いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

2年連続で実質GDP成長率1%未満の英国が円安ポンド高の謎(他)

2023年12月27日 10時47分54秒 | いいことないかな
note 書きました

大都市2つ(バーミンガム、ノッティンガム市)が9月と11月に財政破綻し、破産処理をしてる不況の英国なのに、ポンド安どころか大幅な円安ポンド高を実現できてしまう、現在の世界経済のシステムとは一体?

>https://note.com/hamagiku11110/n/n657f6367ae0b



テスラ車をリコールさせた運輸長官が辞任、その裏で車輪脱落などの不具合について北欧で調査開始との報道。

>https://note.com/hamagiku11110/n/n4a71e53311cd


ジュリアーニ弁護士(Rudy Giuliani、元NYC市長)こそ真の愛国者であり、正義の闘士

>https://note.com/hamagiku11110/n/nd0cf622adb85


在日米軍基地賛美のネトウヨ系はギャングの手下(パシリ)同然の愚か者

>https://note.com/hamagiku11110/n/ne1ce518cbf8e

他記事も、どうぞ宜しくお願い致します

ラグビーW杯2019 語り継がれる物語 日本vs南アフリカ戦

2019年10月21日 07時28分41秒 | いいことないかな
無念でした。
悲嘆に暮れ寝落ちしてしまいました。

日本は攻め込むも肝心な場面でミスが出て、チャンスを逃してしまいました。シンビンで相手が14人となっても、南アの守備は厳しく早かった。FWも非常に強力で、スクラムやモールでは日本は押されてしまった。トライを奪われたのも、モールからだった。


それでも前半を3-5とロースコアで折り返して、後半勝負と思ったが、そこでも南アの守備は厳しかった。

じりじりと離されてゆくに従い、焦りが出る日本。

ウイングによい形でボールが入らず、見せ場が来なくなってしまった。どう攻めるのか迷いが見られ、自由な発想とか修正が必要だったが、うまく行かなかった。姫野と田村を下げてはみたものの、流れは変わらず力負けが濃厚となっていった。


南アが見せたラグビーは、日本がやろうと思っていた形だった。
厳しいタックル、PGで得点を重ねる、というのをキッチリやられてしまった。


攻め込んでも、ラインアウトでボールを取られる、ペナルティ、ターンオーバー等でチャンスを潰してしまい、段々と落胆が濃くなると相手に勢いが出てくるようになった感じ。


策に拘らず、伸び伸びとやる部分も必要だったのかも。
立場を替えて、アイルランド戦の後半を見ているかのようだった。


今大会の日本代表の試合は終わってしまったけれど、しっかりと道をつけ、足跡を残せた大会だったと思います。

お疲れさまでした。
ありがとうございました。


ラグビーW杯 日本対スコットランド戦 万感の勝利

2019年10月13日 22時38分19秒 | いいことないかな
勝った。

因縁の相手、スコットランドに真正面から激突して、勝利した。

日本代表の皆様、おめでとうございます。


魂が震えましたw

不覚にも稲垣の2トライ目、で感涙が止められなかった。

日本の連続攻撃が続いて、最後は次々と倒されながらもサポートが付いて、最後は稲垣が中央にトライ。

何と言う攻撃だ!

何と言う、日本らしいFWとBKが一体となった攻撃だ!

この攻撃が実った姿を見て、涙が止まらなかった。


日本は、序盤、積極的な攻撃を見せるも大事な所でスコットランドに反則を冒してしまい、チャンスを失う。

逆に自陣前まで運ばれ、先制トライを奪われてしまう。

が、日本は自分達の攻撃スタイルを貫き、次第に緊張から解放され集中力が発揮された。

そうした中での同点トライ!

更に連続攻撃からの中央への逆転トライ!

PGゴールが外れて、ああチャンスを失ったかと思われた矢先に、福岡の追撃トライ。

後半も、幸先よくトライをゲット。

しかし、スコットランドも猛烈な反撃を繰り返す。2トライを重ねられ、7点差に迫ってくる。

が、日本は厳しい守備で対抗。スコットランドの反撃をしのぎ切った。


おめでとうございます。

号泣してしまった自分が恥ずかしいですが、これほどまでに魂を震わせる試合というのは、そうそうないかもしれません。


宿敵スコットランドから4Tを獲得したのは、日本の進化だと思います。

本当にありがとうございます。次も頑張って下さい。


アジア杯 カタール戦

2019年02月02日 00時54分19秒 | いいことないかな
残念ながら、負けてしまいました。

押して試合を進めていても、思わぬ所で失点してしまう、ということかと。


内心を正直に言えば、今日は先制されてしまうかも、と思っていた。ただ、後半に逆転できる、と思っていた。

が、前半に2失点は、ちょっと思ってなかった。

局面全体では、日本が攻撃していた時間帯は多かったが、結果的には負けてしまった。

後半、前半の流れを変えて攻撃に比重を置いていたが、1点取った後に、少ない逆襲を受けての3点目を失ったのが痛かった。


日本の攻撃は、ボディブローのようにカタールを追い込んでいってたが、3点目を取られてしまって万事窮す、となった。
もし、はないのだが、あのままなら、逆転できたのではと思っていた。が、現実世界は違っていたw


お疲れさま。

またお会いしましょう。

アジアW杯 イラン戦

2019年01月29日 00時54分27秒 | いいことないかな
今日は、見事な試合運び。
予定通りの勝利だった。

必要なことをしっかりやった。

強いて言えば、守備陣がしっかり。

今日は南野と権田に2点をあげたい。大迫の2点は、ほぼ彼らのおかげで2点を獲れた。

チームへの貢献は非常に大きかった。

ゲームプランを着実に実行できたのが良かった。

おめでとうございます。


当初の目標通り、全勝優勝、これでお願い致します。


途中出場の選手も立派。

ただ、怪我が心配です。


次も勝利をお願い致します。


アジア杯2019 ベトナム戦

2019年01月25日 09時57分56秒 | いいことないかな
順当に勝ち上がったことは良かった。

内容的には、物足りないことは確か。


監督の選手起用の意図が良く分からない。
そもそも、この試合内容で先発を固定的にしていることの意義が、全く見えない。


バランスを気にするということかもしれないが、次が「死に物狂い」でやらないと相当厳しい試合になることは確実なので、なるべく「万全」という状態が求められるのは当然と思う。ある程度体力温存が必要な部分はあるかと。


