いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

続・軍事機密をバラされたので「猛抗議の米国」の謎

2016年02月23日 11時54分06秒 | おかしいぞ
日本のマスコミ界隈とか、米軍基地利権組の、杜撰な情報操作の結果がまたしても露呈してしまいました、ということですかね(笑)。



2010年4月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/690f1a30e8e3a969a1338bc6960aff7b

(再掲)

それにしても、65海里の話が、何で軍事機密なの?本当に、アメリカさんがそう言ったんですか?
そりゃあ、相当アレな連中ですな。物忘れが激し過ぎるな(笑)。
前から、「20分以内」説を公表し、唱えとったでしょうが。もう忘れたか?そう言ったのは、海兵隊なんだろ?(笑)


=======


やっぱり、デタラメな情報でしたってことですかね?

>http://www.asahi.com/articles/ASJ2Q5JR3J2QUTFK00M.html

記事によれば、

『2010年に鳩山由紀夫首相(当時)が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外移設を断念する判断材料となった政府の内部文書を朝日新聞が入手した。米軍の「基準」としてヘリコプター部隊と訓練場との距離を「65カイリ(約120キロ)」以内と明示しているが、在日米軍司令部は朝日新聞の取材に「そのような基準はない」とした。』

って米軍自身が否定してますが(笑)。


当時、この「20分以内説」を力説していた連中が大勢いただろう?

2010年1月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/000b4a298daf832f679b09968c8cf639

記事中で取り上げた1月6日共同通信記事では、以下のように述べられていた。

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地をめぐり、在沖縄米海兵隊は5日までの共同通信の取材に「普天間のヘリコプター部隊は移設後も、一体運用する地上部隊と飛行時間で20分以内の近接距離に配置する必要がある」との軍事上の見解を明らかにした。

 海兵隊の航空部隊と地上部隊を直結させる即応性の観点から、現行計画通りキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)への移設が最善との考えを「20分以内」という具体的な数字で示したもの。



こういうウソ臭い話を、さも真実であるかのようにマスコミを使って流していたのは、今も昔も同じだな(笑)。
そうしたら、米国が軍事機密(65海里説というありもしないデマ)を漏洩したことに対して、怒り心頭だという記事が産経新聞から出たわけだ。それが4月26日の記事。


リンク切れで、記事内容の参考はこちら>http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10518257954.html

(引用)


鳩山政権への不信感を募らせるオバマ米政権が、協議内容の漏洩に厳重抗議したという。ワシントンの佐々木類記者の署名入りだ。その中身はというと。

(注:産経記事は以下の部分)

情報管理を徹底するよう強く抗議したのは、海兵隊の地上部隊とヘリ部隊の駐留場所の距離を「65カイリ(約120キロ)以内」とするよう米側が求めている事実を、日本の政府高官が明らかにしたためだ。

米政府は在京米大使館を通じ、「海兵隊の運用という軍事機密にかかわる問題」を逐一公表しないよう外務省に厳重抗議した。

普天間飛行場の移設先について迷走を続けているうえ、協議内容を公表し混乱に拍車をかける日本政府の稚拙な対応に、米側は「怒り心頭」(日米関係筋)だという。



怒り心頭だったのは、ありもしない嘘八百をマスコミを使って拡散させたから、だったんじゃないですか?
産経の佐々木類記者の署名入り記事ということで、ワシントンでの情報操作が行われていた可能性が高いのではないですかね。ホラ、藤崎駐米大使がクリントン国務長官に大雪で政府機関閉鎖の日なのに、呼び出された、って共同記者会見が国務省裏手口で実施されていた時期ですので(笑)。

けど、ヒラリーさんは呼び出してないよ、って否定した挙句、キャンベル国務次官補が日本人記者だけを集めて海外プレスセンターで特別のブリーフィングを開催するという、痛々しいフォローをする羽目になったわけで。


2010年1月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/d266eeba224681a7fc51e76d65b141bb


その後、ヒラリー・クリントンの私用メールに情報漏洩があったのではないかという嫌疑がかかったのは、こうした一連の情報操作が勘付かれてしまったことを不審に思った連中がいたからではないでしょうか?(笑)


