いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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地力アップが感じられたアジア杯

2011年01月30日 13時09分32秒 | いいことないかな
優勝という最高の結果を出して終えることができた。これは素直に喜びたい。選手やザック監督におめでとうと言いたい。一方、色々な部分で勉強になる大会だった。


・勢いで勝てるような大会ではなかった

まず、初戦のヨルダン戦からして、暗雲立ち込める試合だった。
はっきり言って、あのまま0-1負けで終わっていても、何も言い訳できない内容だったろう。ヨルダンは厳しいと予想していたはずの日本戦で望外の引き分けを得て勢いに乗り、そのまま負けなしで決勝トーナメントに進むことになった。
日本は相手に勢いを与えた、と言ってもいいような試合だった、ということだ。実際、ヨルダンはあと数分で勝利を目前にしていたわけで、日本にとっては殆ど負け同然の試合だった。日本には勢いは元々なかった。今大会で勢いがあったというのは、決勝トーナメントに残ってきた、ウズベキスタン、カタール、ヨルダンなどだったはず。そして、日本はそれらのチームのうち2つと対戦し、苦しめられた。

逆に言うと、勢いがなかったことが、チームとしての成長をもたらす原動力となったはずだ。苦しんだ分だけ、勝負強く、粘り強くなっていった、ということだ。精神的にも逞しさが加わっていった。それを、選手たちが「自覚できるようなレベル」にまでなっていった、ということだろうと思う。

日本にとって、引き分けスタートだったことが、良くも悪くも、優勝の結果に繋がっていった。
あの試合の後、「ああ、前回優勝の時と、何となく感じが近いかも」と予感した人々は案外と多かったんじゃないだろうか。まさに、絶体絶命のピンチ、そういうのが似ていたように感じたのではないかな。ひょっとして優勝するかも、というのは、言ってしまうと逃げていってしまうかもと思い、試合内容とかについても予選を通るまでは黙って見守ることにした。だから、シリア戦もサウジ戦も見たけど、触れなかった。

ラッキー?アンラッキー?~ヨルダン戦


・まだまだ「青いな」というチーム

ピンチを招いたのは、そもそもミスがあったからだ。守備面でのミスは、命取りとなる、ということだ。判定の不運などは確かにあるけれども、ミスから失点したりしていたことは確かだろう。韓国やオーストラリアと比べても、そういう失点があった、ということだ。

特に、韓国に同点に追いつかれた失点シーンなどは、まさしく「青さ」が出たものと思う。結果的にはPKで勝てたが、勝敗はどっちに転ぶか判らなかった。守備面では、もっと改善しなければならないことは多い。
それでも、これらのミスさえポジティブなものに変えていった。それは、チームとしての結束を生む効果をもたらしたからだ。


・「誰かのせい」ではなく「我々が招いた結果」

失点シーンでは、原因となるミスが存在する。現実はそうだ。だが、試合中の選手たちにとっては、そのことが重要なわけではない。互いにカバーし合ったり、ミスを挽回するのが、チームという意味だ。
長谷部のキャプテンとしての力量というか、人間性とか、そういう良さが表れているのかもしれない。追いかける苦しい展開となっても、やるべきことをやる、ということを実践し、流れを引き寄せた。ミスした人間にとっては、責任を一番感じるに決まっているのだ。そういう時に、悪い結果を受け入れる精神力があるかどうか、というのが、チームとしての強さだろうと思う。
試合中では、失点した、じゃあ次はどう行動するか、というのが大事なのであって、ミスを悔やんでみたって仕方がないのだ。起こってしまった結果は、既に結果なのだから。そう考えて行動できるようになる、というのは、かなり難しいことなんだろうと思うけれども、逆境を跳ね返せるくらいにチームとして逞しくなったということなのだろう。

花瓶を割ってしまって、その失敗をいくら責めてみても、花瓶は元に戻るわけじゃないのと同じ。既に割れたのだ、ということ。次に割らないようにするにはどうすべきか、ということの方が重要。特に試合中には。

決勝では、これまで出ていたミスは目に見えて少なくなり、失点をゼロに抑えることができた。豪州相手にゼロだったのだから、韓国戦での失敗は生きた、ということではないかな。

