雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

格闘中…

2017-09-27 22:05:02 | 国鉄貨車

 半田をたっぷり流し過ぎたツケで、リブの間が半田で埋まってしまい、後のキサゲ処理がえらく面倒になってしまいました。それにしても雑な処理だな。

キットにはマグネマティックMT-10対応のカプラーホルダーが付属していますが、首振り角度が小さく急カーブ対応に難がありそうなのと、手許に大量の#1015のストックがあるので、こっちを活用することとし、端梁に切り欠きを入れますが、12輌×前後2ヶ所=24ヶ所もあるのは結構しんどいな…と夜な夜なヤスリを手に格闘中。


そう言えば

2017-09-24 01:16:59 | Weblog

 硫酸タンク車ネタも放置しているな…インレタもデータは作り掛けたけどやりっ放しだし。東酸商事のTSKマークの地色って何色なんだ? 古いカラー写真のバックに小さく写っているタキ4000は紺色っぽく見えるのだけど...

某所の居酒屋店頭で発見したホーロー看板、日東硫曹のは初めて見ました。


遺跡

2017-09-15 23:14:46 | 撮り鉄日記

 折角ここまで来たのだから、お約束のあそこを見ておかない訳には行かない?と言う事で…

資料館前から距離にして4Km程度ですが、延々と山登りになるので、ここは山頂行バスで。一昔前ならこの手の路線は貸切高速落としの観光車が転用されていたものですが、バリアフリー法の絡みとかもあり普通のエルガ(ブルーリボン2?)でした。

途中の「緑ヶ丘」なるニュータウン的な名前の停留所で降ります。現在は本当に周りは何もない場所です。

この付近で唯一稼働している鉱毒水処理施設方面への道を進むと、山の向こうに…

  

霞の向こうから浮かび上がる幻の雲上都市。

 

ここが多くの人々で賑わった瞬間があったことを示します。

コンクリート構造物って放置40年そこらでこんな感じに溶けていくんだ…と妙に感動。

金属鉱山の場合は、鉱石から金属を分離するための技術が高度な故、山元の製錬所が輸入鉱石の製錬、廃蓄電池や電子機器のリサイクルに活路を求め、街自体は規模を縮小しながらも維持されている場所が多いですが、炭鉱や硫黄の鉱山は鉱山の閉山=街の死、を意味するのが理解できる場所です。石油の脱硫で回収される硫黄が大量に市場に放出され、硫黄や硫化鉄鉱の鉱山は存在意義を失っていった訳ですが、最大の供給源である石油がエネルギーの主役の座を降りることがほぼ確実になりつつあり、非鉄金属の製錬から硫酸として回収される分も金属資源リサイクル推進の結果、減少する方向になりそうなので、供給量が減少するであろう未来の硫黄需要は、どのように満たしていくか興味深いところではあります。松尾の山をもう一度掘る、と言うのも案外夢物語でも無いのかも?

鉱山住宅の遺構見物もそこそこに、また山を下りて、東八幡平の駅跡も見て行きます。数年前までは機関庫の建屋が製材工場に転用され、鋼体化客車とスハ32あるいはスロハ32のダルマさんも残っていたそうですが、綺麗さっぱり片付けられてしまいました。

行きは高速落としのエアロバスで快適でしたが、帰りはレインボーのノンステ路線車、正直これに1時間半も揺られるのは苦行でしかありません。エアサスなのに昔のリーフサスのツーステップ車に劣る乗り心地、重いロングボディになったのに非力な中型車用エンジンなので騒音も酷いし、この手のクルマが1代限りで廃れたのも無理ありませんね。

(2017年8月13日 旧松尾鉱山緑ヶ丘住宅跡)


夏の旅行(11)

2017-09-11 22:42:57 | 撮り鉄日記

 さて、東北方面廃止電鉄廻りも大詰めです。盛岡駅前から八幡平方面の岩手県北バスで70分ほど、そのものズバリ「松尾鉱山資料館」バス停で下車すると目の前です。盛岡駅前発でここを経由するバスは1日15本あり、他の廃線代替バスが非常に厳しい状況にあるのに、鉱山の閉山で真っ先に鉄路が捨てられたここが最もすんなり行けると言うのも何とも皮肉ですね。

 

資料館の駐車場兼、バスの折り返し所の片隅にそれは置かれています。鉄道関係の資料も色々あるし、それ以外の松尾鉱山に関わる展示にも興味深いものが多数あるので、折角ここまで来たのだから資料館も是非見学を。

   

柱が邪魔で撮り難いですが、冬季の積雪の事などを考えるとしっかりした屋根が必要ですしね。ところで登場時はこんな赤茶色だったのでしょうか?

