待望の?Tomixのワム90000とポム1が発売されました。
かつて香港製で製品化されていた形式(当時はワム23000として販売)のリバイバルシリーズ?ですが、流石に最新製品だけあり、モールドの繊細さや転がりの軽さにおいて、昔の香港製品とは隔世の感があります。まあ十数年前からKATO製品があったけど、スケール的に微妙、という声も多かったので、早速比較…
同社の機関車やワム80000のイメージからか、この形式も「KATOはデカい」と散々言われてきましたが、実際はどうなんでしょうか。並べて置いてみると、KATOの方が全高で0.5mm位高い様ですが、ワム80000ほど極端に異和感は無い気もします。車体自体は殆ど大きさの差は無いので(強いて言うならば、KATOの方が屋根の長さが前後方向に長めで、その分、全体的に0.3mm位長くなっていますが、誤差の範囲内だと思います) どちらかと言うと、下回りがオーバースケール気味なのが気になります。その点、Tomixは個人的には完璧に近いバランスだと思います。 これに限らず、KATOは足廻りを大きめに造る傾向がありますね(特にEF65リニューアルとか、車体は1/150に近くなったけど、台車が大きい様な気が…)
あと、全体的にモールドがKATOより繊細になっており、KATOでは省略されていた外板溶接の継目まで再現されています。(継目のパターンは実車では製造年次により幾つかの相違があり、製品では比較的良く見るパターンで表現されています。) また、KATO製では上部ドアレールと屋根キャンバスの間に隙間が開いているのが気になります。
初めてKATO製品を手に取った時、側ブレーキテコが再現されているのを見て感動したものですが、こうして最新のTomix製品と比較すると、至極あっさりとして見えると言うか、時代の流れを感じます。ただ、KD互換カプラーを標準とする当鉄道においては、他社カプラーとの互換性に乏しいミニカーブ対応の現行方式はマイナスポイントですが…(まあKATOも最近の製品は以前の規格と互換性を無くしてしまい頂けませんが…)
結論として、Tomix製品は最新版らしく素晴らしい出来ですが、十数年前のKATO製品も、並べてじっと凝視しなければ、編成にして走らせる分には、殆ど違和感を感じないレベルでしょうか。