いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

ちょっと書くけど

2008年07月31日 20時17分39秒 | 俺のそれ
コメントを頂いたので、少し書いてみたいと思います。

不用不急の無駄金をせびる防衛省

でんべえさん他が解説されていますが、全体であればもっとバカ高い、と。
そうですか。

改修費に相当金をかけるなら何機か導入可能ではあるようにも思えますが、どうなんでしょう。
アップグレードというか、近代化改修は今年やるのと、5年後にやるのでは、どちらが「より近代的」になっているのだろうか、ということはあるかもしれません。



話はとびますが。

あと、RF-4EとE-767の改修費用について、正確に金額の妥当性が判る一般国民なんているんですかね?
私なんかよりもはるかに専門的に判断できるらしい連中がはてな界隈にはおられるようですので、是非とも、正確な見積とか積算表みたいな金額をご教示願いたいですな>id:mobanama、id:daca、id:ryankigz


不動産関係の工事見積なんかは、私のような素人が見ても判らないことが多いわけですが、驚くべきことに、これら「はてなid」の方々は自衛隊の装備について「結論ありき」ではなく電子部品等の金額まで妥当性がわかるというのですから、凄すぎです(笑)。
早速答えをブログ記事にでも書いてみてくれ>お三方

書けるでしょ、それくらい?


パソコンだったら、3年前に買うより今年に買った方が安くて性能が良くなっているだろう、ということは「当然容易に予想できる」わけですが、自衛隊装備であるとそうならない、ということなのかもしれません。例えば5年後のものよりも「今年の方が性能がいい」みたいなことってあるんですかね?(笑)

後回しにした方が性能がよくなるのであれば、何も急いで改修を一気にやる必要性があるとも思いませんが。ホークアイを改修したばかりですし。金をかける優先順位というものをきちんと出すべきではないのですか?F-15の改修が重要なのであれば、そちらに金を多く回したらいいのではありませんかね。でも、そういうことを考えてやっているとは思われませんが。

大体、偵察機の性能が以前と同じであっても死ぬ国民が出たわけでもあるまいに。それで何の不都合が?(笑)
それなら、同額を社会保障費や教育費に使った方が、はるかに国民の役に立つよ。F-4の耐用年数が残りどれ程なのか知らんけど、いつまでも使えるわけでもないのなら、退役後に改修費用分を投入した方がいいんじゃないですか?



情報地雷(笑)

2008年07月31日 17時55分11秒 | 俺のそれ
ある男の話。

男はある金庫屋の貸金庫を借りていた。自分のお気に入りの「プラモデルorフィギュア」と「キャラクター下敷」と「記録装置」を、この金庫の中に入れていたのだった。
ある日、男はネットに次のような暴露記事を書いた。
「俺の貸金庫に入れておいたものを持って遊んでいる子どもを偶然見つけた。だから、きっとあの貸金庫の中身は勝手に持ち出されているに違いない。あの金庫屋は、持ち主の知らないうちに、貸金庫の中身を誰かに貸しているんだ。後からコッソリ戻しておけばバレないからだ。」

男には何かの確証があるわけではなかった。でも、何となくそういう気がしたので、ネットに書いたのだった。

その翌週に、次のようなマスメディアの記事を目にした。

『タチコマのフィギュアは、どこでも持ち歩いて遊ぶのが流行っている』
『ポムポムプリンの下敷は、団扇代わりに外で用いられている』
『X社製ICレコーダーは外で人と会談する時にも使えて便利だ』

男は、タダの偶然にしては…と思った。貸金庫の中に入れておいたのが、タチコマのフィギュアと、ポムポムプリンの下敷と、X社製ICレコーダーだったからだ。
金庫屋のことを心底疑っていたわけではなかったが、以前よりも疑念は濃くなったのだった。

これほど立て続けに、「自分が貸金庫に入れておいたもの」の記事に短期間で遭遇するものなのだろうか?
単なる偶然に過ぎない、と言われたら、そうなのかもしれない。これが決して起こらないとはいえないからね。
しかし、プラモデルやフィギュアはたくさんのメーカーや種類があるのに、何故タチコマの記事だったのだろう?これがどうしてガンダムではなかったのだろう?キャラクター下敷にしても、数多くある。キティちゃんでもポケモンでもいいはずなのに、それが選ばれない理由というのはあるのだろうか?記録装置といっても、音楽プレイヤーとかPCの記録媒体とかあるし、メーカーだってX社以外にいくらでもあるのに、何故「X社製ICレコーダー」だったのだろう?

考えられるのは、極めて稀な偶然に過ぎない場合と、俺の貸金庫の中身を正確に知っている場合のいずれかではないだろうか。俺が疑念をネットに書いたので、それを打ち消す為か俺の疑念を払拭する為に「記事を書いてくれ」と、誰かがわざわざ頼んだのではないだろうか?
マスメディアの記事に書かれていれば、それは「ただの思い過ごし」ということで納得させられるはず、と考えたからではないか。記事を書いた記者が俺の貸金庫の中身を知っていることなど有り得ない。あるとすれば、誰かが記者に中身をリークしているか、中身に一致する内容の記事を書いてくれと依頼する場合だ。
「同じものを持っている人は珍しくないよ、割とよく見かけるよ」とメディア記事で思わせることによって、「勝手に持ち出している」という事実を否定したいのなら、何故あの記事が書かれたのかがわかる。


男は心の中で呟いた。
自分の目で見たり、耳で聞いたり、臭いを嗅いだり、味わったり、触れたりしたこと以外は、そう簡単には信じない。偶然の一致なんて、そんなに都合よく起こるものじゃない。むしろ必然を疑うべきなんだよ。
神の存在に疑念を抱かれた時、神を信じる聖職者は一つの言い訳もしないが、ニセ宗教の商売人は必ず「信じさせようとして」あれこれ余計な説明を付けるものだ。即ち、裏がある、ということを自ら裏付けてしまう、ということさ。



googleの挑戦とside effect

2008年07月30日 15時48分03秒 | 俺のそれ
さあ、選手入場です。
「赤コーナー、グーグル・ザ・デビルーー!!」


って、違います!

