いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

世界を股にかけるPrivateer(笑)

2008年09月20日 15時18分17秒 | 俺のそれ
先月のグルジア侵攻で、黒海ではグルジア海軍の艦船がロシア軍に攻撃を受け沈められた。その後、ロシア軍は黒海に展開した米海軍との睨み合いとなったが、大規模な水上戦とはならなかった。

この黒海戦から遡ること、約200年。
1813年9月10日、米国のエリー湖で水上艦艇による戦闘が行われた。
米英戦争の一コマ、「Battle of Lake Erie」だ。

米軍側はペリー大佐指揮下、「ローレンス」を旗艦とし、同クラスの「ナイアガラ」他7隻で、合計9隻の艦隊。英軍側はバークレイ中佐指揮下、旗艦「デトロイト」と「クイーン・シャーロット」を主力とする計6隻だった。

米軍の旗艦「ローレンス」が数隻相手に奮戦したものの、激しい戦闘で一度は英軍に奪われてしまう。大佐は脱出し、「ナイアガラ」に移って指揮を継続し、英軍に反撃。最終的には、米軍が英軍艦艇全部を捕獲、旗艦「ローレンス」も奪い返したのだった。この水上戦で勝利した米軍は湖上支配力を活かして、一度は英軍に陥落させられ支配されていたデトロイト砦を、後に奪還することに成功した。


今人気の大河ドラマ『篤姫』で攘夷か開国か、という話が出てくる。開国前夜の日本が描かれており、興味深い。
この当時の米国は、世界の中では途上国であり、今で言えば「新興国」の一つでしかなかった。マディスン政権が勇ましく英国に宣戦布告して始められた米英戦争から40年後、米国海軍ペリー提督率いる「黒船」が江戸にやってきたのだった。
今でこそ「捕鯨反対」を大袈裟に叫んでいるが、米国は当時「捕鯨大国」であり、太平洋でいくらでも乱獲していたのだった。日本には大型の蒸気船は存在していなかったが、米国は遠くの外洋まで航海する大型捕鯨船があった。その寄港地が必要だったので日本に開国を迫ったのだ。

ところで、上記エリー湖での戦闘で米軍を指揮していた「ペリー大佐」には兄弟がいた。大佐はオリバーという名で、彼にはマシューという弟がいたのだった。そのマシューこそ、日本に黒船でやって来た「ペリー提督」だった。ペリー兄弟は米国海軍への貢献が非常に大きかったであろう。


ペリー兄弟の父親もまた、船長であった。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の時代設定がいつなのかは不明であるが、大体同じような頃かもしれない。ペリー兄弟の父が船長であった頃は、海賊は「pirate」であり、海賊船の数は少なく、どちらかと言えば、海の上では少数派だった。イギリス、オランダ、スペイン、アメリカなどの海軍は殆どが商船であり、専用の軍艦というのは稀であった。商船が何故武装しているかといえば、海賊から身を守るため、というのは、ハズレではない。しかし、本当の敵は別だった。その敵とは、「privateer」という私掠船だ(privateに似た綴りだが、語源は知らない)。

私掠船というのは、簡単に言えば、国家(統治者である王様)が海賊行為のお墨付きを与えた船、ということだ。海賊ではなく海軍船であるけれども、普段は商船として用い、他国の船(たまに自国の船wも)を「襲って奪う権利」を公的に認められている船なのだ。「pirate」はこの公的認可を受けていない、モグリの営業船ということ。「privateer」になれば、営業許可証をもらってる「公認海賊船」みたいなものだ。なので、英海軍の船がスペイン船を襲って、財宝や奴隷を全部掠奪したりすることは、女王陛下の名において認められていた、ということだな(笑)。有名な「privateer」は、”Sir”フランシス・ドレイクだろう。例の、スペイン艦隊を破ったアルマダ海戦の時に大活躍した司令官だ。実態としては、元々海賊船の船長ということなんだけどね。
インド洋で海賊船取締に参加せよ(燃料補給しろ)とか、偉そうに言う国々があるのだけれども、彼ら自身がやっていたことと一体どんな違いがあるのか、一度説明を聞かせてもらえればと思っています。


話を戻そう。
ナポレオン戦争や米英戦争では、これら私掠船が海上戦力の大部分を担っていた。ペリー提督が日本にやってきた頃にも、本物の軍艦だけではなく、私掠船がやってきていたかもしれない。
(1907年のハーグ会議で国際法上で規定されて以降には、禁止されるようになった。欧州では19世紀中頃のパリ宣言以降なくなった)。

<ちょっと寄り道:
映画『アミスタッド』の舞台となった、アミスタッド号の事件では、スペイン(奴隷)船の所有権や犯罪行為についての法解釈とかが紛糾した。当時の海上での権利関係は、不明確な部分は多かったのかもしれない。昔から、「よし、ルールを作ろう(変えよう)」と言える立場にある者が外交的優位な人間(国)であり、外交戦術の力量差が出てしまうのかもしれない。今と何も変わっていない、ということかも。>


さて、現代ではどうなのかといえば、本当に「privateer」が消滅して存在していないのか、疑問の余地があるかもしれない。多分、船には乗っていないと思うが、「プライベート・ジェット」くらいには乗っているかもしれない(笑)。
「privateer」を取り締まるべきだ、と言うと、海では自由にさせろ、規制はよくない、とか言うわけだ。で、自分に都合の悪いことが起こるなら、「国際条約を結ぼう」と言い出して、ルールを変更しようとするのだ。

