雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

キハ58

2023-04-17 06:55:22 | 国鉄型

 「ときわ」/「奥久慈」の増結車を作り掛けたら、どうせならもう少し足して「いわき」に組み替えられるようにしたいな、とか、どうせならそれと組む新ニイ車「いなわしろ」も...とか、また際限なく増えていきます。使うあてもなく、取り敢えずストックしてあったキハ58-1500の冷房準備車の屋根だけとか、キハ57が活用できますし。冷房準備車は屋根だけ入手したので、これまた長期在庫品のキハ58-1100と組み替えますが、そのままではなんちゃって1500番代になるので、タイフォンカバーを「ときわ」セットの余り物でシャッター式に直し、冷房用ジャンパ線を撤去しておきますが、制御用ジャンパ線収めの位置は冷房車と同じ後期型にして、製品の冷房準備車とは敢えて違うバリエーションにします。ニイにいたのはこのタイプだったしね。常磐無線付きキハ58の非冷房車は雨樋の赤を消して、アンテナを載せただけですが、ミト車ならタイフォンカバーだけでもスリット式に直しておこうかな。新ニイ車は70年代までなら屋上やタイフォンはそのままで良いでしょうけど、平窓は400番代が大多数だったので、キハ57ボディを使うなら、客扉の下に小窓を開けなくてはなりませんね。富士急58001が手に入るなら、そのままでOKですが。どちらにせよ、雨樋の赤はニイ車ならそのままで好都合ですけど。

このサイトを見付けてから、キハ58系のバリエーションの多彩さと奥深さにハマってしまった感があります。タイフォンカバーやテールライトの形状、運転台側窓のバランサー点検蓋の有無や形状、キハ28の給水口の位置とか、新製時の形態に限っても、とにかく細かな設計変更が多岐にわたります。

2輌のキロは、ミトの2112はKATO「いいで」セットの135番に妻面のジャンパ線収めの凹みを追加(これが結構面倒だぞ)、それと何故か製品では忘れてある給仕室上の半ガラベンを追加。ニイ車は在庫品の2300番代を4DQ仕様にして506番に、と思ったら、これ、屋上のクーラー位置が修正される前のエラーロットじゃん... 最新ロットでは直っているようですが、流通量が少ないようで、今も店頭に残っている製品のかなりの部分は旧ロットの可能性があります。オークションやフリマサイトでも出品されているのは旧ロットばかりだし。

これ直すの面倒だな、と思案していたら、北海道用キロ26も最新ロットなら修正後の屋根じゃない?と。100番代はともかく、200番代なら3輌しか実車が無いので需要が少なく、よってヤフオクとかでも比較的手頃に入手可能、そして同時に発電セット機関が4DQ仕様の床板も手に入るじゃん、と言う事で、これと組み替えるのが得策と判断。

発電セット機関は防風板で大体隠れるので、最初は種車の4VKはそのままにして、防風板だけ自作して誤魔化すつもりでしたけど、これで正調500番代に出来ます。506番は水タンクだけは新型に交換されており、元の2300番代の方が近似なので、移植するつもりですが、外した水タンクはキハ27とかに流用するつもり。最近のロットは水タンク、発電セット、DMH17Hエンジンとか別パーツ化されているので、加工には好都合です。

ここに来て某SNSで、ミトのキハ58-400後期型(1038,39)の常磐無線アンテナの配線は他車とは左右逆、と言う不都合な事実が発覚、これも直すことに。キハ28でもやはりデッキ上にベンチレータが追加された後期型の2446番だけ逆なので、何か後期型特有の理由があるのでしょうか? そうするとキハ58でも後期型にはデッキ上のベンチレータがあった筈で、これも前位のアンテナがキハ28-2446同様に前寄りに取り付けられていてもおかしくなさそうなのですが、そこは通常位置なのがこれまた謎なんですよね。