それと、故障者や退場者が出たりしても、控え選手たちでカバーし合った。これもチームとしての成果だろう。また、途中出場の選手が結果を出す、というのは大変なことだろうけれども、これを何人もがやれたのだから、本当に凄い。

例えばマーヤの劇的同点ヘッドで幕を開けた大会は、マーヤ退場かつ勝ち越し点を許すといったピンチを招いたりしながらも、最後は決勝で答えを出した、と。

どの試合でもヒーローが異なっていた、ということが、優勝をもたらした一番の原動力だったに違いない。

勢いや運で勝ち上がるというよりも、日本の代表チームとしての地力向上が感じられる大会だった。
代表チームは、なんと言うか、我慢を覚えたな、と。
大人になる、というのは、そういう辛抱強さみたいなものが備わることなのかもしれない。
辛抱して、チャンスを待つ。麻雀と一緒さ。流れを掴めるまでは、耐えて振り込まないようにする、みたいなのが出来るようになってきたんじゃないかな、と。勝負手が入るまで、じっと耐えて待てる、そういう感じになってきたな、と。


あと、韓豪以外のアジア勢の追い上げとかも、脅威と言えば脅威。レベルの底上げが進んでいるという感じ。



サッカーアジア杯決勝~日本vs豪州

2011年01月30日 01時49分38秒 | いいことないかな
予想通り、厳しい試合となった。


前後半とも、膠着状態。
幾度かピンチを迎えるも、無得点で過ぎる。
攻撃の決定的チャンスは少なく、さすがのオーストラリアの守備。

前田は精彩を欠いているか。
ただ、攻守とも厳しい中なので、難しいか。
これは豪州の攻撃陣についても同じく言えるだろうから。

延長だが、どうなるか。


なんと、ボレーで先制!
途中出場の李がドンピシャのボレー。

いやー、凄い。


やったー!
優勝です!!


あの初戦からの物語を思い起こすと、このチームの成長譚ということが言えると思う。
松井が離脱、香川も離脱、という、厳しい中で勝つことができたということが、本当に素晴らしい。控え選手たちの貢献、それがなければ勝てなかった。

最終戦は、キーパー中心に、DFもよく守った。
集中を切らさず、これまでの大きなミスをなくすことを実行できた。よく守った。



イレッサ訴訟で思い出した

2011年01月28日 11時50分04秒 | 俺のそれ
お詫びがございました。毎度毎度ですみませんが、間違って書いていました。

検証作業というか・・・

05年に書いた記事中では、『ゲフニチブ』としていましたが、まるで間違いでした。正しくは『ゲフィチニブ』です。
’gefitinib’だった。
やはり、英語を読め、ということでしょうか。うろ覚えでは、根本的な間違いをしていても気付かない、と。



でも、ゲフニチブで検索すると、もしかして「ゲフィニチブ」と出るので、試しにやってみたら、同じように間違っていた方々が大勢おりましたみたいですよ(笑)。発表とかの表記でも、「ゲフィニチブ」という風に出ているので、当初は日舞じゃなかった、チニブ派とニチブ派の表記が存在していたのではないでしょうか。

