先週話題にしたら、何か早速妙な話が出てきたようですね。まだ具体的な置き換え対象や譲受対象は明らかにはされていませんが、大手私鉄が中古車を導入するのは、極少数の特殊な例を除けば、東急3700→名鉄3880以来に成りそうですね。昭和40年代以降になると、あとは動態保存的に導入された蒸機関連や、鉄軌道事業を廃止した傘下の中小私鉄事業者から引き取った例、とかしかありませんから。
まあ、この会社は昭和30年代末まで大量の中古国電を購入し、上物だけ新しくしたセミ新車を造り続けた位だから、お古の再生は本来の姿に回帰したのでもあるのでしょうが。相鉄も一時期同じようなことをやっていましたが、止めた理由は、払い下げ対象の17m国電が更新修繕が一巡したばかりのタイミングで、簿価にそれが反映されていたため、台枠以下だけ使うにしては払い下げ価格が高価で割に合わない、と言うことでした。西武の場合、あの堤さんのことだから、何か安く買える特別なルートがあったのでしょうか。
こう言うケチ臭い話が出てくると、これらの車輛の行く末も気になってきます。近年は公開機会がだんだん少なくなってきてましたし、先日もここで保管されていた蒸機を手放すという話が出てきたばかりなので、余計気になります。思えば、近江の時も永年保管し続けたED4001を東武博物館にリリースした数年後、残りの保存車群を潰してしまいましたから…