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事故米は 他所ではふつう 食用米

2008年09月13日 17時06分13秒 | 社会全般
何かよく判らんけど、騒ぎになってるね、とは思う。
製品化されたものだと、汚染濃度は「危険だ」という水準には達していないことが殆どなのだろうと思うのだが、利用の仕方、安全性確保の為の手段やステップ、みたいな話はよく判らない。


一部公表された濃度水準だと「基準値を上回っていますね」ということは判るが、それがどの程度の毒性とか危険度のものなのか、というのは未だによく判らない。太田農水大臣の「物言い」が物議を醸しやすく、攻撃されやすいということはあるのかもしれないのが、発言の適否が取り沙汰されるので、事態をやや混乱させているのかもしれない。

「今のところ、健康被害を心配する状況という認識ではないです、被害の報告事例も皆無です」とか、「1人で大量に摂取を続けるというような特殊なことがなければ、重大な健康被害発生の心配は少ないようです」とか、「心配性の人たち」をある程度安心させる(沈静化させる)ようなメッセージを出すべきであろうと思う。



これとは別に、私自身もうっかりしていたというか、日本は「食べなければ大丈夫だ」と安易に安心していたところがあって、グサリと刺さったのが、finalventさんの次の言葉だった。


朝日社説 汚染米問題―農水省に任せておけぬ asahicom(朝日新聞社):社説 - finalventの日記

 この問題、識者は語ってない感じがする。事故米の危険性は、宗教的な汚れではなく、科学的に測定できるもので、その科学は制度にシステム的に反映されないといけない。
 あと余談になるし、言うと誤解されるかもしれないが、この農薬米をアジアの人々は食っているのかということを誰も指摘してないように思える。アジアの人が食っているのだから大丈夫と言いたいわけではけっしてないが、日本人が安全ならアジアの人は農薬米を食っていろみたいな無前提な発想はナショナリズムと同じなんじゃないのか。

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言われてみると、まさしくそうなんですよね。
これらの事故米はみんな他所からやってきているわけです。どの時点での汚染なのか、という問題はあるのかもしれませんが、これと同水準の汚染が外国の市場で流通している米にあるとすれば、これは日本だけの問題ではない、ということになりますね。一応、海外への呼びかけ、みたいな姿勢はやるべきではないかと思えますが、たとえそうしたとして「汚染されてるから手をつけるべきでない」と言われた国は、「じゃあ、何を食べろというのか」というような部分はあるかもしれない。食糧価格高騰で米不足への不満が高まったこともあるが、農薬に汚染されているからといって「食べないわけにはいかない」という事情があるだろうから。

そこが難しいところだと思う。
が、かつての日本の立場を思えば、欧米は「禁止農薬(薬剤)」みたいな基準を割りと厳密にして、それを率先して発表してきたことで「日本にも同じ水準の規制を」という動きを促してきた面はあったろう。なので、日本にできる働きかけは、どんな形でも良いのでやっていくべきだろう。