ゲフィニチブ - Google 検索


これじゃあ、こっちもうっかり間違えたとしても、仕方がないのではありませんかね。
と、ひとのせいにする。

いや、申し訳ありませんでした。



本題のイレッサ訴訟は、和解勧告の拒否と伝えらましたので、どうなるのか心配ですね。



香川骨折…大事にして

2011年01月27日 10時24分28秒 | いいことないかな
何ということか。
将来ある選手なので、治療に専念して、しっかり復活してくれることを祈っている。

アジア杯は大事だが、そこまでしなくても、というのはあると思う。


この大会は、色んな意味でピンチに立たされるのだね。
それを乗り越えられるかどうか。

誰が出るとしても、ミスをしていては勝てない。



アジア杯準決勝~サッカー日本代表vs韓国戦

2011年01月25日 23時24分49秒 | いいことないかな
いやー、どうしちゃったの日本代表。

一体、いつから、こんな流れるような攻撃ができるようになったんだ?(笑)
ここまで攻撃サッカーが開花してしまうとは、もう泣きますわ。

韓国DF陣は、日本の攻撃を止めることができたというよりも、フィニッシュで日本が僅かにミスったというか、日本が決めきれなかった、というものだった。

完璧に翻弄していた。

この、閃き、暗黙の意思疎通、W杯前とはまるで別モノ。
到底、同じ代表チームとは思えないくらい。

メンバーが変わった、というのはあるかもしれないが、サッカーというものへの理解とか考え方が、やはり進化したんだろうと思えるんですよ。


こんな、わくわくするような代表チームの攻撃を見たのは、殆ど記憶にない。それも、韓国相手に、だ。ああ、サッカーって、こういうふうにやるんだって、本気で思わされた。


まだ前半終わっただけなのだけれど、韓国にPKはまあしゃーない。不運というよりない。だけど、韓国のこれはという攻撃は、ヘディングシュートが外れたあの1本だけだろう。他は見るべきようなシュートはなかった。同点で済んだのは、韓国にツキがまだあったということだろう。

後半はきっと日本が勝ち越しだろうな。


延長でも決着せず、まさかのPK戦。

まじか。

いやー、あそこでまさか同点に追いつかれるとは、思いもよらなかった。
香川を下げて、逃げ切りと思っていたのに、まだまだ甘いな。


だけど、神キャッチ川島が、まさかの3連続PKを封じるという、大金星。

凄い試合だった。




吉田クンは踏まれた足の養生をして下さい

2011年01月23日 18時31分12秒 | いいことないかな
スロー再生だと、どう見ても、相手選手はわざと踏んづけたとしか思えなかったよね。
ありゃ、2枚目イエローで退場食らった吉田が可哀想。


なので、責めるのは酷、というものです。

膝が大怪我とかにならなくて、良かったですよ。
あんな、まともに上に乗っかられたら、ヘタすりゃ、選手生命の危機ですもんね。



遂に日本のサッカーは階段を上がったのかもしれない

2011年01月22日 11時10分43秒 | いいことないかな
W杯の中で、掴みつつあったものが、段々と選手たちにも理解されてきたのではないだろうか。そんな気がする。

昨夜の試合を見ていても、数年前の代表チームの試合なんかと比べて、落ち着きが出ている。選手たちが、きちんと考えてプレーしている、ということが、感じ取れる。その方向性というのが、チーム内に共通の理解のようなものがあって、そういうものを共有できるようになってきている、ということだと思う。


何と言うか、大人のチームになったな、という感じ。一言で言えば、そういう雰囲気だ。
浮足立つようなことが、割と少なくなったと思う。バタバタしない、というか。

卑屈になったり、悲観的になったり、自暴自棄というか投げやりになったり、というのも、殆ど見られない。
メンタリティという面で、成長したということではないかな。


序盤からカタールの積極的なプレスが効いていて、日本の攻撃の形を作らせないようにしていた。カタールは守備を頑張った、ということだと思う。ラインを上げて、センターサークル付近からボールを取りにくる姿勢を見せ、遠藤や長谷部あたりがボールを持った時に、簡単にはパスを出させないようにしていた。カタールの先制点は、こうしたシステムがうまく機能して、日本に形を作らせないことから生まれたと言ってもいい。

カタール守備陣は、日本のサイド攻撃の形を作らせないということに成功していたけれども、考えるサッカーというものの進歩が窺えたのが、同点に追いついた場面だった。カタール守備陣のラインを高く保つという弱点を衝いて、岡崎が飛び出してチャンスを作る、ということを、殆どファースト・トライで実行できたことだった。岡崎→香川の得点シーンは、まさにそれがハマったものだった。

カタール側は日本の戦い方をよく研究していたと思うが、試合中にそれに対応し攻撃のバリエーションを考えてチャンスを生み出したことが、成長の証なのだ。

後半に同じようなシーンが生まれた時があったけれども、その時には相手キーパーが前に詰めて、岡崎のループを防いだ。
すると、今度はどうしたか。
2点目、3点目は、それとは違うショートパス交換からの抜け出しや、最終ライン付近で受けて狭いエリアでのボールコントロールで突破と、個人技プラス「トリプル・ドム」チックな攻撃方法を活用できた。あれは、考えるサッカーが生んだ得点だろうと思う。


