深い角膜潰瘍があったが、抗生物質と自家血清をきっちり点眼して治療していた2歳馬。
眼球が小さくなったように見える、とのことで来院。
もちろん病変部はフルオロセインで染まる。しかし、前眼房へ染まってはいかない。
前眼房は眼房水で膨らんでいるし、虹彩は膨隆していないし、眼の痛みはひどくない。
角膜の病巣は深そうだが、melting は起こしていないし、分離された細菌も抗生物質で対応できるもので、感染はコントロールされているはずだ。
ただ、ごく小さい黒い点がある。
異物が刺さっているようにも見えた。
全身麻酔して角膜を触ってみることにした。そして・・・・
デスメ膜とは角膜の内層で、角膜穿孔する前に突出してくることがある。
膨らんだデスメ膜はデスメ瘤と呼ばれる。
危険な徴候で、角膜を保護する外科的な処置が必要であることが多い。
羊膜と結膜フラップを行った。
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暖かくなって、雨混じりの雪が降った。
朝にはそれが凍り、そのうえにうっすら雪が乗って凍っているのが見えず、とても危ない。
タヌキが歩いてきて、氷の上で滑って転んだ痕。
馬も転んで骨盤骨折しなければ良いが・・・・・
ヒトの眼の乾きもつらいことで、最近はいろいろな目薬が症状に合わせて使用できるようになっているようです。
雪の足跡観察、そうか、狸、転んじゃったんだ。人畜感染、国内外いろいろなニュースがあるこの頃。
はとぽっけが想起するおんまさんの藁靴、実用性乏しいですか?笑)
また寒波。旧暦で大寒。楽しみつつ元気に乗り切りたいです。
材料をどうしてるのかすごく気になります。
デスメ瘤は結構進行した肉芽の突出のような見た目を想像してました。
この場合だと角膜自体は覆っているけどその内側で突出が始まっているような状況でしょうか?
藁沓は耐久性が問題でしょうね。
今年は、今になって暖かい冬です。今のところ。
羊膜は移植はされないそうです。物理的に覆って保護するだけのようです。
デスメ瘤になっていると危ない。というのは知っていても、こういうのもデスメ瘤なのだと判断できないと手遅れになると思って記事にしました。最小のデスメ瘤という感じですかね。
でも、海外のamazonも見た。そしたらmarimo moss ball 売ってた阿寒湖はゴルとも行ったナァ。遊泳禁止で1人と1匹はとてもがっかりしたのだった。
瞼にチューブ留置するのは投薬のときだけですか?ドレーンとしてもそうすることがあるのですか?排出する液体は涙ですか?
すっごく冷えたけど、晴れて気持ち良い!
チューブ留置は投薬のためです。点眼を嫌がるようになる馬も多いので。
除雪して、雪が融けたと思ったら、また積もり始めました。