データイムになると上滝線の電車の本数はぐっと少なくなるので、上滝駅の撮影はそこそこに切り上げて、徒歩で隣の大山寺駅に向かいました。この駅は、駅舎がどうこう言うより、立地条件自体が凄いのが見どころでしょうか。
かつては遊園地があり、「大山寺遊園」駅を名乗っていましたが、遊園地自体が無くなって久しく、取り残されてしまった感の強い駅です。今となっては、大手も含め、電鉄系遊園地自体が数えるほどしか残っていませんが、この富山地鉄を始め、一畑電鉄や伊豫鉄道が遊園地を経営していた時代があったことも遠くの昔の出来事の様に感じます。今残っているのって、東武動物公園、西武園、豊島園、ひらかたパーク、みさき公園位だったっけ?(TDRは一応京成系だけどここでは除外)
待合室とホームは2階、便所は1階ですが封鎖済み。封鎖されていなかったとしても、使いたくなるような立地条件じゃないです。
まさに夢の跡と言う言葉が似合います。なまじ広くて綺麗なだけに余計侘しいです。かつては有人駅でしたが、駅事務所部分は無人化後に不審火で焼失したため、完全に撤去されています。
稲荷町方のホームは川の上、ホームの大部分は落石覆いの下、岩峅寺方はすぐ常願寺川の鉄橋、と、かなり苦しいスペースに造られた駅です。
落石覆いの為、雨に濡れる心配は無くて良いのでしょうが、駅舎内も含め日中でも薄暗く、長時間待っていると陰鬱な気分になりそうです。