チーム一丸となった素晴らしい粘り、これに尽きる。



サッカー日本代表対カタール戦

2011年01月22日 00時31分52秒 | いいことないかな
いやー、きっと香川が点を取るだろう、と期待していたら、その通りの大活躍だった。

カタールは個人技のあるチームだったが、日本のミスから得点を許す展開に。
取られた2点とも、殆どミス、というものだった。

こうして常に追いかけるという苦しい展開だったが、諦めないこと、出来ることを実行すること、それができるというのが良いチームということだろう。

退場者を出した上に、尚且つ勝ち越し点を許すという非常に厳しい状況下で、よく2点目を取ったと思う。あの2点目の後、カタールの押せ押せムードが急速にしぼんでいった。彼らは、殆ど勝った気でいただろう。
まさか、あの時間の中で1人少ない状況から、日本が追いついてくるとは到底考えられなかったのだろう。それだけに意気消沈が明らかだった。
運動量が落ちて、ガッカリの度合いが極端に強まった。

そうした変化が日本の3点目をもたらしたと言ってもいい。
最後は、日本の選手たちの走り負けしない気迫が勝った。


苦しい中で、信じて戦った選手たちを称えたい。



民主党政権の腰抜けぶり

2011年01月21日 18時23分34秒 | 政治って?
菅政権の酷さといったらないわけだが、言うなれば民主党支持層の破壊をもたらすであろう、傀儡政権へとひた走るつもり、ということらしい。

思いやり予算:日米署名 労務、光熱費負担削減--期間5年 - 毎日jp(毎日新聞)


菅直人の極度の自己保身には、畏れ入りましたわ。
彼には、「総理の椅子」ということ以上の意味はないということが、よく判った。政治とは、ヤツにとっての道具でしかない。

根本部分として、何を達成すべきなのか、ということを、守ろうという気がないのだな。
国民(政党を支持してくれた人々)との約束として、かねてより主張していたことを目指さないというのはどうしたことか。これをどうしても変更するのであれば、その説明を求められて当然であろう。

しかしながら、今の民主党政権には、そうしたことを考える人間すら皆無となってしまった、ということであろう。


ま、当方が民主党に投票したわけではないから、彼らの政権運営がダメであろうことは予想していたわけだが、旧自民党内だとか権力機構の内側にいた連中(マスコミ、識者たち等)なんかが、いっそのこと掃除されてくれればいいのに、と秘かに期待するも、腑抜けだらけの政治家には何も得るところなし、ということだけは判った。


民主党のヤツラは、誰も国民の方を向いていない。
未だにアホな自民党は、それ以上に国民の方なんか見ていない。あるのは、民主党を嫌がらせで意地悪するというだけの、かつて(野党時代)の民主党と同じ水準になり下がってしまっているのだ。


今年も、政治には、期待できそうにない。



腐った検察(笑)

2011年01月21日 16時30分29秒 | おかしいぞ
当初の筋書き通り、起訴猶予だそうで。

元海上保安官を起訴猶予=映像管理状況など考慮―尖閣漁船衝突・東京地検 (時事通信) - Yahoo!ニュース


『流出させた映像は同法の「秘密」に当たると判断したが、秘密性は低く、全国の海上保安部で映像を見ることができたことなどから悪質ではないと判断した。』

クソ検察の理論によれば、「秘密」に該当するんですと。だけど、秘密性が低い、悪質ではない、ということで、起訴しないんだそうだ。
ハア?

処分決定後の少年事件について、調書等をマスコミに見せた鑑定医は「秘密漏示罪」で起訴、有罪だったんだろうよ?