最初からありもしないデマを政府高官だか防衛・外務省幹部だかの内通者を協力者にして、マスコミも情報操作の一端を担わせて、作り上げられていた壮大な嘘、それが、65海里説だか20分説なのでしょう?(笑)

そこには、巨大な防衛・基地利権というものが存在するだろう、ということなのだわ。「原子力ムラ」の構造と一緒なのだよ。そして、マスコミ界隈には、利用される人間どもが、少なくないってことだ。岡本氏だの吉崎氏だの、そういう人々は意図の有無に関わらず加担するわけだな。


2012年1月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/28ba72d09e8cb8603e7773d2d3523765

(再掲)

これまで、「在沖海兵隊移転先は辺野古しかない」と豪語してきた連中がいたわけである。例えば、石破元防衛庁長官だ。岡本行夫氏も鳩山政権下で散々言ってきた。吉崎達彦さんもそうだったよね?

09年当時、鳩山総理の抑止力発言があったわけだが、「抑止力」を金科玉条のように辺野古肯定の根拠として挙げていた連中は大勢いた。ネット界隈においても、finalventだとかオブイェクト(JSF)とかが主張していたはずだな。軍ヲタ達も同様だった。彼らに共通するのは、鳩山総理が「抑止力も知らないで県外だの国外だのと言っていたのか」という嘲笑だった。

こういう連中に、笑える資格なんかあるのか?



記事中で見る(http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/096c82dc0ab7ef3e4b0db86063983149)ように、拙ブログでは、バーニーさんを2010年当時から応援してきましたので、今回の大統領選では是非とも頑張って勝って欲しいと願っています。今回選挙で、彗星の如く登場されましたので、驚いておりますし、心強くもあります。

がんばれ、バーニー!




楽天の三木谷は何故日本から出て行かず、シンガポールから撤退したのか

2016年02月17日 12時18分27秒 | 社会全般
よく知らなかったんだが、楽天のアジア圏の事業が縮小整理されて、撤退するということになったらしい。
中でも、シンガポールからの撤退に伴う解雇が旧正月に行われたということで、現地でもちょっとした話題になっていたようだ。


>http://uniunichan.hatenablog.com/entry/20160217Rakuten


楽天の事業撤退のご様子はこちらが詳しい。

>http://thebridge.jp/2016/02/rakuten-exit-singapore-malaysia-indonesia-thailand


前から言っておいたはずだ。
日本みたいに不自由な国、規制で雁字搦め(笑)で、英語も満足に話せない人たちが大勢いて、グローバルな時代に取り残されてる、関税だの法人税だのがクソ高くて、解雇ができずに困ってしまう、大変不幸な国、そうやって言ってたんだから、ビジネス天国(笑)のシンガポールでもどこでも出て行ってくれ~(沢田研二風)って言ったでしょ?


2014年1月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/2b82a2292aa11bb685196d1b5daa72e2


前記参考記事の書き手の方も、楽天の記者会見が何故英語でなかったのか、不思議そうにしていたようですね。ホント、仰る通りと私も思いましたよ。


2010年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/83ae3bb5f289810679366293042d38dc

2013年6月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/292225b03a7aeb0c46db5111d729e8bd

産業競争力会議の民間議員を辞めてやるぜ、と啖呵を切ったわりに、辞めずに未だにイスに座り続けるその傲岸さには恐れ入ますわ。
その後の会見でも英語は止めてしまったんですかね。

13年10月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/6d0dc584589874bcf1a32e78d173bd39


おかしいですよね。
ネット環境がありさえすればいい、英語が話せて、法人税が安くて、解雇自由のシンガポールから、どうしてわざわざ不自由で不幸の国日本に戻ってくるのですかね?

日本から出て行けばいいだろう。何故出て行かないのだね?