勝つには勝ったが、これといった収穫はあまり見えなかった。
強くなる為の準備として、チームで戦うことの意味を、もう少し考えてもらえれば良かったのでは。


攻めあぐねた時に、打開策を見出せない、というのが、今の日本かな、と。

試合の中で、メンバー間の呼吸を合わせるのをやらせた、ということかもしれないが、あまり効果は見えてないかな、と。


次は、かなり厳しいので、頑張って下さい。


アジア杯2019 サウジアラビア戦

2019年01月21日 22時27分04秒 | いいことないかな
辛勝だった。

だが、よく勝ち切れました。


思えば、2011年の日本が優勝した時、若き吉田が日本代表に定着するきっかけとなった大会だった。

ヨルダン戦でロスタイムの劇的同点ヘッドを決めたのは、デビュー間もない吉田だった。


今日の冨安は、当時の吉田を彷彿とさせる活躍だった。

勝利は、とにかく守備を集中力をもってできたことだ。最終ラインは、当初なるべく高く維持して、中盤を開けないようにして対処。カウンター狙いで、サウジのボール支配力を認めた形だった。

密集戦ではサウジの方が一枚上手で、個々のキープ力は高いし。


何といっても、一つ前の試合で、守備陣が休息できてたのが大きかった。予選第3戦が、非常に内容のある試合をしてくれたのと、今日の先発守備陣が体力を温存できてたのが良かった。


また、ショートパスからの得点だけじゃなく、サイドからのヘッドで得点した形が、今日の試合でも生かされた。

それが、セットプレーのコーナーからの冨安の先制ヘッドをイメージさせた。
時折見せた日本の攻撃は、サイド攻撃がそこそこ効いていた。


だが、後半になると、サウジがDF裏にスペースを突いてサイド攻撃をしてくるようになり、ボール支配力とあいまって、日本の守備の時間が長くなっていった。


それでも、FWを含めて、全員守備でよく守り切った。

何と言っても、最終ラインはよく耐えた。


柴崎は、今大会では一番良かった。

イメージが戻ってきたのかな?


それが先制のコーナーで良いボールを供給できていたのかも。

南野や堂安は、2人相手に囲まれた時でも抜け出せるだけの対人戦の強さが見せられなかった。1対1に抜け出すだけじゃなく、数的不利な状況であろうとも、勝負できるようにならねば、足元の技術で自力突破するのはまだ難しいってことだと思う。更なる成長を期待したい。


注文を言うとすれば、今日みたいな試合の時にこそ、もうちょっとパス回しを有効に活用したらよかったんじゃないかな?

サウジは日本がGKへのバックパスをする時には、猛烈にチャージを狙ってきてたでしょ?
3枚で詰めてきてたりとか。

あれ、作戦だったと思うんだけど、重大な失敗をせず、よく守り切ったよ。けど、最終ラインからDF裏に出すだけじゃなくて、休む時間を作る意味でも、もうちょっとショートパスを使える場面では使った方が良かったのでは。



ま、勝ててよかったです。お疲れさまでした。


次はまた休めるように、先発を少々考えた方がよいかもしれませんね。



サッカーW杯2018 ロシア大会 ベルギー戦

2018年07月03日 05時03分04秒 | いいことないかな
惜しかった。

が、夢を見させてもらえました。ありがとう。


お疲れさまでした。


見事な原口の先制ゴール。カウンターで、柴崎からのスルーパスを決めた。

乾のゴールも素晴らしかった。

だが、その後の守備に綻びが生じた。

試合運びは2-0までは上出来だった。勝ったと思った。


だが、ここからがまずかった。焦りの見えたベルギーに、不用意な失点をしてから、流れが変わってしまった。

最後は絵に描いたようなカウンターで負けたが、止められなかったのか…と思うが、残念な結果だった。勝ち越し点が終了直前だったのも、凄く残念であった。


やはり、キーパーの質は大きく影響する、ということだった。ベルギーとの差は、本田のFKを止めた相手のキーパーは上だったということかと。


本当にありがとうございました。



サッカーW杯2018 ロシア大会 オレ的反省会

2018年07月01日 16時39分58秒 | いいことないかな
(これを書いているのは、7月1日である。ベルギー戦の結果をまだ知らない。拙ブログの意見は、結果に左右されない。ただ、試合前に公開することは、さすがにできなかった)

まず、決勝Tに進めたこと、これは、素直に有難うと御礼を述べたい。チームはよくぞ戦ってくれました。特に、急造監督の下で、短期間の中で色々なことを示してくれましが、今後日本が強くなる為には反省が必要と思います。そういう意味においても、非常に良い大会だったと思います。


1)サッカー全体について

かつての所謂伝統的な強豪国と、周辺の上位国の実力差はかなり縮小し、スター選手を擁するチームといえども、簡単には勝てなくなった。守備側の研究とか向上が進んだから、ということがあるのかもしれない。DFにも高度な能力を要求されるようになっており、特に状況判断能力が勝敗を分けるような感じになっているかもしれない。

攻撃面では、やはり「スピード」が以前にも増して重視されるようになったと思う。守備側の組織力向上により、局面を打開するにはスピードに乗った攻撃が重要になっているのでは。これは守る側から見ると、中々対策が難しいからだろう。

他には、やはりデータ分析が以前とは比べ物にならないくらいに進んでいて、選手のパフォーマンスは勿論のこと、チーム戦術の理解の上でもかなり大きな影響力を持つようになっていると思う。サッカーは難しくなっている、ということだ。すなわち、スター選手個人の能力だけでは勝つのが容易ではなくなり、まるで将棋の棋譜研究に近づいているのかもしれない。


2)急造監督の脆さを露呈

選手選考はハリルホジッチ監督時代から主に呼ばれていたメンバーが中心だったが、やや偏りが見られた。一般的に言われていたのは平均年齢が高いことだったが、攻撃的選手に速度のある選手層が薄かった。
前項でも触れたが、速度重視のサッカーにおいて、攻守において速度に乏しい選手の起用法は難しいことが多く、西野監督がどのようなサッカーを目指していたのかは、当初から不明だった。

テストマッチが3試合しかなく、条件が厳しいことは分かっていたはずで、わずか1カ月くらいで監督のできることは限られていた。
ハリルホジッチ監督を解任した日本サッカー協会が、西野監督に何を求め、何をしようとしていたのか、全く分からなかった。実際、ガーナ戦とスイス戦では、監督采配は何も機能せず、3バックを試したりしたものの西野監督の目指すサッカーの方向性がバラバラ過ぎて何も見えずじまいだった。

結果が出たのは、本大会の僅か10日前のパラグアイ戦だったが、これもAチーム(レギュラー組)とBチーム(控え組)を適当に入れ替えてみたら、かすかに希望の光が見えてきた、というものだった。ある意味、監督の目指すサッカーを放棄し、半ば匙を投げたに等しいものであった。
よい言葉で言えば「選手の自由にやらせてみる」というもので、監督采配と呼べるものではなかった。ここに、JFAと西野監督と代表選手たちの間では、何の成算もなければ、共通理解となるようなものを有していなかった。

