雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

スッキリ

2023-09-29 00:22:54 | 模型工作全般

 相変わらずヘタクソな半田で赤く焼け爛れているし、長期放置で酸化被膜ガッツリな8100、普通に酸洗いしたのではなかなか奇麗になりそうにないですね。そこで調べたらちょっと面白い情報。

使うのは100円ショップでも入手可能なこれ。元ネタだとオキシドール(3%過酸化水素水)でしたけど、クエン酸を多めにすれば、過炭酸ナトリウムでもいけるよ、とのことなので。もっとも、過炭酸Naは水に溶かすと炭酸Naと過酸化水素に分解するので、塩基性の炭酸Naで中和される分余分にクエン酸を足せば良い、と。液体の酸素系漂白剤でも過酸化水素水が有効成分なので良いと思いますが、塩素系漂白剤は絶対混ぜないでください。混ぜるな危険!!

クエン酸を水に溶かしてから、過炭酸Naを投入すると、CO2の泡がシュワ―と立って溶け、均一な溶液になったところで、洗いたい物を浸すと、酸素の泡を発生しながら表面の酸化被膜が溶けていきます。

さて、小一時間放置するとこの通り。赤く焼けた部分も金ピカになりますが、半田がはみ出した部分は流石に黒くなるだけですね。これ以上を求めるなら、禁断の希硝酸漬けに…(韓国製のブラスモデルとか生地がやけにきれいなのは、硝酸で洗っているから、とかどこかで聞いた様な...)

最初はエッチングされていない部分なので、ピカピカ光沢だったワサ1の屋根、しっかり梨地仕上げにエッチングされています。まあ、元のレシピは「エッチング液」だったので当然の結果です。勿論、漬け込み過ぎると溶けて無くなってしまいます。当然エッチングも出来ますが、その場合は更に食塩を足すと反応速度が速くなる、そうです。

さて、作業終了後の液は、如何にも二価の銅イオンが溶けていますよ、という色になりました。実際には銅はクエン酸イオンと錯体を形成して濃色の銅シトラト錯イオンになっているので、見た目ほど高濃度の銅は存在しないはずです。銅などの多くの重金属イオンは過酸化水素の分解を促進するので、液は多分使い捨てになるでしょう。廃液は重曹等で中和しただけでは錯体になった銅は安定で沈殿しないので、中和したのちにアルミホイル等を投入して金属銅として沈殿回収後、大量の水で希釈して捨てるのが良い、と思います。


マッハ模型

2022-06-12 01:18:57 | 模型工作全般

 大阪梅田のマッハ模型が廃業の報を聞いて、困ったモデラ―諸氏も多い事でしょう。地方私鉄まで幅広くカバーした調色塗料もそうなのですが、こちらは見本さえあれば最悪入手可能な他社塗料で調色できるから何とかなりますが、最も使用頻度が高く、かつ代替品が無いのが「キサゲ刷毛」なんですよね。塗料は他社で継続販売と言う噂はありますが、地方私鉄色までカバーしてくれるかは懐疑的なので、そのあたりを中心に使いそうな色だけは揃えておきました。国鉄色は日光でもガイアでも何とかなりますし… キサゲ刷毛は取り敢えず1本ずつ確保しておけば数年は使えるので、その間に何らかの進展があるだろうと期待するしかありません。趣味で使っているのはともかく、仕事で使っている人も少なからずいるようなので、それは大変でしょうね。


酸洗い

2013-12-31 01:21:56 | 模型工作全般

 友人との会話の中で、真鍮モデルの酸洗いに何を使っている?と言う話題になったところで、私が最近使っているのを。右のプラ容器に入っているのは、ピックリングコンパウンド(ディクセル)と言う貴金属ジュエリー用の酸洗い剤で主成分は硫酸水素ナトリウム(要は硫酸を苛性ソーダで半分だけ中和したもの、なので結構強い酸です)、東急ハンズの彫金コーナーとかで入手可能です。1瓶280g入りの粒状で、全量溶かして約1Lの水溶液が作れます。一度溶かした液はガラス瓶やポリ瓶の様な適当な耐酸性の容器に移しておけば繰り返し使えます。前述のように少々強い酸なので、目に入ったりしないように取扱いには注意するとともに、廃棄するときには重曹とかで中和してから捨てて下さい。(厳密には銅とかの重金属が少し溶け込んでいるので、中和処理だけで下水に流すのは褒められたことではありませんが、個人が模型を洗った程度の排出量なら、わざわざ産廃処理業者に持ち込むのに要するエネルギーの方が環境負荷がずっと大きいでしょうし)

 もう一つは100均で清掃用として売っているクエン酸、何より安いのと、食品成分としてもお馴染みなので安全性が高いのが魅力です。これも水に溶かして使用し、真鍮表面の酸化被膜や緑青は除去できますが、一度溶かしたものをしばらく置いておくとカビが生えることがあるので長期保存は不可です。結構濃い液でかなり酸性は強かったはずなのに、カビ恐るべし…まあ安いので一回きり使い捨てにしましょう。


夜な夜な その2

2013-04-26 00:29:21 | 模型工作全般

 またもや夜更かししての地味作業、タキ車のカプラーをマグネマティックMT-7に交換です。何故に本来台車マウントの機関車用(KATOの対応車種はほぼ絶版になっていますが…)であるMT-7で、指定のMT-10じゃ無いのか?

