馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

年の暮れの小腸捻転

2015-12-28 | 急性腹症

学会、休み、会議、と続いて、ひさびさの執刀手術。

それも今年の締めくくりとあって、気合を入れて!と出勤したら、当番チームが開腹手術を始めるところだった。

繁殖雌馬の小腸捻転。

それで午前中の予定手術は結局、年明けへ延期。

疝痛馬は重症だった。

成馬の小腸がひどく膨満した症例はひとりでは手に負えない。

直径10cmを超えた、長さ10m以上にわたる腸管をひとりでは扱いきれない。

内容を捨てて、

纏絡を解いて、

切除する部分を決めて、

血管を結紮して、

腸間膜を切断して、

腸管を吻合しなければならない。

・愛護的に

・内容が漏れないように

・しかし狭窄させないように

・汚さずに

・血行が確保されるように

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術前に胃液が13リットル抜けたそうだ。

術中に小腸内容を30リットル捨てた。

腸間膜が破れて腹腔内に相当出血していた。(そのせいでPCVの上昇が抑えられていたのだろう)

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急に寒くなった。

入院厩舎はストーブをつけて暖かくし、輸液も温めておいた。

さて・・・・・

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い~ぬはよろこび

庭かけまわり

とうちゃんは血圧高くなる