昨日まで散々掠奪を繰り返していながら、今後は「自国の船」が襲われる可能性が高くなると思えば、急に「制限条約を締結すべきだ」と言い出すようなものだ。これまでスペイン船やフランス船を襲撃して稼いでいた英国船が、今後は襲う利益が減り米国の私掠船に襲われる損失の方が大きいので、「私掠船は禁止しよう」と言い出すようなものだ、ということ。

これが伝統の力、ということらしい(笑)。
欧米で生き延びるというのは、こうしたゲームに勝たねばならない、ということかもしれない。



支点さえあれば…

2008年09月19日 17時01分04秒 | 俺のそれ
動かし方のお話。

はてなブックマーク - 前回の篤姫から学んだ「力で相手を動かそうとするのは下の下の策。上 - モチベーションは楽しさ創造から


うん、ま、普通だろうね。
オレでも考えられるから(笑)。

最近の学者は人間力が足りない(笑)


あと、感染者とか熱烈支持者の作り方、みたいなこととか。

エコーチェンバーはどこにあるか

炎上とアウトブレイク


例えば、事故米報道なんかが、まさしくコレだろうと思うね。
エコーチェンバーの役割を果たしているのが、マスメディアだったのですよ。

結果、自殺者が出てしまった、農水大臣と同事務次官は辞任(更迭)、という事態に発展。

ね?
大体、書いたのと同じようなものでしょ?



ウチは罵倒系?

2008年09月19日 16時41分32秒 | 俺のそれ
ちょっと笑った。
ウチは、何系だろう?

はてなブックマーク - 罵倒系ブロガーの誕生 - ハックルベリーに会いに行く


罵倒は確かにあるけど。
でも、ここで分類されてるような罵倒系なのかどうかは、自分ではよく判らないな。

面白いのは、
「死の行進ブロガー」の更新停止
ということなんだが、これって、オヤジギャグ狙い?(笑)

レミングは死の行進(←ガセネタ都市伝説らしい)しないみたいだから、名前を変えた方がいいかも。
けど、私も信じてたぞ、かつては。



ウチの個人的評価は前に書いたので、参考までに。
オイラは「孤高のスナイパー」

罵倒系かどうかは判らんが、「バトウ弾」は勿論装備しているよ(笑)。
割とよく発射してるかも。



で、ハンターたちを見かけたので、ちょっと書いたことがあったよ。

個人の意見表明(追記したよ)

「貝ディフェンス」でも追手にやられていたみたいだよ。
多分、特定の「wanted」マーク貼られると、賞金稼ぎ系ハンターたちに追撃されて、「死の行進ブロガー」じゃなくても行進、もとい更新停止している罵倒系?or「アー矢田矢田」系?or「どっちもどっち」系?ブロガーはどこかで見かけたような気もする。

中には、復活してから再びハンターたちにマークされてて、「なーんも変わっちょらん」ということで、斉射を浴びてたりする人もいるみたい。ちょっと可哀想だけど。大抵の場合、防御は難しいってことかな。バリアがお勧め。
攻撃は割と誰でもできるので、罵倒系になる参入コストは小さいように思える。が、リスクは小さくないかも。



ちょっと追加。
今、思いついたんだけど。

本文中に太字で強調している文って、時々あるでしょ?
で、それが「酷い罵倒文」だったりとか。

そういう時に、これを何と表現するか?というのを思いついたんですよ。
人呼んで(呼ばない、誰も読んでない)
「ふとひで書き」

どう?ね、これ、どう?
太い文字だから「ふと」、酷い文言なので「ひで」(「ひでー奴だな」とか言うでしょ?)、これを合体、で「ふとひで書き」。

あんま意味ない?
うん、そうだね。誰も使わないね。
「ノビーの所ってさあ、よく『ふとひで書き』だよな」とか。


センス、わる!!



強硬な規制反対派の英米が規制強化(笑)

2008年09月19日 15時46分16秒 | 経済関連
英米の記者やコラムニストたちに、この記事を送ろう。

彼らは、これまで散々文句並べてきたはずだ。
「規制は悪だ」
「市場を規制するな」
「市場原理に従え」

ところがどうだ?
自分の尻に火がついた途端に、これまでの主義主張をいとも簡単に放棄し、「空売り規制」を米英とも強化することを打ち出した。

私が日本市場で行われている「ルールに反する株価操作」というのを指摘した時、多くの人は妄想に駆られたバカが言ってるだけだと思ったろう。多分、今でもそう思われているだろう(笑)。何たって、パラノイアっぽい「精神年齢10歳」の男だからね。


彼らは、「アウェー」であれば、他所でどんな阿漕な手を使おうと、ルール違反の取引を行おうとお構いなしだった。そういうのを規制しようとすれば、「過剰な規制は市場原理に反する」とお題目のように、いつも文句を言ってきた。

ところが、「ホーム」が大ピンチに陥り、自分たちの損失を利用して大儲けしたい人間が現れることを極度に恐れ、規制強化を徹底するというわけだ。何とも滑稽な話ではないか。「空売りは市場安定の為の装置として機能する」と、英米の監督当局に誰も教えようとしないことが不思議でならない。

彼らの理屈によれば、他人の家でならばどんなに大暴れしようともOKだが、自分の家の中では止めてくれ、ということらしい。これが彼らの言っていた「市場原理」の正体だ。彼らがしつこく日本に文句を言い、常に反対してきたはずのことと全く同じことを、自分たちの家の中ではやる、ということが明らかにされた。彼らが信奉してきた「市場原理」とやらのウソが暴かれただけに過ぎない、ということだ。


