今回はちょっと旧作の話でも。
と言っても、ネタにしたのは塗装状態の悪い(端梁にベッタリ汚い色入れがされていた)「ジャンク品」ですけどね。巷ではトミー香港製DD13の中でも新幹線色は特に稀少との評ですが、私にはどうにも使い道に困る代物だし、前述の様に状態不良なので、思い切ってシンナープールにドボンし、個人的にも馴染み深い東新潟港の主、新潟臨海鉄道のDD55にしてしまいました。
このDD13、御存知の通り、とても現代のレベルで出来を云々する代物ではありません。同時期に発売されたKATOのDD13が、現代でも通用するディテールレベルを既に達成していたのとは対照的です。なので、手摺を真鍮線に交換するとか、銀河のパーツを追加するとかしても、バランスが悪くなることは明白なので、ここは出来るだけオリジナルのテイストを残す方向でレストアを進めました。当時トミーからこのバリエーションが発売されていたらこんな感じかな…というトイライクな部分を残して。
寂れた埠頭に伸びる草生した線路の上、石油タンク車を牽いて走る姿が昨日のことのように思い浮かびます。考えてみると、今に至るまで、イコライザ台車のDD13って材質形態を問わず、製品化されたのはこれだけなんですよね…鉄博にも保存車があるんだし、KATOさんDD13のリニューアルと同時にバリエーション追加して欲しいところです。