ある種の行き当たりばったりで、八方塞だったのが逆に幸いして、全入れ替えを実行してみたら唯一結果が出せたということだった。

何となく選手任せでやってみたという、偶然の産物だった。別の言い方をすれば「選手の自主性を重んじた」と。


3)西野采配の問題点

あまり書きたい話ではないが、敢えて書く。将来の日本のサッカーが良くなって欲しいから、である。

まず、第3戦で危機を救ってくれたと賞賛された川島には悪いが、本大会での最大のミスは、川島を第1戦から先発させたことだった。
ポーランド戦で入れ替えるわけにはいかない、という事情は、普通の監督ならば分かるだろう。大会最初から替えておけば、その後もずっと川島以外を使い続けられていただろう。
(守備陣の後ろのパス交換で、川島の方が最終ラインとの連係には一日の長があり馴染み易い、ということかもしれないが、川島を先発から外す決断をパラグアイ戦時点で固めていれば、直前合宿で対応できただろう)


もしも、の仮定の話はないことは承知だが、川島が初戦から出ていなければ、セネガル戦で勝ち抜けが決まっていたかもしれない。いや、他のキーパーが出ても、もっと大きなミスをして、負けていたかもしれないという話も分かるし、タラレバはきりがないけれども、西野監督采配によって苦境に陥った可能性が高い。


理由は不明だが、1、2戦に川島を使ってしまったことで、替えるタイミングを逸してしまったわけで、その結果はご覧の通りである。韓国は若手を登用して、ドイツ戦で大活躍を見せたのと対照的だった。日本サッカーの未来を考える上では、川島を先発させるべきではなかった。


もう一つ、結果オーライならいいや、という意見の多い、ポーランド戦の采配である。決勝Tを考えて、疲労のたまった主力を休ませる為、という話は分からないではないが、あまりに無謀、無策だった。


ポーランド戦でのゲームプランが存在しないも同然だった。
先発メンバーの選び方やシステムは監督の考えがあるのだろうから、6人替えたなら、それは仕方がないだろう。一つの決断の結果だから。

ただ、第3戦は次に進む為の重要な試合であり、最悪でも「引き分け」を必要としていたことは分かり切っていたはずだ。

最低限の目標として引き分けなのだから、相手がボール奪取にこなければ、これまで批判を浴びながらも日本が再三やってきた「遅攻」サッカーをここで発揮すれば良かったのだ。
ここでやらずに、いつやるというのだ?


パスを回してボールを保持する限り、相手の強力な攻撃は回避できるのだから、無理して攻めるよりも、安全策を頭に入れて時間を使うべきだった。前からプレスに来るなら、相手を走らせることができるし、陣形を動かせてから攻めるとか、普通に考えられただろう。日本の選手に攻めさせるリスクを頭に入れてないベンチだった、ということである。

幸運にも前半がゼロで折り返しだったのだから、点を取りにいくことを重視するよりも、いかに厳しい攻めを受けないようにするか、守備戦術を徹底させておくべきだった。

しかも攻撃陣を休ませる為に大幅に入れ替えたというのに投入した交替が、大迫と乾という、支離滅裂な選択は、先発入れ替え以上に解せないものだった。

1、2戦の出場時間から見て、大迫ではなくプレー時間の短い本田を入れることだってできた。最終予選でも、大迫がいない時に本田を1トップに入れて豪州に引き分けだったし、本田は右サイドに降りることもトップ下でもできるから、大迫を休ませて本田が第一選択でも良かったのでは?


ポーランドに先制点を奪われて、同点に追い付けないと敗退という場面でさえ、FWの宇佐美を削って乾を投入というのも、普通なら考え難い采配だった。乾は貴重な戦力だと考えていたからこそ休ませておいたはずなのに、しかもイエローカードを1枚もらっていたので2枚目はどうしても避けたい(決勝T1回戦が出られなくなる)ので、起用は原則的に考慮外のはず。


ここでも、右の酒井高徳に替えて本田なり誰か攻撃的選手を投入するのが普通ではないか。なのに、攻撃陣の枚数を増やさない上に、攻撃面で機能してなかった守備的要員の酒井高徳を残し、最も休ませたい乾を使うという選択はどういう根拠で行われたのかが全く理解できない。


岡崎交替の時、大迫ではなく本田を入れるのは、前線でのボール保持時間の長さや粘りを期待するわけで、上がりの遅い宇佐美や酒井高徳のプレー速度に合わせる点でも、最初に考慮されてよい選択肢だったろう。


長くボールを保持する、プレー速度を落とす、パスを回す時間を長くする、といったことは、守備戦術の一つなので、相手にさえ渡さなければ攻撃を受けないわけで、攻撃力の差が大きい相手に対してであっても、ある程度は通用する戦術である。ゲーム終わりに、あんな無様な姿でボールを回させるくらいなら、後半の組み立て時点で、引き分けを意識しながら、リスクを抑制する戦い方を指示するべきだった。前に行く人数が増えれば、反撃がきつくなることは誰でも分かるので、その修正もできないベンチが敗北を招いたに等しい。


西野監督は「1点差負け確定」と、

・セネガルが1点取る(低)
・日本がもっと失点・ファウルする(高)
・日本が1点取る(絶望的)

のリスクを判断した、と言ったわけだが、そんな所でようやくリスク判断を云々するなら、何故試合の最初から考えなかったのかが、全く理解できない。

よりによって、監督自らが自分のチームに対し「点を取り返すよりも、もっと失点して負けそうだ、イエローカードも増えそうだ」と敗者の烙印を押したんだぞ。だったら、最初から、無謀な策を採用して選手にやらせるんじゃない。失点した後の約23分は、攻撃もしていたし、ポーランドへの守備でも凌いでいた。けれども、西野監督の考えによれば、残りの約15分で「日本は失点してしまう」と思っていた、ということだ。たとえ点が入らずとも、0-1負けの結果は同じで、選手たちには戦った証が手に入れられたはずだろう。こんなに後味の悪い思いをすることもなかった。


起用された選手たちは、危ないながらも何とか前半は失点せず、監督の期待に応えたんだ。懸命に頑張って「試合を作って」いたんだ。

なのに、どうして監督采配でチームを敗北に追い込むのだ?


