いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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07年参院選挙を振り返る

2007年07月31日 17時45分18秒 | 政治って?
一応、今回選挙では2回の事前予測を出した。2回目には与党の下方修正をしたにも関わらず予測を大幅に上回り、自民の40議席割れが起こった。朝刊に細かい数字と結果が出ていたので、これらの差を検討してみたい。

しつこくて申し訳ないが、予測記事はこちら。

◎1回目(6月)→少し気が早いが参院選予想

◎2回目(5日前)→参院選挙戦の状況を再考する


①投票率、投票総数

1回目は57%で5600万票、2回目は60%超で6100万票としたが、実際には、58.64%で約5891万票だった。1回目と2回目の中間辺りだったら良かったのだが、修正幅を大きく取りすぎた。期日前投票の出足に騙された(笑)。天気の具合とか、色々とあるもんね。平均を取れば概ねいい線だった。


②自民党

1回目、2回目ともに比例14議席で、ピタリ(笑)。
票数は1680万票から2回目は1800万票に上方修正したが、甘かった。実際には約1655万票で、自民離反者(?)と思われる減少が大きかったみたい。獲得率では1回目30%、2回目29.5%と30%割れかもしれないと思ったのだが、予想以上に減少が大きく28.1%に終わった。しかも党名票の減少は傾向として連続だったので、今後もその危険性は残るかも。

一人区の6議席は読めなかった。下方修正と言っても、最低10議席と考えていたのでハズレだった。複数区でも19と予想したが17に終わった。最低線43としていたが、6議席下回り37であった。


③民主党

比例は1回目18、2回目20議席で、事前報道の効果を知った(笑)。これもピタリだ。票数も1回目2000万票(得票率35.7%)から2400万票(39.3%)に上方修正し、ほぼ近い線だった。実際には約2326万票で39.5%だった(選挙区では約2401万票だったから、かなり近かったよ)。民主は03年からコンスタントに2000万票以上取っている、と書いた通りだ。05年の大敗と言われた時でも、比例では2100万票取ったからね。自民と違うのはここ。自民は票割れが多い。マイナスダメージが自民の方が大きい、ということ。優位の時には、増えるけれども、反発食らうとそこの落差が大きいということかと。

選挙区は自民の議席数から考えて、引き算式で考えたみたので、最大で58議席と推測したが実際は60だった。思ったより、一人区で強かった、ということか。


④公明党

比例議席数は1回目8議席から2回目7議席に修正し的中。得票数は、850万票(得票率15.2%)から800万票(同13.1%)に下方修正したが、実際にはもっと減少していた。約777万票(13.2%)となって、逆風をモロに受けた形となった。パチンコ的には良さそうな並びだが、公明党にとっては悔しい数字であったろう。選挙区とかの議席数はよく判らなかったので、最低3議席くらい行くかと思ったのだが、2議席しか取れずに終わった。自公連立のダメージも覚悟せねばならない、ということだろうと思うが、連立でなければ本来もっと少ない議席数だろうと思う。


⑤共産党・社民党

選挙区は当然ゼロ、比例はそれぞれ4と2で不変と思っていたが、共産は3に終わった。共産党の得票は430万から440万に上方修正したのだが、議席数が減るとは思ってなかった。実際の得票数でも約441万票であったので、まあそんなもんだろうな、と。社民は退潮が顕著になっている。連続で得票率の減少傾向。予測では1、2回目とも300万票としたが、結果は約263万票に終わった。今後も減少していく傾向は否めないであろう。党としての存続を賭けて何か方策を考えるか、いっそ何処かに混ぜてもらった方がよいのではないか。共産もこのままではダメであろうな、と思う。どこにでも選挙区に候補者を立てるのを止めて、もっと効率的な選挙を考えた方が良いのではないか。


⑥その他

推測ができなかったので、新党日本とか1議席取るとは思ってなかった。ひょっとして国民新党が1議席取るかもしれない、と思ったのだが、実際には国民新党が約127万票、新党日本が約177万票と逆転していた。共産党はこの2つに貴重な議席を1つ失ったようなものだろう。選挙区でも波乱があったので、もう何が何だか判りません。


⑦まとめ

こうして見ると、ここ数回の得票傾向を見ていけば、大体の数は誰が考えても似たような水準になるであろう。特に、比例票は変動要素が自民か反自民に動くかだけを考えると、おおよそ見当がついてしまうかも。33~34%くらいを境にして、上下5%程度、ということになるか。その動向はその時々の「流行り」と言いますか、マスメディアの騒ぎっぷり?の結果なのかもしれない。自民に好意的かそれとも叩きに走っているか、みたいなものか。

個々の選挙区ごとを考えるのは、大きく振れがあるので難しいであろう。候補者に左右される要因とか、大きいので。でも、全体であると、そんなに大きな変動というのは実際には起こってない、ということなのではないかな。株で言うと、個別銘柄を個々に正確に予測するのが難しいけれど、多数銘柄の集まったポートフォリオで見れば、ポートフォリオ全体の傾向というか動きは推測可能になってくる、というようなことかと。



今回選挙も「ポピュリズム」の結果ですか

2007年07月30日 14時58分59秒 | 政治って?
参院選は民主の圧勝で終わった訳ですが、マスメディアなどに登場する批評家連中みたいな人々は、いつでも都合よく解説してくれることでしょう。05年衆院選で「ポピュリズム批判」をしてた連中は、是非ともここで名乗り出て欲しいですね。今回も同じく「ポピュリズム批判」を展開してくれることだろう(笑)。

続・知識階層は弱体化が進んだのか

選挙で国民は「ボロ勝ち強者」を求めたのか


05年の郵政選挙の時、自民大勝を見たコメンテーターたちは何と言っていたか?
「勝ち馬に乗りたい」だの、「弱者叩き」だの、「強い者にすがりたい」だの、散々言いたいように言っていましたよね?で、今回は違うんでしょうか?精神病理がどうだとか得意気に語る精神科医とか、いたでしょ?現代社会の病像が云々で自民爆勝をもたらした、みたいな。国民の精神が病んでしまっていて、その結果、弱者叩きに走るだか長いものに巻かれるだか、なんだよね?でも今回の参院選では、国民はすっかりそうした病状から回復し、ハッと我に返って正気を取り戻したので「民主爆勝」という結果をもたらしたんですか(笑)。

今回の1人区は小選挙区と意味合い的には同じ。そこから選ばれるのは一人ということだから。参院選での勝敗は、自民(与党)6勝に終わり、他は野党側に取られたので23敗。野党側が約4倍、つまり8割くらいを取ったということ。これを05年の小選挙区300議席で見れば、与党側227(自民219+公明8)だったので、約75%を取っていた。4人中3人を与党が取ったのと、5人中4人を野党が取ったのでは、どちらの方がより「弱者叩き」なのでしょうか?(笑)

05年選挙での比例180人のうち、与党側は100人(自民77+公明23)で約56%、野党側は残り約44%を取った。自民単独で見ると約43%だった。今回は、比例48人のうち、民主単独で20人の約42%、野党側合計27人で約56%、与党側は21人(自民14+公明7)で約44%。
05年選挙の野党側議席数は184で約38%(184/480)、今回の与党側議席数は46で同じく約38%(46/121)だ。
つまり、どちらも勝ちっぷりはあまり変わらない、ということ。自民と民主を入れ替えるとか、与野党を入れ替えると、ほぼ似たような結果になっているということだ。


こうして見ると、選挙結果は立場が逆転しているだけで、あまり違いはなさそう。大衆は常にポピュリズムを好む、とか言われるのかもしれませんね。対象が前回は自民党、今回は民主党、ってことですか。で、どっちを選んでも、「ポピュリズムに過ぎない」と。だったら、もっと弱小政党を政権に選べってことですか?社民・共産ばかりではなく、女性党とか共生新党とか維新とか、聞いたこともないようなところを選べ、とか言われるのかもしれませんね(笑)。05年選挙も、今回選挙もただ単に「勝ち馬に乗っただけ」「川に落ちた犬を叩いただけ」ということでは同じであり、いずれも「間違った選択であった」ということなんでしょう。