さて、英米の記者たちは、自分の国の監督者たちが「どれほど悪い対策を用いる愚か者か」ということを徹底して糾弾することだろう。
彼らが真に賢明であったならば、このような事態には至ることなどなかったであろう。日本に文句を言い、説教している暇があったなら、欧米の愚かなハイエナたちをどうにかしておくべきであったろう。

彼らが日本に押し付けようとしていたのは、「自らが破綻する」ようなルールであり、生贄になって金を差し出す役、ということだ。今となっては、「狩人の役」だった自分たちが「生贄の役」になりそうなので、狩人がやりそうなことは「できないようにする」という、お得意の「自分に有利なルール変更」をしているのだ。

これが公平な競争?
これが市場原理なのか?
市場の淘汰はどこに行った?


そんなのはウソ。
自らが「設計したシステム」を過信した結果がこれなのだよ。
これは、あたかも設計主義者の盲信みたいなものなのだ。
金融システムを設計し、これを必ずうまく制御できると過信した罰だ。途中に設置すべき安全弁や、サーキットブレイカーや、フィードバック機構などに散々反対したのは、自分自身だ。闇雲に規制反対というのは、そういうのと同じことだ。
そんなにうまく制御できるほどには、正確に設計できてはいなかった、ということさ。

経済は「設計主義」ではうまくいかないんだろ?
なのに、何故そこまで自分たちの組み上げたシステムを過信できるのかね。そういうのを、「思い上がり」と言うのだよ。

とりあえず、懺悔室で反省して、後は祈れ。



まさしく「塹壕では無神論者ではいられない」(笑)、だな。



完全に後れをとったな

2008年09月19日 14時33分29秒 | 経済関連
どうやら、中国が先に押さえたみたいだな。

モルガン・スタンレー、中国の投資ファンドに“身売り”も(読売新聞) - Yahooニュース

【ニューヨーク=山本正実】米証券2位モルガン・スタンレーが、中国の政府系投資ファンド、中国投資(CIC)に追加の資本参加を要請する検討に入ったことが明らかになった。

 18日の米ブルームバーグの報道によると、CICが昨年末に初めてモルガンに出資した分を含めると、出資比率は発行済み株式総数の最大49%に達し、事実上、モルガンがCICに身売りする形になる。

=====


日本には、決断できるリーダーが不在ということなのかもしれんね。
チャンスを逃すのは、まあ、しょうがないわな。

米国の屋台骨だった「金融帝国崩壊」というか、「金融帝国解体」というか、遂には中国人の軍門に下った、ということなんでしょう。



本当に出ていくことになるとはね

2008年09月18日 21時44分10秒 | 俺のそれ
恐るべき予知能力(笑、冗談です)。

書けば未来は現実になる、とかではなくて、書いてあるから「起こった時に、ホラね」ということになるということかな。
この当時には、まさかこんな未来が待っているとは思ってもみなかったけど。

コメントへの回答とか…

米軍基地がある方が有利なの?


駐日大使を筆頭に、日本に脅しをかけてきてた人たちが今どうなったのか、というのも気になるな。
お天道様は見ているんだよ、やっぱり(笑)。
向こうでは神様かもしれんけどさ。

だから言ったろ?
あなた方はやりすぎた、って。

金を引き上げてやるぜ、と脅したら、本当にそうなってしまったってことだな(笑)。
酷いのになると、リーマンみたいになるってことだ。
こちらから出て行け、と言ったのではない。
出て行くぜ、と啖呵を切って招いた結果が、今なのだ。

悪は必ず負けることになってるんだよ。
悪事は長続きなんかしないのさ。
そうじゃないと、ドラマにならんだろ(笑)。


誰かの立場に立つということ

2008年09月18日 11時32分50秒 | 社会全般
判ろうとするのは、結構難しいような気もする。

はてなブックマーク - MRIC 臨時 vol 127 「私は医者という仕事をまっとうしたいので患者の立場には立ちません」


受取る側によって(能力とかも含めて)、色々とありそうかも。
例えば、特定団体の人たちとかが読めば、「なんだとーー?」とか、「それが医●の言うことかー!」とか、あるかもしれない。


答えのようなもの?――私には判らない、としか言いようがない。
以前に書いた感覚と似てるような気がするので。

支配される生と死―ある架空の物語(追加あり)

支配される生と死

この中で、次のように書いた。

『立場が異なれば、考え方も捉え方も違うだろう。自分が全ての他人の心の中に入ることはできないし、全部を理解することは難しい。「その立場になったことがないのに、判ったことを言うな」とか思うことは多いかもしれないが、それを全肯定してしまえば誰とも議論が成り立たなくなる。他の人の置かれた状況や立場に理解を示して、気持ちを判ろうと努力してみて、それでも成り代われるわけではないから正確に判らないけれど、議論を始めるしかないのである。』


「じゃあ、どうスレっていうのさ?」と問われれば、全部を自己に投射しないまでも、「どうしてそういう発言をするのだろう」とか「何故、この人は…と考えたんだろう」とか、部分的に必要な(自分が大事だと思う)ことを相手の身になって考えてみるくらい?

