雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

買い出し

2022-02-28 23:09:08 | 国鉄型

 預かり物のキハ05に使うパーツを買い出しに二子玉川某店と渋谷某店に、普通にあると思っていた旧型気動車用の床下機器セットって市場在庫が無いのね。とりあえず最低限必要と思われるものだけを買ってきましたが、多分まだ足りないものもあるのでもう一度行く様かな。動力もいじるのに、テスト走行用の16.5mmレールすら手元にないので、HOユニトラも少しだけ買ってきました。

最初は近年主流のギアボックス式伝達機構を組み込もうかとも思ったのですが、モーターを床下吊架にするとオリジナルのエンジンが使えなくなるのに、モーターを隠すエンジンレリーフのパーツが市場在庫が無く困った... そこで二子玉川某店の店主の提案で、折角インサイドギアがあるんだからそれ使ってみたら?と、こんなモーターを勧めてもらいました。適当にスペーサー噛ませて高さ調整するだけでそのまま行けそうです。新型ギアボックス+モーターなら6000円くらいしますが、これなら1200円と安上がりで安直。パーツ+塗料の合計でも6000円そこそこ位です。


突然1/80

2022-02-27 12:02:30 | 国鉄型

 友人からの預かりものですが、いきなり大きいのがやってきました。何でもブラスモデルの塗装あまりやったことないので、慣れたところで塗って欲しいとのこと。失敗しても気軽にシンナーでリセットできるから、ある意味プラインジェクション品より気楽なんだけどね。

珊瑚の多分初代製品で、半世紀くらい前のものと思います。ガラベンはプレスだし、ヘッドライトはクリアレンズなんて無い挽き物、動力はインサイドギアと時代を感じさせる造りです。このままトイライクに仕上げるのも良いのですが、少しだけ現代的にメイクアップしてから塗るつもりです。


懸案の紀ノ川キロ

2022-02-26 20:59:21 | 国鉄型

 考えるのも面倒なので長期放置中だった大ムコ「紀ノ川」用キロ28、富が「きのくに」セットを発売した当時にさっさともう1セット確保しとけば話は早かったのですが、それから5年ほど経ち、南海5501の方は再生産が掛かったのに、こちらはお声が掛からず、汎用性の高さ故か「由布」共々中古でも滅多に出てこないので… 当時、和歌山線内某所で良く見ていた「紀ノ川」のキロ28、記憶にあるのがユニットサッシ車しかないので、1984年の向日町配置車を調べたら、2050、2122、2162の3輌で、何れも配置末期はユニットサッシ化されていました。82年度までは原型窓の2171がいましたが、豊岡に転出してしまったので、ユニットサッシ車しか見たこと無い筈です。2122,2162だと「きのくに」セットのキロとほぼ同じなので、どうせなら量産品が出そうにない0番台改の2050を作ろう、と思ったのが運の尽き?

余剰化していたキロ27をベースに、クーラーキセの配置がエラーで放置されていたキロ28 2300番台初期製品を切り刻み、ユニットサッシは台所製を貼り付けます。この手の薄手のエッチングパーツのプラ製品への取り付けは、いきなり瞬間接着剤で、なんて考えると、はみ出して汚くなるのが落ちなので、位置決めしたらラッカーシンナー(あるいは流し込みタイプのプラ用接着剤)を少量流し込んで仮留め、そして裏から低粘度タイプの瞬間接着剤を流し込んで固定するのが奇麗に仕上がると思います。サボ受け類や小さなルーバー程度なら、仮留めしたらそのまま上から塗装してしまっても問題は無いと思います。

キロ27でエラーだった給仕室の窓は、キロ28 2300から切り抜いて差し替えましたが、サフを厚めに吹いても接いだ跡が巧く消せなかった... 屋根のオリジナルの角形ベンチレータは、専務車掌室/給仕室直上の1個のみ残し、後は撤去しますが、穴埋めした痕跡は全てクーラーキセで隠れるので、仕上げは適当で良いと思います。半ガラとAU13は窓周りのドナーになったキロ28 2300からの流用、押し込みベンチレータは113系用です。(最近この113系用ベンチレータをはじめ、富の白箱パーツが欠品が多くて困っているところですが…)