ドサクサ紛れでsengoku38を消し去る連中

司法側にとっての「秘密」(笑)


日本の出鱈目司法がよく判りますね。
しかも、日本の法曹連中とか裁判所の連中というのは、こういうのを何の疑問も感じず、問題だとも考えない、本物の恥知らずばかりなのだということは、よーく判りましたわ。

全国の海保で見れた、と言ったって、海保職員は全員が職務上の「守秘義務」を課された人間だけなんじゃないの?
クソ検察の論理からすれば、どこからどう見たって、違法認定間違いなしで起訴相当なんじゃないのか?
そういう検察に味方していたのは、大阪高裁や奈良地裁判事たちだって同じなんじゃないのか、おい?
だったら、起訴して、裁判官に裁いてもらえや。


財務省官僚集団強姦事件の時と、同じだろ?(笑)

今回は、東京地検の誰が「起訴猶予」という発表をしたんだ?
誰が担当検事だったんだよ。名前を明らかにすべきじゃないのか?
ああ、責任逃れの為に、痕跡を残さずに置かねばならんから、名前は出せないんだったね。これも同じだわ。

”今日”釈放ですか?(ちょっと追加)

あの時の東京地検の検事は誰なのか「名無し」だったが、今回も一緒。
出鱈目の報道発表だけがあって、そういうのに検事の名前を付けてたら、責任問題になるもんね。

海保ではこの一件で大量の処分者たちが出たわけだが、それは「事が重大」だったから、なんじゃないのか?(笑)
言ってみりゃ、大臣更迭まで行ったわけだろう?

それほどの事件を引き起こしておきながら、処分はしませんって、なんじゃそりゃ?


まあ、検察の出鱈目は今にはじまったことではないから、仕方がないってことか。


ああ、ちょっと追加ですがね、東京高検検事長さま曰く、
「嘘をつかないなど、やっていいことと悪いことの区別を教え込まなくてはならない」
ということだったはずですが、本件の東京地検の処分と報道発表というのは、東京高検検事長さまから見て、どうお感じになるのでしょう?


そうか、先入観で物事を判断してはいけない、常識を疑え、ということですか!!
天下の検察においては、「嘘をつかないなど」は「やっていいこと」という区別になっているのかもしれません。
なるほど、そうでしたか。

いや、それとも、まだ教え込まれていないので、区別がつかない、ということなのかもしれんな。
今回は、間に合わなかった、と。
ふーん。これが、日本の検察の実力ですか。



サイバー工兵隊、出動せよ!

2011年01月20日 21時31分13秒 | 俺のそれ
ここ数年に渡り、米帝の軍事組織及び捜査機関等が総力を挙げて強化を続けてきたのが、サイバー戦の専門部隊である。組織ごとに部隊は別々に存在しているが、とある部門には「サイバー工兵隊」と呼ばれる部隊が存在する。彼らに、いよいよ実戦という機会が巡ってきたのである。その実戦例を紹介しよう。


サイバー工兵隊に与えられた作戦とは、ネット上に記録されている「都合の悪い情報」を消し去ること。

それは、中国語ではない別の2つの言語で書かれた情報だったが、一つは大統領を筆頭として、国をあげての協力が得られたので、消すまでには至らないであろう、という判断がなされた(これはあくまで表向き情報で、本当は拡散し過ぎて、時既に遅し、ということだった)。
残るもう一方の言語は日本語で、直接の当事国ではなかったことから、監視網の目を逃れて長らく放置されていた。しかし、情報作戦の行き詰まりが原因で不利な状況となり、原因探索がなされた結果、この日本語で書かれた情報というのが槍玉に挙げられることになったのである。監視部隊は迂闊だった、と言い訳していたようだ。

ネット上の重要ないし危険情報は、当事国の言語か英語をサーチしていればよいと考えていたのだが、甘すぎた。他にも存在していたのである。それが日本語で書かれた情報だった。
サイバー工兵隊に与えられたミッションは、この問題となる日本語情報の場所を探し出し、消し去ればよいのだ。


さて、サイバー工兵隊は、「問題となる情報」の特定から始めた。これが意外に大変だった。書かれた場所は、ブログや掲示板など多岐に及んでいたからだ。それに、日本語ができる人間というのが、思いのほか少なかった。情報の接触機会が非常に少ない場所は、そのままそっとしておいて問題なさそうだったが、最大の難所となったのは、「伍ちゃんねる」と呼ばれる巨大掲示板だった。

