雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

「紀ノ川」のキロ28

2009-08-30 23:07:06 | 国鉄型

 さて、「紀ノ川」に組み込まれた向日町運転所(大ムコ)のキロ28、これがまた問題で。

 昭和58年当時、同所に配置されていたキロ28は2122と2162の2輌、両方とも100→2100番代の新製冷房車で、Tomix製品の300→2300番代とはトイレ窓などの形態が異なります。製品は8輌しか存在しない少数派をモデル化しているのが困りものですが、まあ、製品化された時期が、特定のプロトタイプを忠実に再現する方向に向かい始める少し前ですからね…(因みにKATO製品もこれまた非冷房車からの冷改グループで、70年代後半~80年代初頭までに大半が廃車やキニ、キユニへの改造で姿を消してしまったので、国鉄末期の気動車急行にはちょっと使いにくい)

 それはまあ良いとして、最大の問題は2輌共ユニットサッシ改造されていたらしいことで、数少ないWeb上の画像でもそれしか見当たらないし、私の記憶の中でもユニット窓車しか見た覚えがありません。少なくとも2162は確実な筈で、同車は民営化後も残り、後に「たかやま」用にアコモ改造されて6002に改番、99年に急行型キロの最期を飾ることになります。

 再塗装必須となりますが、どうせトイレ窓も直す必要があるので、エッチングパーツ利用でやってみるか…

 


贅沢に?キハ65×2

2009-08-30 00:35:26 | 国鉄型

 Tomixのキハ58系が再生産されたので、手頃な急行編成をと選んだのが、京都~和歌山間(奈良、桜井、和歌山線経由)の「紀ノ川」です。

 何でこれまた地味なプロトタイプを選んだかって?単に幼少の頃、和歌山線の線路も近い親の実家に帰省した時に良く見に行った思い出があるからで…当時の和歌山線、朝夕こそ50系客レの設定があったものの、昼間はタラコ色のキハ35と36ばかりの地味な路線でしたが、1日1往復だけやってくる、編成は短いながらもグリーン車組み込みのキハ58系気動車急行は、一際輝く存在でした。

 で、この列車の特徴は、編成表をご覧の通り、

和歌山← キハ28キハ65キハ65キロ28-キハ58 →京都

たった5連なのに、何故かキハ65が2輌も贅沢に?無駄に?入っています。4VK機関搭載車は他にキハ28キロの2輌入っているので、6輌分までの冷房給電能力があり、キハ65の代わりにキハ58を2輌入れても全く問題は無い筈です。走行区間には少しでも高出力車が欲しい急勾配線区や過密ダイヤ線区もありませんし、受け持ちの向日町運転所の配置輌数も、キハ58の12輌に対しキハ65は5輌と少数なので、尚更謎です。後は同じ向日町持ちの「たかやま」との兼ね合いか、駅間の短い和歌山線で運転停車や減速区間の多さを大出力でカバーする為なのか…

 同じ頃の片町線や関西本線の普通列車、冷改キハ58が4VKを持たないキハ35や40とかの一般型と併結の為、冷房が使えないケースが多々あったのに、こちらと車輌を振り替えて冷房化率を少しでも上げようと言う考えは、当時の国鉄にはなかったのでしょうね…


あれれ?

2009-08-22 23:59:50 | 国鉄型

 先日、私の友人が所属するクラブの運転会に拙作を持って行って見せびらかして?いたら、何時の間にか某模型誌の人に撮影されていたらしく、今月号を開いたら、小さな写真ではありますが、知らぬ間に掲載されていてびっくり。

 まあ別に良いんですけどね…下手糞なのでちょっと恥ずかしいけど…


うーん…

2009-08-21 23:18:43 | 国鉄型

 もたもたしているうちに、仕事が微妙に多忙?モード突入のため、更新もまた滞りがちに…青春18きっぷの残2回分も期限はあと約半月、早くしなければ・・・

 KATOのDE10リニューアル品、先代製品と比べると流石に時代の差を感じますが、個人的には微妙に表情に違和感を感じるような気もします…固いと言うか、最近のKATOの悪い癖ですが…全体的には良い出来だと思いますが。あとスノープローが無いと間抜けな気もするので、耐寒型用のAssyが出たら付けようかな?