窓柱の4VK発電セットの吸気口ルーバーは2100番台や2300番台と同じ位置、向日町の58系は循環式汚物処理装置が設置されていたので、トイレ窓下には点検蓋を設置、両方ともトレジャータウンのパーツセットからです。因みに汚物処理装置の点検蓋を付けなければ、和歌山の2045番に出来ます。

 

妻面にはキロ28 2300から切り抜いた冷房用ジャンパ線収めを追加し、制御用ジャンパ線収めを移設します。「きのくに」の2100番台新製冷房車と並べると、非冷房車冷改車との屋根Rの違いが一目瞭然かな? あと、非冷房車改は貫通扉が無いのも特徴です。

 

後は床下機器、非冷房車冷改車は燃料タンクと水タンクの間にあるエアタンクを走行エンジン側に移設し、そのスペースに発電セット機関を設置しているので、キロ27非冷房の床板に4VKを移植しようかとも思ったのですが、実車写真では水タンク、燃料タンクとも位置が移動されている様に見えるので、随分面倒な加工になりそうと思ったのですが。左画像は下からキロ27、キロ28 2300、キロ28 2100(KATO)。

ふと考えて、そもそもキハ28冷改車ので良いんじゃね?と思ってキハ28平窓も並べて、これで良さそうだな、とあっさり方針転換。細かいことを言えばあれこれ違うのかも知れませんが、2300番台そのままよりはずっとマシだと思います。KATOの2100番台も平窓キハ28とほぼ同じです。「きのくに」の2100番台ユニットサッシもキハ28平窓の床下の方が正解に近い筈ですが、何故か2300番台やキハ28パノラミック車と同じものが付いています。これでキロ27非冷房の床板が宙に浮くことになりますが、キハ28非冷房や、水戸とかにいた、冷改されているけど4VKが載っていない「他力本願」なキハ28を作るのに使えるので置いておきます。


折角ここまで来たので

2022-02-23 14:46:43 | 撮り鉄日記

 わざわざ瀬戸まで足を運んだのに、これだけで帰るのも勿体ないので、ここも見てきました。

 

半分に切られてしまったのは残念でなりませんが、木製扉や前照灯、室内灯、車内の塗色なども、一応瀬戸線当時の状態に復元されており、車内切断面側には半分に切られたことを感じさせないように鏡も置かれています。鏡に黄色いテープが貼られているのは、演出が過ぎて?衝突事故が頻発したから、でしょうか?

カットモデルには珍しく、台車も残されており、覗き見る事が出来ます。

 

尾張瀬戸旧駅舎レプリカもなかなか良く出来ています。

   

駅舎内には瀬戸線関連の展示があり、600V時代の写真も多数。

 

モ754の瀬戸線当時の写真と比べてみると、屋根のキャンバス押さえの処理が保存車では揖斐線時代のままになっていますが、まあ良くやっている部類でしょう。ところで、この施設の計画段階で、生粋の瀬戸電生まれである市民公園のモ766を持って来るというプランは無かったのでしょうか? 確かにモ750形は瀬戸線時代が長かったですが、元々は旧名岐で、最も長く走ったのも揖斐、谷汲線だったので。

何気なく置いてある木製ベンチも、瀬戸線由来の本物だとのこと。

   

最近の流行なのか、ちょっと暗いですが、この再現街並みだけでも520円払う価値があります。

 

本来は瀬戸の焼き物を中心としたミュージアムなんですが、じっくり見ていくと結構時間が掛かりそうなので、今回は軽く流して、次に急ぎます。

(2022年2月12日)