そもそも「日本が1点も取れず、失点する可能性が高い」と思うなら、何故、あのような陣形・メンバーを選んだのか、何故あのような交替カードを使ったのか、何故攻撃を催促し守備戦術の徹底をしていなかったのか、不明なことだらけであった。


別に、ヤマ勘とか勘ピューターとか否定しないけど、日本サッカー界の指導レベルが高まらないと、日本は強くはならない。今回の日本サッカー協会や西野体制を見ていて、今後更に後進国化するという危惧を抱いた。西野続投の声、の報道とか意味不明だが、もし続投しても選手個人の能力に優れた人に依存するサッカーで、時間の蓄積効果は乏しく、次のW杯でも2カ月前に就任した監督にやらせたとしても大差ないだろう。


4)日本が1次リーグで勝ち点4を取れた理由

メンタル面の改善、これに尽きる。昨年から連敗続きで迷走が続いていたし、直前のガーナ、スイス戦でも先が見えないまま、コロンビア戦まであと10日となった。パラグアイ戦に逆転勝ちしたことで、一気に勢いと自信を取り戻した。

本大会では運と勢いは大事だ。甲子園の初出場校が破竹の勢いで勝ち上がるのに似ている。前回惨敗を食らったコロンビア戦に勝利して、自信は確信へと変わっていった(イチロー風)。
全くの麻雀素人が、東1局の親で、リーチ一発ツモ裏ドラ3の親パネをアガったようなものだ。特に役もない「リーチのみ」の手だったのが18000点の大ラッキーに早変わりしたようなものだ。

けど、サッカーにはそうした勝負運のようなもので左右されることはあるし、短期決戦だと勢いはものを言うから。

実際、パラグアイ戦以降、逆転勝ち、因縁の強敵コロンビアに勝利、ミスで先制奪われるも2度追い付き負けなかったセネガル戦、と不敗神話が続いていたわけだ。

「今の俺達は負けない」という自信に溢れていれば、自ずとプレーもそのように好転するだろう。しかし、その自信と果敢さに水を差したのが、ポーランド戦だった。選手たちを躓かせたのは、西野采配だったのだよ。


特に、負けてるのに敗北を受け入れさせた監督采配が、ツキを手放す大悪手だった。
もしも普通にプレーして0-1のままで終わり、同じく勝ち点4のまま通過できていれば、選手たちは困難な状況に立ち向かい、自分たちの手でこれを掴み取ったんだという、敗北の中にも自信につながるものが残ったことだろう。少なくとも、誇りと名誉は守られた。同じ勝ち点4であっても、その重みも選手たちの達成感も違ったものだったはずだ。負けはしたが、勇敢に挑んだ結果だと思えただろう。


ポーランド戦前半までは、まだ運と自信は残していた。ヒヤヒヤながらも、先発したメンバーは持ちこたえた。だが、ポーランドは遂に実力を発揮し、均衡を破った。これまでの結果は、勇気を持って逆境に立ち向かうことで達成してきたが、ここで最も消極的な下策を採用してしまい、戦いから降りることを選んだ。


土壇場になって、1点を奪われることを恐れてブーイングの中ボール回しをするくらいなら、試合開始前から「1点を奪われることを恐れて」おくべきだろう。報道の中には、現実的とか冷徹な判断などと西野監督を賛美している向きもあるが、現実的な判断をする人間は、着手する前に「考えておく」んだよ。

本当に冷徹な判断をする人間なら、希望的観測でもって「ポーランドに勝てる」控え主体の先発を出したりはしない。1点も取れない場合を事前に想定して、選手を送り出す。それでも耐えられる方法を授けておくのが、監督の役割だ。

西野采配が分からない人間は、頭が悪いだの、合理的判断ができないだの、そういうことを言う人こそが、旧日本軍的「無謀な作戦命令」を全面肯定しているに等しいのだよ。局地的判断の是非にしか思考が向かず、戦略目標の判断ができていないから、だ。


引き分け試合は、「今ある戦線を維持せよ」であり、現状維持だ。少なくとも「最悪のシナリオは撤退戦」なので、それだけは回避するような作戦を立てるのが普通。

相手陣地に突撃して相手陣地を奪え(点を取れ)、というのは、かなり強力な作戦であり、自軍の損害が甚大になる恐れはある。自軍の戦力状況がそこまで整ってないと思えば、安易に持ち場を離れるな、自軍の守備陣地を守り抜け、というのが普通の作戦命令だ。

無理気味な攻撃に打って出て、返り討ちに遭い、逆に戦線維持ができなくなって陣地を一つ放棄して逃げ帰ったのがポーランド戦だ。その上、自ら白旗を掲げさせろって、だったら最初から勇ましく攻撃命令なんぞ出すんじゃない。無駄に損害を大きくしたんだ。


実力の裏付けが少ない、勢いと自信は、萎むのも早い。
あっという間に元に戻ってしまう。



前回大会から、少し成長したが、まだ選手頼み、ということなのが日本サッカー界の限界かもしれない。指導層には、能力が不足していると思う。

>https://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/5be5fea4cf35844c644be16c9f798a5f


試合中に、陣形を整えさせたり、適宜修正させる能力を高める必要がある。それは、監督コーチ陣の主な仕事だ。


そして、日本のサッカー界上層部には、サッカーというスポーツの本質について、何らの考えも哲学も有していないのだな、ということは分かった。例えば「予選通過という結果が全て」のような意見は、心の底では思っていたとしても、決して口が裂けても言えないだろう。今回のボール回しの一件は、W杯への冒涜にも等しいものだった。同点ならまだしも、これを恥とも思わぬ、その精神性こそが、日本サッカー界のレベルの低さを表しているだろう。一番の被害者は、選手たちなんだぞ。


時に、勝敗を超えた、プロセスにこそ大事な価値がある、ということは、サッカーに限らずスポーツの本質部分ではないかと、個人的には考えている。例えば「ドーハの悲劇」だって、あの当時にW杯に出ていたら、ラモスやゴンのことなど四半世紀後に思い出すことなど殆どないだろう。けれども、あの時の悔しさがあったからこそ、これほどの時間が経過しているにも関わらず、多くのファンが「心に刻まれた」出来事として忘れることがない、ということだ。

仮に初出場できて、3戦全敗とかで終わっていたなら、カズさんが出てようと松永がどうとか、殆どが人々の記憶に残ることはなかったかもしれない。語り継がれることに価値がある勝負だってあるんだ。たとえそれが、儚く散った場合であろうとも、だ。勇敢に立ち向かった者たちのことは、たとえ結果が敗北であろうと、そう簡単に忘れたりはしない。


サッカー協会、テレビ界の事情、とか、何があるか分からないが、諸手を挙げて西野肯定論で誤魔化すしかないというのも、サッカーそのものより、もっと別に大事なものがあるとしか思えない。それじゃ、強くなれない。



サッカーW杯2018 1次リーグ ポーランド戦

2018年06月28日 18時01分32秒 | いいことないかな
いよいよ、日本代表の戦いの真価が問われる試合がやってきました。

各組で波乱は起きています。侮る立場になどないことは重々承知とは思いますが、挑戦者の気持ちで強豪国に立ち向かうことになります。


ここを、日本が形にしてきた「自分たちのサッカー」で掴みとることができれば、更に一つ階段を上がれることになるでしょう。

自分がするプレーによって、どういう効果があるのか、味方はどうして欲しいと考えているのか、局面ごとによく見て、考えること。相手の危険の芽を摘みにいけるのは、自分しかいないと思って、プレーに集中すること。仲間の声に、耳を傾けること。


うまく行かない場合でも、感情的になってはいけない。辛い時は、味方の誰かとタッチでもしてみること。


困ったら、まず、基本を思い出すこと。常に足を動かし続けること。
負けない戦いをすること。それは、どうしたらできるか、考えながらプレーせよ。


ガンバレ!
きっとここを勝ち抜いて、トーナメントに進むぞ!