今後、事前報道とか一切やめるべきではないのか?全てが先入観を与えるものとなっているのではないか。新党日本がテレビ等の党首討論やインタビューに呼ばれるのに、他の弱小が呼ばれないというのもオカシイ話だろうし。今回の民主党が勝ったことについて、「ヒトラーと同じ」だの、「情報操作」だの、「精神が病んでいる」だのとコメンテーターたちが言わないのは、どうしてなのか知りたいですね(笑)。要するに、適当に言ってるだけ。どのような結果が出ようとも、「ああ、やっぱり大衆は愚かだ」とか言いたいだけなんじゃないの?マスコミの情報操作に引っ掛かる人々はいつでもいるわけだし、それを防ぐことなどできないのですから。

もう選挙後なのだから問題ないと思うので、今回の参院選での最も正しい(望ましい)「選挙結果」というのを、評論家の誰かが答えてみたら?判るもんなら、教えて欲しいもんだ。その達成手段も併せて答えてくれることだろう。自分以外の人々の回答が正確に推測できない限り、そんな「神の差配」みたいな票割はできんように思うけどね。「オレは○○に投票するから、オマエは~に入れろ」みたいにできないのだから。なので、結果には偏りを生じることは回避できないし、おおよその傾向ということでしか表現されないんだろうね、多分。それが今の選挙制度とか民主主義の仕組みなのだ。


マスメディアの方々は今回の結果について、是非ともその精神病理とか郵政選挙で回答していた人々に、同じ質問をして答えをもらってきたらいいよ。



惨敗は予期されたものの…

2007年07月29日 22時54分21秒 | 政治って?
この前の再現だな。
立場が全く逆なのだが。

虎さんの敗戦というのは、本当に驚いた(まだ当確だけで確定ではないですけど)。挨拶を聞いていて、長年頑張ってきたのだな、と思った。同情を禁じえなかった。虎さんの実績とか全然知らないけれど。虎さんの顔を見れなくなるのは残念だ。

ところで予想は全然外れていた。失礼。こんなに負けるとは思っていなかった。

選挙というのはやはり難しいものなのですね。

参院選挙戦の状況を再考する

好かれることはとても難しい


だから言ったでしょ(笑)。

流れの変化に気付くのが遅すぎじゃないか?


島根もやられたんですね。
岡山・島根というのは、今回選挙の象徴であったろう。
そういう結果ということ。
自民支持層の離反ということが出てしまったのではないか。
結果選挙戦術としての「公明の失敗」というか地盤沈下というものが明確になった、ということではないか。バーターは効き難くなってきた、ということかと。



「空城の計」?~議員秘書実名ブログの場合

2007年07月29日 18時43分45秒 | 俺のそれ
実際に観察される現象というのは興味深いものです。
どうも自民党候補の元女子アナに対する記事を民主党議員の秘書どのが書いてしまったようだ。これがどうやら炎上を招いたらしい。

こんな感じだったらしい>
はてなブックマーク - 痛いニュースノ∀【民主党】 「日本人でよかった」とはなんだ。偏狭なナショナリズムがむかつく。ぷぷぷ…平岡議員秘書

で、800コメンツ逝きました、だか千コメンツ逝きました、だか、詳しく知らないけど、コメントスクラム食らったようです。


一方、例の実名匿名関連で、馬車馬氏の論考に関して、次の記事がナルホド坐ワールド。

ハンディキャップ戦略 - FIFTH EDITION


そうなのか、と思って、先の実名議員秘書どのの場合、行動パターンを見ると、面白いな、と。

だって、
自民党候補のポスターをバカにする→炎上→全削除・トンズラ・音楽奏でる(笑)
ということらしいですので。

はてなブックマーク - ⊂⌒⊃。Д。⊃カジ速≡≡≡⊂⌒つ゜Д゜つFull Auto 【民主】日本人でもクソな奴はクソの石田敏高秘書、サイトを全削除して逃亡。ページからは馬鹿にしたような音楽が


ちょっとだけ近いな、と思った(笑)。

・孔明という軍師(孔明だけに高名な実名)→ピンチに陥る→無防備化&琴を奏でる→敵退散
・実名&危険な記事&無防備都市状態→炎上→空城化&音楽奏でる→?

秘書さんのブログを見てないから、どうなっているのかは知らない。

実名の場合の空城化コストは、どうなのかな。
匿名であると、ダメージは小さそうな気がする。事後的な記事削除とかも。
実名だったのは、後日デビューの狙いだったのでしょう、きっと。そうであるなら、馬車馬さんの論考と一致しているな。でも、今回はデビュー前に、炎上?or大釣大会?デビューしてしまったようだ(笑)。まあ、元女子アナのことがいかに気に入らなかったにせよ、発言内容としてはマズかったであろうな、やっぱり。コメントスクラムは確かに良くないし、炎上も無駄なんだけど。


関係ない話だが、NHKのドラマ「新マチベン」は面白いので毎回録画している。年寄りの3人という設定は突飛ではあるが、とても良い。味わい深い。しかもあの3人を選んだのは「当たり」だった。特に石坂の好演が光る。あのちょっとイヤミな含みのある役は難しいと思うのだが、ピッタリとハマっている。カクテルとの「ひっかけ」も大変良い。例えば、漫画の『ザ・シェフ』にイメージは近いかな?小道具に料理、花言葉やカクテルを持ってくるのは、結構好きだ。特に理由がある訳ではないんだけど。次回が最終回で残念だな。
昨夜はサッカーでぐったりして、「新マチベン」で悲しんで、かなりウルウルで気分が沈んだ。筋として、メディアスクラムを取り上げたのは良いと思った。記者会見場の吊るし上げの描写を入れたり、記者たちの謝罪要求みたいな雰囲気も描いていて、マスメディアとしてはよく挑戦した方だと思った。NHKらしい、ということかもな、と。

脚本は誰だったか忘れたが、ドラマの中の話は身近なもので(笑)、個々のネタの仕込みは「なるほどな」と思えるところがあって、大変良かったと思いました。



決戦の朝に

2007年07月29日 13時13分35秒 | 政治って?
ついに当日となってしまいましたね。
皆様(って誰?)お疲れのことでしょう。
運動会とか競技とかで「綱引き」を見たことがありますが、拮抗している時には勝敗が決するとしても「ジワジワ」って感じですよね。でも、力量差が大きい場合なんかや、あるキッカケ?というか崩壊ポイントみたいなのを過ぎると、まるで雪崩のように「ドドドッ」という感じで一気に引き負けるんですよね(笑)。本日の綱引きは、いずれとなりますのやら。


これにちょっと絡んだ話題が出ていたので、なるほどなー、と思って拝見致しました。

H-Yamaguchinet 暴論:官僚システムを選べないことが問題なのではないか

雑種路線でいこう - 政策立案機能を行政府から立法府へ


今まであまり考えたことがなかったのですが、「政治家は選べるが、官僚は選べない」というのは納得できました。政治家に付随しているスタッフをもっと拡張して、入れ替え対象とするというのは、何といいますかアメリカ的な感じです。あまりよく知りませんけれども、映画なんかでは、大統領が変わるとホワイトハウス関連の政治スタッフ(秘書とかの末端職員まで含むのでしょうけれど)の総取替えみたいなことが起こります。「民族大移動」とまで揶揄されたりしますね。まさにそんな感じの政治スタッフを増やしていきましょう、ということも選択肢の一つとして考えてみていいのかもしれません。

実現可能性というものについてはよく判らないので、それはとりあえず措いておくとして、議員内閣制とか法律の性質とか、そこら辺が英米との制度的違いを生んでいるようなことはないのかな、とかちょっと考えたりするのです。生き物でもそうなのですが、システムの違いというものがあっても、それはそれなりに適応していたりすることもあるかな、と思うのです。サメは頭悪いし魚類だから進化していない下等な生物と考えられることが多いのではないかと思いますが、それでも今なお生存しているのですよね。海の王者?のように思われていたりするし、それなりに強力な生き物として君臨しているのです。イルカは哺乳類だし賢いし可愛いし芸を覚えてショーまでできるから、サメなんかより高等であるはずなのですが、イルカはサメを全滅させることはできないし、駆逐する術を持っていません。サメはサメなりに、生き延びる為にサメの持っているシステムが環境に適応してきたのだ、それ自体は合理的なことで競争に勝ってきた結果なのだ、と考えられなくもないのです。