デキの方も

2022-02-20 19:15:39 | 撮り鉄日記

 またしばらく放置してしまいましたが、おわかれ出発式の第2弾、デキ202の方ももちろん押さえています。

こちらも解説板が設置。スペック的には電車並みで、主電動機のMB-146Aは端子電圧600V時75kW相当、750V時だと94kW相当で、小田急釣掛け車全般や南海1201等でお馴染みの電動機ですね。1500V換算でのスペック的には弘南鉄道ED333とほぼ同等で、両者ともWH-三菱系の機器で共通点も多いと思うので、ED333の予備品として活用出来ないでしょうか?(あくまでも丸ごと他での保存が実現するのを望みたいので、もし解体不可避であることを前提として...)

  

車体は日車ですが、フォルムはWH-BLWの凸電に近いです。但し蒲原ED1の様な完全コピーではありません。棒台枠+イコライザー式が多かったオリジナルに対し、これは板台枠台車(一応BLW製でも宮城電気鉄道キ2は板台枠でしたが)です。

ブレーキテコが車体からはみ出しているのって、ちょっと怖い様な気もします。

アメリカンスタイルにローマン体の切り抜き文字が良く似合います。

わざわざ休日出勤してまでこの様な機会を設けて頂き、更にパンフと絵葉書まで用意して頂いた瀬戸市建設課の皆様、そして楽しい演出をして頂いたボランティアスタッフの皆様、本当にありがとうございました。手ぶらで帰るのも心苦しいので、帰りに瀬戸焼のマグカップを家族分含め新調させて頂きました。(そろそろ自宅で使っていたのがくたびれてきていたので、まあ丁度良かったのですが)

(2022年2月12日 瀬戸市民公園)


勿体無い、けど...

2022-02-13 18:03:02 | 撮り鉄日記

近々撤去予定、と言う公園保存車が最後の車内公開、と言う事で見に行ってきました。

 

会場の公園、ちょっと駅からは遠いですが、まあゆっくり歩いても30分位、丁度良い運動でしょう。一応バスはありますが、本数は少ないです。

  

まずは電車の方から、見た目には塗装は褪色して剝がれ、錆が浮いていますが、鋼板自体の傷みは少なく、永年ノーメンテであることを考えたら、状態は極上だと言えます。やはり屋根の効果は絶大です。

お約束の解説看板。

 

カプラーは舶来物のシャロン、台車は解説ではブリル77Eですが、日車製のコピー品です。オリジナルとの違いは、目立つ所では板バネの上にコイルバネの有無、MCBもそうですが、どうやらパテントの関係で完全コピーとは成らなかった様です。主電動機は引き続き使われた750とかの予備品として外されてしまった様です。

主制御器は解説ではHL-480Fですが、後年モ750とかの他形式に合わせるため、デッカーの電動カム式(多分ES-152)に換装されています。

瀬戸電は当初路面電車並みの低床ホームだったので、当形式もステップが下に長く出ていましたが、後年の高床ホーム化で短縮されました。その切った跡はこうなっているのね。

  

車内は永年非公開だったので、積年の埃が積もり、モケットも傷んでいますが、欠品も少なく、これまた極上の部類と言えます。

運転台、マスコンはデッカーじゃなくてWHのままなので、自動進段機能は殺されてそうです。

  

地元ボランティアによる前サボの取り付け、前照灯の点灯や、汽笛の演出もありました。どうもありがとうございます。

これも利府のED9111と同じく、公表時には解体撤去の段取りがほぼ済んでいるのでは、と思いましたが、現時点では具体的なスケジュールは未定で、部品だけでも残せないかと模索しているようです。主電動機こそ無いものの、台車や主制御器等の部品は北米や豪州の保存鉄道とかで需要ないでしょうか? あ、そう言えばそう遠くない所で、廃線の駅跡に所縁のある電車を保存したい、と言う自治体があったはずだ、と思ったら、どうやらもう動いている、と言う話も伝わってきます。状態が比較的良いだけに、吉報があることを期待したいところです。

(2022年2月12日 瀬戸市民公園)