まず、書かれている内容が膨大。歴史的に見て、割と古くからの情報が残されているのもこの掲示板だった。時系列で情報を辿りやすい、ということなのだ(それが書かれている場所を探し出して、過去ログを辿るには根気と忍耐と労力を必要としたのは勿論だ)。これが一番の問題だった。

そこで、まず、サイバー工兵隊は問題の箇所をピックアップ、消すべきスレを特定しておいた。後は、それが置かれているサーバにアタックして、消してしまえばいい。この時、意見が分かれたのが、全部を消去するかどうか、ということだった。一部の人間は、痕跡を残すのは嫌だから、完全に消去しちゃえ、という意見だった。彼らには、特別に「伍ちゃんねる」に対する思い入れとか感慨とか何らかの感情などは持ち得なかった。だから、面倒なので、全部消すことを主張した。その方が手っ取り早くて、簡単でもあったから。
これに対して、掲示板の築いてきた一種の「文化圏」に配慮すべき、という意見があった。それに、「伍ちゃんねる」の全消滅ということになると、住人たち―イナゴなどとも揶揄されたりする―が大騒ぎしたりして反感を買いやすいから、そういう危険な真似をするべきではない、という意見もあった。

そうして出された結論は、全部を消去せずに特定の問題箇所だけ消し去る、というものだった。ただ、それをバカ正直にやってしまうと、消滅箇所についての傾向が出てしまうので、ある程度は「ダミー」として無作為に消すことも確認された。


さて、サイバー工兵隊の「伍ちゃんねる」サーバへのアタックが開始された。
彼らにとって、侵入や乗っ取りなどはお手のものだった。まあ朝飯前、ということ。管理用パスワードなど、スポンジケーキで弾丸を受けるようなものでしかなく、簡単に突破できた。

過去の情報の中で、どうしても消しておきたいものは、次々とスレごと消されていった。誰が、どういう目的で、どの部分を消し去ったのか、というのは、究極の記憶能力を持つような人間でなければ、正確には分からないのだ。過去の将棋や囲碁の対局の棋譜が消されても、元々の状態が分かる人間じゃなければ、「どの棋譜が消されたか」というのが、正しく分からないというようなものなのだ。将棋や囲碁の場合であると、まだ規律が存在している部分があるだろう。例えば、名人戦の第何局の棋譜がなくなっている、とか、本因坊戦のこれがない、とか、手掛かりがあるものもある。
しかし、「伍ちゃんねる」のような巨大掲示板になると、過去の「素人対局の全ての記録」みたいなものに近くなるので、いちいち誰の対局記録が消えているか、などとは分からないのだ。AさんとBさんの対局があったのかどうか、ということさえ、周囲の人間からは分からないのである。当事者にしか分からない、ということだ。ひょっとすると、当事者ですら、記憶があやふやになり、どうだったか正確には覚えていないかもしれない。

だから、掲示板に直接書いた人間が、「あっ、オレが書いた部分が消え去っている」という風に判断できることはあるかもしれないが、多くの人々にとっては判定すらできない、ということなのである。これこそが、マズい情報を消すには大変都合がよい、ということなのである。

よく「伍ちゃんねる」の住人たちが、「ソース出せ、ソース」という決まり文句を用いるのを見て、ハタと気付いた連中がいたのだ。そうか、ソースを消しちゃえばいいんだ、と。
情報隔離策とでも言うべき作戦の一環として、この大規模消去作戦が実行されたのである。

たとえそうであっても、「伍ちゃんねる」の住人をはじめ、多くの人々は一体何が消し去られたのか、ということは知らないのだ。重要な情報が永遠に消し去られていたとしても、誰も気付けやしないのである。人間の記憶能力には限界があるからだ。マシンではないからだ。


そうとは知らず、「伍ちゃんねる」の住人たちは掲示板の復活を喜んでいる。これも思った通りの反応だった。全消去だったら、もっと大騒ぎになっていたろう。一部消すだけなら、誰も問題にしたりやしない。どうせ、何が消えてるかなんて、関心すらないはずだ…。こちらの思うつぼ、なのだ。


