障害児の育つみちすじミネルヴァ書房このアイテムの詳細を見る |
川添邦俊(故人)先生は、障害をもつ子どもも健康な子ども同じ発達の過程をたどっていく、特別視しないで時間をかけ、ゆとりを持って、みちすじを支援していくことが大切である。1人ひとりが違う発達の仕方をしていくことを支援者は研究する必要ある。と強調されていたように思います。宮古市にお招きして講演会をしました。何度か追っ掛けて先生のお話を聞きました。先生の研究活動から、やがてたくさんの実践・記録本が出版されました。
川添氏の「障害児の育て方と言語」青木書店
青木嗣夫氏等の「育ち合うこどもたち」ミネルバ書房は、京都・与謝の海養護学校の実践を発達保障理論にそってまとめたものでした。
西村章次氏の「障害の重いこどもたち」ミネルバ書房は、重度・重複障害児の成長・発達の道筋を実践的にまとめられたものでした。
清水寛・秦安雄氏の「ゆたか作業所・障害者に働く場を」は、成人期の成長・発達を労働体験を通して仲間と共有していく。それぞれに同じ年代でしたが障害者の発達を特別視せず、同じ人間として共通の発達課程を経て生きていくのだ。といった問題提起は衝撃・感動でした。心のどこかに発達理論を刻み込みながら実践してきましたが、日常の雑務や多忙に押し流されて十分な検証ができなかったことが悔やまれます。しかし、いい時代に実践的な先生方と出会い、著書にのめりこんで学習できたことは貴重な財産となりました。