限界とか、完璧とか、同一性とか、そういうのは、無理無理、だと思うが、程度問題なんじゃないだろうか。8割以上が「相手の立場に立って考えたら、そんなの簡単に(当たり前に)判るじゃん」とか言われる水準くらいのことは、カバーされてもいいんじゃないだろうか、みたいな。



堕ちた三ツ星

2008年09月17日 12時48分20秒 | 経済関連
格付けで「トリプルA」というのがありますが、トリプル・ドムの「ジェット・ストリーム・アタック」には関係ありません(笑、古!)。因みに、かなり昔に「ジェット・ストリーム」というFMラジオ番組(深夜零時)がありましたが、今はどうなのか知りません。

格付けのことは以前にも書いた>
権威を有り難がる人々

850億ドルもの巨額救済資金を必要としたAIGは、僅か数年前までトリプルAに輝いていたわけですよ。この最上級の格付けを得た企業は10社にも満たず、そのうちの一つだったAIGは何に手を染めたのかといえば、巨大な博打だったということだ。
たった数年で転落するような格付け制度とは、一体何なのか?
緊急資金援助をする直前までのAIGの格付けにしたって、日本の保険・金融機関よりも高かったのに、だ。トイレの紙ほどの価値もないものなのだ、ということを知るべきかもしれんね。はっきり言えば、コネ次第、ということかな。内輪でしか通用しない、「君は最高だ」という寮生同士の称賛みたいなもんさ。

要するに、彼らは内輪で都合のよいシステムを組み上げてきたのだ、ということ。巨大な集金システムを生み出し、それを増幅させる装置を組み込み、更に架空のポケット(見えない貯金箱=数字の中にしか存在しない信用というやつだ)で数字を増大させ(簡単にいえばレバレッジだな)、その巨大化した博打から得られる「アガリ」を食い尽くす、という壮大なシステムだ。

脆い経済理論

これに書いたが、わざと図体をデカくしておいて、潰せないようにする、損失は他から金を穴埋めさせる、ということができるなら、「どんな博打」でもできるわな、という話。これが欧米人の信奉していた「資本主義」の正体なのだよ。

AIGについて書いた記事>

株主に人種は関係あるの?(笑)

サブプライム問題は大炎上へ?(笑)

ルールなき金儲け主義が招いた結果が、今なのだよ。


だから言ったろ?
日本人はバカだから、自分たちの本質を見失ったのさ。

イルカはサメになれない~まとめ編

短期的にどれほど成功を収めたとしても、長続きしないこともある。欧米人にはそういうことが判ってないんだ。
サメになるのが正しい、ということではない。
イルカであることを捨てる必要なんかない。
適応することが求められるだけだ。

必要以上に食らい尽くせば、食物連鎖を破壊するので死ぬだけだ。
昆虫や野生動物の群れなども同じ。一時、繁殖し過ぎて食糧を食らい尽くすと、その反動で減少していくしかなくなる。
やり過ぎはよくないということだな(笑)。
やっぱり、昔の人たちは偉かった、というか人間の知恵はダテではないな。



欧米資本主義こそが「ケイレツ」なんだよ

2008年09月16日 19時02分33秒 | 俺のそれ
欧米人は、常に自分たちが正しいと考えているから、気付かないだろうけど、彼らのビジネスを支える基本は「コネ」だ。

マーケット云々だの、透明性だの、公平な競争だの、そういったことは一切関係ない。欧米人のいう「資本主義」こそが、人脈主義であり、コネ尊重主義でしかないのだ。笑わせるね。


海外で生活したり仕事したことなんかないけど、米国あたりは「紹介状」があるかないかで、全然対応が違うだろ?
要するに、「ジョンの知り合いか?」とか、「○○校の出身か?」とか、そういうのが案外と重要なのさ。


会議とかもそう。
顔見知りとか、業界の知り合い同士が寄り集まって、「ハイ、ポール」のようにトイレの洗浄剤の名前みたいなことを言いあえる相手だけが、「交渉相手」「ビジネス相手」ということになるんだよ。

根底にあるのは、端的に言えば、「オレとお前は知り合いか」、だ。
必要なのは、コネだ。人脈だ。

それがなければ朝食会にも呼ばれないし、ビジネスの相談に電話もかかってこない。彼らが日本に散々文句を言い、バカにしていたケイレツやコネは、彼らが後生大事にしている資本主義ビジネスの根幹なのだ。そのことにさえ気付けないのだ。

だから、ベア・スターンズ救済の時にも、今回のリーマンのことも、メリルリンチのことも、全て「内輪」で決したのさ。財務長官やFRB議長や欧米金融機関のトップは、全員が同じコネで繋がっているからこそ、仲間内で処理してるに過ぎないのだ。彼らは資本主義金融システムに参加している、「同じ船団」の仲間だからだ。

彼らが非難していた日本の「ケイレツ」や「護送船団」方式と、何ら違いなどない。もしも「仲間内」だけではないというなら、ロシア人や中国人に何故電話しなかったのか?日本人を何故呼ばなかったのか?

彼らは、白人のものは白人以外に渡したくなんかないのさ。
日本の大手金融機関が外資の餌食になったように、日本人や中国人なんかに買われていい思いをさせてしまうくらいなら、潰した方がマシだ、ということ。「仲間内」で買えるものだけは買っておこう、というだけに過ぎないのである。


彼らの言う資本主義原理とは、「コネ」で繋がる範囲でしか通用しない、真っ赤なニセモノに過ぎなかったということが、明らかとなっただけなのである。欧米人の掲げてきた「資本主義」とは、昔ながらの「王の元に集う諸侯」という「古き良き慣習」と何らの違いもない、ということだ。単なる思いあがりと、自己満足の世界を形成してきただけだ。

だから「諸侯」以外には何も知らされないし、呼ばれることも、相談されることもない。王と諸侯の集いについて、何らの「情報開示」もない。ヤツラのやりたい放題、ということ。ルールだって?
何言ってるんだ。ルールは「王と諸侯」が決めればいいんだよ。
外野は黙ってろ、と彼らは言うだろう。


資本主義ごっこは終わった。
さあ、次は誰の番かな?



