雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

地鉄味わい駅舎紀行 FK-02 上堀駅

2016-05-03 19:07:37 | 撮り鉄日記

 南富山から2つ先、富山の中心市街地からもそれほど離れていない場所にいきなりこれ、古駅舎王国の名に相応しいのが現れます。

 

上滝線と、立山線岩峅寺ー粟巣野間は旧富山県営鉄道の区間です。そのためか、個性的な旧富山電鉄標準型駅舎に比べると、平凡な、でも様々なローカル線シーンに無難にマッチしそうな王道を行くデザインだと思います。

 

室内も白ペンキ塗り潰しになった駅舎が多い中、ここはオリジナルに近い雰囲気を残しています。でも周囲はごく平凡な都市周辺の新興住宅地、ここ一角だけ完全に時代に取り残された空間を形成しています。

古建築ならではの、平面性の悪い窓ガラスが映す歪んだ世界。

草生すホーム、傾いた看板に木造駅舎の純ローカル線的シーナリー、そこに滑り込んでくるのは、ぐっと現代的な銀色電車。


地鉄味わい駅舎紀行 FK-01 南富山駅

2016-05-03 18:22:35 | 撮り鉄日記

 対象駅が30以上あるので、線区別に紹介、タイトルは何故か駅ナンバリング風味で行きたいと思います。先ずは不二越/上滝線から行きます。タイトルの割にはいきなりコンクリの駅舎かよ!と思われそうですが、実はこれ位の年代の物の方が歴史的建造物として顧みられることも少なく、気付いたらどこにも残っていなかったと言う事にもなり兼ねないと思います。(昨年のホテルオークラ本館なんて良い例ですよね。あれ位は残してくれても…と思ったのですが無情にもあっさり壊されました) 電鉄魚津、中滑川の駅ビルが相次いで解体されたので、次に危ないのは上市か、この南富山か、と踏んでいます。

  

昭和30-40年代、地方の中私鉄でもターミナル駅や主要駅を駅ビルに改築するのが流行り、スーパーマーケットやデパート、ホテル、ボウリング場などを併設した複合駅化していきましたが、鉄道の地位低下による店舗の売上低迷、そして建物自体の老朽化もあり、近年急速に姿を消しているスタイルでしょう。地鉄の前述の2駅他、中央前橋(上毛)、電鉄出雲市(一畑)、高松築港(琴電)、そして廃線後はバスターミナルに転用された井原(井笠鉄道)とか近年次々と姿を消しました。因みにここは商業施設ではなく、地鉄の研修センターとの複合施設になっています。でも地鉄にもおカネが無いから、暫くこのままかも知れませんが…

駅前商店街も活気が無いのはお約束でしょうか。自宅の最寄り駅も活気無いですが。

 

無機質で寒々しいと言われた高度成長期のRC建築も、歳月を経て、相応の風格を帯びてきた感じがします。窓が小さいと木造建築より本当に寒々しさを感じてしまいますが、この駅舎は窓が大きく、明朗な雰囲気です。


旧いものは好きだけど…

2016-05-03 12:51:36 | 撮り鉄日記

 28日の前泊は電鉄富山駅上のホテルを確保出来たのですが、29,30日は連休中とあって、富山駅周辺は繁忙期は恐ろしいプライスになることで悪評高い?某女社長ホテルしか空いていなかったので、地鉄某駅前にあるビジネスホテルに。やたら安かったので覚悟していましたが、外観からして今は無き電鉄魚津駅ビルの様な匂いがプンプン…

 1階のパチンコ店は潰れているし、その傍らの薄暗い階段を昇って行くと、廃墟と言われても納得してしまう空気が…廊下は真っ暗だし、何も知らないと、本当に営業しているのか疑いたくなるでしょう。部屋はまあ広いですが、調度品のセンスはふた昔以上前、TV(ブラウン管!)は壊れているし(クレームしたらすぐ他の部屋のと交換してくれたけど)、歯を磨こうと水道の水を口に含んだら思いっきり鉄錆の味、って、水が美味いとされる地域でこれじゃ、貯水タンクや水道管がさぞやおぞましい状態になっているんだろうな… 料金が倍でも、電鉄富山駅のホテルのクオリティの高さが際立ちました。寝るだけと割り切っても、もう少しマシな宿にすべきでしょうね(それでもあの女社長ホテルにあの値段では泊まりたくないけど)。一般的に、寝床としての快適さに限定しても、高級な宿程値段なりに快適ですし。オーナーの?爺さんは、対応は普通に親切なんですが、まあもう余りやる気が無いんでしょうね…風呂のボイラが壊れていても、直す気が無いみたいだし。

 

 風呂が壊れているので(まあこれは最初から承知の上でしたが)、鉄軌道2日フリーも持っているし、電車に乗って宇奈月の温泉に浸りに行って来ました。ここの公共浴場が受付終了21時までと夜遅くまで営業しているし、料金も500円と安いし、施設が出来たばっかりで新しく快適だし(古い物好きな私にとっては、前の古い施設もまた捨て難かったのですが)、おすすめできます。


何とかほぼ目標完遂

2016-05-03 12:20:42 | 撮り鉄日記

 懸案だった地鉄駅舎めぐり、4/29,30の丸2日を掛けて、リストアップした全35駅のうち、残念ながら直前に改築されてしまった立山線田添駅以外を、何とか制覇しました。改築こそされていないもののリニューアルされてすっかり綺麗になった駅舎があったり、一方で傷みが著しく限界に達しつつある駅舎も散見され、実行するにはギリギリのタイミングだったのかも知れません。あと、今回は私にしては珍しく、事前に複数のパターンをシミュレーションし、行程表を作成して実行に臨みましたが、こういうのは計画性が重要だとつくづく思いました。基点から3方向に路線が伸び、かつ末端までの距離もかなりあり、リストアップした駅は全線に分散しているので、行き当たりばったりでは効率良く回るのは難しいでしょうね。

 それにしても、今ざっと数えてみたら、地鉄鉄道線の全66駅のうち、40程が木造の駅舎か待合室と言うのも、この規模の私鉄としては凄いものがあります。中滑川みたいに、RCの駅ビルを解体して、木造の駅舎を新築した所もありますし…