最近1/150スケールのペーパーキットも製品化された、特異な風貌で知られた駅舎です。
合併前の各社それぞれの個性がある駅舎も良いですが、富山地方鉄道成立後の駅舎は、余程デザインにこだわりがある方がいたようで、各駅様々な趣向を凝らした駅舎が誕生しています。その中でもひと際前衛的?なのがこれではないでしょうか?
当時の駅舎のいくつかにあったローマ字切り抜き文字の駅名標記も、当時の時代世相を感じさせます。
所謂看板建築の一種で、裏に廻ると案外普通です。線路に対し斜めに配置されているのが面白いです。
上屋も風防付き片流れ屋根の地鉄標準タイプですが、時代的には少し新しい様で、古レール組の物です。
天井が高く開放的な室内。荷物取扱窓口と営業時間の案内が残っていますが、何時まで使われていたのでしょうか?
この手の山荘風デザインの便所、いくつかの駅で目にしますが、新しい物なのかな?
煤けた古の郊外電車の駅に滑り込む銀色電車。東急池上線じゃありません。