雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

地鉄味わい駅舎紀行 UN-02 東新庄駅

2016-05-13 21:23:30 | 撮り鉄日記

 最近1/150スケールのペーパーキットも製品化された、特異な風貌で知られた駅舎です。

 

合併前の各社それぞれの個性がある駅舎も良いですが、富山地方鉄道成立後の駅舎は、余程デザインにこだわりがある方がいたようで、各駅様々な趣向を凝らした駅舎が誕生しています。その中でもひと際前衛的?なのがこれではないでしょうか?

当時の駅舎のいくつかにあったローマ字切り抜き文字の駅名標記も、当時の時代世相を感じさせます。

所謂看板建築の一種で、裏に廻ると案外普通です。線路に対し斜めに配置されているのが面白いです。

 

上屋も風防付き片流れ屋根の地鉄標準タイプですが、時代的には少し新しい様で、古レール組の物です。

  

天井が高く開放的な室内。荷物取扱窓口と営業時間の案内が残っていますが、何時まで使われていたのでしょうか?

この手の山荘風デザインの便所、いくつかの駅で目にしますが、新しい物なのかな?

煤けた古の郊外電車の駅に滑り込む銀色電車。東急池上線じゃありません。


地鉄味わい駅舎紀行 UN-01 稲荷町駅

2016-05-13 00:20:25 | 撮り鉄日記

 本線なのにUNとは如何なものか? まあそのうちに「黒部宇奈月ライン」とか愛称が付けられそうな気もしますし、「小田急小田原線」なのに、駅ナンバリングは「OH-**」(小田急箱根線?そんな呼称はどこにも使っていないだろ?)なんて例もあるし。で、本線の最初は地鉄の運行上の要である稲荷町駅から行きます。

 

地鉄にとって重要な駅なのに、かなり凄い状態のまま放置されてきた?駅でもありますが、それじゃいかん、と言う事になったからなのでしょうか、駅舎だけでも綺麗にしようか、でも立派なのを新築するおカネはどこにも無いし、プレハブじゃ情けないし、で、結果こうなりました。モノを大事にする精神は大いに結構ですが、この橙色の瓦はうーん…。

立派な電照看板が付いたけど、車寄せの庇の下の旧来の小さな駅名板はそのまま残されています。外板を全面的にサイディング貼りに改修しているから、多分一旦外した物をわざわざ付け直しているんですよね…。電鉄魚津新駅舎に旧駅舎の木製ベンチが流用されたり、単にケチと言うより、何か狙ってやっているんじゃないかと思いたくなります。

 

利用者にしてみれば、新築だろうとリフォームだろうと、使いやすく快適であれば何の問題も無いでしょうが。

でも駅舎以外は相変わらずの様で、如何にも年代物の本線ホーム上屋も、

田舎の小さな無人駅ならともかく、この規模の駅で木製ホームが見られるのって、もう他には無いんじゃないのかな?

    

昼でも薄暗い地下通路も、やっぱりそのまま、夜間に利用するのはちょっと怖いかも? でも昭和40年代位までは、大都市近郊の郊外電車(死語ですが)でも良く見られたような情景じゃないでしょうか? 流石に今は南海汐見橋線や今宮戎とかあたり、後は鶴見線くらいしかこんな薄暗さを体験できる所は無いでしょうが。昔の近郊私鉄情景に興味のある方は、全体的に綺麗になる前に観察しておくことをお勧めします。