なので、イルカが持っているシステムをサメと同じように変えようと思っても、それには不都合が結構あったりするかもしれないから、予めよく考えてみた方がいいのかな、と思ったりもします。法律の主な分け方でよく聞くのは、英米法と大陸法という大まかな区分がありますよね。日本はドイツをお手本にしてきたらしいので、大陸法的な法制度になっているのでしょう、きっと。となると、官僚制もそうした大陸的な制度設計になっていたりするかもしれませんし、同じ「大陸」とはいうものの欧州的というだけでなく中国大陸的な要素も含まれているかもしれないので、日本にはそれなりの独自のシステムが組まれてきたのだろうと思います。それには弱点・欠点もあると思いますが、既に適応してそれなりに効果的に機能している部分もあるかもしれません。


以前にも経済ネタでちょっと書いたのですが、イルカはサメを羨んでサメと同じシステムを持つ必要はないのかもしれない、ということです。多くの国民が「みんなサメになろう」と思って、そちらに変えていくのであれば、それはそれでいいと思いますが、結構一大決心を必要とするのではないかな、と。法制度面でもより英米的な方向性に変えていくとか、社会全体のシステムを変革していくのはかなり大きなエネルギーを必要とするかもしれません。

現状の公務員制度でいいとも思えないし、何らかの手当てや改善を目指すのは必要だと前から考えていましたので、これからも制度をよく見直すことは必要であると思います。ただ、そこには歴史的背景とか社会的な要素とか法学的相違とか、様々な観点から考えて見た方がいいのではないかと思うし、やってみたらうまく機能しなくなった、というようなことが起こりえることを前提として、事前によく検討しておくべきだろうと思うのです。

株主総会でも「取締役」は株主が選任する権利を有していますが、ヒラの部長や課長の任免権は持っていません。それは、「頭」を変えれば統制がある程度効いている、ということを前提としているのであり、組織のコントロール方法としては、例えば「管理職の総取替え」ということが効率的・効果的ということが考えられてこなかったから、ということなのかもしれません。この理由が何なのかは知らないですし、研究してみると管理職を総取替えした方が会社運営は良くなるということがあるかもしれないので、何とも言えませんが。国や自治体といった、企業規模に比べて大きい組織であると、現在よりも広い範囲で取替え・選択に含める方がいいのかもしれません。これもよく判らないので、すぐには結論が思いつかないんですが。


私個人の印象としては、政治スタッフを拡充しましょう、国会機能を強化しましょう、という方向性とか、政治任用の範囲を広げましょう、というのは賛成できるものです。人事権の問題にしても、社長(や取締役?とか)にその権限があるのは普通だろうと思います。ただ、それ以前の問題として、そもそも政治家=議員さんたちの問題というのがまだ解決されていないとしか思えず、ケンちゃんの「バカ殿」じゃありませんが(志村ケンを責めたい訳ではありません、興味ないですし)、「バカ殿」にいくら優秀な家来を付けてあげても意味なさそうな気がするのですよね。しかも、殿と共倒れ、ということになってしまうのも、もったいないように思えたりします。政治家という花形役者が必要なことは確かであるし、そこに優秀な黒子とか邦楽部隊を付けるのも判るのですが、そもそも役を演ずる為の最低線というか水準に達していないような「ダメな役者」が多いのが現状なのではなかろうか、と思ったりするのですよね。

もしそうであるなら、まず「頭」の部分に該当する政治家にそれなりの水準に達している「役者」がくるのであれば、今ある組織・システムでも結構使えるといいますか、もうちょっときちんと機能するのかもしれないかも、と考えたりするのです。管理職を取り替える前に、まず「取締役」をきちんと選任するというところができない限り、いいものを持たせてあげてもうまく機能しないというのは解消されないかもしれません。


そうした意味でも、まずバカ殿みたいな政治家を選ばないような、そういう取締役を排除していくような、そういう国民の意識と選挙制度が求められるのかもしれません。



日銀には「art」が足りない

2007年07月28日 19時22分36秒 | 経済関連
病的状態から脱していこう、悪い状態を治そう、と思うのであれば、その為の全力を尽くすのが当然なのだ。過去の失敗はもうどうしようもないのだから、それは反省して次から失敗を繰り返さないようにするのが普通なのだ。だが、日銀は違う。どうしてここまで頑迷で物分りが悪いのか、心底不思議でならない。世の中、「素人はバカで専門家は正しい」という意見に出会うけれども、必ずしも当てはまらないとしか思えない。

自分のことを「頭がいい」と思っている人間というのは、きっと素人とか専門外の人間が言っていることというのが「あー、またバカなことを言って。違うんだよ、全然。バカどもが束になって考えても無駄、無駄。」みたいに考えているのかもしれない。確かめたことはないのだけれど。これは多くの場合当たっているのかもしれず、実際そういうことばかりだったのでしょう、きっと。
なので、決して他からの意見に耳を貸さない。絶対に自分が正しいと信じているから。バカどもの言う意見など聞いても無駄で、聞く価値なんかないと思っているから。大衆は所詮バカの集まりだと見下しているから。まあ、これを止めさせることなどできないし、そういう考えを持っているのなら、それはしょうがないでしょう。それを変えさせる方法などありませんから。

日銀というのは、量的緩和解除後に複数回の利上げに踏み切ってきたわけですが、それが政策的に妥当性が高いものであったか否かということの検証というのは、明確にしていないわけです。春に点検をします、とか言って、記者発表とか文書公開をしてたと思いますが、あれで何が明らかになったかと言えば、「オレはこう思ってるから」ということだけです。あれで点検って、誰がどう読んでも「ハア?」ですよ。
日銀がいかに正しいか、という自慢をしただけなのです。「オレはこう思ってるから」ということから、「これでオレの気持ちは判るでしょ?こっちの気持ちを読み取って頂戴よ」って求めているだけなのです。

またヘンな喩えで申し訳ありませんが、ご容赦下さい。

少年がいました。
泥団子を作って、家の塀に向かって投げました。
泥団子は塀にぶつかって、潰れました。
塀は泥だらけになり、母親にこっぴどく叱られました。
少年は反省し、塀をきれいに洗いました。

一体何の話、と思われるのを承知で書きました。これくらい簡単に書かないと、日銀には理解してもらえないので(笑)。
この少年がやった行為に対しては、結果と評価というものがある、ということを言いたいのです。泥団子を作るのはまあいいとして、塀に向かって投げたらどうなるか、というのは、その投げる行為をする以前によく考えれば判ることなのです。それによって生じる結果についても、予期可能なものでありましょう。しかし、投げてしまえば、泥団子は手を離れるわけですから、もう元には戻せませんね。当たり前ですけれども。で、予想通りに泥だらけになる、ってことです。

日銀は何かの政策決定を行っていくわけですが、その行為と結果というものについて、正しく評価ができていません。少年の場合には、母親がいるので「こっぴどく叱られる」ということがありますが、日銀には母親がついているわけではないし(笑)、誰からも叱られません。叱っているのは、せいぜいネット上の誰かとかごく一部の人たちだけで、本格的に叱られているという状態にはなり得ないのです。故に反省をするのであれば、日銀自ら行えばいいのですが、これが全くできない組織なのです。少年は反省させられ、投げた行為の代償として塀を洗いましたけれども、日銀はいつまで経っても洗うことをしません。それどころか、「投げたのは絶対に正しいんだ」と言って、決して謝りもしません。絶対に認めないのですよ、間違いを。

「泥団子を投げたらどうなるか」ということを何度も警告し、今投げるべきではない、と何度も申し上げてきましたが、これは通用しませんでした。日銀が本当に「点検する」ということであるなら、「泥団子を投げた」結果、何がどうなったのかということについて検証せねばならないはずなのに、これを一切しません。それどころか、「泥が付いたように見えるが、実は塀の泥パック効果を狙ったものだ」とか「泥はついたかもしれないが、今後キレイになるはずだ」とか、ワケのわからん屁理屈を並べているのと同じようなものです。「オレが投げようと思って投げているんだから、正しい」みたいな意見をいくら聴かされても、何の足しにもなりません。まともな説明にもなっていないのです。誰が聞いても、なるほどな、と納得できる説明すらできないのです。

日銀は予想屋と同じなのか(追記後)

今年の点検結果については、この記事に書いたのですが、「間違ってました」ということが全くないということです。まさか本当にそう表現しろとか、ゴメンなさいと書けとか、言っているわけじゃありませんよ。例えば「事前予測Aと事後のBには、予想に反して~の乖離が見られた。この原因(若しくは影響)としてはホニャホニャやムニャムニャなどが考えられ、今後は乖離を防ぐ(事前予測精度を上げる)為に別なナントカやカントカといった指標も見ていくことにする」とか、書けるわけでしょ?でも日銀は違うんですよ。