で、シンガポールもマレーシアもインドネシアも撤退と?
笑うわ。
確かに簡単に首切りで、日系企業の評判を散々落としてくれたってわけだね。「非情のビジネス界(笑)」、全開ですか。


日本で商売なんかするな、楽天。このような企業は、日本には必要ない。英語圏の国に出て行って下さい。


>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a74e7682d120c036bf95d415dc63540f


一刻も早く、真のグローバル企業になるべく、法人税の安い国へ出て行くよう、再度お願い申し上げます。



北朝鮮版「下町ロケット」成功の大笑い

2016年02月08日 12時52分10秒 | おかしいぞ
昨日の北朝鮮ロケットの打ち上げ成功?(かどうかも良く分からないし、周回軌道投入に意味があるかどうかも不明)で、報道を賑わせているようである。


前回は12年12月12日ということで、日本では衆院選の投票直前に起こったものであった。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3bfa5fad41bcf3f501d90912d9dbc3b2

当時には報道陣を呼び寄せて過剰な演出をやった後、暫くしてから発射ということになったわけである。どうも怪しい、という感じが拭えないものであった。


北朝鮮という国は、制裁措置を受けているので、そもそも輸入とかができない。不思議ですよね?北朝鮮という国の脅威とやらが。


自衛隊は、北朝鮮のロケットの際には落下部品を破壊するべく、大袈裟にスタンバイするわけである(どうせ話題作り程度でしかないものだ。逃げた猿を捕まえるのに、物々しく自衛隊千人投入、とかやれば、どんな一大事かと驚くのに似てる)。しかし、韓国製ロケットは何度も失敗して落ちて来ているのに、破壊措置命令は必要ないということらしい。北朝鮮よりも危ないのは韓国製ロケットなのではないのか?

>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%85%E8%80%81_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)


北朝鮮のロケットは12年に続き16年にも軌道投入成功ということらしいので、技術的には韓国よりもはるかに上だろう、と考えられよう。端的に言えば、サムスン、現代やLG各グループを擁する韓国よりも、国際ビジネス市場からは締め出され先端技術を持ってるかどうかさえ怪しい北朝鮮の方が、ロケット技術力は上である、ということだ。


これぞ、まさしく北朝鮮版『下町ロケット』と呼ぶに相応しいのではないか。


以下のような物語が思い浮かぶというものだ。

北朝鮮は、周囲の嫌がらせとイジメにより、部品供給の道を完全に断たれていた。周囲の者たちは、制裁と称して貿易を停止させていたし、外貨獲得の道をも断ち切っていた。

残された道は、ただ一つ。
北朝鮮で、全ての部品を内製化する、というものだった。
ロケット開発には、あらゆる分野の工業水準が必要とされていた。バルブシステムは勿論のこと、シーリング材のゴム製品や、燃料噴射を完全調節できる電子制御システム等々、あらゆるものを、全て北朝鮮で製造しなくてはならなかったのである!!


このロケット全行程に必要な部品を全て内製化するという、信じられないような開発計画が北朝鮮において立案されていたのであ~る!
部品製造担当者たちは、幾度も失敗を重ね試行錯誤を繰り返しながらも、寝ずに頑張ったりして、試作品の製造に成功したのだー!
特に、部品製造に欠かせない計測機器類や切削機器類、加工機器類を入手できなければ、開発計画は絶望的だった。しかし、そのような嫌がらせには屈しない精神力と確かな技術力が北朝鮮にはあった。故に、精密計測機器も切削加工機器も、全部自分たちで手作りするところから実行したのだ!

それら工作機械に必要な部品はどうやって調達できたのであろうか?
何と、今流行りの3Dプリンターで一個一個を作り上げていったのだー!こうして、部品製造に必要な機器類を作り上げるのに、2年はかかった。驚異的なスピードで完成に漕ぎ付けることができたのは、北朝鮮の持つ技術力が日本や韓国を凌駕するレベルだったからだ。
そして、それら工作機械類を用いて、ロケット部品の製造を瞬く間に成し遂げたのだった。過去の実績を踏まえれば、部品さえ調達できれば、後は組み上げるのは容易だった。


こうして、北朝鮮は周囲の嫌がらせや罠にも関わらず、全てをはね返して、独力で全部品内製化を実現し、ロケット打ち上げの成功を勝ち得たのだ!!
最初は誰もが「そんなことはできるはずがない」と言ってバカにしていたものだった。しかし、北朝鮮は技術レベルが韓国のハイテク企業よりも上であり、日本の製造業のレベルにさえ到達可能なものである、ということを、実証したのだ。


北朝鮮のような、ロクな工場もなく部品メーカーもない辺鄙な寂れた場所であっても、やる気と熱意と固い意志さえあれば、全部品内製化でもってロケットは飛ばせるんだ、という意地を見せつけたのだった。