 

屋根は2輌分は置けそうなスペースがあり、索道のバケットや硫黄の製錬窯などの鉱山関連機材も保存されています。

  

富山地鉄デキ12021の源流とも言える丸みを帯びた新東芝形凸電とでも言うべきか。台車は同じ東芝製の東武57系カルダン車のと類似した形態です。

脇の解説板に貼り出されている写真、ED502=現、秩父鉄道デキ108の往年の姿です。旧松尾機の特徴と言える前面窓の庇ですが、落成時は無かったのですね。この庇、秩父でも評判が良かったみたいで、後に増備されたデキ500形には付きましたが、在来機に後天的改造で取り付けられることはありませんでしたね。

(2017年8月13日 松尾鉱山資料館)


盛岡駅前にて

2017-09-10 10:36:31 | 撮り鉄日記

 最後のヤマ場、八幡平方面のバスを盛岡駅前で待っている時、何気なく辺りを見回すと、残り少なくなった岩手県交通旧塗色のLRがいました。後ろのLV834エルガBも気が付くと首都圏周辺ではほとんど見なくなってしまいました、と言った矢先に、一旦は姿を消したフルノンステップ車が再登場するみたいな動きもありますが、イメージパースでは後方のデッドスペースは相変わらずです。

LRはかなり長い期間姿をあまり変えずに造られ続けたけど、これは末期のKC-の短尺車でしょうか。流石にこのあたりでもP-とかの25年以上落ちのは見ませんが、P-LRは秋田中央交通や宮崎交通あたりだったらまだいるのかな?

国際興業の資本からは切り離されたけど、バスの色は国際興業岩手の様相を深めています。でも彩度の低い旧塗色車は姿を消しつつあります。本家では最近リバイバルしたみたいですが…


夏の旅行(10)

2017-09-09 10:39:36 | 撮り鉄日記

 山形から仙山線→仙台経由で北上泊、そして翌朝真っ先に花巻に向かいます。

途中、廃線跡転用の遊歩道も歩きながら、駅近くの公園の片隅に置かれているものが今回のターゲット。

  

金網で厳重に囲われているのは鬱陶しいですが、これのお蔭で良好な保存状態が保たれているのも否定できないので…

  

東武博物館と大胡に台車のみ一つずつある、銚子デハ101と同じ雨宮の板枠台車ですね。DH-16圧縮機の蓋が欠品で中身が丸見えになっています。

それにしてもナローな電車ですね。ロングシートに向かい合わせに座ると、前の人と膝が当たりそうになるというのも大げさに聞こえないような狭さです。車体幅1600mmと言う事は、内寸も考えると、E233系クロスシート車のシートピッチ1500mmより狭いところに、向かい合わせの間に通路が設定されているという事ですから…

  

傍らには案内板があり、往時の写真が貼ってあります。ずらりと並んだ廃車待ちの馬面電車は壮観です。

  

電車の隣の立派な木造建築も気になります。現在は「市民の家」となっているこの建物、旧花巻町役場だったのですね。

(2017年8月13日)


夏の旅行(9)

2017-09-08 23:58:31 | 撮り鉄日記

 山形道西川バス停から再び高速バスに乗って山形へ、一休みした後、少し戻って高畠へ。

かつて糠ノ目と呼んでいた頃の面影は無いハリボテ駅舎になっていました。僅かばかりの路線バスも休日は全面運休なので、また駅前からタクシーを拾います。天気が良ければレンタサイクルでも良いですが、途中で雨が降ってきそうな微妙な空模様だったので。

  

で、本来の街の中心部にあった旧高畠駅にやってきました。

 

残念な状態になっていた善宝寺駅と違い、こちらはきちんと手が入れられ維持されています。

 

山形村山地区の路線バスの衰退振りは目を覆いたくなる状況で、ここも既にバスターミナルとしての機能は失っていますが、名残のポールが保存?されていました。この前でさくらんぼカラーのトヨタDR15や北村モノコックボディのいすゞLTが待機していた頃を妄想しながら...