例えば、賃金上昇、ULC上昇といったことは、「予想に反して」上がっていかなかったのでしょ?「『CPI は低い』が、企業の好調が今後家計にも波及していく=賃金上昇やULCの上昇がインフレ圧力に繋がっていく、だから利上げは正しいんだ」という理屈を用いて正当化していたではありませんか。そういう「考え方」「判断の仕方」というものが「間違っている」ってことを言っているのです。

物価安定の「understanding」(笑)はマイナス(=0%以下)は含まれていないのではありませんか?
直近の数ヶ月を短期的に見れば、今年の物価推移は「持続的下落」じゃありませんか。これが持続するのが経済学的にはまさしく「デフレ」なわけで、これがリスクでないという理屈はどこからひねり出してくるんですか、って言ってるんですよ。それとも、デフレ脱却宣言をどこかで出したんですか?内閣府とか。出てないでしょ(それとも、日銀が勝手に勝利宣言じゃなかった脱却宣言でも出したのでしょうか?)。依然として「デフレ」なんですよ。

本当にいい加減にして下さい。

いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」 日銀の利上げ問題

いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」 06年の実質賃金

こうやって記事に書いた後で、利上げをやってくるんですね、日銀は。
一時期だけ僅かにプラスに転じた後で、またマイナスに戻ったじゃないですか。これも言った通りですよね?
賃金上昇なんて見られてない、だから待てと言っても勝手に利上げして、そうしたら実質賃金はマイナスでした、ってアホですか?
言ってることも、やってることも滅茶苦茶じゃないですか。一体、どこを見てるんですか?何の為に専属でやっているんですか?

「オレは専属の運転手だ。だから運転はオレに任せろ」とか言って、事故ってばかりなんですよ、日銀は。
ぶつかる危険性があるから、もっと車間距離をとれ、それからなら激突リスクは小さいよ、って初めから警告しておいたにも関わらず、勝手にアクセル踏み込んで激突してしまいました、って頭がおかしいんじゃないか?

いいですか、車間距離がマイナスになれば、前車とぶつかっていることを意味します。車間距離は変動しますし、前の車はどのような運転をしてくるか完璧に予測することはできません。車列の流れの中で、変動するのですよ。そういう時、車間距離が2mの時と、0.5mの時では、どちらが安全か?って聞いてるの。どうしてこんな簡単なことが判らないのでしょうか?これが車間距離=CPI で考えれば、直ぐにわかりますよね?
車間距離が開いている方が激突リスクは減少するでしょう、だから車間距離を取れ、下手くそなドライバーほど「距離が必要」って言ってるんですよ。日銀がプロのレーサーとかスタントのドライバーみたいに、ギリギリの極限的運転能力がありますか?前車と僅か10cmでピッタリ追走できますか?そんな能力は持ってないでしょう?だから、ようやくCPI がプラスになってきたのだから、車間距離が開くまで「利上げは待て」と言っているんです。なのに、即座に利上げに踏み切って、僅かに開いていた距離はゼロどころかマイナスになってしまって、前車にぶつかってしまったんですよ。オカマを掘るのがそんなに好きなんですか?

こうした運転技術は、理論を知っているとかではなくて、どちらかというと「art」なんですよ。そりゃ、2台の車の車間距離ならば、割と簡単な関数でしょうから理解しやすいですけど、実際の経済現象はそこまで単純ではないでしょう。それは判りますよ。けれど、考え方としては、こういう「art」の比重が大きい問題なのであって、「何故そうなのか」というのが理論上では明らかになっていないとしても、「運転はしなければならない」のですよ。前の車が「急に速度を落としたのは何故か?」というのは、理屈で判ることもあるかもしれないが、判らないかもしれない。そんなものに計算や理論がどの程度通用するかなんてのは、正確に判らんのですよ。単なる居眠りかもしれないし、もっと前の方のバスが事故って、トラックも玉突き衝突になって20台目の前車が急ブレーキで、こちらも慌ててブレーキかもしれないし、そんなの理論で説明可能なものかどうかさえも判らんのですよ。「理由なき現象」だってあるのかもしれない。長い上り坂でダンプがノロノロ運転しかできず、それに連なる車列がノロノロで前車も遅くなったのかもしれない。そういう時、上りの勾配とダンプの減速割合などから計算可能な部分もあるかもしれないけれど、それは現象が正しく観察されてデータが揃って初めてできる話なのです。

計算結果を正確に知らないとしても、前車に「激突しないように運転」しなければならないのは、どのような場面でも要求される、ということです。そういう根本的考え方が、日銀にはない。理論で正確に判らないからブレーキは踏まない、とか御託を並べてたら激突してオカマ掘ってるのが日銀なんだよ。全然「art」がない、ってこと。

こんな話も以前に書いた>金融政策とtarget


生体にも恒常性というのがありますよ。「homeostasis」というのが。この全部の機構は正確には判っていません。けれども、ある程度の反応とか、仕組みなどは判る部分もあります。

からだの理

この記事にも触れられている通り、決して静的な平衡ではない。stasisから連想されるようなstaticな状態なのではなく、常に変動し振幅も繰り返しながら一定範囲内に戻ろうとするというような、動的平衡状態のようなものなのですね。これらは何かの観察からデータを得ることで、何かの数値で理解されますが、それでも全員の全ての数値を正確に推測できるわけではないのです。正常な状態というのがどの程度なのかは判りますが、年齢とか持ってる病気とか何かの条件が変われば数値が変わってしまうのです。なので、一つの数値だけに拘るのはいいとは言えないし、全体として見ていくというのは間違いではないですが、それは基本的な理解があってのものです。

経済学用語の中に「equilibrium」という言葉があります。「均衡」と呼ばれているかもしれません。これは生物分野にも見られて、平衡というふうに用いられることが多いでしょう。たとえば、acid-base equilibrium、酸塩基平衡、というものです。上の呼気CO2濃度とも密接に関連しています。

参考記事>酸塩基平衡

これも数値だけ取り出して見れば、「pH 7.40」という極めて簡単な数字になってしまいます。勿論、測定毎にバラツキはありますし、測定誤差もありますけれども、概ねこの近辺の数値が正常範囲ということになります。極めて狭いレンジに収まるようにできていて、何故7.40なのか、というのは誰にも判りませんけれども。普通は特に何もしなくても、生体内ではほぼ一定に保たれるようになっています。恒常性ということの一部ですね。

けれども、病的状態になったりすると、自動的に補正されなくなってしまう。平衡が崩れる、ということになってしまいます。それはもっと悪い病的状態に陥ることになるので、早く手当てしなければならないでしょう。そうした時に、pH という数字を見るのは勿論なんだけれども、もっと全体を診たり、他のデータも組み合わせて考える必要があるのですね。何が問題なのか、原因はどこか、とか色々と考えねばならないでしょう。それが正確に診断できないこともあるかもしれないけれども、例えばアシドーシスが継続するのは止めねばなりませんから、対症療法的にであってもデータを見ながら対処せねばなりません。危機的状況に陥っているのであれば、全てが完全に判らないとしても、とりあえず今できることをやるしかないのです。

これも同じく「art」的なものであって、観察された正確なデータとか、現象を全て明らかにできているとか、そういうのとは異なっているのです。使えるデータは当然集めるし、一つの検査結果だけではなくもっと違った観点からの検査も行われるし、確率的に考えて可能性のあるものを順次潰していくとか、そういうこともあるかもしれません。私は医師ではないのでよく判りませんけれども、要するにこうした「恒常性」「平衡」といった動的バランスを見ながら、そこから病的に乖離していれば手当てする・バランスを回復してあげる、ということが求められるのです。この実行には理論は必要なのですが、感覚というような部分も要求されるということです。


日銀の話に戻りますけれども、こうした考え方や能力が全く欠けています。
それは根本的な部分で「art」が完全に欠落していて、能力不足ということです。
これが理解されない限り、何度やってもダメ、誤りに気付くことができず、反省もされず、日銀が前進することは期待できないでしょう。



多分、今頃ホテルで缶詰?(お詫びあり)