何という『プロジェクトX』か。
何という池井戸か。


青空に向かって、白い糸を引くようにグングン上がってゆくロケットを見て、感涙にむせぶ北朝鮮のロケット技術者たち。部品製造に挫折しそうになりながらも、完成させた彼らの顔は、涙でくしゃくしゃになりながらも満足そうに見えた。



本当にこんな物語があったと?(笑)
その割に、北朝鮮の製造業がアレで生活水準もナンなのは、何故なのだろう。作れる技術力が備わっているなら、もうちょっとマシな自国内製品くらい製造販売できそうなものだろう。余程ビジネスに不向きなのか、頭が悪いのかもしれんが。


外注できないのに、部品1点1点を全部内製化できたとすれば、それはもう韓国企業の実力を上回っていることは確実だな。国際社会に登場するなり、製造業大国に躍り出ること間違いなしだ。安い人件費と製造技術能力が揃ってるから、鬼に金棒ではないか(爆)。


随分とロケットって安易なのね。
ホンマかいな。調子のいい話って、どこか胡散臭いんだよね。



「告発者 一色」で思い出すのは尖閣ビデオ流出事件のお粗末

2016年02月04日 01時17分14秒 | 社会全般
甘利大臣の秘書の口利き疑惑について、週刊誌に実名告発をしたとされる人物が一色という名らしい。週刊誌記事は読んでないが、同名で思い浮かんだのが、一色海上保安官のことだった。


尖閣ビデオの流出事件は、当初報道された証言や内容というのが、後日になって変更されたりするという、出鱈目証言のオンパレードだったが、警察や検察の捜査は杜撰なままで終結されたわけである。

この一件から想像されたのは、情報は操作できるものであり、報道機関も手先となって利用されてしまうものだ、ということだった。


2010年11月13日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3f3791427533f4d80da9bdd31649739a

同12月23日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a3153bf6f3b1192be1a5609c9c454d9d


日本国内の報道機関は信用ならないな、とか批判してたら、この時はCNNまでもが登場することになったわけである(笑)。

11月25日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/1dfec05ce7d47a3fbea3143cea7a8c49


2番目の記事に指摘しておいたが、データ入手時期がいい加減なのですよ。警察も検察もハードを調べたんだから、「コピーした日」は物理的に特定されたわけで、それはただ特定の1日、として日時が判明していたはずだ。しかし、適当に誤魔化して終結となっただけなのだ。


参考の報道を挙げておく。


1)2010年11月12日 共同通信

尖閣諸島付近の中国漁船衝突の映像流出事件で、関与を認めている神戸海上保安部の海上保安官(43)が「海上保安大学校(広島県呉市)の共有フォルダーから映像を入手した」と話していることが12日、捜査関係者への取材で分かった。

 映像は一時、海上保安大学校の共有フォルダーから海保内のネット経由で入手可能な状態だったことも判明。この時期に映像が拡散したとみられ、警視庁は、保安官が巡視艇から大学校にアクセスし入手したとみて、大学校に捜査員を派遣して調べている。

 警視庁は12日、3日目となる聴取をした。捜査当局は、国家公務員法(守秘義務)違反に該当するか慎重に検討しており、週明けにも逮捕か書類送検かを判断する。保安官は聴取開始から12日まで神戸海保が入る庁舎にいたが、状況次第で帰宅もあり得る。

 捜査関係者によると、巡視艇のパソコンから映像を記憶媒体に取り込んだ形跡があった。保安官は、艇内のパソコンから公用の記憶媒体「USBメモリー」で映像を取り込み、個人用パソコンにデータを移動。そこから私物のUSBメモリーに取り込んだと話している。警視庁は、当初から私物を使うとセキュリティー機能が作動してしまうためとみている。

 保安官は当初「庁舎で見た」とも話していたが、その後「巡視艇内で見て入手した」と説明。「9月下旬から10月上旬に入手した」とし、映像を投稿後に「USBはインターネットカフェからの帰宅中に壊して捨てた」と話している。「国民に知らせたかった」などと動機を述べ、「別の映像を使い、自宅で動画サイトに投稿する練習をした」とも話している。

