雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

地鉄味わい駅舎紀行 UN-06 中加積駅

2016-05-15 22:36:20 | 撮り鉄日記

 地鉄駅めぐりの紹介も何とか半分以上終わりました。あと一息です。

次は中加積、何だか昔の交番(派出所、と言う昔の呼び名の方が相応しいかな?)みたいな小さな四角い駅舎ですが、良く見るとなかなか味のある駅舎です。

 

屋根は平たい様だけど、僅かに2つ折れになっています。表側はつるっとしていますが、線路側は昔のローカル駅にお約束のディテールが一通り付いている感じです。木製の窓枠や扉がそのままなのが良いですね。

 

トイレもお揃いのデザインで用意されています。こういう所にもこだわりが感じられます。

駅名は切り抜き文字で。上に何か撤去した痕跡がありますが、照明でも付いていたのかな?

 

近代的な様だけど、木製の窓枠とベンチでやっぱり昔の駅になります。上滝の縮小版、と言った感じかな?

金色のペイントでガラスに描かれた「荷物扱所」の文字。唯一の荷電モニ6570形は昭和40年代に廃車となっているし、それ以降は扱いがあったとしても、一般旅客車に便乗で済ませたのでしょうが、何時頃まで営業していたのかな?

  

ホーム上屋は真ん中に古レール組の華奢なのがちょこんと。旧富山電鉄区間の駅ではホーム端に踏切手前までカバーしたタイプが標準的なので、この様なレイアウトは意外にありません。

以前は駅前に農業倉庫が立ち並んでいたそうですが、少し前に撤去されて更地になっており、がらんとしていました。

 

駅の裏方にある木造の立派な建物が気になりました。何かの工場だったのかな?

カーブするホームに車体を傾けながら進入する14760形雷鳥カラー。創業者佐伯宗義氏が、カーブで減速しなくてばならないなら、そこに駅を造ってしまえ、と言ったとか噂がありますが、地鉄にはカーブしたホームが多いですね。


地鉄味わい駅舎紀行 UN-05 上市駅

2016-05-15 12:02:07 | 撮り鉄日記

 スイッチバックで有名ですが、地鉄の中では、電鉄富山駅に次ぐ屈指の規模を誇る駅です。富山市の近郊区間として利用者数も多いので、電鉄富山―上市間の区間列車も多数設定され、列車本数もここまでは結構多く、データイムでも毎時3本程度はあります。これより宇奈月方面は北陸本線と競合するので苦しいところですが。

 

農協との複合駅ビルで、とにかく規模が大きいです。かつては食品スーパーやボウリング場なども入居していましたが、既に撤退済みで、大きな躯体を持て余している状態です。

築40年以上を経て、時代を感じさせる造りですが、昭和の時代の国鉄や大手私鉄の主要駅と言っても通用しそうな佇まいです。

空き店舗になっている所が多いですが、これまた昭和で時代が止まっていそうな食堂街もあります。

  

中は広いですが、がらんとしています。築年数も考えると、電鉄魚津や中滑川の後を追うのも時間の問題かもしれません。

私が鉄道趣味の道に入った頃、国鉄の地方幹線の特急や急行が停まる主要駅って、こんな感じの所が多かったなぁ。その後、都会の駅さながらの駅ビルになったり、松江や出雲市の様に、最低限の施設に縮小されてしまったところも多いけど。

 

駅南側にはバスの営業所も併設されており、貴重な日野RU+富士重(この社名ももうすぐ過去の物になりますね…)や、旧塗装のエアロミディが休息中…

   

かなり規模の大きい保線基地も併設されていますが、何と言うか、地鉄の保線基地ってどこも雑然としていますね…まあ、こういう雰囲気は好きですが。ジャンクボックスの様なこういう場所を、隅っこの方に怪しいものが転がっていないかなー、と観察するのって楽しいよね。

 

除雪モーターカーやバラストホキも常駐。デキ12021に牽かれるホキは、稲荷町で入替中のは見たことがあるのですが、一度本線を走るところが見たいですね。(以前チャーター運転があると聞いた時、主催者に照会してみたのですが、日程の都合が付かず行けませんでした…)

模型のセクションの片隅に、こんな錆びた平トロを転がしておくと、ライブ感が出て良さそうですね。

  

ホームは2面3線、左から3→1→2と何故か順番になっていないのが特徴です。2番線の対面(4番線?)も以前は使っていたとは思うのですが、使用停止になって久しい様で、風防の塩ビ波板で塞がれています。こういう半透明の塩ビ波板、雪国の鉄道シーンには欠かせない?と思うのですが、模型ではどうやって表現したら良いのかな?

地鉄の駅ではお約束の「日本海みそ」の看板、何故か地面に落ちていました。看板か、それとも広告枠を更新するのかな? 因みにこの会社、本社と工場は上市の駅前にあります。CMは関東でも流れているので、CMソングは聞いた方も多いかと思います。

スイッチバックなので、アルペン特急を含め全列車が停まるし、折り返し列車も多いので、電車の観察には打って付けです。