2007年07月27日 19時42分41秒 | 政治って?
恐らく、帰国拒否指令、と言いますか、投票日まで「日本に帰ってくるな」とかになってしまったのではないでしょうか?>モーホー大臣

何故なら、投票日直前になってまで、毎日書きたてられていますので。
テレビにも映ってしまっていますし。
これがイメージ悪化に繋がりかねない、という危機感の表れではないかな、と。
なので、恐らく中国のホテルに缶詰状態にされているのではなかろうか。

党としては当然の処置かもしれんが。
なりふり構っていられないだろう。


外出すると体調不良説がバレてしまうし、張り付いている記者諸君の目に留まってしまうかもしれないし、部屋からも出られない。観光もできないだろう。
なので、部屋で退屈しているのではないかな、とか思うけど、大臣は忙しいしやることも沢山あるから、こういう時間が取れることはいいことなのかも。一緒について行ったお役人の人から色々と教わるチャンスなのかもしれないが、それも無駄骨に終わるであろう、きっと。

だって、改造されちゃう可能性大、だもん。
となれば、アッと言う間に降板。
わざわざ標的にされる為に大臣になったようなものかも。
事務所費関連とか。
大臣にさえならなければ、狩られることもなかったのにね。


他にも、キジも鳴かずば打たれまい、ってな大臣が多すぎだった。



ま、単なる妄想ですので、悪しからず(笑)。


泣いても笑っても、明日全力を尽くすのみですね。


◎お詫び

ゴメンなさい、ニュースで大臣は帰国しているって言ってました。
また余計な勘繰りをしてしまって、大間違いでした。
スミマセン。

なので、缶詰にはなってませんでした。


朝日よ、おまえもか

2007年07月27日 18時50分52秒 | 社会全般
何と言いますか、低賃金の若者を利用するというのは同じ、ってことで。

Yahooニュース - FACTA - 朝日とグッドウィルの蜜月

(一部引用)

ところが、販売店も人手不足のうえ、学生バイトも集まりにくくなったため、昨年、朝日の選挙本部は「アルバイト業務を、すべてグッドウィルからの派遣に切り替える『お達し』を出し、全国一律に使うように推奨した」(朝日現役記者)。全国一律なら料金が割引になるのは間違いないが、その一方で「選挙本部が営業攻勢にやられた」「いや、グッドウィルの広告攻勢に本社が負けた」との陰口も聞かれた。これまでアルバイトの採用は各地の総局長の判断に任され、現地で使い慣れた人材派遣会社もあったため、一部の総局からは「全国一律で使えというのはおかしい」との反発も上がったが、聞き入れられなかったという。

 ※※※


これはどういうことなんでしょうか?(笑)
結局商業的というか労働力搾取を推進するのに一役買っているってことじゃないの。奇麗事だけ並べるのはよしとくれよ。

「ロスト・ジェネレーション」と呼ばないで

これにも書いたけど、『低賃金の非正規雇用にあぐらをかく』経営者とか企業を批判してたじゃないですか。
それだけじゃなく、コムスンや折口社長なんかにも「営利目的で介護事業が云々」とか「一体どういう精神で…云々」とか散々御託を並べておきながら(確かめた訳じゃないですけど多分お説教していたはずだろうな、と)、自らは「グッドウィル」グループの派遣を使おうって魂胆だったのですか?(笑)
それも社内の反発を押し退けてまで。


要するに、おんなじってこと。
「低賃金の非正規雇用にあぐら」をかいて、朝日新聞の業務の一部をグッドウィルにやらせようと企んでいたってことだね。


ところで『FACTA』はこのネタをよく拾ってきたね。見直した。



今年上半期、ヤミ金摘発急増!

2007年07月27日 17時12分23秒 | 社会全般
警察が頑張ってくれているようです。有難うございます。

NIKKEI NET ヤミ金検挙53%増・1―6月

(記事より引用)

今年1―6月に全国の警察が検挙した「ヤミ金融」事件は取り締まり強化の結果、227件で前年同期を53%(79件)上回ったことが警察庁のまとめで分かった。うち3分の1近く(69件)に暴力団員などが関与していた。

まとめによると、検挙者数は前年同期より78人多い431人。検挙事件のうち、無登録営業は67%(153件)、高金利は80%(182件)、双方に該当するのは56%(127件)だった。一方、被害者数は同約3万8000人少ない約7万8000人。被害額も同14億8000万円少ない約112億5000万円だった。




この記事を読む限り、摘発件数は大幅に増加したと言えるでしょう。「摘発件数」増加をもって、上限引下げのせいで「ヤミ金被害が増加した」と主張する上限引下げ反対派が大変大勢いたわけですが、今回も同じように「ヤミ金被害が急増した」と主張するのでしょうね、きっと。
堂下先生なんかも、警察の摘発件数が2000年の上限引下げ後に増えたことをもって、被害が拡大したとか主張していましたからね。貸金業のお偉いさんたちも同様のことを言っていました。

ああ、NHKの主張もそうでしたね。
コレ>いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」 報道被害はいつも急増中だよ

昨年のグレーゾーン金利に関する法改正のせいで、「今年に入り、審査厳格化でヤミ金被害が急増」とかNHKの報道番組で解説してましたよね?
でも、上記記事の警察のまとめによれば、「被害者数が大幅に減少」しているみたいですけど。それとも、これが信頼に値しない、とでも主張しますか?

これもまあ、単なる偶然に過ぎないのかもしれませんね。
今年摘発されたのは氷山の一角に過ぎず、本当は摘発を逃れているヤミ金こそ被害者を拡大していってるんだ、という主張も考えられないではないですからね。

一応被害者数は推定で前年同期に約11万6千人だったのが、今年は約3万8千人減少ということで、「約33%減少した」ということになりますね。平たく言えば、昨年同時期には3人被害に遭っていたところが今年は2人に減っている、ということですわな。被害額も前年同期の約12%減少ということで、被害件数、被害額ともに「減った」ということですね。こういうのは、私のような平凡な人間からすれば、「ヤミ金被害は減少した」ように見えるわけですが、NHKなんかの主張するところによれば「ヤミ金被害が急増」という解釈ということらしいです(笑)。

「たった一つの相談施設」に過ぎないのに、そこの相談件数をもって「ヤミ金被害が倍増」とまで公共放送で言うわけですから、驚きです。日経記事が正しいとしても、NHKが訂正報道をしたりはしないでしょうけどね。私ごときの場末ブログで、いくら「そんな(=NHKの報道みたいな)ことは言えない」とか主張しようとも、天下のNHKさんには勝てませんから(笑)。あの放送を見ていた人たちは、多くがNHKの主張が正しいと考えたでしょうね、と。そうであっても、訂正報道なんかをするわけでもアルマーニ。


*途中ですが
あーあ、記事の途中で何故かちぎれてしまって、分割されて2つになってた。
なんでだよ!間違って、分割された後半の方を消してしまったよ。
同じタイトルの記事が2つもある、ヘンだな、と思って削除しちゃった。
でも、それはちぎれた後半部分だったんだー

あああ…

気付かなかった。投稿ボタンが二度押しになったのかと思って、うっかり消してしまったじゃないか…

でも後半はイヤミな感じの内容だったので天罰かも(笑)。



書く気力が失われたが、何となくだけでも書いておく。
産経グループも、同じような主張をしていたよな、と。

産経グループは債務保証をしてあげなさい

こっちは、「ただのヤミ金」ではなく「ネオ・ヤミ金」なんだよ、って言い逃れできるかもね、ってこと?みたいな。

上のNHKの参考記事に書いたように、
『要するにマスメディアの感情的報道であり、大衆を煽動しようとする操作の一種なのだ。危険なのは、こうした報道にいとも容易く「引っ掛かってしまう」人々が大変多い、ということである。それが報道側の目論見なのだから、しょうがないのかもしれんが。』
ということなんでしょ、ってこと。


何でもいいけど、「審査厳格化でヤミ金被害急増・倍増」みたいなことを言っていた人たちはネット上でも普通に観察されたし、そういう「声の大きい人々」には、ウチのようなオメガ級場末ブログでは事実上対抗できないんだよね、と。

それは、いつも間違えた主張とか誤りが記事中に多いからなのかもね、自業自得ってことでごめんね、こんなんで悪かったな、と。


ますます酷くなった。エーと、何だったかな。
忘れたので、突然の終了。すみませんね。



日銀は本当の愚か者

2007年07月27日 13時26分03秒 | 経済関連
日米市場での急落と為替の円高が進んだことで、8月利上げは回避せねばならないだろう。選挙後の政治的混乱に乗じて、日銀が利上げに踏み切らないとも言えないが…。日銀の勇み足を止める術を失ってしまえば、デフレ脱却は再び遠のくであろう。

