これを見たくて20年前にも訪問したのですが、休業日でカマは休車のD101以外、全て車庫の中に収められていて果たせず仕舞いでした。
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少しでも早くその姿を目の当たりにしたく、泊まったホテルのブッフェ朝食をかきこみ、足早にホテル前のタクシーに。2日共別のタクシーでしたが、両方とも「臨港鉄道の春採駅」で迷い無く行ってくれたので、この様な訪問者は少なからずあるのでしょうか? 因みに駅前からのバス路線はあるものの、土休日朝方はほぼ運休です。近年はこの様に常時踏切前にカマを据え付けた編成で留置するようになったので、運悪く休業日に当たっても、とりあえずカマの写真だけは撮れるようになっていました。過去形になったのが悲しいですが...
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構内での撮影許可を頂きがてら、当日の運行状況をチェック。余程問い合わせが多いのに辟易したか、入り口に掲示してありました。わざわざありがとうございます。
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駅本屋の前にいたのは、DD13の上回りなのに足回りがロッド式なDD401。さよなら運転の3重連では先頭に立ったそうですが、一度走るところを見てみたかったな。
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台車はアウトサイドフレーム式。台車枠自体の形態はD801とかと同じ日車標準タイプです。
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そのD401が従えるフラットカー、除草薬散布用でしょうか? 正体はワラ1の上回りを撤去したものみたいです。
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因みにその撤去された上回りの残骸は、車庫裏手にあった緑色のこれかな?
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ここでは最新鋭(1977年製)のD701は裏手でお休み中でした。前照灯が端に寄っているので、オリジナルDD13とは顔の雰囲気が違います。その他にも昨年位まではD101や、足回りのみになったD201の廃車体が留置されていたそうですが、どこにも見当たらなかったので、解体されてしまったみたいです。
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再び踏切脇まで戻って、真ん前に留まっていたD801を。ここでは新顔ですが、1965年製の雄別鉄道YD1301→釧路開発埠頭KD1301の前歴を持ちます。同機の先輩格のC11-1が東武鉄道で再起しますが、程度もまだ良さそうなので、これもどこかで再起して欲しいですね。因みにこれも20年前の訪問時に逢えなかったカマですね。(まだ釧路開発埠頭の西港にいましたが、やはり運休日で車庫の中でした)
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ひたすら彼方まで続くセキの列の横を歩いて…こういう情景ももうどこでも見ることが出来ません。国鉄民営化時点では芦別、赤平、南大夕張、三池の各産炭地と、美祢の石灰石輸送で見ることが出来たのに、30年程で全部霧散してしまいました。背は低いけど、今度は岩手開発鉄道でも久し振りに行ってみようかな。
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これです。これが一度見たくてわざわざここまで来たのです。国内最後のGE製現役電機が解体されたのと同じ年に、国内最後のGEノックダウン生産DEL(東芝製DD41→90もあったので、唯一では無いかな)が現役引退すると言うのも奇遇です。どう見ても日本型っぽくないですが、それが道東の大陸的な風景と良く似合います。
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銘板も輸出向けの英文表記です。これが当時の釧路臨港鉄道に納入された経緯が気になりますが、メーカーサンプル機か、1輌だけ輸出キャンセルになったものを、たまたまスペック的に合致した同社に日車が格安納入した、と言ったところなのでしょうか(同程度のスペックのDD13よりかなり安かったというのはどこかで見聞きした記憶があります)。国内では特殊な存在ですが、永年にわたり当鉄道の主力として活躍してきた実績からすると、使用上、保守上の不都合はそれほど無かったのでしょう。その特殊さ故、少なくとも国内での再就職は無さそうですが...
(2019年3月22日 太平洋石炭販売輸送臨港線 春採駅)