今年、ウマ科学会で認定馬臨床獣医師の試験が行われる。
すでにあちこちお知らせが出ている。
何だそれは?!という疑問もあるだろうし、
すでに馬臨床獣医師を自認している獣医師には、何でいまさら認定される必要がある?とか、
どうして試験なんぞ受けなければいけなんだ?という思われる方もいるかもしれない。
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しかし、われわれは獣医師として診療に当たっている。
獣医師であるということで、信頼も得ている。権限も与えられている。
ところが、日本の獣医学教育と獣医師国家試験は馬の臨床についてみると残念ながらとてもお粗末だ。
ほとんどの獣医科学生は馬に触れることもなく卒業しているし、
獣医師国家試験には馬の臨床についての問題はほとんど出題されない。
だから、日本では獣医師であるというだけでは馬の臨床ができるということにはならない。
馬の診療も行う資格はあたえられているのだけれど、中身が伴っていない。
それでは馬の臨床については資格制度がないのと同じだ。
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馬の臨床医として活動する意欲があって、
馬の臨床について勉強していて、
最低限の知識と技術と経験を身につけている、ということを認定してもらうということはそういうことだと思う。
現在馬の臨床医として診療に当たっている獣医師を落とすための試験ではないはずだ。
先々は、こういうことは知っておいて下さいよ、という指標にもなるはずだ。
そして、馬獣医師としてスタートした若い先生たちには努力目標にもなるだろう。
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多くの先生方に認定試験を受けていただきたいと思う。
試験問題や、認定方法や、更新方法など、まだいろいろ試行錯誤があるだろうが、日本の馬臨床獣医師が寄り集って、好い認定制度にしていけば良いのだと思う。
落ちたらどうしようなどと心配する必要はない。
オレが受からない馬臨床認定試験なんて試験の方がおかしいんだ、試験問題や試験方法を変えろ!と胸を張っていればいい。
そして、当たり前に馬の臨床をやっている獣医師は認定を受けられる試験になるはずだ。
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研修センターの壁になんか付いてる、と思ったら・・・・
北海道では珍しいコウモリだ。
もっと暗くて安全なねぐらを探せば良かったのに。
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この研修センターも取り壊される。
6部屋の新しい宿泊施設が建築される予定だ。