消費者物価はまた下落が続いているじゃないですか。
6月も連続でマイナスだったって?(笑)

asahicom:5カ月連続マイナス 6月の消費者物価 - ビジネス

利上げの根拠というのは、全然間違っていたということ。
言った通りだったでしょう?
例えば住宅着工もマイナスに落ちてきているのではないですか?
建築着工統計調査報告

2月利上げを強行して、マイナスが酷くなってるじゃないか。金利が上がれば「住宅投資は減少する」のは、誰しも考え付くからね。下押し要因となってしまっているってこと。これも前に書いた通りってことだね。
因みに、昨年7月とか今年2月の大幅なマイナスというのは、「利上げに一致している」のですね。みんな色々と考えてやっている、ってことかもしれませんね。単なる偶然なのかもしれないけど。日銀の姿勢とか、金利動向を見ながら投資していることが窺われるってことかと。金利動向の見通しがつかないと「手を着けない」ということがあるのかもしれないですね。


これまで、先行き見通しについて見誤っている、日銀の判断は間違いだと何度も指摘したにも関わらず、プチバブルだの利上げは当然だのとか言ってたじゃないですか。マスメディアとかエコノミスト?の中でも、日銀に賛成していた連中が大勢いたでしょ?一体、今まで何を見て、何をやってきていたのかと思いますよ。
要するに、日銀は05年からの将来見通しとして、大きな間違いを犯していた、ということ。それだけの分析能力も、判断能力も、運営能力も、全然ないってこと。ド素人以下程度でしか考えられないってこと。専門に取り組んでいながら、このザマだ。本当の役立たずなんですね、日銀という組織は。

9月には厚生年金保険料が上がるのではなかったか?また手取り額が減少することになるのだよ?
6月には住民税騒ぎ、9月には社会保険料が上がってしまって、減速となりかねないかもよ?
政治的不安定もあるかもしれないし、米国経済の減速があるかもしれないし、リスクはいくらでもあるってのに、何で利上げなんだよ。

日銀は日本経済を谷底に突き落とすのが役割だと考えているらしい。
低成長を強いて、日銀に一体何の得があるというのだ?
人々を不幸にするのが日銀の任務なのか?
本当に頭がおかしいとしか思えない。
ごく普通の簡単なことさえ理解できないらしい。


風呂桶の水がある程度溜まっていないと、水を抜けば直ぐにカラになるに決まっているでしょ。注水、排水の調節は、ギリギリでやれば直ぐにカラッポになってしまうリスクが高まるでしょうが。あんたらみたいなド下手だと、ある程度水が溜まっていないとダメなんだってば。頭悪いな。
なので、ある程度風呂に水を溜めていって、一定量以上の段階になってから排水速度を上げたり、注水量を減らしたりするなら風呂桶がカラにはなりにくいでしょうよ。どうしてこのような簡単なことさえ判らないのでしょうか。

日本はとことん愚かな日銀の大失敗のせいで、風呂桶をカラッポにされちゃったんだよ。完全に干上がってしまったのだよ。水の量がゼロどころか、大幅なマイナスにされちゃったんだよ!有り得ないようなマイナスにまでなってしまったので、かなり水を注いでも簡単にはプラスにはならないんだってば。今までの乾きが補正されるまでは、そんなに水は溜まりっこないんだよ。マイナスがゼロに戻って初めて、余剰の水が溜まっていくんだよ。にもかかわらず、日銀はちょっと潤ってきたのではないかと思えば、すかさず排水してしまうのだ。だからいつまで経っても水が風呂桶に溜まってこない。

「フロー」って言うじゃないの、資金循環は。日銀はそういう感覚が理解できないのだろう。
「flow」は流体の如く変化するものなのだよ。日銀はその調節弁を持っているはずなのだ。注水の蛇口も、排水弁も、調節しようと思えば可能な部分があるのだ。風呂の水が今後増えていくのか、減っていくのか、そういう予測を立てながら水の注排水を調節するはずなんだよ、普通は。だが、日銀の鈍ら頭では見通しが立てられないんだそうだ。誰がどう見ても、今まさに「どんどん水が減っていってます」って状態になっているのに、「いや大丈夫、減ってるように見えるだけ」とか「これから溢れんばかりに増えるから注水しない、もっと排水を増やす」とか、ワケのわからんことを言ってるんだよ。

大体、バランスをとるというか、調節が下手くそなのであれば、ある程度以上の水を風呂に溜めておかねば空になるリスクが高いんだってば。注水速度や排水速度の調節で小さいミスが仮にあったとしても、水がある程度溜まってさえいれば、空っぽになる前にミスを挽回できるんだよ。でも、元々ギリギリの量しか残ってないのであれば、ごく僅かな注排水のコントロールミスは即「空っぽ」となるリスクに直結するんだって。日銀はそんなに未来を正確に読めるとでも?完璧な調節が可能だとでも思っているのか?そういう無駄に過剰な自信が、いつまで経っても間違いを正せない原因なんだよ。下手くそなヤツこそ、多めに水を溜めておけっての。


デフレ継続なのに、何で利上げせねばならないのか?
何故自らの誤りに気付けないのか?
まさしくただの愚か者、ということ。
過去の失敗を教訓にできない、ということ。
そうして何度も同じミスを繰り返す、無能な組織ということ。



好かれることはとても難しい

2007年07月26日 21時15分46秒 | 政治って?
結果が出ていないのに、今から戦後処理等々を考えてもしょうがないのであるが、一応書いておく。

今日の読売朝刊での戦況分析では、1人区(29選挙区)で自民優勢がたったの6つしかないのだそうだ。本来鉄板でなければならないはずの岡山、島根あたりの混戦模様というのは、今回いかに苦戦を強いられているかということを物語っているであろう。よもや敗退は許されないミキオさんやタイガーさんのお膝元でもこの有様ですから、議長ポスト云々だのという夢物語を追いかけてる場合ではないだろう。

まさか今回選挙でこうした強烈な逆風が吹くとは思いもよらなかったが、総裁選前に安倍ちゃんが立つべきではない、ということを何度か記事に書いた。下手をすれば短期政権になる可能性があること、幹事長として臨んだ04年参院選での敗退、ということで、まるでジンクスのようなものかもしれないが、そういう不思議な巡り合わせというのがあるものだと思ったからだ。安倍ちゃんが総裁に選ばれていなければ、内閣のメンバーも全く異なっていただろうし、閣僚の問題発言などもなかっただろうから、今と状況が全く異なっていたことは確かである。そうは言っても、「時をかける少女」もいない(笑)ので過去に遡ってやり直すわけにもいかないし、結果は素直に受け止めるしかないであろう。

安倍ちゃんが責任問題追及を何とかしのいだとしても、どの程度政権の維持が可能なのか判らない。政治的混乱が生じることは確かであり、90年代の悪夢が再び訪れることになるであろう。行くも地獄、引くも地獄である。安倍ちゃんが首の皮一枚残ったとしても、或いは、責任を問われて総辞職となったとしても、何らかの良い道筋は見えてこないということだ。野党が参院で待ち構えているのを承知で、政権を担当せねばならない総理総裁は、あまりやりたがらないであろう。90年代の混乱と同じような状況に陥ると、頭の挿げ替えが頻繁に起こるだけで何の前進にも繋がらないだろう。政治的には何も達成されないであろう。


今回の問題について、少し触れておく。

支持率低下局面での対応、次々起こった閣僚の問題、年金問題、これらがあったことは確かだ。けれども、一番大きな原因というか、要因として大きくなったのは、「好き嫌い」という極めて単純な感情的問題ではないかと思う。これは戦術ミス、周りの人間のミス、ということがあっただろうと思う。

年金問題があったにせよ、これほど安倍総理個人への「嫌い」ということにはならないはずなのだ。年金問題の話はどちらかと言えば現時点では沈静化へ向かっていた。マスメディアもあれほど騒いでいたが、ここ最近はそうでもなくなった。同じネタでそんなに長期間騒ぎ続けられないし、視聴者・読者にも飽きが来るからね。煽り材料があるうちは色々と出してくるが、段々ネタ切れになれば、「新たな燃料」投下が続かないので、テーマとしては取り上げられなくなったのだろう。「朝ズバ」とかでさえ、途中で諦めたくらいですからね(笑)。

