ハーフマラソンを来週に控えて、昨日は久しぶりに豊平川河川敷コースをランニング、気温が低く、不思議なことにここではよくある事だが行きも帰りも向かい風、うーんハーフには3~4km分くらいスタミナが不足している感じ。本番は、気合で行くしかない。
『情報戦と現代史 日本国憲法へのもうひとつの道』(加藤哲郎著 花伝社 2007年刊)
読後、直ぐに感想を書ける時と、文章にするまで時間を要する時がある。この本は、後者である。なぜか。
先ず、書名にある「情報戦」の意味がわからない。著者は、インターネット上で「ネチズン・カレッジ」なるサイトを開き、現代史について閲覧者からの情報を募っている。このサイトは、私も時々覘いているが、著者の発掘した新たな資料を公開し、それに対して様々な情報が寄せられているようである。しかし、それを情報戦と呼ぶのか。著者が闘っている相手は誰なのか。
また、著者の現代史研究の意図がわからない。著者は、ソ連崩壊後、歴史的文書が公開されてきているが、その資料を丹念に読み込むことで今までわからなかった新たな事実を発掘している。その中で、これまで一番衝撃的だったのが、戦後日共のシンボル(愛される共産党)であった幹部会議議長野坂参三が、かつて同志山本懸蔵を密告したという事実をつかみ、その結果、野坂は何と100歳を超えてから除名処分になった。(その山本も仲間を売っていたが。)
著者の意図が、日共に対する打撃を狙っているのか、歴史の真実を追究しているのかわからない。
この本でも、日共の党創立記念日、当時の党代表者名に対する疑問、野坂が戦中にあって、同志達が命を賭けて天皇制と闘っているのに、天皇制廃止を前提としない戦後構想を毛沢東、蒋介石から承認をもらっていたという事実、米国は、戦争の初期の段階から天皇制を廃止せず利用する考えを持っていたなどの事実を書いている。
この本を読むと、安易に人が人を信じてはいけない、裏切りの歴史を積重ねてきた革命党派などに近づいてはいけない、などという重い気持ちにさせられるが、果たしてそうなのか。
『情報戦と現代史 日本国憲法へのもうひとつの道』(加藤哲郎著 花伝社 2007年刊)
読後、直ぐに感想を書ける時と、文章にするまで時間を要する時がある。この本は、後者である。なぜか。
先ず、書名にある「情報戦」の意味がわからない。著者は、インターネット上で「ネチズン・カレッジ」なるサイトを開き、現代史について閲覧者からの情報を募っている。このサイトは、私も時々覘いているが、著者の発掘した新たな資料を公開し、それに対して様々な情報が寄せられているようである。しかし、それを情報戦と呼ぶのか。著者が闘っている相手は誰なのか。
また、著者の現代史研究の意図がわからない。著者は、ソ連崩壊後、歴史的文書が公開されてきているが、その資料を丹念に読み込むことで今までわからなかった新たな事実を発掘している。その中で、これまで一番衝撃的だったのが、戦後日共のシンボル(愛される共産党)であった幹部会議議長野坂参三が、かつて同志山本懸蔵を密告したという事実をつかみ、その結果、野坂は何と100歳を超えてから除名処分になった。(その山本も仲間を売っていたが。)
著者の意図が、日共に対する打撃を狙っているのか、歴史の真実を追究しているのかわからない。
この本でも、日共の党創立記念日、当時の党代表者名に対する疑問、野坂が戦中にあって、同志達が命を賭けて天皇制と闘っているのに、天皇制廃止を前提としない戦後構想を毛沢東、蒋介石から承認をもらっていたという事実、米国は、戦争の初期の段階から天皇制を廃止せず利用する考えを持っていたなどの事実を書いている。
この本を読むと、安易に人が人を信じてはいけない、裏切りの歴史を積重ねてきた革命党派などに近づいてはいけない、などという重い気持ちにさせられるが、果たしてそうなのか。