事の始まりはKATOタキ35000の台枠緩衝長が異常に長く(これは実はタキ35000の保安対策車なのか?)、不恰好と言う問題を解決する事から…

 

御存じの通り、この製品の台枠端梁は何とも都合良く別パーツなので、外して台枠両端を1.5mm程度切り落として端梁を再接着すれば正規の長さに出来ます。まあ同様の加工をなされている方も多いとは思いますので今更ですが…余談ですが、台枠本体の材質もこれまた都合良くABS樹脂なので、切り詰めてタキ45000にするのも比較的容易だと思います。

これでグッと恰好良く…と思ったら、カプラーが指定のMT-10そのままでは当然、台枠を切り落とした分出っ張ってしまい、連結面間隔がえらい事になってしまいます。他のサイトでは台車マウントタイプのカプラーに振り替えてこれに対処していましたが、こちらは台車マウントのまま何とか出来ないかと模索してみます。

  

そこで登場するのがタキ9900用AssyのTR41C台車。あれ、タキ35000と同じじゃないのか?と思ったら、実はこちらの方がカプラーポケットが少し(1mm位)短いのです。台車側枠のモールドもタキ35000用よりシャープになって一挙両得。何で共通化しないのかと言う疑問はさて置いて。(因みにタキ3000、セキ3000用のTR41Cは台車中心ピンの構造に互換性はありませんし、そもそも大きさ自体がかなり大きいです)

そこで更に登場するのが先程のMT-7、ナックルシャンクが短いので更に連結面を短縮できるという事で。右側が35000用TR41C+MT-10、左側が9900用TR41C+MT-7です。

 

それを台枠を加工したタキ35000に組み込んで…これなら許容範囲かな? 加工前と加工後もついでに比較。簡単な割に効果は絶大です。KATOタキ35000はそろそろ再生産が掛かる筈なので、もう少し追加購入しておこうかな?

手持ちのタキ9900もカプラーを替えてみました。こちらは当然台車はそのまま。タキ35000はまだしも、車端ステップのあるタキ9900はツイストロック式センターピンの台車を外すのに難儀します。メーカーは本当にユーザーが外すことを想定しているのか?と思う程。まさかKATO急行型電車のパノラミックウィンドウみたいに、壊して外すワンウェイ(実話)と言う事は無いよね?


夜な夜な その1

2013-04-21 18:11:28 | 模型工作全般

 買ったまま放置してあったワールドのPS14組み立てキット、先行試作品2ヶ×4組と量産品2ヶ×2組の在庫がありましたが、合計12ヶをまとめて、夜な夜な切って削って折って半田付け、12ヶもあると流石に大変です。

銅色に輝くPS14がズラリ、何となく塗装するのが勿体なく感じます。いや、後日ちゃんと塗りますよ。

イベントで販売された先行試作品と量産品の違いは、スライダーのホーンがパイプ状の軽量タイプだけでなく、板状の原形タイプも選択できるようになった事と、上昇姿勢を保持するクリックバネの取付方式が改善されてやり易くなっています。ベースがベリリウム銅合金ロストワックスなのでか、組み立て式で1セット1500円と結構いい値段するのにも拘らず、すぐ売り切れたようです。確かにKATOの旧型電機はボディ自体は細密になっているのに、載っているパンタが70年代の水準なので、高級細密パンタの需要はそれなりにあるのでしょうか。これとかスポーク先輪は定番品としていつでも買えるようにして欲しいものです。


あちゃーorz...

2012-03-24 19:47:23 | 模型工作全般

 弘南6000を塗り直そうと再びシンナー漬けにした後、下地の黒を塗り、ファンヒーターの前で強制乾燥させようとして、事もあろうか吹き出し口に近づけ過ぎて熱でグニャリ…見事1輌お釈迦にしてしまいました。(瞬殺した限定品とかじゃなかったのが不幸中の幸いですが)

 かと言ってそのままゴミ箱に直行させるのも口惜しいので、違う塗料のテストピースとして最後の一仕事をしてもらうことに。画像で質感を伝えるのは難しいですが、左は前と同じAMCスーパーミラー2、右はMr.カラースーパーメタリックのスーパーステンレスです。金属光沢はAMCの方が良く出ていますが、使い込まれた旧いステンレスカーと言うイメージだとMr.カラーの質感の方が個人的には感じが出ているかな、と思いました。


だけど…

2012-03-20 20:54:37 | 模型工作全般

 専用の水性ウレタンクリヤーを吹き付けるも…水性に慣れていないもので肌が荒れてしまい、ちょっと曇った感じになって残念…やはりメタリック表現は難しいな。若干ホコリも噛んじゃったし、天気の良い日にまたやり直そうかな…

 この塗料、メーカーの言い分では専用の水性クリヤー以外は金属光沢が消えるから推奨できないとのことですが、色々調べてみると上手くやれば普通のラッカー系クリヤーでもOKという人も…次回のオーバーコートはラッカーで試してみようかな?


シンナープール

2012-03-18 23:49:01 | 模型工作全般

 折ってしまったドリル刃も仕入れたし、今週末は琴電でもいじろうかと思っていたら、結局2日とも用事が入ってしまいまともに触れず…

 またまた浮気をして、ちょっとテストをしようと鉄コレ弘南6000をシンナープールでストリップ。ガイアノーツのラッカー系専用シンナーはトルエンが入っているからプラが溶けると言う風説も聞かれますが、今回に関しては数時間の漬け込み程度では全く問題なく完全剥離出来ました。今回の生贄にした弘南6000も、ABSとは言うものの、A・B成分が少ない、限りなくPSに近い組成と見え、裏側で試したらリモネンに溶けました(通常はABSは溶けない事が多い)。最もロットによって使っている素材のグレードが違うという話もありますし、溶けたり割れたりしない保証は無いので、シンナー漬けによる塗装剥離はくれぐれも慎重に(シンナーよりマイルドなIPAで割れたと言う報告もあり)。あと、エアブラシ用レべリングシンナーはブランドを問わずシンナープールは危険です!(確実に溶けます)