それよりも、安倍ちゃん個人への嫌悪感を悪化させた要因があったのだろうと推測している。

その一つは、「強硬路線」だけを貫こうとしたことであろう。それは「拘り過ぎた」ということ。何に拘ったかと言えば、「ぶれないこと」にだろうと思う。目に見える例としては、「強行採決」「松岡大臣擁護」などである。確かに、言うことがコロコロ変わってはリーダーとして困るのであるが、全てに強硬路線である必要性はないのである。何かの紛糾があるのであれば、安倍ちゃん本人ではなくて、別な誰かが紛糾の役回りを引き受けてやらねばならないであろう。何かの答えを出すのも、全部一人でやる必要などないのだ。普通ならば「任せる」ことにしないと、一人の人間の能力では限界があるのだから無理に決まっているのである。任された人がバトルを繰り広げようと、紛糾の種となろうと、大衆の目がそこに向いているのであればまだ良かった。

それから、広報戦術の失敗ということがあるだろう。何でも表に立ちすぎであった。自分1人が全てを背負い込むと、憎まれる対象となり得る、ということだ。選挙が近づくにつれて、大衆から嫌われるとか恨まれる対象となるのが専ら安倍ちゃんになってしまった、ということでもある。例えば、選挙前の党首討論のような場合であれば、安倍ちゃん本人が登場せねばならないに決まっているのだが、それ以外でも安倍ちゃん本人が登場することが多かったであろう。別な人がもっと戦うべきではなかったか。恐らく本人がしゃべりすぎてしまった、ということで、これが逆効果となってしまったのではなかろうか、と。これには伏線があって、随分と前から安倍ちゃんを前面に置くということにしてあったのではないか、と思う。小泉さんの時だと、平ちゃんとか麻生親分とか中川秀さんとか、小泉さん以外の人たちが結構参戦していて、何でも小泉さんがやっていたわけでもなかったように思う。広報担当は策を弄して策に嵌ったということだろうと思う。そう簡単にメディアコントロール、大衆操作はうまくいくとは限らない、ということだろうか。

そして最後の要因としては、国会の会期延長だったのではないか。これに安倍ちゃんと周囲の人間の関係が集約されていたと言えるであろう、多分。安倍ちゃんは「何でも自分でやってしまった」ことの顕れなのではないか、と。まあ、「モーホー大臣」のお陰で、堕ちるところまで堕ちた、ということになってしまったのであろうか。「トドメの一撃」を食らわせたことに違いはなさそうだ。
懐刀というか、ある程度「任せておく」という人間関係があれば、会期問題なんかは「国会の方できちんとやってくれている」とか言えばいいだけで、安倍ちゃん本人が決めずともよいはずなのである。安倍ちゃんに適切にアドバイスしたり、入れ知恵をする人があまりいなかったのではないか。そういうことを言える人間というか、「使える人材」「任せられる人材」が乏しかったのであろう。ここに来て官邸中心主義の脆弱性が裏目に出た、ということかもしれない。

こうして大衆の心は離れていった。政治なんてよく判らない、興味ない、という人たちでさえ、何となく「好きになれない感じ」ということになってしまったのではないか。総裁選前では好感度が高かったはずなのに、期待も一番大きかったはずなのに、何故ここまで来てしまったのか謎な部分は多いのであるが、結局政策の是非がどうとか政治手法云々とかいうこと以上に、嫌いになった、ということなんではないかな、と。愛せない、好きになれない、応援してあげられない、みたいな理由なき理由によって、逆風はもっと強い風となっていったのかもしれない。


小泉さんが途中で降ろされずに済んだのは、他に大衆から支持を集められそうな人がいなかったからだろう。大衆から好かれ続けるというのは、大変なことなのだ。



経理はお荷物部門なの?

2007年07月26日 15時30分28秒 | 社会全般
タイトルに釣られました。
最初のページしか読んでないけど。

第3話 「経理部は他の部門に食べさせてもらってるのだ」 「熱血!会計物語 ~経理課長、団達也が行く」:NBonline日経ビジネス オンライン

あまり経理・会計関係のことは知らないが、企業内での評価というのは、「稼ぎもしないくせに」という目を向けられることもある、ということか。確かに管理部門というのは、例えば商品を売るとか契約を取るなどして、自らが稼ぐ訳でないからね。気持ちは判らないでもないが、これを軽んじていては戦いには勝てないであろうな、とは思う。

喩えが変かもしれないが、他の部門の人たちは前線で戦っている兵士(企業戦士?)みたいなものなので、そういう役割の人たちから見れば「お前らは鉄砲を撃ちもしないくせに」とか「こっちは弾が飛んできて命懸けでやってるんだ」とか、思われてしまうのかもしれない。でも、それら兵士や戦闘を支えるには、兵站部門も必要なのだから仕方がない。どんなに勇猛果敢な兵士であろうとも、弾がなければタダの標的に過ぎない。そういうものなのだ。
華々しい戦功が挙げられないと判っていても、それを支える人たちがいなけりゃダメなのだから。そりゃ撃墜王は輝かしいけれども、一人ではエースになれない。整備兵がいなけりゃ、ただの「飛べないブタ」になってしまう。昔から、輜重兵が必要だった、ということ。兵站なき戦争は必敗である。

経理部門とか人事部門なんかは、そういう兵站部門なのだろうと思う。


経理部門に似てる感じなのは、統計調査部門とかもそうなのかも。
夏休み時期に思い出すのが、小学校の夏休みの宿題にあった、アサガオやひまわりの観察のこと。スケッチとか、何センチ伸びました、みたいなのを記録した。そういうようなものかな、と。それを記録し、知ってみたところで、「だから何?」とか言われると、うーむむむ、返答に困るな、と。
統計調査って、調べる範囲というか分野がいっぱいあったりして、今すぐそれが何かの役に立つかどうか、何か生み出せるか、といった批判はありがちなのかも。でも、ある時、調査結果を知りたいとか、何かを考えるのに必要になるとか、そういったことはあるだろう。それは、いま直ぐには判らないことが多いので。なので、「富士山の降雪量知ってどうすんの?何か新しいものを生み出してるの?」とか言われたりすると、困るかも。後になってから、「過去のデータを知りたい」と思っても、その時点で調べられてこなかったのであれば、どうにもできないからね。なので、「お役立ち度」は判らないとしても調べておくしかない、ということかと。


統計調査も経理も、「完璧」「感情不要」というような、まさに機械的というか人間計算マシンのように正確に処理することが第一に求められるような気がする。どっちも仕事ぶりとか見たことないから知らないんだけど。正確無比、最高!数字が全てを物語る(なんてことは言わないかもしれませんが、勝手な想像)。そうか、地味、って点でも、共通したイメージがあるかも。

ほら、会話というか、セリフなんかでも、
①今度、新しいプロジェクトの企画のメンバーに選ばれたんだ!
②今度、30年続いている統計数値の集計係に選ばれたんだ!
だと、かなり違う。

①なら、「前向き、やる気、創造」みたいな雰囲気が伝わってくるかも。「プロジェクト」「企画」みたいな言葉が好きな人たちは多いような気がするし(そういう仕事に無関係なので、実際は知りません)。なので、友人たちなどからも、「やったじゃん、良かったな」とか褒めてもらえそう。なので、ドラマや物語などのセリフでも使われるかな、と。

②だと、「後向き、感情無視、集めるだけの計算マシン」みたいな感じだし。あの、経理や統計が嫌いとか、イヤな業務とか、そういうことを言っている訳ではありませんよ。大事だ、と思ってますよ。でも、レトロスペクティブな調査が多いのは確かだろうし、専ら数字を扱うから個人的感情なんか出すと余計にマズイし、集計が間違っていたら役に立たないとか大変なことになるからね。ドラマのセリフで使われるとは思えないような気が…(笑)。



決して花形にはなれないけれど、そういう部門は必須なのですよ。個人の手柄とか、そういうものもはっきりとはないけれど、地道に着実に正確に業務をキッチリやってくれる、それはとても貴重で有り難いことなのです。



ブログで解雇・・・の時代がやってくる?