大糸線と姫川温泉

2009-08-16 22:17:41 | 国鉄型

 大糸線平岩駅近く、谷間に小ぢんまりと展開されるささやかな温泉街と、それをバックに走る国鉄色キハ52、高台から見下ろすと広がる情景は何とも模型的と言うか、昭和の郷愁溢れる風景であります。

 残念なのは、街全体に活気が感じられません。平岩駅を挟んで新潟県糸魚川市側にある一軒宿は、綺麗に改築されてそれなりに賑わっている感じですが、長野県小谷村側で細々と営業する旅館2軒は、もう虫の息というか、積極的に事業継続しようと言う雰囲気があまり伝わってこないのが悲しいところ。この前はそのうちの一軒に泊まったのですが、別に不愉快な思いをしたとか大きな問題があった訳では無いんですけどね。確かに建物は古いですが、この様な昭和的佇まいは今や貴重品となりつつありますし、ここ数年空前の昭和ブーム?でもあるんだから、キハ52同様、使い方次第では素材として大きな可能性を秘めている様な気がしますが。温泉地の要と言うべきお湯だけは、源泉100%掛け流しで毎日入れ替えてもなお大量に捨てるほど豊富なのがまだ救いですが。(源泉がほぼ完全に枯渇したと噂される有名温泉地もいくつもあるんだしね…)

 大糸北線の存続問題と言い、姫川温泉の街づくり戦略と言い、県境を跨ぐ故に縦割り行政の弊害と言おうか、積極的に動きにくい環境に置かれているのも事実なんでしょうが…厳しい競争条件下でも、様々な手を打って頑張っている小さな温泉地もあるんだから、もうちょっと上手く出来ないものかと思ってしまいます。

 駅のこんな案内看板自体、今や懐かし物件に。もう廃業した旅館が記載されたまま放置プレイなのも悲しい現実…

木造の商店や、昭和的モダニズム建築な発電所も、街の風景に良く似合います。


鉄コレ動力実証実験 その2

2009-08-15 23:53:05 | 地方私鉄(中国・四国)

 先日報告した鉄コレ動力TM-11での実験の続報、手持ちの在庫から旧国用20m動力TM-09を発掘したので、早速これのWB=16.5mm台車と振り替えてみました。結果は…予想通り床下のウエイトカバーと台車間のクリアランスがギリギリで、そのままではカーブ通過はかなり厳しそうです。もっともこのカバーは単にウエイトを覆っているだけに過ぎないので、撤去して中央寄りにウエイトを接着し直しても走行上は問題ありませんが。

因みに前回試行したWB=14mm動力台車の装着状態。台車枠未装着状態ではカーブ通過に支障はありませんが、装着する台車枠によっては一部削る必要があると思います。

そして余り物活用案その1。鹿島430、東武2000はキハ04より車体が少し長く、TM-11をそのまま装着するとやはり内股になってしまうので、17m動力と台車をスワップすれば、ちょうど良い動力が出来ると…そう言えば鹿島シクレ、塗り分けと前面窓の差だけでなく、雨樋の位置まで作り分けられているから、地味にレギュラー品とは別物度が高い…


大糸キハ52青

2009-08-15 09:01:15 | 国鉄型

 撮り鉄の間では人気いまいち?なキハ52125の旧塗色ですが、夕刻の西日を浴びて走る姿は渋くてカッコいいと個人的には思いますが…曇天になると途端に見栄えしなくなる難しい所があります。そう言う私も曇りの日は、どんな空模様でも見栄えする朱色の方がついつい可愛く見えてきます…

 この季節、青々とした田圃の上を滑る青いキハ、それはそれで清涼感があってまた好きですが。

 それでも何とか情緒ある雨の情景をモノにしようと、あれこれ悪足掻きしてみるも…やはり難しいですね。

 でもこの色が本当に似合うのはキハ10系以前でしょうか。と言うことで佐久間のキハ11。朱色+クリームの新一般色は昭和34年からなので、キハ52でも0番代の最初の方まではこの色で落成していますけどね。


鉄コレ16m動力でちょっと悪戯

2009-08-11 22:38:26 | 地方私鉄(中国・四国)

 最近国鉄色気動車マイブーム状態ですが、これからまた大糸線52…今なら青春18で安くお手軽に行けるのは大きいし…模型の方でもKATOがキハ30系タラコ色+35-900出すようですし(富HG電撃発表が怖くて?少ししか予約入れませんでしたが)。

 で、話は変わって16mの鉄コレ動力、今度出た気動車用TM-11と、以前の電車用TM-10とは台車のWBだけでなく、実は台車中心ピン間距離が違います。TM-11の方が約4mm長いです。と言う事は、他の動力からWB=14mmの台車を持ってきて振り替えれば、小田急1400や宮城800、一畑にピタリの動力が手に入る…(TM-10は実質的には15.5m級動力ですので、これらの車種に組み込むと妙に内股になってしまいます。)でも、今度のTM-11は動力台車やメインフレームの構造が違っているから、簡単に振替え出来るのだろうか、と疑問を抱きながら、現物を手にして早速やってみました。素直に出来ました。これで一畑の悩みの一つが解決します。

デハニ53に仮組みしてみました。バランスも良い感じです。しかし、余り物のTM-10動力本体とWB=12mm台車の組み合わせは、使い途が非常に限られるのが…因みに旧国用のWB=16.5mm台車との組み合わせは、両端に寄ったウエイトカバーが干渉するので厳しいと思われます(未実証)。