晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

自由 その7

2011-02-13 16:59:12 | Weblog

 自由 その7

 

 2011.2.11 ついにエジプトで30年間続いたムバラク親米独裁政権が連日にわたる100万人を超えるデモの力で崩壊した。始まりは、チュニジアの人々によるベニアリ政権の崩壊である。

 

 人々の意思は、イエメンでも、アルジェリアでも大規模な反政権デモとなって表されている。この動きを、中国やイランの国家当局が息を潜めて警戒している。イスラエルは周辺で親米政権が崩壊し孤立することを恐れている。

 

 自由を抑圧している政権を倒した。さて、どのような社会を構想するかはここからだ。

 

 1989年のベルリンの壁崩壊から22年経過した2011年は国際的な大きな変革のはじまりの年になるのではないか。

 

 

 今シーズン初めて2日連続の戸外でランニング、気温マイナス2.3℃、風向きによって体感温度が全然違う。日差しは、少し強くなってきたようで紫外線を感じる。

 

 午前中に少し読書ができたので、ゆっくりとしたランニング中、頭の中に様々なことが巡る。

 

 

 『双書哲学塾 自由論』(井上達夫著 岩波書店 2008年刊)は、一定の秩序こそ自由(自由の秩序)を可能にするという。

 

2010.11.9当ブログ「現在の立脚点 その2」で私は、「もうひとつの社会のあり方として、自立、自助、相互扶助、共生などの概念が提示されており、これらを豊かにしていかなかればならないと考えるが、エゴとわがままの塊である私自身がそもそも相互扶助や共生などという考え方を受け入れることのできる人間なのかという問題もまた大きく横たわっている。」と書いた。

 

本書は、それを解く大きなヒントになる著作であった。

 

答えから書くと、現在の私の生き方が、国家や制度にどっぷりと依存しているため、自分の足で立つ相互扶助や共生という生き方を信用しきれていないところにその迷いがあるのである。

 

 

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