こうして、米帝のサイバー工兵隊のミッションは成功裡に終了したのである。


記録は消えてしまえば、事実さえも消してしまう。
リアルな脳の記憶だけが、消去を免れる。
しかし、時間の壁を乗り越えることは、甚だ困難である。
情報の拡散は、実体空間ではサイバー空間に比べて劣っており、限界がある。



情報支配力は、今後の世界での強さを大きく左右するだろう。




電脳「Watson」はタチコマを超えられるか?

2011年01月18日 13時46分31秒 | いいことないかな
遂にHALを超える電脳の登場か。

IBMのコンピュータ、クイズ対決の練習戦で人間に勝つ - ITmedia News


2月14~16日の本番で勝てば、年間約60億ドルを研究開発に投じているIBMにとって大成功となる。この研究開発費の一部(割合は不明だが)は、IBMが「グランドチャレンジ」と呼ぶ、WatsonやDeep Blueなどの複数年にわたる大型科学プロジェクトに使われている。

 Watsonはすぐには商用プロジェクトにならないかもしれないが、IBM幹部は、このシステムの言語機能や解析機能がいつか、医療診断などの分野の新製品開発に役立つかもしれないと話している。


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凄いな、この研究費は。

確かに、医療診断という部分では、威力を発揮できる可能性は高いように思える。
各症状から、考えられ得る疾病をピックアップしてゆくという点では、有利なように思えるからね。

ただ、余分な症状に惑わされたり、引っ掛かったりしてしまうことはあるかもしれない。
その場合であっても、最終的に判断するのは人間なのだから、症状の組み合わせから候補となる疾患を挙げてもらって、その確認作業をやってみればいいだけですもんね。人間が憶えていられる病気の数や症状の組は、限界というものがあるだろうから。そういう点では、機械の方が正確に記憶していられる。しかし、機械には正解かどうかの判定ができない。症状やデータなどの要素とか重み付けが機械には難しい。

でも、将来性は期待できるかも。
膨大な知識を必要とする部分は、代わりにやってもらうと超便利かも。
当直で困っている研修医なんかが、「ねえ、この場合って、どんな診断があるのかな?、ちょっと教えてくれんだろか、ワトソン君」とか尋ねると、「それはですねえ、可能性の高い順に、これとこれとこれとこれです、それぞれの追加的検査(診察)はアレとアレとアレとアレです」とか、即座に教えてくれるんじゃないかな(笑)。

そう考えると、かなり有用性が高いかも。



ゴルゴ13の口座は入っているか?

2011年01月18日 13時00分29秒 | 社会全般
今度は秘密口座の情報だそうです。

脱税疑惑のスイス口座2000件、告発者がウィキリークスに提供へ 国際ニュース : AFPBB News


ふーむ、個人の脱税ということであると、よくないことは確かだけれども、社会に決定的な影響を与えるということもないだろう。多かれ少なかれ、こうした醜聞の類というのは、昔からあったものだろうから、だ。あくまで「想定内」(最近はあまり用いられないかも笑)ということで、個別の事例を聞いてみたところで案外大したことがないかも。


昨年末には、国際的な大手銀行だか金融機関だかの情報が公開されるのではないか、といった観測が出されていたけれども、あれは「さすがにヤバい」ということで、公表が躊躇われているのだろうか。それとも、何らかの取引材料とされたのだろうか。ちょっとよく判らないけれども、これまでのところ、巨大な権威機関(政府、民間)の悪事だとか決定的な謀略の類は出されていないことは確かだ。やはり、待ったがかかっているのだろうか。


今後も推移を見守ろう。



驚異の情報収集「蟻部隊」

2011年01月16日 16時48分03秒 | 社会全般
via 2011-01-15 - ボ2ネタ [ボ2]


コレ>Twitterの田中美保と稲本潤一のデート騒動、日刊で大きく報じられる : にゅーす特報。

(以下に引用)

