初日は、牛の蹄の講演を聞いた。
田口先生の講演は素晴らしかった。
ダッチメソド、趾皮膚炎の多発など牛の蹄病が大きな問題になり注目されて久しいが、私は細部も全体像もわかりにくかった。
しかし、田口先生の講演を聞いて、
牛の削蹄方法がどう変遷してきたか?
それぞれどのような問題があって改良法が生み出されてきたのか?
削蹄すれば蹄病は本当に減るのか?
趾皮膚炎が増えたのはなぜか?減らすにはどうすれば良いのか?
などなど牛の蹄に関するだいじなことを理解することができた。
さらには、実践というか臨床における科学と技術の関係や、アニマルウェルフェアについての考え方や、
問題とそれを起こす要因と、それらの関係のとらえ方について、つまりチェーンリアクション(連鎖反応)なら理解しやすいが、現実の因果関係は複数が関連していてツリー構造であったり、さらにはお互いが影響しあうネットのような複雑系であることが多い。
牛の蹄の問題もまた然り。
という科学的なものの考え方についてまで、とても示唆に富んだ内容でもあった。
/////////////
桃太郎話の起源には諸説あり、どうも岡山がゆかりの地かどうかははっきりしないらしい。
でも、まあ、昔話だ。
駅前に銅像まで建てる力の入れようはみごと。
-
臨済宗の宗祖である栄西、浄土宗の宗祖である法然の出身地でもあることは、田口先生の講義で知った。
そしてコンクリートの上の牛は屎尿地獄との指摘は私が以前から思いながら声に出すのがはばかられることだった。
地獄から救ってやることは獣医にはできないのだろうか?