 

構内には同じ高畠石で構成された変電所やバス車庫?が残されています。変電所の建屋は今は窓が鉄板で封鎖され見えませんが、中には回転変流器が残されている筈です。

 

旧ホームに横付けで保存されている車輛も近年修復され、若干の欠品はありますが、綺麗な状態を保っています。

   

モハ1は更新で原形を失ってはいますが、台車を見ると蒲原モハ11-13や、庄内モハ1,3,5の仲間であることが分かりますね。近代的に更新修繕されても、制御方式は相変わらず直接式なのですね。高畠線の電車で間接制御だったのは、後に琴電に渡った旧西武の川造型モハ4だけだったのですが。

 

ワム201は標記が変ですが、一世を風靡した国鉄ワム23000形の同形車で完全な姿を保つのはこれのみの筈です。昭和31年西武所沢製の元西武鉄道ワム204で、山形交通入線後も原番号のまま使われ、保存時に車番を振り替えたという疑惑も持たれていますが…ヨンサントオ当時の車齢から考えると、二段リンク化の対象になっても良さそうですが、もう直通承認車の必要が無いという判断に至ったのでしょうか、リンク式のまま生涯を終えています。

   

ED1は今は大胡にいる東急デキ3021の同形機で色も同じ黒でそっくりですが、前面窓が後天的改造で変化していたり、あと東急にはある台車上の細長いエアタンクがありません。窓上のルーバー型ベンチレータやボンネット上のジャンパ線受け?は同じです。

貨車の自連は柴田式上作用、電車はシャロン下作用、二つの形態差を並べて観察できる貴重な展示例でしょう。

ホームで混合列車が発車待ち、の風情。

駅前にあった医院の建物、エントランス部の造りを見て、富山地鉄の東新庄駅を連想しました。当時の流行のデザインなのでしょう。

 

帰りは何とか空模様も持ち堪えそうだったので、廃線跡の遊歩道をてくてく…

この山の頂が俯瞰撮影地として知られた場所でしたっけ?

竹ノ森には高畠のを縮小したような駅舎があったはずですが、解体されホームを残すのみ。

糠ノ目近くの小川に架かる橋、桁は新しくなったようですが、橋脚は多分鉄道線の再利用でしょう。

(2017年8月12日)


夏の旅行(8)

2017-09-07 20:57:55 | 撮り鉄日記

 気付くと世間は秋風が吹いていますが、まだ夏の旅行のまとめも終わらない体たらくですが...

次の目的地は鶴岡から高速バスで。高速道路途中のバス停で乗降する機会もそうはありませんが、予約不可、全席自由席の高速バスで、途中から乗車したいのにバスが満員だったらどうするのだろうか…駅前だったら他の手を打つ余地もあるでしょうが、ここは最寄駅から10㎞以上離れた場所、下の一般道にも使えそうな路線バスは無いし。

バス停から坂を下りていくと、目的地の酒蔵に辿り着きます。その前の庭に置いてあるこれが目当てです。

   

いつかは見てみたいと思っていた電車ですが、こういう機会でもないとなかなか見に行ける場所じゃないですね。ここも残念ながら少し傷みが目立ってきている感じです。豪雪地帯で木造電車の屋外保存はやはり厳しいです。往時の情景を想像させてくれるのはこちらですが、恒久的な保存を考えると、西馬音内の羽後交通雄勝線デハ3の様に、しっかりした建屋内に格納する必要があるかも知れません。(こっちは普段は予約制で平日しか開けて貰えないので今回はオミットしましたが、訪問の前の週末に一般公開があったのを後で知りました。残念!)

