そのネーミングやパッケージからも、トイライクな鉄道グッズの類、と思われそうなのですが…
で、パッケージはこんなの。余り鉄道模型っぽくないかな?
開封するとこんなの。パッケージの大きさに最適化された、スタッキング可能なランナーというのも斬新です。鉄道模型の板キットと言うと、薄い箱に入っているものが多いですが、輸送中の破損に対する耐性と言う意味では、こっちの方が合理的なのかも知れませんね。
ランナーからパーツを切り離し...
左右の側板を組む。ここで最後まで押し込まないのがコツかな。
これに妻板を差し込んでから、側板を最後まで押し込みます。何故かと言うと、先に左右側板を最後まで押し込んでしまうと、微妙な寸法の誤差で、妻板が入らなくなってしまうからです。
最後に天板を付けて完成。C11の方には四隅に角の生えた天板も付属していますが…
これは普通の天板と差し替えれば、二段積みにしてもズレない、と言う訳で。この天板は、C10にも使用可能です。
爪には他社コンテナと互換性があり、Tomix等のコキ車にも普通に積み付け出来ます。勿論C20やC35等の2種コンテナとの混載もOK。でも、裏の爪が5か所もありますね…
それは、2種12ft4個積みのコキ車(Tomix コキ5500や10000とか)に5個積むためのもので、両端の2個を車端側に寄せて積み、真ん中3個を付属のパーツで連結して積めば、この通り5個積めます。マイクロエースのチキ5000、コキ10000登場時にはそのまま5個積めますが、KATOのチキ5000、コキ5500は爪の幅が違うので積載不可です。
ナンバーはステッカーが入っていますが、リブの凹凸の上から貼ってもすぐ剥がれちゃいますよね…そのうちにサードパーティーで対応インレタが出そうですが。
こうやって見ていくと、最初受けた印象とは異なり、真面目に作られた製品で安心して買うことが出来ます。その一方で、先に紹介した4個積みコキ車で5個積み可能にしたり、塗色をわざとバラツキを持たせ褪色の個体差を表現したり、C11の標記を2種類入れたり、先行メーカーにはない工夫があり楽しめる製品ではないでしょうか。今後の展開も楽しみではあります。
ある日、いつものように電車に乗っていたら、隣で立っていた親子の会話、5歳くらいの男児が「これって昔の電車?」と母親に問い掛け、そして母親は「そうね、少し昔の電車かな?」と返した。そんなことが。
ん-これって「昔の電車」なのか? ステンレス車体でモノリンク式ボルスタレス台車、IGBT-VVVFの、私にとっては「新しい電車」の部類だと思っていたのに…
昔の電車、って言ったらこんなのじゃないのか?
いや、少し妥協してもこんなのじゃないのか?
で、少し冷静になって考えてみると、タイトルカットの電車も、既にデビューから25年くらい経っています。自分の歳に置き換えて考えると、国鉄101系や153系、小田急2200形や京王帝都2010系、東急旧5000系辺りが相当するところでしょうか? そう考えると、この男児が「昔の電車」と表現したのも頷けるところでしょうか。この子にとってみれば、車齢90年超の上毛デハ101とか、私にとっての京都市電N電と同レベルですね、と、昭和おじさんの戯言でした。
この手の写真集も、集め出すと再現が無いんですよね。置き場所をとるのも困り物だし。でも一度機会を逃すと後での入手は困難になる罠があるし… でも紙媒体で置いておかないと、かつて一度ネット空間上に放たれた情報は永遠にWeb上を彷徨い続けると言われていたけど、ネット黎明期の数多くの編成記録や車輛研究等の素晴らしいアーカイブサイトも、貴重な証言が残った掲示板のログも、ホームページや掲示板のサービス終了と共にほとんどは霧散してしまったし、本当に欲しい情報は後からはほぼ検索不能だよね。どうでも良い誰かの過去の犯罪歴とかの、本人にとっては知られたくない個人情報だけだよね、いつまでも残り続けるのは。
これなんて、この見開き1ページのためだけに2750円の大枚をはたいたようなものです。この様な車輛を当時きちんと記録した人がいただけでも感謝ですが。