野球は、むしろ罰金（笑）

読んだ途端に思わず、笑みがこぼれた。

スポーツナビ｜「野球からはむしろ罰金」　強化費配分でＪＯＣ


この発言をした役員の人は、なんてうまいことを言うのだろう、と思った。多くの人の声を代弁しているかのようだった。

そりゃ、当たり前だわな。
だって、野球は予選段階からテレビ放送が付き、大企業のスポンサーが付いている上に、JOCからの資金配分も多くもらって、おまけにプレイヤー達は多額の報酬を受けている「プロ選手」なんだから（笑）。

それがあのザマで、負けたけどよくやったよね、ということであったならまだしも、「しゃーないやんけ。頑張ったんだから、文句言うな」みたいな態度がありありと判るのだから、団長じゃなくても皮肉かイヤミの一つも出るところだわな。

他のマイナー競技団体の選手たちは、地力で資金調達したり、バイトや仕事などで収入を補いつつ、競技に取り組んでいるのに、プロ野球選手ときたら…、と思っても不思議じゃないよね。
JOCとしても、そういう他の選手たちにお金を支援したいと思っていても、競技のランクというのもあるし、資金配分の制約はどうしてもあるから、「困っている団体」にお金を回してあげられない、というジレンマがあるだろうから。

お金があまり付いていない競技団体の選手たちが懸命に頑張って、人々に感銘を与え、結果を残しているのだから、野球への非難が出るのは当然かもしれない。大手企業のスポンサードがあって、資金的に余裕があるのであれば、JOCに資金返還というか辞退を申し出るくらいの気遣いというか、貢献があってもよさそうなのに、というようなことを思わないでもない（使い道の仕組みとか知らないんだけど）。
自費で国際大会に参加しているような人たちがいる一方で、ガッポリ金を持っているからといって高級ホテルに宿泊しているような高額年俸のプロ選手たちのことを思うと、愚痴りたくもなるだろうね。

野球に配分された資金があれば…みたいに思う人は大勢いるだろうね。
はっきり言えば、JOCからすると「五輪を舐めてんのか」と（そんなこと言ってないけど）。それくらい、今回の野球五輪チームの行動は非難されて当然、ということだったのだろう、と。