晴走雨読

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ザ・ニュースペーパー札幌公演2013

2013-06-09 09:55:21 | Weblog

 奈良県明日香村、石舞台。蘇我馬子が埋葬されていたとされるが、上に古墳のように土が乗っていたと思われるが、土は剥がされてしまっている。

 

 『ザ・ニュースペーパー札幌公演2013』      

 NPの札幌での公演は、2日間4ステージ、年2回と定期化しており、私にとっても毎回足を運ぶことは日常になっている。日常の場面では思っていても口に出せないセリフがバンバン飛び出すことが彼らの売りであり、観客はそれを2時間笑い続けることによって非日常を体験する。

 そこで、重要なのは彼らのギャグの質である。権力にあるものを、飛ぶ鳥を落とす勢いにあるものを笑い飛ばす、アンタッチャブルなタブーに踏み込むなどこれまで彼らのスタイルは一貫してきた。それが、いつもチケット完売という結果に繋がっていると思う。

 しかし、今回は観た後に違和感が残った。「NP堕落への第一歩」といってもいいのではないか。気になった例を挙げる。人気場面であるさる高貴なご一家では、これまではお父様とお母様夫婦間の微妙なすれ違いが主題だったが、今回は、週刊誌と同じレベル、同じ視点から、お母様(姑)によるお嫁さん(嫁)いびりで笑いをとっていた。

 今、この国の空気になろうとしている周辺アジアに対する排外主義に迎合したお父様による韓国非難、共産党を揶揄するときの赤狩り的な排除の雰囲気、時の権力者安倍総理への切り込み不足、NPは大衆の俗情に迎合してしまっている。この路線は、NPを駄目にする。


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