物語は、まだ続きがある。


今日の試合は最低だった。

また、10年は後退した。


川島、唯一の危機を救ったのは間違いない。

最後の、1点負け時点でパス回しをして時間を潰すなら、この先発を出す意味がないことは分かっていたろうに。


激怒り。

本意でない、状況を見た、とか、頭がおかしい。


戦犯は、やはり西野監督だ。戦力温存を考えたのに、長谷部を出したら無意味。
引き分け狙いなら、この先発はあり得ない。高徳を右って、何を考えているんだ。
負けてる状況で、ゲームを終わらせるくらいなら、最初から、負け難い布陣でやれよ。



山口と槙野、全くゲームを理解してない。リスク取りすぎ。攻撃なんぞ期待してないのに、何故、攻める?
できてないのに、だ。危機に陥ったのは、山口とか槙野のポジショニングがおかしいから、だ。カウンターの備えが全然ダメ。


今日の最大の失敗は、柴崎を殺した、だ。

山口が自分のやりたい縦パスを出したかった、槙野も同様。みたいな。それらが、ほぼほぼ危機を招く結果だというのに。


自分たちが起用された意味が理解されてない。

山口は柴崎を前に行けるようにする為に、日本の攻撃に推進力を与える為に入っているのに、自分が前に出て行けば、危機は訪れるに決まってる。そのカバーを誰かがやるわけで。


槙野も同様。川島が止めたけど、上がって攻めてる気になれるのは、大甘だからだ。

高徳もポジションが悪い。右サイドで攻めてる時でも、サポートに動かず、タラタラ歩いていやがる。宏樹に渡して背を向けてプラプラ歩いてる意味って何だ?それがチームメイトなのかよ。

宇佐美はこれまでより良くなってた。


山口と槙野がおかしいから、長友がほぼ攻撃に上がれず、左サイドの速攻が消えた。


宇佐美に変えて乾なら、まず高徳を大島とかに変えた方が全然マシだったわ。


攻めが遅いのは、山口がポジショニングの修正ができてなかったこと。

柴崎が降りて、山口が前で、山口や槙野が縦パス入れて軽々奪取される、的な、前に行きすぎの位置取りがおかしい上に、カウンターを食らいやすい攻めを選択するという意味が全く分からんわ。センターラインを超えてないのが吉田だけ、っておかしいだろ。それほどのカバー力があるとも思えないのに。


そんなリスクを冒す意味が分からん。最後にパス回しで時間つぶしを命じるくらいなら、最初から負けにくい守備体形を指示するだろ、普通は。
特に、後半に攻撃の形が全然できなくなった理由が、分かってないだろう。


パスが回らない、相手を動かせない、無駄な縦パスでカウンターを食らう、などをやってしまったんだよ。
黒子に徹することの意味が理解できてないんだわ。


ゲームメイカーを周囲が殺せば、勝てるものも勝てなくなる、の典型例だな。
今日のポーランドは、平均的なパフォーマンスで、激辛の試合ではなかった。それで今日の出来なら、日本は全然進歩してない。「展開できなくなった理由」が試合中の流れの中で感じ取れないのは、ほぼダメってことになるわな。


攻撃の形を作れなくなった最大の理由は、できない人間が余計なことをするから、です。
コンマスの指示を無視して、それぞれが自分勝手なことをするから、です。


つか、ここで、こんな最大リスクを冒す西野監督の意図が全く分からんわ。
今日、当たってたのは、川島だけで、他は先発させる意味が分からん。槙野とか高徳とか。宇佐美や武藤はまずまずだったが、岡崎の交代は仕方ないとしても、配球者なりのゲームでかてるほどマルかぬ甘くないし。




ロシアW杯 最終予選~豪州戦

2017年09月01日 10時16分41秒 | いいことないかな
まずは、出場決定、おめでとうございます。

選手、監督、コーチ陣をはじめ、協会幹部等の方々、また全国サッカーファンやサポーターの方々には感謝とお祝いを述べたいです。ありがとうございます。


出場権を得られなければ、何も始まらない、ということで、大変厳しい状況の中をよく勝ち抜いてくれたと思います。


これまでの予選は全試合を見てきましたが、今回の試合がベストゲームと思います。この大事な大一番で、最も良い仕事を成し遂げてもらったことに、驚きと感謝しかありません。


勝因はいくつかあると思いますが、最大はやはり事前準備、これに尽きるかと思います。
ハリルホジッチ監督やコーチ陣のチームスタッフの総力が現れていたと思います。


豪州の良さを出させないよう、チーム戦術を徹底していたこと、これが勝利を招きました。
相手にボールを持たせてもよい(ボール奪取・キープ力では個々で見れば豪州は手強いのでボールを支配されるのは仕方ない)ので、高い位置からプレスをかけ続けること、最終ラインを高く保つこと、というのが、まずまずうまく機能したと思います。


ただ、これは前線の選手の走力が必要で、攻撃陣には負担が重くなります。
局所的に見れば、1対1だと相手に突破されることが予想され、どうしても数で対抗しなければならないという面があるので、前線の選手が中盤のサポートに駆け付けることが求められます。それはかなりの運動量を要求されることになります。


で、孤立してもボールキープ力の高い大迫をトップに置き、これがうまく機能しました。
次列には、小兵ながら運動量と守備的しぶとさや走力のある浅野、乾、そして意表をつく采配の井手口が起用されました。積極的に動き回る彼らのお陰で、守備陣はかなり助けられました。数的優位を局所的に生み出せることで、相手の突破をかなり封じ込め、中盤の比較的高い位置でのボール奪取からの攻撃転換を早くでき、相手DF陣に楽をさせず苦労を強いることに成功しました。


相手にとって、守備に忙しくなると、中々攻撃参加は難しくなりますし、慎重にバックでパスを回さざるを得ないというシーンは増えます。


こうして、パスは回ってるが、シュートが遠い、という豪州の苦戦を演出することができました。
ゼロ封ができたのは、こうした戦術面でのチーム内の意思統一ができていたからではないかな、と思います。あと、エリア内では無駄に慌てて突っ掛けない、といった落ち着いて行動するよう努めていたと思います。


