歳までは頑張れる』と話したので、信頼して採用した。
病歴などは聞いていないが、体調不良を押してまでお願いできない」と話した。
これまでの3人は「激務をこなせる体力がない」「気候が合わない」などとして、6か月~2年5か月で自ら辞めた。
このうち60歳代の女性医師が、一部の村民に中傷されていたことを、当時の村長が認めていた。
村総務課は「一日も早く後任を見つけるしかない」としている。
(2012年11月9日11時15分 読売新聞)
辞意を伝えた医師の本当の原因がどこにあるのか?率直なご意見を伺いたいものだ。
1人の医師や秋田県内の1つの村の問題ではないような気がする。
岩手県内においても、明日にでも起き得る重要な問題である。
医師不足が叫ばれる中、急に辞意を言われたら困るのは行政や村長ではなく住民なはずだ。
しかし、日頃から住民と診療所の関係がどうなっているのか?
いわゆる患者と医療スタッフ(医師、看護師、事務職も含め)の関係は良好だったのか?
住民の生命や健康を守るために、村や地域に病院や医療機関は不可欠である。
多くの場合、診療所設置・運営は税金で賄われているのに、「診療所があること」が前提のような発想からさまざまな勘違いがおきる。
住民・患者側の不断の努力で支えていかなければないこともキチンと説明することが大切だ。
1人1人が住民として病院・医療機関を盛り上げ、応援団にならなければいけない。
一方、住民・患者は、病院や医療機関を選ぶ権利もある。診察して早期に治癒する的確な病院・医師を選ばなければ困る心境なのが患者の心情だ。車で遠出すれば快適な病院があることも事実だ。
どうすれば、患者のニーズに応え、医師やスタッフの力量を発揮させ、充実した安定的な病院・診療所経営ができるようになるのか?
村長や行政側の担当者も交えての議論が必要だったのではないか、と思われる。
患者と医師、人と人の関係を最重視しながらも医療チームとして患者のための医療提供をどうするか。将来的な運営・経営計画も考えながら、可能な限り行政のサポートや住民の応援を得るような積極的な働きかけが期待される。共存して発展していく方向性こそが願いである。