 捜査関係者によると、流出した映像は研修用に編集され、第11管区海上保安本部(那覇)から海上保安庁(東京)を経由して大学校に渡り、巡視艇のパソコンでも視聴できた。海保は「捜査資料で研修用ではない」としており食い違っている。

 4日に神戸市のインターネットカフェで映像を投稿、流出させ、5日朝に自宅のパソコンから削除したと説明している。(共同)



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共有フォルダに保存されていた期間は10月中頃までだった、という報道があったわけで、それより前に入手しないとおかしいだろう。ところが、後日になると、証言を翻しているわけだ。それが「10月31日説」である。


2)朝日新聞12月23日記事

>http://www.asahi.com/special/senkaku/OSK201012220189.html

勤務実直12年、最後は無言のまま 一色保安官
(2010年12月23日4時2分)

自分が衝突映像を流出させた――。そう上司に名乗り出てから43日目、神戸海上保安部の一色正春・海上保安官(43)が22日、守秘義務違反容疑で書類送検され、辞職した。船乗りを夢見続け、海保で12年余り、実直に働き続けた保安官を流出に駆り立てたものは何だったのか。

 「私から話せることはありません」

 書類送検後、海保から1年の停職処分を受け辞職した一色保安官は22日夕、神戸市中央区の第5管区海上保安本部が入る庁舎を出る際、報道陣にそう言い残して去った。

 事件後、健康上の理由で、乗務していた巡視艇「うらなみ」を離れた。事情聴取を受ける日々。年次有給休暇を消化する形で、5管には数えるほどしか出勤しなかった。

 「こんな大胆なことをするとは」「びっくりした。そういうことをする印象はない」

 一色保安官が衝突映像を流出させたと聞いた多くの知人らは、衝撃を受けた。

 一色保安官は京都市出身。地元の中学卒業後、富山県の商船高等専門学校に入った。体格が良く空手も習っていた。同級生らによると、一見、近寄りがたいが、性格は気さくで友達も多かった。学校の実習船に食料品などを積み込む際、体の小さな同級生に「俺に貸してみろ」と言って代わりに荷物を運んだ。ふざけて雪の中に飛び込み、骨折するなど、お調子者の一面もあった。

 当時は就職が厳しく卒業しても乗る船が見つからない時代。一色保安官と同級生らは「給料が安くても、船に乗る仕事がしたいな」と語り合っていたという。

 ほかの職業を経て、98年に海上保安官に採用された。神戸に拠点を置く5管で勤務し、1年間韓国語を学んだ後、徳島や姫路を経て今年から巡視艇「うらなみ」の主任航海士を務めていた。

 そんな一色保安官が、海保の端末機から尖閣諸島沖での衝突映像を持ち出したのは10月31日。事件の約2カ月後だった。持ち出した4日後には映像をインターネット上に流出させていた。

 「政治的主張や私利私欲に基づくものではありません。ただ広く一人でも多くの人に見てもらい、一人ひとりが考え判断し、そして行動して欲しかっただけです」

 動画投稿を上司に告白した後、5管庁舎を6日ぶりに出ていく際、公表したコメントには「確信」のようなものが垣間見えた。商船高専の同級生の間では支援の動きが広がり、弁護士費用をカンパした。

 一方で、同僚らには「ご迷惑をおかけします」と謝って回り、「海保を辞めたい」と弱気なそぶりを見せていた。考え抜いた末、12月17日に5管の人事課長に辞職届を手渡した。受理されたのは、警視庁が書類送検し、海保が懲戒処分を発表した22日だった。

 海保を去るこの日、5管本部長室で処分内容を申し渡す書類を受け取った一色保安官は、無言のままうつむいていたという。あのコメントだけがすべてなのか。一色保安官はいまだ語ろうとはしない。

 一色保安官を知る20代の5管職員は「彼が願った通り、あの映像は多くの人の目に触れた。でも、本人が送検、処分、辞職となったばかりか、他の職員も処分された。今彼がどう思っているのか知りたい」。


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過去記事でも指摘した通り、10月31日入手というのは不可解なのだ。