とは言うものの、結構危ない場面はあったし、拙攻に助けられたという面もあったんですが。酒井が相手選手ともつれて倒れた決定的場面で、マヤだったかが高いボールにケーヒルと競った時、あれは過去の日本だったらゴールに叩き込まれていたかもしれないが、今回は幸運の女神が味方してくれたようです。


それと、マヤと言えば、ゴールポストに跳ね返った、あのボールも、内側にこぼれていたらアウトだった。
マヤの「伝説の左足」によって、シュートコースが絶妙に変わるという「オウンゴール・アゲイン」になっていたら、豪州先制点となってどんな展開になっていたことか。背筋が凍ったよ(笑)。あれが入ってたら、どうなっていたことか……


浅野の先制の場面、長友がいつもなら左足で上げるところ、リズムをずらして右足でセンタリング!
豪州DFは、ラインを上げた直後で長友の方を一斉に見ていた瞬間で、まさに「虚」をつく一撃となった。

しかも、浅野は一度守備ラインより手前に戻って、「きっと来る」という呼吸でタメていたのでオフサイドギリギリで飛び込むことができた。

なので、完璧に「逆を衝かれる」形となった豪州DFは、誰一人動けなかった。ラインを上げる動作がなく止まっていたなら、まだ浅野の飛び出しについて行けたかもしれないが、前に動いたその瞬間だったので、完全フリーとなってしまったんだ。

ホント、攻撃の瞬間とか、人間の動作の瞬間って、全員が呼吸が一致するみたいな、動作が揃うとか、そういう「虚を衝く」ってことがあるもんなんだな、と感心したよ。


後半の追加点は、前線のプレスをやめずに継続していたので、原口がボール奪取に絡んでこぼれたところを、同じく後方でカバーしてた井手口が拾ってドリブル。
これまでなら深く入って折り返しを狙っていたことが多かった(乾の動きは主にそうだった)のだが、相手DFが3人待っているセンター方向に進んで、シュートというのが、これまたキーパーの予想に反していたので、手がわずかに届かなかった(当ててはいたが)。


恐らく、キーパーからはシュート動作が味方DFの陰に隠れてて見えなかったものと思う。まさにスクリーンシュート風に蹴られたのだろう。井手口のシュート動作は無駄がなく、小さく蹴り出していたので、大柄なDFが3人も固まっていたので見えなくとも仕方がない。

何より、走りつつの井手口のシュートコースが、ズバリのボールコントロールだったので、キーパーは手にかするのが精一杯で弾くことができなかった(もしもシュート動作が見えていたなら、弾くことができたかもしれない)。

兎に角、3人に阻まれた(別の一人は並走)状況で、冷静にあの瞬間・コースにシュートを選択できたという判断力を褒めるしかない。見事なゴールだった。


他の試合も含めて、チームの総合力で勝ってきたのは間違いなく、この試合の勝ち点3は他の試合でも同じ重みではあったから。
それぞれが持ち味を発揮して、考えたり理解をしながら戦うというのが大事なのだな、と思ったよ。


この試合を録画しておけばよかった。

正直に言うと、多分「よくて引き分けかな」とか思ってたので(イラク戦の引き分けがあまりに残念な試合だったので、笑)、まさかのベストゲームが来るとは思ってなくて、すまんかった。


こんな素晴らしい試合運びを見せてくれて、本当にありがとうございました。



WBC2017 日本代表の戦い~惜敗だったが進歩も見えた

2017年03月23日 20時52分40秒 | いいことないかな
昨日の午前中は、かなり落ち込んだ。素晴らしい試合だったが、あと一歩及ばなかったから。

今年は6戦全勝で、アメリカに乗り込んで、宿敵米国に勝って、全勝優勝をしたいと心から願っていた。だが、残念な結果だったわけである。


日本代表チームはよく戦ったと思う。強さも見せることができたしね。
予選ラウンドでは、何と言っても、オランダとの延長戦での決着、あれは打撃戦でも負けないぞ、という粘りを見せた試合が凄かった。


米国との準決勝は、厳しい投手戦。

先発菅野は、メンタルが強いね。あの環境で投げたのは立派だった。エラーで失点はしたものの、雨中の決戦でよく耐え抜いていた。試合のリズムを作り、「ああ今日は、やはり投手戦だな」と。けど、「ミスが命とりになるね」という予感もあったわけだが。


千賀も素晴らしい投球だった。4者連続三振までは、真価を発揮していた。そこに、陥穽があったのかもしれんが。
ヒットと、二塁打を打った相手選手を褒めるべきだろう。逃さず打つ、というのは、厳しい集中力がないと難しいからね。米国選手は、マジに真剣勝負に来ていたんだわ。

かつての「日本の野球?あんなのは、ベースボールじゃないぜ、野球だよ」的な、甘く見た姿勢など微塵も感じられなかった。全力で倒しにいかないと勝てない相手、という、必死さが伝わってきたもの。真剣勝負の相手として、認めてもらえていた、ということなんだろう。


多分、千賀は、「超お買い得の掘り出しもの」として、誘いが来るかもしれないな。


日本が敗北した理由、それは、やはり、「メジャーのホームゲーム」に勝てなかった、ということかも。
一つは、雨が降ったこと。芝は濡れており、ボールの回転はいつも以上に難しかった。松田は、エラーする前に、速い打球や難しいゴロを止めて反応しており、ナイスプレーを重ねていたので責められないだろう。


一番の難しさは、「外の球場」だったことだと思う。米国選手は、パワーがあるので、「重い空気」をはね返す打撃力があったんだろう。千賀からの2塁打も、逆らわずにセンター左方向へ速い打球を飛ばしたはず。もし引っ張っていたら、あそこまで飛ばなかったかも。


一方、日本の8回裏の攻撃は、内川の執念のヒット、送って、青木まで回して四球で1、2塁の場面。4番、筒香で、ライトフライに倒れた。あれも、もし東京ドームとかなら、ひょっとすると、もっと長打になってたかもしれない。けれど、外の球場って、伸びがないのだよね。あの日は雨でとりわけフライが伸びにくい状況だった。
菊池のホームランがまさに奇跡的で、センターより流す方向への打球だったから届いたのかも。あれを引っ張りにいっても、まず厳しかったのでは。メジャー投手の球って、そういう感じかと。空気抵抗が大きい、あの日の試合会場だと、素直な打撃が効果的だったのかな、と。それとも、ドライブのかかった打球か。


なので、筒香の8回の打球は、うーん、ちょっと残念と思った。逆らわず、センター方向へ意識してたなら、…とタラレバを言ってみても仕方が無いのだけれどもね。


準決勝までは、打撃陣に大いに助けてもらったので、勝負の運ということで、仕方がないんだよ。


それにしても、今大会の日本代表チームは、いわゆる「真っ向勝負」で勝ち抜いてきた、というのが特徴的だった。打撃力のある相手には、パンチで返す。ホームラン返し、ってことだわな。