2007年07月25日 16時32分28秒 | 社会全般
うーむ、やっぱ書くのは危険なのかもしれない(笑)。

あれこれマズイことを書いていると、いずれは天誅が待っているかも。


「ブログを理由に従業員を解雇」9%――米調査 - ITmedia News


こんな記事があると、ホラ、局地戦が展開されていたアノ辺(小倉先生界隈?)とかで「やっぱり実名だと…云々」「実名だからこそ…云々」といった理由として用いられるかもしれませんね。

でも、「大将は○○党支持なんだって?ケッ、カツカレーがまずくならあ」とか、「△党員の床屋なんぞに行けるかッ!床屋談義を聞かされたかあないよ」とかになっても困るかも。

それとか、弱小零細企業とかに「応援ファックス」と称して、「ネット活動頑張って下さいね」や「いつも読んでます、つまらない三流解説記事。どんなデンパが出されるか楽しみにしています」なんかの、受信件数1千件とかでファックス用紙パンクとかあったら、ヤダな。

取立て専門部隊みたいな人たちとか、大量に送り込まれても怖いし(笑、冗談です)。下手に意見表明して、実害を蒙るくらいなら、じっと黙っている方がいいと思ってしまう。コワイもん。やっぱり。




参院選挙戦の状況を再考する

2007年07月24日 19時57分46秒 | 政治って?
選挙違反とかツッコまれても困るので、公示後はあまり触れないようにしてきましたが、残すところあと数日となりました。ここからは、大逆転とか殆どないでありましょう、多分。余程の事件でもない限り、特別な情勢変化はないと踏んでいます。地震災害があった以上の出来事など、滅多にありませんからね。

で、一応、前回書いた予想と今の雰囲気からのズレを若干追加しておきたい。
6月時点での推測はコレ>少し気が早いが参院選予想


新たな材料としては、内閣支持率低下が「くっきり」みたいな感じの報道が多かったような気がする。判りやすく言えば、30%割れ、とか。まあ、そうなのかもしれない。私が調査したのではなく、報道機関がやっていることだから、現実がどうなのか確かめようがないけど、そういう数字があるね、ということだ。実際、何とも言えない(情報操作だ、とかの批判もあるだろうし、~効果だ、いや××効果だ、とか、いくらでも言い分は有り得るのだし、05年衆院選の時にも散々言われたからね、笑)のだが、自分なりの材料を見つけてきたので「こじつけ的」に書いておく。


①投票率は若干上がるかもしれない

前回予想では57%くらいを目安として書いたのだが、60%くらいまで伸びるかもしれない。期日前投票の出足などを見ても、割と投票率が上がるかもね、という予想が立ちそう。映画の興行収入予想みたいなもので、初日とか1週間の客数で興行成績の傾向が見えるのと同じように見れば、ということで(ただし、投票率予測には役立たない、ということは十分考えられますので、ご注意)。マスメディアの動員効果はそれなりにあった、ということかもしれないし。

前回予想は5600万票で考えたが、この投票率上昇を加味して、一応総数を増やして6100万票に修正。


②群馬県知事選に少しヒントがあるかもしれない

Yahooニュース - 毎日新聞 - 選挙:知事選 大沢氏が初当選 小寺氏の5選阻止、保守分裂を組織で制す /群馬

保守王国という特殊な要因はあると思うが、自公推薦候補の戦いぶりが見えると思うので。
4選の現職は元々保守寄りだったのではないかと思われ、今回は民主系の支援も受けていたようだ。当選した自公推薦候補は全体約85万票の約35.8%を制していた。残りは、他の候補の票ということ。つまり、自公の連合軍はやはり30%以上の得票を取れる可能性が十分ある、ということ。
群馬知事選で勝利できたのは、「票が割れた」から、ということに違いはないが、比例票の得票が推測できそうだな、と思ったので。それと、知事選で投票率53%というのは、割と高めの方だろうと思う。それだけ選挙への関心は高まっていた、ということかと。これは参院選の投票率もやや上がるかもしれない、という判断材料の一つでもある。

自公が組織戦を意識して動員をかけたが、都市部などを中心に多くが苦戦(自公以外への投票ということ)、全体的には自公への「NO」の姿勢が顕れていたと思うが、得票が分散してしまい組織票に軍配、ということになったのではないか、と。自公連合は状況が悪いながらも、やはり組織基盤を固めて戦えば最低線の得票は維持されるということであろう、と思った。


③05年選挙をもう一度振り返れば

自民党が大勝した、といっても、比例票で見れば案外大したことない、って前回予想記事でも書いた通りだ。
比例票は自民党が38.18%、民主党が31.02%で、自民が勝ってるという割りにはそうでもなかったのだ。それまでだと、大抵は大都市部で民主が優勢であることが多かっただろうから、それが自民有利にひっくり返ってしまった為に、多くの犠牲者たち(笑)が生まれることになったのだろう、きっと。東京や南北関東地区の比例当選の結果を見れば、モロにそんな感じだった。

なので、比例票では自民はそこそこ結果を残す、ということだと思う。勿論大幅に減ることにはなるが、それでも支持率程度には得票するであろうな、と。問題なのは、小選挙区同様の「1人区」の勝敗であり、これはほぼ自民vs民主の「直接対決」の構図が殆どなので、この結果が「大敗」に直結することは確かだ。


④修正結果は

上記①~③を総合して考えてみると、前回予想を若干修正し、次のように予想した。

・比例区(48議席)
投票率60%超、総数6100万票

自民 1800万票で14議席
民主 2400万票で20議席
公明 800万票で7議席
共産 440万票で4議席
社民 300万票で2議席
他   360万票で1議席

比例票で大幅に減りそうなのは、自民から離反した自民支持者が比例に公明と書かなくなることで、公明票が最も影響を受けて減るのではないかと思い、約4%程度の減少を見込んだ。自民の組織票は危機感の現れで、組織内引き締め(=「喝!」ってこと、笑い)効果により若干上積みされる(前回予想は1680万票)ものの、投票率が上がった増加分は殆どを民主に奪われることになりそうかな、と。これは05年衆院選でも67%まで投票率が伸びたことで投票総数が増え、民主は大幅に票数を落としてはいなかったのに、増加効果を自民に殆ど奪われた結果惨敗したのとほぼ近い、ということ。

民主は約39.3%を占めるので、05年衆院選の自民比例票の割合よりも高いということになる。自民は約29.5%となって30%割れであるが、政党支持率程度には踏み止まる、ということになりそうかな、と。投票総数が増えれば、弱小政党の最低得票ハードルは上がりそうなのでゼロかもしれないのだが、よく判らない。

・選挙区(73議席)
公明3~4+他1~2=6議席
共産・社民=ゼロ

自民 複数選挙区で19+1人区で10~12=29~31議席
民主 残り36~38議席

合計すると、自民43~46議席、民主56~58議席、ということになるかな。

本当に自民の逆風が強くて、1人区で一桁止まりであったりすると、もっと下方修正も有り得るかもしれない。殆どが一騎打ち戦であるなら、ほんの僅かな有権者の投票行動が結果を左右することになるからね。けれど、1人区は基本的に大都市がないので、民主党の歴史というのがあまり作られてきていないだろう。民主が「地方選で躍進した」とか言っても、田舎に行けばやはり地元の自民党系地方議員たちの地盤というのがあるわけで、そこで数的優位を作り出しているわけでもないだろうからね。実質的実働部隊、長年培われてきた活動の歴史、そういうのが残されているであろう、きっと。爺さんたちは侮れないだろうな、と。

しかし、票の比重が地方都市に割りとある選挙区なんかだと、そこで民主優位が確立されれば、町村や郡部を自民が押さえたとしても、大票田には敵わないので押し切られる、ということがあるかもしれない。地方都市の攻防戦が、1人区の勝敗を左右するかもしれない。自民に挽回チャンスがあるとすれば、微妙な人口の地方都市をいくつ攻略できるかにかかってくるだろう。群馬知事選では現職候補が地方都市部をおおよそ取ったものの、対立候補を大きく引き離すほどではなかった為に、他の地域での得票差で負けを喫した。つまり、自民は地方都市で民主の圧倒的優位を作られなければ、逆転チャンスはある、ということ。地方都市の過半を取れないとしても、何とか堪えて善戦すれば、町村部の得票が効いてくることがあるのかもしれない。それでも劣勢を大きく挽回するほどの勝ちを得るのは難しいだろう。