10/31 映像入手

11/1頃? CNNに映像を送付するも、破棄された
 
11/4 ネット上に映像公開

11/7~8頃?  日テレ山川記者に名乗り出て取材を受ける

11/10 自白→ 任意同行へ


映像データの公開時期と合わない、報道機関1社のみに郵送したが他社に送ってない、テレビ報道が出ないので流出させたというが待ってる時間が短すぎる、山川記者に自ら顔出しで名乗り出るくらいなら、何故CNNに送った後日テレに送らなかったのか、疑問点が多過ぎるのだ。


後日談は、また別なんだな、これが(笑)。



3)2011年1月21日 日経記事

>http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG21040_R20C11A1CC1000/

尖閣映像流出の元海上保安官、起訴猶予に 捜査終結
2011/1/21 20:03 (2011/1/22 1:10更新)


尖閣諸島沖の中国漁船衝突の映像流出事件で、東京地検は21日、第5管区海上保安本部(神戸市)所属だった一色正春・元海上保安官(44)=依願退職=を「海上保安庁による映像管理の不十分さが一因にあり、入手方法に悪質さはない」などとして起訴猶予処分とした。公務執行妨害容疑で逮捕され、処分保留で釈放された中国漁船の●其雄(せん・きゆう)船長(41)も、那覇地検が起訴猶予とした。日中関係を揺るがした一連の事件の捜査は終結した。

 送検容疑は、一色元保安官は昨年10月中旬、巡視艇「うらなみ」の共用パソコンから映像データを入手。11月4日、神戸市内のインターネットカフェから動画サイト「ユーチューブ」に投稿し、職務上知り得た秘密を漏らした疑い。

 東京地検は「流出映像は刑事事件の証拠であり、公開されれば関係者の名誉や人権の保護にかけるおそれがある」として、保護すべき実質的な「秘密」に該当すると認定。元保安官が職務上知り得たと判断した。

 その上で、処罰の必要性を慎重に検討。(1)海保の管理が不十分(2)映像の入手方法は悪質でない(3)利欲的な犯行ではない――などを考慮。海保の処分を受け依願退職していることも踏まえ「刑事処分は妥当ではない」と結論づけた。

 一方、中国人船長を起訴猶予処分としたことについて、(1)既に中国へ帰国している(2)逃走するためには巡視船に衝突してもいいという程度の意思しか認められず、計画的ではない(3)巡視船の損傷は、航行に支障がなく、乗組員にもけががない――などを理由にあげた。元保安官の処分とのバランスから、上級庁と協議、慎重に判断した。

 昨年12月22日、警視庁は国家公務員法(守秘義務)違反容疑で一色元海上保安官を書類送検。同日、海上保安庁が停職1年の懲戒処分とし、依願退職した。


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このように、オカシイよね、と指摘されたら、辻褄が合わないのに適当に誤魔化して終わりと。インチキ捜査なんだわ。操作もデタラメ。満足に証言や客観的証拠の整合性すら分からない程度の警察だか警視庁ってことですかね(笑)。


杜撰、これに尽きる、ということですね。



消費税を上げたのは安倍、経済失政も安倍が元凶

2016年02月02日 12時18分58秒 | 政治って?
昨日の記事にコメントがあったので、返答も兼ねて少し書いておきたい。
まず、コメントを再掲します。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/c094da004ee9bbdd72e5005e4f1d4030

消費税を、10%まで上げる事は、野田民主党政権下の国会で決定済みの事項だと言う事を忘れてはいけない。 だから、前回の延期決断は、衆議院解散総選挙の理由になった。

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忘れてなどいない。
この痛恨事を簡単に忘れることなどできない。愚かな政治の失敗の見本だからだ。政権与党が民主党時代でも、安倍政権誕生後の自公時代でも、変わらない。結論から言えば、増税を阻止することは、時の政権ならば実現できた、ということである。

まるで安倍政権に何らの責任もないかのような物言いには、辟易する気分である。愚かな政治家集団が、どのように失敗を積み重ねるのか、ということの典型例となっているのである。


増税法案の廃止法案なりを可決することは可能であった。圧倒的多数派を占めるのは、自公政権だったからだ。参院否決があろうとも、国家の重大危機を認識するのであれば、3分の2ルールでも使えばよいであろう。また、当時には民主党離脱組の増税法案反対派の議員たちの生き残りもいたはずなので、党派を超えて増税が日本経済に大きな打撃を与えることが分かっていたなら、一致協力して廃案にすべく阻止法案を新たなに可決すればよかったのである。