奇妙な相似形

2008年09月16日 15時46分15秒 | 俺のそれ
グスタフやカトリーナどころではない、perfect storm がやって来ました。
(新しいのは、何て名前だっけ?)

本物です、これは。
いよいよ、「嵐~ィ嵐~ィ」が本格被害をもたらしていくでしょう。


これまで蔓延り続けてきた「外資最強、だから日本はダメなんだ」教団の方々が、マスメディアから一斉に消滅していくのであれば、有り難いことです。

経済理論だか経営理論だかエセだか知らんが、「外資は正しい、説教すんな」とか豪語しておったような元日銀マンの元銀行経営者(?、だったか?)の木村某とかは、何処に隠れているのかな?(笑)

今こそ、言ってやれよ。
外資はエライ!って。
シティグループは最強金融機関だ、とか言ってごらんよ。
ん?どうした?
黙ってるのは臆病モンだからか?

散々「貸金業法改正のせいで倒産増加、不況の原因だ」とか言っていたが、貸金には無関係に不動産業界は倒産の嵐、リーマンは弱小零細企業の倒産全部よりもはるかに多額の負債を抱えて倒れているみたいですけど?
あぁ?これも「官製不況」のせいなんだって?(笑)
まあ、クソ知恵で出まかせ解説を付けるのは、よくある話なんだわ。

「外資最強、だから日本はダメなんだ」教団の人たちは、今後「騙り野郎」とか首にぶら下げるといいんじゃないかな。そんな教団はないって?はいはい、そうでございましたね(笑)。


で、割とこの構図って、よくあるんじゃないか、って思ったんですよ。
それはね、オウム真理教事件のようなのとも似ているんじゃないかな、と。
ニセ科学みたいな、体にいいとか、エコ関連とか、水伝ものとか、そういうのも結構似た感じがするんですね。

何でもいいのですが、教祖(伝道師)っぽい人がまずいるわけだ。で、中心となる教義みたいなものが(水伝でも、何かの効能でも、宗教でも、不思議な力でも、奇蹟の現象でもいいんですが)あるわけです。
この周辺に、熱烈支持者たちが登場してくるのです。

支持者たちは、別に流布を強制されるのではなく、自ら望んで活動するんですよ。心底信じて疑わない。絶対にそれが素晴らしい、と思っているので、他の人にもそれを広めようとするわけです。「違うんじゃないの?」とか言われたら、喜び勇んで反論するのです。そういうことを、自分の意思で、自ら選らんで、「正しいことをしているのだ」という信念に基づいて、やるわけです。だから怖い。というか手強い。中々排除できないし、殲滅することも難しい。次から次へと湧いてくるからね。


この構図は経済理論や経済政策の論争などでもそうですし、木●某みたいな「外資信奉者」たちもそうです。利害一致ということもあるかもしれないし、個人的付き合いの人間関係上そうなのかもしれないけど、本体(教祖)じゃないのにも関わらず、人々にウソの知識や情報を植え付けたり、教義を浸透させていこうとするのですね。
歴史ものの論争(ホロ…とか南…とか)にしても、これと似た感じがするのですよね。どこにも本体もなければ教義もないのだけれど、いつしか「外見的に(知らない人が)見れば」、どこかに「教団本拠地」があってそこに集う一派のごとくの印象を受けてしまう、みたいな感じ。教祖までは判らない(見つけられない)けど、「ある教区の司祭」っぽい、中リーダーみたいな人(ラスボスではなく、途中の小ボス?クラス)の存在は何となく認識できたりするかもしれない。


こうした熱烈支持者を生み出してしまう機構(?、仕組み?)みたいなものがあるために、本体ではない人間が張り切って活動を行ってしまい、余計に悲劇が起こされている面もあるかもな、と。そういうタイプの人間に、何らかの権限を持たせたりしようものなら、戦時中の日本軍とかにいそうな理不尽下士官とか、軍や官にベッタリの村役人とかが、「お前は○○に逆らうのか!鉄拳!!」みたいになりそう。「ええーい、黙れー!」(シャキーン、バサッ←切った音)とか。ナチ関係とかも、そういう面はありそう。

大抵の熱烈支持者は異常者とかではなくて、むしろ「普通の人」とか「優秀な人」とか「生真面目な人」とかがそうなっていて、自分の責任感が強くある・使命感に燃える、とか、そういったことが、余計に危険な方向へと突っ走っていってしまう要因にもなっているのではないだろうか、と。


何やら、奇妙な相似形を感じ取ると、自分がハマっていないかな、とか少し心配にもなりますが、まあ悩んでも仕方がないので、適度に「あっ、そう」(麻生太郎の回し者ではありません!)と思うことにします。



プライスレス(追記後)

2008年09月16日 13時40分03秒 | 俺のそれ
恋人の笑顔~プライスレス

我が子の寝顔~プライスレス


リーマン株~プライスレス

よく判らん債券だった紙屑~プライスレス



おいどんの株~プライスレス??

