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どん底くらべ~08年衆院選を占う

2008年09月28日 16時43分04秒 | 政治って?
まあ、簡単に言うと、どちらの地獄がいいか選べ、みたいなものかな、と(笑)。
獄卒に棘の鞭でしばかれながら針の山を登るのがいいか?それとも、沸騰した血の海を泳ぐのがいいか?
そうではあっても、選挙というのはとりあえずどちらか選ばなくてはならない。これが中々困るわけだ。

さて、この前にも書いたが、もうちょっと最悪ケースも書いてみようかと思う。
選挙予測の概観


選挙と相場は何となく似たところがあって、相場全体の雰囲気というかモメンタムがやはり重要。上げ相場の時はそういう勢いだし、下げ相場であればどんなに優良な個別銘柄であっても勢いには逆らえない、”みたいな”(笑)。なので、候補者の実力とか、個々の比較なんかはあるものの、大勢というのはその時の「相場環境」で大体決まってしまうだろうと思う。

そこで、過去の選挙結果から見た数字で、自民と民主の議席数を考えてみたいと思う。
前提条件としては、参考記事に書いた通りに残りの政党の取る数字を固定しておきますので。
再掲すると、共産10、社民5、あとは公明+残り全部で40議席。比例は41議席、小選挙区は14議席。共産と社民は恐らく全て比例だろうと予想しています。なので、公明が28~30程度は取るかもと思っていますが、ムネオ以外のミニ政党と無所属で分け合う、ということです。

そういうわけで、残り議席数は、小選挙区286議席、比例139議席の合計425議席。

①最悪ケース(単独政権)

民主が前回参院選と同程度に勝ってしまう場合を考えます。自民:民主の得票比率は42:58くらいでした。で、民主の圧勝となってしまったわけです(自民37、民主60、参考→07年参院選挙を振り返る

衆院選でもこの水準で大差となった場合には、こんな感じに。
・小選挙区
民主167:自民119
・比例区
民主81:自民58
合計では、民主248議席、自民177議席となって、民主の単独政権が誕生します。自民が大勝した05年衆院選でも、自民と民主の比例得票割合はざっと55:45であったので、これよりも差がついていることになります。
得票の実数で言えば、民主2400万票、自民1700万票、という感じ(全体で5900万票程度)。


②民主爆勝ケース(55%水準)

05年衆院選の感じ(自と民が立場逆転してる)に近いのがコレ。ただ、小選挙区ではタイマン勝負(笑)が増えるかもしれないので、思った以上に差が出る場合も有り得る(05年衆院選の東京圏、07年参院選の1人区のように)。
・小選挙区
民主157:自民129
・比例区
民主76:自民63
合計 民主233議席、自民192議席
得票実数は、民主2200万票、自民1800万票
これでもかなりの大勝。野党連立政権の可能性が出てくるかもしれない。


③自民負け標準ケース

民主が勝つというよりも、「自民がイヤだ」ということで、消極的な民主勝利ということかな。あまりに酷い大差にはならないだろう。
・小選挙区
民主150:自民136
・比例区
民主73:自民66
合計 民主223議席、自民202議席
得票実数は、民主2100万票、自民1900万票(割合は52.5:47.5)

民主と社民その他の連立でも過半数が取れないだろう。公明と組むか?


④接戦ケース

成り立ての麻生総理がよく頑張ったね、というケースかな。僅差で民主が上回るものの、自民もまあまあ健闘したな、と。
・小選挙区
民主146:自民140
・比例区
民主71:自民68
合計 民主217議席、自民208議席
得票実数は、民主2100万票、自民2000万票(割合は51.2:48.8)

自公連立でも過半数を取れない水準となる可能性が高いだろう。公明が32以上取らねばならず、それには、850万票くらいの票を集めねばならないが、民主が勝利していることから与党側への票は厳しいと思われ、現有31議席を上回るのはかなり困難ではないかな、と。無所属議員の動向が運命を左右することに??


⑤「逆転自民」ケース

今年前半の前評判(自民苦戦、政権交代期待論?)を覆して、麻生総理が逆転勝利をもたらすケース。
・小選挙区
民主140:自民146
・比例区
民主68:自民71
合計 民主208議席、自民217議席
得票実数は、民主2100万票、自民2200万票(割合は48.8:51.2)
参院選の時よりも、自民は約500万票挽回が必要。自民が第一党の座を守る。


どのケースでも投票率が低くなるという場合であれば、民主が2000万票もしくはそれを割る可能性もないわけではないが、6割程度の投票率であると民主の最低水準は2000万、というふうに見ている。問題は自民がどの程度取るか、ということで、いわゆる「反動票」効果がなくなると、民主の票がその分減り、自民に戻るだろうと思われる。


最後に自民が単独過半数を得るケース。
これは可能性が乏しい。自民党が本当に心を入れ替え(笑)、国民に真摯にお詫びをしてお願いするなら、勝つかもしれない。
そうだな、投票率が65%くらいで、自民が比例77、選挙区165の合計242議席確保、民主は比例62、選挙区120の合計182議席という感じかな。それでも民主は68議席の大幅増となるわけだから、まあこんなもんじゃないか、という印象を受けるだろう。自民は現有勢力を大幅に失って負けたとはいえ、実質的には勝ちだから。


さてさて、どうなりますか。