先行きは限りなく不透明ではありますが、そこそこまとまった数があって、長距離運用も多く、昔ながらの汽車旅の雰囲気を味わえるJR北海道のキハ40、今回は根室本線2531D(帯広1758→釧路2115)でちょい乗りしてきました。
始発の帯広駅は高架化され、車輛を入れ替えればどこなのか良く分からない没個性ぶりですが、まあそれは国鉄時代も一部を除いて標準化されて全国どこでも同じサービス、を目指したので大差は無いのかも。ただ地平時代と比べ規模が大幅に縮小されてしまったのが、鉄道の地位が相対的に低下したのを物語り、悲しいですが...
このキハ40も来年で40年選手、キハ10系や20系のほとんどが25年も経たずに引退したのを考えれば、非常に長寿と言えましょう。
この顔を3つ同時にフレームに入れられる場所も少なくなりました。
全国どこでも基本的に同じ、安定の国鉄型。
北海道型は天地の小さい1段窓なので、旧客の近代化改装車の様なムードが味わえます。
この列車、時刻表上に現れない信号所での運転停車がとにかく多いです。帯広を2時間20分後に出る特急スーパーおおぞらが、この列車が釧路に到着する44分後に到着するので(帯広2018→釧路2159)、如何に途中停車の比率が高いか… 乗り鉄には評判の悪い静岡地区の東海道本線ですが、距離が帯広→釧路と同程度になる沼津→浜松を2時間強で走破するし、途中トイレ下車しても、10-20分そこら待てば次が来るので、趣味人的にそそられるかは別として、距離を稼ぎたい人には実は優しいとも言えます。
(2019年3月21日 根室本線 帯広駅)