また、3党合意に基づく国会決議があったとしても、経済指標により延期することは付帯決議の条件だったのだから、延期を繰り返すことだって可能だったのである。

しかし現実には、安倍政権はそのような行動をとろうとはしなかった。増税を実施したのである。一度解散したのは、増税を延期することを掲げたというのは、見せかけの理由でしかない。

野田政権下での解散権行使が、法的に疑義があるものであったし、違憲状態を熟知した上で選挙を実施するという脱法行為は、本来的には認められないものだ。ある行為をしてしまうと違法であることを知った上で行うのは、意図的に違法行為を為すに等しく、悪質性という点において不知よりも悪いという誹りを免れるものではないだろう。

そうした裁判所側からの違法の指摘を何とか回避せんが為に、制度改正後の選挙を実施したに過ぎない。この選挙は、不意打ち効果もあったし、大義名分も掲げ易かったので、一石二鳥以上の効果が期待できるということで解散に踏み切ったものだ。別に安倍の権力基盤に何らかの支障があってやったものでもない。


そもそもの失敗の原因は、野田政権下での「民主敗残派(=裏自公、別働隊)」と自公の共犯関係による増税強行であった。

12年7月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/8720d4628ad3bfa9fc98b41b8c459106


自民も公明も増税翼賛体制構築に加担したのだよ。民主党内の反対派(主に後の離党組)は少なくなかったのであり、増税法案可決を阻止できる可能性は高かった。


安倍政権になってからでさえ、マイナス成長に陥るのを防げるチャンスがあった。

13年8月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/32634e1aec5e2aca12d6aabc05f1dfa6


だが、調子に乗ってた安倍と支持派、経済界の愚鈍連中も、マスコミの経済音痴連中も、皆揃って増税邁進だったんだ。止める術がなかったわけではなかった。政治的に安倍総理が絶対に阻止、という気構えがあれば、止めることができたんだ。


で、予想通り、大失敗だった。

13年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/1d9cf32bef8fc2e6a233bd2615681ae4


忠告しておいたのに、誰も耳を貸そうなどとはしなかった。社会への影響力の大きな国会議員だろうと、経済人だか経済ナントカだかだろうと、マスコミの論調だろうと、経団連や経済同友会や商工会議所や連合みたいな組織のトップ級だろうと、揃って愚かな選択をした。


お約束の「消費増税は国会で決まった議決事項」だ、3党合意は重いだの、そういう盗人級の屁理屈をかざして、だな。3分の理はあるから(笑)。
結果的に、今の状況を招いているというわけである。

10%引き上げを思い止まったのは安倍政権で、その為に解散総選挙をやったんだ、というような話はお為ごかしに過ぎず、五十歩百歩でしかない。基本的には、起こったことは時の政権下での責任である、というのが国の政治なのではないかな。


もとを辿れば、第一次安倍政権下での失敗、続いて野田政権と自公の共犯関係、これが元凶であって、消費税増税反対派を放逐した当時の民主党幹部(今の敗残兵どもだ)も安倍自民も大差ない。

解散総選挙がなくても、10%引き上げなどできるわけもなかった。やれば終わっていた。そこまでバカではなかった、というだけに過ぎない。経済状況が相当悪くなっていることは分かり切っていたので、わざわざ毒を食らいたいと願う為政者などいまい。いくら安倍とて、そこまでのバカではないから。
それに、安倍には火中の栗を拾ってまで実現したいというような、政治理念など持ち合わせてはいないし、理想家でもない。打算と振付に踊る木偶人形でしかない。


そもそも安倍が長続きするようになったのは、”言いつけ”を守るようになったから、だ。前の時には「自分とお友達と仲間」の言葉を重用するという、「級長になったら仲良し一派と好きにやりたい」的な行動様式だったものを、今は諦めたことにより、失敗を減らせるようになったというだけに過ぎない。
もっと「頭の回る」傀儡子師が出す”言いつけ”を聞き入れ、かつてのように余計なことをするのを減らすようにしたから、だ。

それともう一つは、マスコミを抱き込む(黙らせる)裏の戦術を、公然と用いるようになったことだ。ま、権力サイドには、いくらでも「使える手」はある。脅しも十分通用する。金も使える。ポストや役回りも使える。掴ませられるものは、何だって使う。その取引の結果は、「弱味の罠」を構築することである。


