588年創建された飛鳥寺、その中の大仏像。
「一読者」様へ
一読者様から、いくつか素敵な詩をいただきました。
○吉本隆明氏の一周忌に寄せて
草芽吹き過ぎ行く日々の幻想忌
○同じく吉本隆明氏を悼んで
日溜りにうたたね猫の幻想忌
幻想忌花を手向けて出かけたり
冬ざれに意志を貫く叛旗あり
○そして、私の故郷、釧路に寄せて
霧の朝旅出誘う異国船
霧湧いて幣舞橋も幽のなか
寒雷やけあらし叫ぶ釧路港
夏近し北辺の花目にやさし
ふるさとという響きは、母の子宮の中に居た記憶を呼び覚ますのだろうか、母胎のようにふわりと自分を包んでくれる。
炭鉱のズリ山の向こうに沈む夕陽と西の空一面を染める夕陽。
ぼんやりとした海霧(ガス)の中、船に位置を知らす霧笛の音。
魚カス工場の香ばしい臭い。製紙工場から出る酸っぱい臭いの煙。
暗くなるまでよく遊んだ砂浜の匂い。
今の私には愛国心はこれっぽっちも無いが、不思議な私の愛郷心。長く海外生活を続けたなら国を想う気持ちが芽生えるかな?