結局、そこかよ…



追記:
アウ、アウ、…

原油先物のことで思い出したから、一応挙げとく。

原油価格とバブルについて・2

原油価格とバブルについて・3

10年前もそうだった。


逆回転がきつければ、ユーロ円の借入(円建て)とかもイカれるんでは?
ユーロやポンドが円に対して下落がきつかった。
イギリスやスペインの住宅価格下落はまだ始まったばかりだろう。恐らく本格的に下がるのはこれからだろう。


円で借りてる英国人や欧州大陸人は、軒並み円高の直撃弾を食らう。それがどういった形で借りているのか(住宅ローン?)にもよると思うが、利払いは苦しくなるだろう。東欧あたりにも失業の嵐が襲うかもしれないし。


世界中のあっちこっちに火の手が上がるんじゃないの。
尻に火がついてるのは米国ばかりじゃないかもね。
いや、「日本も」なんだけどさ。



リーマン・ショック

2008年09月15日 23時22分40秒 | 経済関連
棒損、何やっとんのじゃ、くそハゲ!

いかん、いかん。

あー、もう死んだ。

ハゲは、オレを殺す気か?

ベア・スターンズは救済したのに、リーマンはなぶり殺しか?
ま、よく知らんが、業界内でも色々とあったのかもしれんね。「次はリーマンか」って噂は、ベアさんが飛んだ後からずっと言われていたけど、本気の本気でチャプター11なんかね。


あー、ホントにもう、あーーだな(泣)。
いっそ道連れにしてやるぜ、みたいな巻き添えは止めてよね。

かなり前だけど>リーマン提訴の謎

やっぱ必死に自転車漕いで、キャッシュをかき集めていたんだね。
ホリエモンと組んで一世風靡していた頃が華だったのかもしれんな。

ポールソンとしては、「リーマンはしゃあないな」ということで、見殺しにするしかなかったのかもしれんね。これを救済すると、次の1手が全部「政府の責任」てなことになってしまうのかもしれんし。市場規律の見せしめとしては、犠牲が必要だということなのかな。

うむむ、業界内部の噂とか先に掴んでいる連中はズルいよ(笑)。
逃げ遅れた素人は、全員枕を並べて討ち死にだ。


泥沼だな…
マジ、死んだ。本気で。


追加ですけど、

あのさ、このまま本気で全部破滅させると、世界の信用収縮がトコトンしぼむんだよね?

マジ、ヤバイっす。
日本の金融機関連合でも組成して、金出して買って助けた方がいいんじゃないのか?
と思っても、政治は半死状態だしな。

コレ>世界に拡散する伝染病、「不安」に書いた通り、最終段階に向かって驀進中なんじゃねーの?

ありとあらゆる金融システムが崩壊していく。まさにメルトダウンだ。
全部が救えないとしても、部分的にでも支えないと、本当に壊れるぞ。

今こそ、金を持ってる日本の金融機関とか、何とか手を打てや。
スルーとか言ってないで、誰か相談に来いよ!



原油価格と投機筋の話

2008年09月15日 00時31分27秒 | 経済関連
今頃になって、中東勢などの政府系ファンドが一大投機筋だったみたい、なんて話をするとはね。

そんなことは、私の脳内妄想によれば、随分前から判り切っていた話ではないですか(笑)。

オイルマネー

こんなの当たり前の話なんだって。
気付かない方がマヌケ。普通は誰にでも考えられるから。
だから、日本はむしり取られるだけなんだよ。

日本が払った原油代金数兆~数十兆円分が移転して、その移転先に「どうか日本に投資をお願いします」って言ってるようなものなのにね。自分の懐から出たお金を、自分に投資して下さいね、ってのも、かなりのアホだな。


ああ、それからね、コレね>砂漠の夜の物語

GCC加盟国がどういった投資(投機?)をやっていたかは知りませんが、ここ数年の原油高局面でこれらの国々の経済規模には「不釣合いな」ほどに多額の外貨を獲得したことは間違いないでしょうな。その金を目当てにして、その他大勢が群がる、の図だな。まあ、これもしょうがないわな。それが「資本主義」だ。

それを今になって、ようやく判りました、みたいに出されてみたところで、ウソくせー、としか思えませんな。
ま、今後、日本は世界の国々からはスルーされるそうなので、それはそれでいいんじゃないか?
甘い蜜に群がるのは、世の常だから。
日本は用済み、ということで、ひっそりと生きていけばいいよ。


オレが何を言っても、誰も信じるはずはないだろうけど(笑)。
ネジの緩んだおかしなヤツの言う陰謀論、みたいなもんだから。


米国の在庫量がどうの、中国の実需がどうの、地政学的リスクがどうの、なんて解説をして、どなたかの金儲けの片棒を担いでいたような「エコノミスト」ご一行様には、誠に恐れ入りました。ありがとさんです。グルジア侵攻後であっても、下落は止まりませんでしたね。よかつたね。いやー、よかつたよかつた。

原油価格が上がりすぎて、世界経済をどん底に追い込んだのですよ。つまり、一部の人にとっての「大きな利益」を獲得した結果、世界経済は息切れし世界全体の減速となったんですよ。結果的には世界全体の利益は大きく減少するということになってしまうでしょう。いずれその反動は産油国を襲うでしょう。多分、長い停滞(調整)期間がやってくることになるでしょう。かつてのオイルショック後の、長きに渡る原油価格低迷、というのと似ているかもね。


日本が失ったお金はもう戻ってこない。
で、受取った側は、数兆円か数十兆円を用いて金儲けができる。
いいことじゃないか。良かったね。
日本人がおマヌケで。

SWFが投資すると儲かるなら、日本の金融機関が大量に持ってる金を同じ案件に投資しても、「同じく儲かる」に決まってる。金の出し手によって、違いが生まれるとでも思ってるのか?Aさんが投資すると儲かるが、Bさんが同じ金額を投資すると損する、とかあるわけ?
要するに、投資チャンスがあるのに、ミスミス見逃している商売のド下手なのが日本の銀行とか金融機関だ、ということなんだね?
で、見逃されている投資チャンスに外国のSWFが投資すると儲かるということなんだね?