準決勝の米国相手では、恐れずストレートで三振、決め球フォークやスライダーで三振、とか。
普通、力勝負は、中々挑めないよ。けど、小細工なし、かわす投球でもなく、普通に力勝負をしての、試合経過だったわけだよ。これには、恐れ入ったんだ。マジ、立派な姿を見せてもらったよ。


今回は、ダルも、田中マー君もいないし、マエケンも岩隈もいなかったけど、それでも全然遜色なく、というかチームとしては、主に日本国内勢でしかりやったので、むしろ良かったのかもしれないし。


打撃陣は、米国入りしてから、移動疲れなんかもあるし、練習試合でも下降線になって、連敗で迎えたというのも、若干は影響したのかもしれない。けど、相手も真剣なのだから、ゲームプランとしては、接戦に持ち込んで、ということで、日本の戦いでもあったから、勝負は時の運ってことなんだな。


あんなに、一流のメジャー選手を揃えてくるようになったのね、米国も。


お疲れさまでした、侍ジャパン。
重圧と言われてきた、野球の日本代表を率いてくれてありがとう、小久保監督。




男子卓球も銀

2016年03月07日 00時23分43秒 | いいことないかな
残念でした。
やっぱり、中国は桁違いに強いですね。

3人目は、丹羽くんが来るかと思っていましたが、違いました。大島選手が頑張るも、力負け。


現状では、仕方がないかもしれません。
やはり、強豪相手に練習できている人たちは、切磋琢磨のレベルが一段上で、日本人選手同士で実現できるものではないかもしれません。
2対1で練習するとかくらいしかないのでしょうか?


恐るべき強打とか、切り返しとか、再現することが難しいので、何か方法があればよいのですが。

「強い選手」を想定した練習相手をどのように作り出すか、工夫が必要かと思いますけれども、思いつきません。


銀メダルはとても立派です。
日本チーム全体の底上げが実った結果かと思います。おめでとうございます。



卓球女子は、銀メダルおめでとう

2016年03月06日 18時16分26秒 | いいことないかな
んー、まことに惜しかった。

恐らく、一番悔やんでも悔やみきれないと思っているのは、石川選手だろう。

運命の第3ゲーム。
王者相手に、あと一歩のところまで追いつめたのだから。


かつては、中国選手相手に手も足も出なかった。
パワーもスピードも全然追い付けなくて、何をやっても通用する感じがしなかったのではないかな。


だが、今回は違っていた。成長の痕がくっきりと出たというくらいの、手応えがあったはず。だからこその、勝利目前での悔しい思いがあった。
佳純ちゃんの意識が、「勝てるかもしれない」という、無心とは違う状態となったことが、勝利目前で、勝ちがこぼれ落ちてしまったのではないかな。


勝ちが見えてしまったことで、逆に固くなってしまったんだ。
それまでとは、プレーが別人のようになってしまった。中国選手も開き直って攻めてきたということもあるけど、むしろ、佳純ちゃん自身がほんの僅かに動きも悪くなり、正確さを欠くようになってしまった。相手は世界一流選手なので、自分が凡人に戻ってしまっては、打撃投手を相手に打つかのような状況に陥ってしまう。


気持ちのたて直しができぬまま、第4ゲームを取られてしまった。
最終ゲームの立ちあがりは、きっとできると自身を鼓舞して、競った試合に戻したものの、中盤で追い付かれると、また固さのある状態に戻ってしまったようだった。最初の頃の、積極性も、伸びやかさも、影を潜めてしまって、メンタル面での変化が体の動きに直結してしまったようだった。さっきまで出来てたことが、微妙に狂ってしまい出来なくなるのは、多分、そのせいなんだろうと思う。ミスをすると、これを恐れてしまう。すると気持ちが縮こまってしまうから、腕の振りも縮こまるの悪循環に陥る。気持ちのコントロールは難しいけど、これを乗り越えられたら、よい時のプレーを持続できるようになると思う。あと、ほんの半歩、くらいの所まで来ていると思う。能力的には、勝てる所にかなり近づいている証だ。積極性を失わなければ、次はきっと勝てる。


伊藤選手、よくもまあこんな大舞台で、丁寧相手に、ゲームを奪取したもんだ。凄いことだよ。
が、相手もギアを上げてきた。気持ちを高めて、ギリギリのショットに反応して返球してくるようになった。

伊藤選手は、「普通の日本人」なら殆どが返球できないであろう、バックハンドのクロスとかのナイスボールを打ち込んでいて、確かに最初のゲームでは丁寧も打ち返せなかったくらいの球だった。しかし、相手は強い。腕と足の伸びが、普通の人とは違うんだ。だから、決まったかのように見えるボールを打ち込んだ後に、まさかの好返球が返ってきたから、ほんの僅かに準備が遅れていて、ミスショットをしてしまった。速い球が返される、と心積もりをしている時と、そう予測してない時では、多分反応の速さとかで遅れの有無があるんじゃないかと思うがどうだろうか。なので、常に相手はナイスボールを普通の打ち返してくるんだ、と思っていた方がいい。惜しい攻めが何本かあったけど、あれが逆にポイントを取れていれば、2・3ゲーム目もどうなるか分からなかったと思うよ。


最後は、集中力が切れてしまい、打つ手に窮して大差がついてしまったけど、仕方ないよ。ゲーム途中で、一流選手は戦いを調整してくるし、良さを消してくるからね。あれほど気迫を全面に出してきた、ということは、伊藤選手の力を決して甘くみたり侮っていたりはしていなかった、ということさ。恐れの裏返しだ。反撃する気力を失わせる為に、全力で来てたということだ。


弱い小学生相手に、吠える一流選手などいない。
それくらいに、伊藤選手の実力を認めていた、と考えてよいのではないかな。恐らく、「危なかった、ヤバかった」と内心で冷や汗ものだったショットが何本かあったはず。それが逆に転んでいた(伊藤のポイントになっていた)ら…、と分析してても不思議ではない。だから、自信を持っていい。


愛ちゃんは、ベテランだし自分で考えてるはずだから、何も言わずとも大丈夫でしょう。五輪での精神的支柱としても、期待しています。



試練の時を迎えた「なでしこ」サッカー(10日追記あり)

2016年03月06日 10時30分18秒 | いいことないかな
五輪予選では、ほぼ出場が絶望的と伝えられた「なでしこ」たち。

すまん。実はこの予選はまだ1試合も見てなかった。なので、どういう戦い方だったかというのを知らないんだ。それで何か言えるのか、というのは、分からないけど、この結果は予期されていたものではないだろうか。


