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東日本大震災:宮古市の被災構造物、「津波遺産」として保存へ 防災教育、観光に活用 /岩手
◇市民から募集、6月までに選定
東日本大震災で大きな被害を受けた宮古市は損壊が著しい被災構造物を「津波遺産」として保存し、後世に残すことになった。
全国の児童・生徒の防災教育や観光資源にも生かすのが狙いで、市民から募集して6月までには選定する。
大きく損壊して津波の威力が分かるほか、被災状況が可能な範囲で残っており、ある程度の大きさの構造物であることが要件。
残すことで今後の復興に支障が出るものや、その場所で人が亡くなるなど心を傷つける恐れのある構造物は除く。
維持管理や安全対策を講じる必要があるため、構造物と土地は所有者から原則買い取る。
2月1日から募集を行い、4月から選定作業と用地取得交渉に入る。
震災前の構造物の姿などを説明板などで伝える資料づくりを7月から進め、10月から1年かけて保存工事を行う。公開は工事中からでも始める。
市復興推進室によると、今のところ、大きく破壊されて津波のすさまじさを伝える田老地区の水門、たろう観光ホテルなどが想定されるという。
田老地区については昨年10月、東京都内の中学生が修学旅行に訪れている。
市復興推進室は「被災構造物は撤去が進み、どの程度存在しているか分からないが、お金をかけてでも後世に残す価値がある」と強調。
明治三陸地震大津波などを含めた文献資料を展示する津波伝承館の建設構想も進めているという。
応募先は市復興推進室で、電話(68・9096)やファクス(63・9114)、郵送など。締め切りは3月1日。
(毎日新聞 2012年1月31日 地方版)

”宮古市は損壊が著しい被災構造物を「津波遺産」として保存し、後世に残すことになった。”
宮古市田老地区の「水門」や「たろう観光ホテル」などが想定されている。
すでに、東京都内の中学生の修学旅行や津波被害の現状視察のために多くの来客者が来宮している。

自らの目で事実をしっかり確認することは大切なことだ

。。

津波被害の現実は説明しても、なかなか伝えにくい。聞いただけではイメージできないのだろう。
体験した方でないとわからない事柄が多く、その恐怖のあまり、体験者は語らない。仕方ない現状ももあるのだ。映像や写真で伝え、被災地や被災構造物を見て、徐々に理解を深めていくことは重要だ。

又、いつ、どこで大津波の被害が襲ってくるか。何方にもわからない不安がある。

こうした危機意識をもって行動しなかぎり風化してしまうのは時間の問題だ。残念なことである。

一方、地元に生活する一人として「津波遺産」の位置づけにスッキリと納得できない面もある人も多いのではないか?
家族やお身内を亡くした方々には、いつまでも心の傷を癒すことの出来ない日々が続くことになる。

悪夢のような事実が、つい昨日のように思い出される現実は、それなりに辛い。これは被災地の皆さんの共通した思いの様な気がする。

あの大震災からもうすぐ1年になる訳だが、それぞれの人々が、それなりに乗り越えていかなければならない課題である。