日本は、投資資金が足りないのではない。
出す勇気がないか、見極める能力がないのだ。
日本には金が余ってるのに、それを活かせる方法を見つけられないでいるだけなのだ。自らの力を判っていない。



「彼ら」が無人島に漂着したら

2008年09月14日 12時38分59秒 | 俺のそれ
ある船が嵐で遭難し、無人島に漂着した。
助かった乗客100人が島に上陸した。そこで生活しながら、救助を待つことにした。食糧や水を集めたり、寝床を作る作業などを全員で手分けしてやらねばならない状況だったが、ここにある一団が登場したのであった。
彼らは「団結市民革命連帯同盟」という、ちょっと変わった名称のメンバーであった。

彼らは言った。
(カッコ内は周囲の心の呟き)

我々は共に連帯している者です。
(一体何なの?、それ)
労働は快楽や生きがいがなければ受け入れられません。
(ハア?そんな状況なの?)
我々には労働を拒否する権利もあるのです。
(あぁ?みんなで手分けしてやらないと、生きていけないでしょ?)
と同時に、生きる権利も保障されなければなりません。
(とりあえず生き抜くしかないのは確か)
そういうわけで、連帯しているメンバーは何もしません。
(●ね!)
食事は全員平等に分けられなければなりません。
(やっぱ、●ね!!)
そゆことで、我々がゴロンゴロンしている間に、
皆はせっせと働き食事を運んできて下さい。
我が同盟の声明は以上です。
(クぅ~~、コイツら今すぐ●ね!)

・・・・・・

そうして「団結市民革命連帯同盟」のメンバーたちだけが、好き勝手にゴロンゴロンしているだけで、何もしなかった。
他の人々は、全員不満を訴えた。
どうして、何もせず働くこともないのに、彼らに食事を与えねばならないんだ?
何か作業を手伝えるはずなのに、それを拒否するのは卑怯だ。
どうして食事や利益享受は全員平等なのに、作業は平等ではないんだ?

彼らの主張を許すべきなのだろうか?
もしも許さないとすれば、彼らをこの集団から追い出すべきなのではないか?
もし許してしまうなら、明日から誰も作業をしなくなる。
他の誰かが働けばよい、ということになってしまう。
そうなると、互いにチキンゲーム?
どっちが我慢できずに働きはじめるか。
となると、自分だけ食う為に、こっそりとやるようになるのか?
それはつまり、「自分さえ良かったらいい」ということを呼び込むのでは?
「自分だけ助かればいい、食事は自己責任」ということを助長してしまうのでは?

・・・・・・

魚を3匹獲れた人も、ゼロだった人も、1匹だった人も、分配は「平等に」行われるのが望ましいだろう。それは一緒の作業に参加し、ある時は3、0、1匹というふうにバラツキがあるが、他の時にはまた別だからだ。獲得した成果に応じて分配してしまうと、多い時は良いがゼロの時に結局困ることになるからだ。
だから、参加したことに対する分配は、平等にした方がいい。成果や能力に応じて分ける必要はないのだ。多く獲れる人には称賛が与えられる。みんなが感謝し喜んでくれるのが、大きな報酬なのだ。

けれども、それは一緒に働くことに参加したことへの分配なのであって、何もしない連中に分けるほどの余裕はない。保護されるべきは、満足に動けないような老人や、小さな子どもや、妊婦や、力の弱い女性などだ。彼らは魚や獣を獲れないが、代わりに料理や他の人の面倒を見る等の「集団生活」への貢献があるのだ。
そうやって集団への参加を継続しているからこそ、ともに食事の分配を得るのだ。

しかし、はじめから「やる気のない者」「貢献したくない者」「参加を拒否する者」に分け与えることなどできるのだろうか?

・・・・・・


「団結市民革命連帯同盟」のメンバーが意思強固であるなら、集団から分離されるかも。
次の段階として、メンバーは「それでもオレは労働を拒否する」と言い張り続ける。
仲間同士で
「労働には生きがいが必要だよな」
「快楽を見つけられないくらいなら死んだ方がマシだよな」
と慰めあう。
次第に栄養失調で動けなくなっていき、餓死するだろう。
メンバーにとって重要なのは、食事よりも、思想であり、理想社会であり、生きがいである。その意思を貫いて餓死するのであれば、それは本望であるかもしれない。



「団結市民革命連帯同盟」のメンバーのような生き方がいいと思うか、他の人たちのように「やりたい、やりたくない」には関係なく、生きる為には止むを得ないということを受け入れて、自分のできる作業や労働を行って食べていくか、どちらか選ぶことが必要だ。


君は「団結市民革命連帯同盟」のメンバーになりたいか?
Yes,of course!!