メカニズム的には実用電車として最も原始的なスプレイグ式そのものですが、トレーラーや貨車を牽引するためエアブレーキ装備なので、長軸距ブリル単台車のホイルベース間にエアタンクとDH16形コンプレッサが押し込まれています。

  

資料館には酒造りに関する展示の他、一角には山形交通三山線の展示コーナーもあるので、こちらも見ておきましょう。電車も資料館も見学無料ですが、少しでも電車の維持費用に充ててもらう意味でも、販売コーナーで吟醸酒の1本でも買って帰りましょう。

(2017年8月12日 設楽酒造店 月山の酒蔵資料館)


夏の旅行(7)

2017-09-03 17:08:11 | 撮り鉄日記

 1日目の晩は鶴岡駅前泊で、2日目朝はまず善宝寺、でもここを経由するバスは休日ダイヤだと一日たった3本しかないので、またタクシーでGO、です。

 

記念館は閉館して久しいですが、旧駅舎を利用した建屋はそんなに状態は悪くはなさそうです。

しかし…

  

ちょっと失礼...

  

自然に帰ろうとしています。藪どころが森の中に埋もれようという自然の凄い勢いで、床下等のディテールを観察するどころでは無い状態です。折角の屋根も劣化して全て落ちてしまい、全く機能していません。安田の蒲原51もそうだけど、折角保存しても、次世代の人たちにどう引き継いでもらうかをきちんと考えておかないとこうなる、という悪しき見本になってしまっているのが残念です。ただ、とりあえず物の形が残っていなければ話にならないのでまず残し、どうやって次世代に受け継いでいくかは後で考える、というのも一つの考え方ではありますが。

海が近いからか、鉄部の錆び方はかなり来ていますが、木造のホーム上屋や待合室はまだ比較的状態は良く、これ位ならまだ使えそうです。電車がまだ走っているのにこれよりボロい駅も世の中にはありますから。それにしても松の木の生長具合が半端じゃないです。

ただ、一つ気になったのが、モハ3の側面に何やら色合わせして試し塗りしたような真新しい痕跡が…何か説明書きの看板が剥がれた痕跡かな、とも思ったのですが、以前の画像を検索して見てもそのようなものは見当たらず、少なくとも2年位前の時点ではこの様にはなっていませんでした。この電車を修復する前段取り...だと良いのですが。

 

駅跡より鶴岡方の廃線跡に面する農業倉庫、ここに側線があって貨車で荷役していたのは知られるところです。扉の上の車寄せは有名な「山居倉庫」もそうですが、庄内地方独特のスタイルみたいですね。JR羽前大山駅前にも似たような倉庫がありましたっけ。

(2017年8月12日 旧庄内交通湯野浜線 善宝寺駅跡)


あっさり

2017-09-02 21:35:51 | Weblog

 作り掛けの新貨車タ300に付属しているブレーキシリンダが、何故か数量が不足。休眠状態になって久しいサークルなので、今更部品請求しても無駄だろうし、折角だからワールドのロストパーツを奢るか、と思ってパーツ箱を漁っても、2個×3輌分=6個欲しいのに、2個しか出てきませんでした。仕方ないから近場のパーツ類の品揃えが良い店を数店当たっても、やはりどこも品切れです。そりゃあ十数年前発売のパーツだから当然だよな、いや、あそこならもしかして、とダメ元で東大宮の総本山まで行ってきました。で、昔のパーツなんだけど...と店主に聞いてみると、あっさり

沢山あるよ。

と返ってきました。で、他にも使いたいので、10個お買い上げ。因みに価格は昔と同じ1個350円。ついでに、EEパンタの事も聞いてみると、組み立て済みはこの前のイベントで売り切っちゃったけど、板だけならあるよ、と返ってきたので、これも5組=10個分お買い上げ。ベースのGM製PS13は自宅を探れば数個は使っていないのが出てくるはずだし、無くても市場での調達は容易だし、板だけあれば何とかなりますし。しかし、これは積んである湯野浜電車でも作れと言う事でしょうか…