どんな人間にだって、よほどの聖人君子でもない限り、何がしかの弱点はあるだろう。成功者の立場を捨ててまで、権力に逆らいたいという奇特な人間など、そうそう多いものではない。マスコミ内では、見せしめ効果が効き易い、ということだろうね。SMAPが良い例ではないか。「逆らえばどうなるか、分かってるな」という公開処刑すらできてしまう、と。


そうした体質が、隅々まで浸透しているからこそ、「お仕置き」がいくらでも可能なんだ、ということだ。NHKしかし、その他大マスコミしかり、だ。
社主に下っ端全員が刃向かえる、というくらいの団結力がない限り、人事権を掌握した少数支配側が勝つようにできているのだから。日本が狂った方向に突き進むのは、そういう体制構築に手を貸す人間たちが上の方にこそたくさんいる、ということなのである。



続々・お金とは何か?

2016年02月02日 09時55分53秒 | 経済関連
仮想通貨の研究というのが、話題になっているようです。三菱UFJのグループが独自に仮想通貨を開発中ということらしいです。


>http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O0GQ536JTSE901.html

>http://www.asahi.com/articles/ASJ1W4RWKJ1WULFA012.html


(一部引用)

『邦銀による仮想通貨の開発が明らかになるのは初めて。同行幹部らによると、独自の仮想通貨は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)から「MUFGコイン」と名付けた。昨秋から開発に着手し、コインをスマートフォンに取り込むアプリケーションの試作品がほぼ完成。スマホによるコインのやり取りを検証し、銀行が手がける仮想通貨にふさわしい仕組みを研究する。』


ビットコインの騒動で、日本国内での取引がその後どうなったかは、よく知りません。が、邦銀大手が手掛けるとなれば、独自通貨圏構想というのも遠い日ではないのかもしれませんね。



拙ブログでは、10年前にお金って何だ?という記事を書いていたのだった。


2006年1月

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/2bf22f68ee7730a62bb27720bcdae51f

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/c43d312722ee4b257f00e8f022ca69b8


まさか、今みたいな仮想通貨が本当に実現しているなどとは、到底想像もつかなかった。しかし、今は、囲碁ですら、AIが人間に追い付いてきてしまったので、何が起こっても不思議でも何でもないのかもしれない。

恐るべきスピードで、新・産業革命が起こっているのかもしれない。




拒否権ください

2016年02月01日 10時51分58秒 | 政治って?
参院選の前哨戦と目されている、北海道の補選に注目が集まってきました。
野党共闘のモデルとなりうるという、重要な選挙という位置づけになってきたようなのです。官邸も重視しているらしく、既に策を打ってきました。


>http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173176

新党大地の票を、自民に恩を売る為に使おう、という腹積もりらしい、ということなのですが、これは仕掛けられた情報戦なのかもしれませんし、分かりません。ただ、ムネオの娘である現職の鈴木議員を自民に引き抜こうという噂もあるらしく、混沌とした情勢のようです。

>http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0229362.html


もしも、北海道の補選で自民が簡単に勝つようなことがあれば、参院選に向けて野党の足並みが乱れることは確実で、今の危機的状況の中で反自公勢力が仲間割れをしている場合ではないのです。


野党共闘は難しいだの、アレルギーがあるだの、ガキみたいなことを言ってないで、たたひたすら、一点のみ、死に物狂いで頑張らないと組織力で劣るのですから、勝てないでしょう。

スローガンは、

 止める!消費増税


これで攻めるしかないんですって。
「ノーと言える権利」の確保、これしかないんです。

他の政策一致だの、寝言を言うのは議席を獲ってから言え。


兎に角、安倍政権の暴走を止める、唯一の「ブレーキ」これの確保に全力を挙げるべき。地方組織の内部事情だの、個々の候補の事情だのというのは、大義の前では、あまりに小さい。


 どうかお願いです。

「拒否権 ください」


全てを捨てて、ただただ一点、勝つこと、これ以外はない。
決して自公に勝たせてはならない。マスコミだのの批判を浴びようがなんだろうが、屁理屈抜きに、勝つことだけ、これに集中すべき。