と答える誰かがいるに違いない。



やはり中国製品の安全性に疑問あり(追記後)

2008年09月14日 11時23分12秒 | 社会全般
やっぱりな、と誰もが思うかも。
食品に続きお酒もまがい品だったらしい。

安酒があっという間に高級酒に、ニセ酒製造業者の極悪テクニック―江蘇省徐州市(Record China) - Yahooニュース

(一部引用)

ニセ酒造りの方法はカメに詰められた安酒を二重にしたストッキングで濾すだけという単純なもの。ただし高級酒特有の香りを出すために人体に有害な腐食性の酸を加えるのがポイントだとか。ニセ酒製造業者は健康被害を出さないよう入れる量を加減していたと供述している。酸が入った容器には「5年、1回」の文字が入っており、5年物のマオタイ酒の場合、1回までしか入れないようにという意味の注意書きだったという。

=====


あっと驚く為五郎~
というのは関係ないけど、「安酒が あっという間に 高級酒」って、何かの標語?みたいな感じ(笑)。

な?だから言ったでしょ?
別に肉まんやギョーザだけじゃないんだって。ラベルを騙るくらいならまだしも(悪いことは悪いんだけどさ)、味を似せる為に危険な薬品みたいなのを入れるのはやめて欲しいよね。殺す気か!

ま、ギョーザは偽装ではなく「意図的混入」という工作だったかもしれないから、こういう食品偽装事件とは違う種類の出来事だったんだけど。

参考記事:

ギョーザ事件に見る中国の強弁

中国ギョーザ事件と日中関係

続・中国ギョーザ事件と日中関係

この最後の参考記事には次のように書いた。

『大体、「ダンボール肉まん」が作られるような国なんだよ?
あの時も、急に公式発表を行って、「番組のヤラセだった」という形に落ち着けたわけだが、多分ヤラセなんかじゃなかったろう。あれは、本気でやっていた人たちだと思うよ。肉まんだけじゃなく、他の色々な食べ物で偽装が行われているのが常態化しているのだよ、中国は。農薬だの、消毒薬だの、その他薬品類だの、厳格に行われていないことは多々あるだろう。だから、「何を食べて中毒症状が出たか」なんてことは、殆ど捜査されないと思う。そんなことをいちいち真に受けて取り上げていたら、「ハラ痛の人たち」であふれかえるよ(笑)。』


一つ前の参考記事では、このように書いた。

『当時の中国側が最優先するべきことは、「中国製品には違法な物質が含まれているので危険だ」という噂が世界的に広まるのを防ぐことだった。風評被害が続出すれば、中国からの輸入を大幅に削減されるからだ。ギョーザやウナギやその他食品ばかりではなく、玩具だの、医薬品(例えばヘパリンがあった)だのといった、様々な品種で疑問を抱かれていたので、中国製品への悪影響を第一に考えたものと思われる。』


欧米の中国製品への見方は、更に厳しくなっているであろう。

中国の粉ミルク汚染、全国的な広がり…患者は432人に(読売新聞) - Yahooニュース

で、こういう警告>
米FDA、中国製の粉ミルクを飲ませないよう警告(ロイター) - Yahooニュース

(一部引用)

FDA当局者らは、米国では中国製粉ミルクの販売は禁止されているものの、国内の中国人消費者向け市場に入り込んでいる可能性があると指摘。見つけた場合は購入や使用を避けるよう注意を呼び掛けている。FDAのジャニス・オリバー氏は「粉ミルクの一部が不法に輸入され、中国人コミュニティー向け市場に持ち込まれている可能性を懸念している」とインタビューで語った。

=====


既に販売禁止措置がとられているのに、不法輸入等で持ち込まれている、ということに懸念しているようである。中国系ネットワークは米国内でも割りと強固なのであろう。だからこそ、こうした警告を発することになってしまうのだ。


こうなってくると、中国製品の「何が安全か、大丈夫なのか」というのが、まるで判らず、不安や恐怖心だけが広がるということになってしまうだろう。



ちょっと追加:

これも中々面白い。

<調査結果>7割近くが「正直者は損をする」と認識―中国(Record China) - Yahooニュース

(一部引用)

社会的価値観については、大多数の人が「家庭生活の快適さと仲の睦まじさを重視している」(91.6%)、「もっと多く収入を得たい」(88.3%)、「個人の才能を十分に発揮している」(82.1%)、「プライベートの楽しみを追求する」(79.4%)としており、「社会のために大きく貢献したい」と考える人は77%を占めた。また、3分の1以上の人が名声を求め、4分の1の人が権力を求めていることもわかった。

特に注目すべきなのが、「苦労なくして成功なし」という道徳概念は大多数の人が否定しており、これに同意した人はわずか26.1%。人々が「才能」に対して新たな認識を持っている表れでもあり、享楽主義の傾向が表れている。

=====


端的に言えば、どんな手段を使ってでも成功すればいい、金と名声と権力を手に入れた者が勝ちだ、ということなのだろう。超実利志向っぽい。

けど、実際そういうもんかもね。
汚かろうが何だろうが、あの手、この手が使える人が実力がある(=やり手)人という評価になるのだろうし、そうやって成功を掴めた人間は金も名声も手に入れてるし、金に伴って権力も近づいてくる、ということなのだろう。このことは、昔ながらの漫画に登場するベタな「悪役」には共通事項であったからね。生き方としては、こういうモロ悪役の人が強い(勝ち?)ということだ。奇麗事なんかくそ食らえ、ということだ。

世の中とはそういうものなのだ、ということをよく表している。
中国の儒教っぽい観念?みたいなものは、現代中国では到底通用しないということなのかもしれない。