まだ残り試合があるから、一つでも多く勝つよう頑張って欲しい。


さて、昨年から、ヤバいかも、という予感は多くの人たちが持っていたのではないかな。けれど、重大な危機感は持ってなかったのでは。なでしこたちは、常に結果を出してきたので、本番になれば、きっと何とかしてくれるのではないか…それが悪夢へと変わってしまった。勝負の世界は、甘くなかった。


昨年、東アジアカップで韓国、北朝鮮に完敗した時、今回の迷走の序章となっていたように思う。それは、新たな出発が失敗で始まってしまった、ということだ。基本的に、なでしこに求められるのは、アジアでの負けは許されない、という厳しさだ。そうした危機意識のようなものが、足りてなかったように思える。

まるで、シーズン前のオープン戦だから、っぽい、ふわふわした感じ。ちょっと色々試している段階だから、調整だから、本番になればきっと…的な、甘い思考がなでしこ全体(監督、スタッフ含め)を支配していたのではないか。


で、11月の強化試合でもオランダに完敗。


さて、男子が優勝という形で予選通過を決めたのだが、あれが大きな参考になったことは間違いなかった。短期決戦での戦い方、という点において、だ。メンバー全員が戦う姿勢を持ち続けてないと、体力勝負になった時、勝てなくなる。決勝の韓国戦は、逆境からの逆転勝利で、走力と運動量において勝った日本が粘って勝ちをもぎとった。日本の女子は体力的に見て、海外勢に比べ条件面で厳しいことは予想できているのだから、短期決戦では疲労蓄積を回避しなければならないことは明白だった。


なでしこに話を戻そう。
本来なら、今年に入って強化試合をいくつかこなして、昨年の「負けの形」を修正しておかなければならなかったはずだ。誰が出ても、見劣りすることなく戦えるチームでなければ、短期決戦を勝ち抜くことは難しいはず。


だが、なでしこの強化試合は、今年どことやったか思い出せない。

1月か2月に対戦が組まれていたか?
どこで実戦の感覚を取り戻したのだろうか?


今大会では、恐らく、昨年から続く「悪い体質」が無修正のまま来てしまって、打開策が全く見えないままで試合に入ってしまったのではないか。そこには、きっと何とかしてくれるだろう、という依存があったものと思う。選手たちが自力で打開することを求めるのは、酷ではないかな。


想像だが、これまでの実績という点で主要な「なでしこ」メンバーの戦い方、というイメージがあったものと思う。代表例で言えば、澤さん、だ。そういうスタイル、ということ。その過去の実績に対する、新たに加わった選手たちが抱いていた「イメージ」に、何となく「合わせなければならない」というような、まるで「お客さん」的な遠慮のようなものがあったのではないかな。


チームに合わせなければならない、というような、まるで「学校の試験」みたいに、自分が及第点を取れればいいんだ、というような発想ということ。チームに合わせる、って、どういうことだと思う?


本当は、そんな形なんて、これだというものは存在してなんかいなかったんだよ。何となく抱いていたイメージというのは、幻想であって、それに合わせることが一番重要なことなんかじゃないはずなんだ。大事なのは、勝つこと、だ。自分が評価されること、などではないんだ。


何故、ショートパスを多用するスタイルが多かったか?
それは、キック力の弱さが主な理由だろう。体格的に不利で、正確なキックに難があるメンバーなら、どうしたってショートパスをつなぐしかないわけで。しかし、それは、自分の所で奪われないようにすれば合格点だ、的な発想とは違うんだ。パスを正確につなぐことが目的なんじゃない。ゴールを奪うことだ。


そういう意識が乏しくなってしまっては、攻撃の形になんて繋がらない。そして、どうしていいのか分からないまま、試合に突入してしまったんだ。


個々の能力を、まず全部発揮できること、これができてなければ、話にならない。
チームメートの個性を理解した上で、走るスピードの違いがあれば、お互いカバーする範囲が変わるかもしれないし、そういう「相手を見ている」ことを多くしないと、チームとして戦うことができなくなる。それは、個々の選手同士がまず理解する、ということだ。理解できる範囲が多くなればなるほど、はっきりとは見えてなくとも、スペースにボールを送ったら、うまく走り込んでいる、というような、形として繋がってゆくのでは。


そのズレが大きくなればなるほど、攻めの形が作れなくなってしまう。
自分ができること・やるべきことをきちんとやる、得意の攻める形のパターンをいくつか持っておく、困った時・迷った時の互いの約束事を徹底する、そういうことができてなかったんじゃなかろうか、と思うわけです(今大会の試合を見てないので、昨年基準ですが)。


基本戦術の徹底、ボールキープ、パスの受け方、そういう基礎的な部分で課題が多ければ、互いによく相談したり話をして、修正しなければならないはずなのだが、及第点を取ることに意識が向いてしまった「お客さん」状態の人になっていては、適合しなくちゃと思うだけになってしまったのではないだろうか。


個人が「チームのスタイル、枠からはみ出してはいけない」っぽい、合わせようの意識だけが残ってしまうと、能力発揮が乏しくなってゆくのではないかな。100%、いや120%発揮するつもりくらいで立ち向かわないと、勝負に勝つことは難しくなるんだ。


個人の良さをまず最大限に発揮することに集中しないと、ギリギリの局面で相手を上回ることは難しい。相手は強いんだから。個性の発揮、個人の良い部分が最大に発揮された時、互いの発揮できる部分が違うんだから、これを「組み合わせて」戦うってことのはずなんだ。


基本戦術というのは、米をとぐとか、メシがきちんと炊ける、みたいな話なんだな。これはまず全員が同じくできるようにしておくこと、のはず。この部分で、チーム内に考え方が徹底されてないと、「私は土鍋で炊くわ」とか「いやいや炊飯器がいい」とか「2合でしょ」「4合に決まってる」みたいに、考え方のズレが生じるってこと。基本部分は、全員が統一的ルールであるべき、ではないかと思うのですが。

個性の発揮とは、選手がカレーが得意な人もいれば、肉じゃがだの焼き魚だのが得意な人もいる、ということで、それぞれ違うんだ。その組み合わせ全体が「献立」ということになり、チームのスタイルということのはずなのだよ。今は、メシを炊く、という部分でつまずいてしまっている印象。献立以前の問題なのではないかな、と。


苦しみながらも結果を残してきたここ数年の実績は、一度忘れたものとして、再度挑戦するしかないと思います。どんな献立になるのかは、まだ分かりません。個々の特質の組み合わせですから、意外な料理が出てくるかもしれないんです。



※※※10日追記:


色々とありましたが、2戦とも勝利して終わることができましたね。
(2試合ともテレビで応援できました)
苦しんだことは、未来の為に必要だったと思って、また前進するしかないと思います。
皆さん、お疲れ様でした。

更なる飛躍の為に、耐えることも必要な時期に来たのだろうと思います。
これからも頑張って活躍する姿を見せて欲しいと思います。