晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

「一読者」様へ

2013-06-19 21:10:39 | Weblog

 588年創建された飛鳥寺、その中の大仏像。

 

 「一読者」様へ         

 一読者様から、いくつか素敵な詩をいただきました。

○吉本隆明氏の一周忌に寄せて

  草芽吹き過ぎ行く日々の幻想忌

○同じく吉本隆明氏を悼んで

 日溜りにうたたね猫の幻想忌
 幻想忌花を手向けて出かけたり
 冬ざれに意志を貫く叛旗あり

○そして、私の故郷、釧路に寄せて

 霧の朝旅出誘う異国船  
 霧湧いて幣舞橋も幽のなか

 寒雷やけあらし叫ぶ釧路港
 夏近し北辺の花目にやさし

 ふるさとという響きは、母の子宮の中に居た記憶を呼び覚ますのだろうか、母胎のようにふわりと自分を包んでくれる。

 炭鉱のズリ山の向こうに沈む夕陽と西の空一面を染める夕陽。

 ぼんやりとした海霧(ガス)の中、船に位置を知らす霧笛の音。

 魚カス工場の香ばしい臭い。製紙工場から出る酸っぱい臭いの煙。

 暗くなるまでよく遊んだ砂浜の匂い。

 

 今の私には愛国心はこれっぽっちも無いが、不思議な私の愛郷心。長く海外生活を続けたなら国を想う気持ちが芽生えるかな?

 

コメント (3)
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