ときわ/奥久慈

2023-04-01 13:06:54 | 国鉄型

 Tomixから新発売のキハ58系「ときわ/奥久慈」ですが、このセット構成通りの5+5の10連って、59-2ダイヤ改正で減車されてから、60-3改正で廃止までの1年程度しかなかったはずなので、往年の12連を再現すべく、増結用車輛を用意することに。そこで問題となるのが常磐無線アンテナの存在ですが、1975年以降に千葉や和歌山等から転属してきた車輛は一部を除いてアンテナは取り付けられなかった(当然常磐無線運用区間の上野―取手間は先頭に立つことは出来ません)ので、中間に封じ込め前提でそのままレギュラー品のキハ28-2300そのままでもほぼOKです。もっとも、ヤフオクやメルカリとかを除けば、本セットのバラし品の常磐無線付きキハ28が比較的安価(「由布」とか「きのくに」と違い、多分そのままでは汎用性に欠けるからでしょうか)に入手可能なので、それでも良いのかも知れません。しかし、それでは面白くないので、どうせなら製品に無いタイプを造ってみようかな、と、こんなのをやり掛けちゃいました。仕掛品や依頼品を放置して、いつもの悪癖ですな。

「ときわ/奥久慈」に混ざるのはキハ58系に限りません。70年代末位まではキハ55系が混ざっていることも時々ありました。多分先頭や指定席車は極力避けていたとは思いますが… バス窓のキハ55は詳細な形態が判る写真が見付けられなかったのですが、これが2輌挟まっている編成写真を見付けることが出来、2輌共常磐無線アンテナが載っているように見えた、そして同時期の水戸機関区には該当車種は19番と27番の2輌のみ、両車共67年に千葉から転属してきて、78,79年に美濃太田と盛岡に転属するまでは水戸にいたので、これのどちらかになります。1段窓のキハ26は、何とか形態が判る写真を発見できた209番にしてみました。アンテナの位置は配線は、他に見付けた千葉から四国に転属した常磐無線撤去車の写真とかも参考にしつつ、想像を交えてはいますが…

水戸にはキハ28非冷房車も末期まで少数がいたので、0番代をキハ57のボディと、以前「紀ノ川」のキロ28-2050を作るときに余ったキロ27の床下から作ります。最末期だと該当は190か191番ですが、190番は房総急行用のヘッドマーク掛けが貫通扉に付いているので、191番の方が簡単です。加工個所は車体は給水口の移設と、タイフォンカバーのシャッター式→スリット式への変更と、屋上は常磐無線関係の他は、水タンクと後位側の排気管の撤去です。

 

あと、車体の再塗装が必須なのだからと、ついでに運転席側窓のバランサー点検蓋もエバーグリーンのt0.13プラシートで表現しました。この点検蓋、標準装備される(キハ28 357~、キハ58 549~)前の初期型も多くは後年に運転席側のみ増設されているのですが、本セットに入っている製品のキハ28-0、2000には表現されていません。この程度なら、クリーム色に塗ったクリアデカールでも切り出して貼っておくだけでも十分かも知れません。固定ボルトはどうせ変に表現してもクドくなるだけでしょうし。

最後に、製品には無いバリエーションとして、前位のアンテナが通常より前寄りについている異端車キハ28-2446、これは300番代最終グループで車体側面の給水口も中央寄りなので、その移設も必要です。このタイプの車体のキハ28は、確か氷見線セットか何かに入っていたと思いましたが、今更入手も困難なので、レギュラー品の2300番代を改造してあります。今回のセットの常磐無線車とも、前位アンテナの位置だけでなく配線の位置が左右違って引き直しになるので、屋根もレギュラー品のクーラー位置をずらして使います。さて、これだけアンテナ位置が違う理由は...

このグループはベンチレーターが前後のデッキ上にも1個ずつ追加されているので、非冷房時代にこれを避けてアンテナを設置→それを冷改したときにベンチレーターを撤去したけど、アンテナはそのまま、と言う事みたいで。後位側のアンテナは冷改時にずらしているのですが、前位側は敢えてずらす理由も無いからそのまま、と言う事でしょうか。上が原型時同じ屋上配置だったキハ27-100後期型、下がキハ28-0非冷房の常磐無線改造車です。

そう言えば今回の製品、特に前から2番目のクーラーキセの位置が̘̟前寄りな気がしません? 下の2446のクーラー位置はBONAのP-406 気動車用常磐無線アンテナ台座の説明書通りの寸法で配置し、実車でも何枚か写真を見ても下の方に近い気がします。もしかしたら位置には個体差があるかも知れませんけど。

いつも思うのですが、この気動車のアンテナ台座、何でこんなに大きいのでしょうか? 電車はもっと小さい台座しか付いていないし、同じ気動車で同じようなアンテナを載せている南海キハ5501はやはり小さい台座で済ませていたし。