■これまでの流れ
1/11
22:50 問題のツイート
1/12
02:40 ν速に最初のスレが立つ
02:40 Twitterプロフィールから学部確認
03:07 Twitterの登録リストから女子学院であることを確認
03:13 アカウントのtkngから苗字は徳永、竹永を類推
03:15 mixiアカウント発見、参加コミュから09入学の中央大、予備校は早稲田塾
03:15 Twippleの写真からウェスティンホテル東京を確認
03:17 Google検索、中央大学理工学部、洋弓部に竹永葵を確認
03:20 昨年の対戦相手、明大アーチェリー部の試合記録にて中央大に竹永葵を発見
03:36 過去のツイート「22階から見る景色」「忙しかった。そんなに高級鉄板焼きが食べたいか」勤務先「恵比寿」確認
03:37 Twitter,Twilogとも魚拓確保
03:57 facebookアカウント発見、最初の顔写真


=======


みんなして大量の文字列等から必要な部分を割り出し、エッサホイサと断片情報を集めてきて、個人を特定するとは…。
恐るべし。

だって、「tkng」から「徳永、竹永」を推測って、どんだけ慣れてんだよ、ってな話ですわな。


これが例の「特定しますた~」ってヤツですかい。



拙ブログの場合だと、どうなんだろうか。
過去の襲撃例などから考えると、中には「晒してやるぜ」ということで、同じような危機があったのかもしれない。特にミリオタ系の人々から反感を買ってきたということはあるだろうから。コメントの中には、今に吠え面かかせてやるぜ的なものもありましたから。(威勢のいいのは今だけで)泣くのはお前だからな、というような脅しコメントって、きっとそういう作業着手直前とかなんじゃないだろうか、と思ったりするんですよね。
見に行ってないから、全く知らないんだけど(笑)。

だが、実際作業に取り掛かってみると、案外と大した情報は残ってなくて、身元不明ということで諦めてくれたのではないだろうか。それとも、あまり興味を惹くものがないので、作業人員が少ない為に割り出し作業が捗らず、結局面倒なので途中で止めてしまった、とかかな。


いずれにせよ、怖い、というのは確か。
彼らにfacebookのような「餌」があると、それはもう大変なことになってしまうのではないか、と思ったりもする。いい餌食にされる、ということではないかと。



空自の○○

2011年01月15日 15時02分04秒 | 防衛問題
日本の自衛隊というのも、何だかアレな幹部がお揃いのようで。

次世代戦闘機F35開発に集まる批判 国際ニュース : AFPBB News

(一部引用)

■「大きすぎてつぶせない」F35開発

 軍事評論家らは、F35開発は浪費プロジェクトになっていると指摘する。

「あらゆる防衛計画の中で、『大きすぎてつぶせない』という言葉がF35ほど当てはまる例はない」と米調査会社ティールグループ(Teal Group)の航空宇宙産業アナリスト、リチャード・アブラフィア(Richard Aboulafia)氏は語る。「民生用、軍事用、どちらの計画にしても、過去10年間でこれほどの遅れもコスト超過もあった試しがない」が、F35開発には米国の他に英国など8か国が関与しており、開発コストの9割は米国が負担しているものの、計画変更は容易でないだろう。

 イスラエルやシンガポールなどすでに購入契約を結んでいる国もある。アブラフィア氏は「米国は戦略的理由、経済的理由の双方から、F35計画を国際的に進めたがたっている」と言う。「そうすれば連合軍の戦闘における後方支援、訓練、軍事ドクトリンを大きく簡略化できる。軍用機の輸出で支配的な地位を手にすることも強力な誘引だ。戦闘機の問題であると同時に産業政策でもあるのだ」


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そういう産業政策に加担を強いられる、空自幹部。というか、日本政府、ということだろう。
しわ寄せがあれば、その責任分担を求められる、と。
他の場面では、日本なんかクソの役にも立たない、腰抜けの、愚か者の国、とか、そういう扱いなのにね(笑)。

金だけ出せ、と、軽く脅されれば、ホイホイ従う間抜けどもの国、ということだ。


トコトン、主体性なき国、幹部、リーダー達、と見られているわけだね。