どうも「evil臭」を発しているらしい、という憶測を呼んでいるようです>グーグル
腐敗臭、老人臭などのネガティブイメージがある「臭い」ですが、グーグルさんといえども臭いを嗅ぎつけられることからは避けられないということなのかもしれませんね。

グーグルが収集している280項目以上のユーザーデータ一覧/グーグルのダークサイド(後編) Web担当者Forum


うーん、これだけの情報からは何とも言えないわけですが、多分何かを考えているのだろうと思います。それが一体何なのか、というのは、機械音痴の私にはまるで判らないのですけれどもね(笑)。専門知識のある人たちが見れば、きっとその「何か」を突き止めることが可能かもしれません。

とりあえず私がグーグルだったら、ということで、その立場になって考えてみます。技術的に可能なのか、法的にどうなのか、そういったことは一切無視してみます(どうせ判らないので)。


①cyber seeker

普通、何気なくネットをふらふら移動していたりすると思いますけれども、それは「何らかの選択の結果である」という発想ではないかと思います。単純に言えば、あるページに到達したのは何故なのか、ということを知ろうということかな、と。finalventさんのブログを読みに来る人たちというのは、どういう風に到達できたか、みたいなことです。あるリンクを偶然クリックしたのか、何かの検索語から選択されたのか、そういうデータを膨大に集めてみると、偶然という要素は限りなく少なくなり、逆に「必然性」というものを見出せるのではないか、というようなことです。その到達した人間の特性を知る事ができれば、行動様式?or行動特性?のようなものを予測することが可能になるのではないか、そんなようなことかな。それには、人間モデルみたいなものが必要になるのかも。架空の人間を生み出すことに成功すれば、その架空の人間の振る舞いそのものが人工知能への道を切り開けるのではなかろうか――。そうした架空の人間モデルをとりあえずcyber seekerと名付けよう。グーグルが当面の目標としているのは、完成度の高いcyber seekerを作り上げることなのではなかろうか。

参考記事:政府の○(「猟犬システム」を追加)


②個体としてのモデル

これまでだと、趣味とか興味のあることをアンケートで聞けば、仮に「旅行」を選んでいた人たちは、海外旅行の案内や航空会社のHPを訪れる(クリックする)可能性は高い、みたいなことは知られていたかもしれません。普通に考えれば、多分そうなるだろうな、というのは理解しやすそうです。自分が殆ど関心を持たないものは滅多にクリックしないだろう、という確率的な話だと思いますので。月に1度も洋品店や衣料品屋に行かない、年に○回しか行かない、といった服装・ファッションに関心のない人が頻繁に服を買うかというと、それは難しいだろうというようなことです。これは人数が大きい場合には、より信頼度が上がるということだろうと思いますが、個別の人の振る舞いまでは判りませんよね。cyber seekerは、これではダメなのだと思います。もっと個体レベルの予測精度を高めたいはずですから、マスの確率的な話ではダメなんだろう、ということです。極端に言えば、マスは「人間ではありません」。

喩えていうと、「1ℓの空気」というものがマスであるとすれば、気体分子のそれぞれに目印をつけて、その分子の動きを全部観察する、というのと同じですね。「酸素分子21番」とか、「窒素分子139番」とか、そういうのを観察する、ということです。空気全部の振る舞いを観察するのと、個々の分子を見るのとでは違いますからね。医療での造影検査とか、実験での放射性同位元素の観察とか、そういうのと発想が近いかもしれません。どこを通過し、どこに取り込まれ、どこの組織や細胞に辿りつきやすいのか、みたいなものを突き止めようとするのと似ているのです。

したがって、cyber seekerでより重視されることは、「同一性」ということではなかろうか、と思うのです。
これはどういうことかといえば、ネット上で匿名さんであっても特定のidが通用している、というようなことです。ブログなんかで特定のidを持つ人間の振る舞いは、「同一性」が大体保たれていて、ある行動パターンを形成しているのではないでしょうか、ということです。時間経過を追って観察していると、人間性を帯びてくるみたいなものです。「どういう傾向の人か」「どんな振る舞いをしているか」みたいなことをネット上で観察していれば、好きなものの傾向とか得意分野といった特定個人に関する情報をある程度知ることが可能です。しかもその人物がどういったネットワークを形成しているのか、ということも観察されるようになります。それを調べていくことが、cyber seekerの基本モデルには必須なのではなかろうか、と。

ですので、同一性、特定個体の形成パターン、これを時系列的に追うことがcyber seekerには必要なのだろうな、ということです。


③trace情報を構築すること

ある人物がネット上を移動していく経路は、たった一つの組み合わせしかないだろうと思います。同一の経路を持つ人間は、多分存在していないと思います。そういう「たった一つ」ということそのものが、個体特性ということではないのかな、と。人間がそれぞれに異なっているということと、まさに似ているのです。初めてネット接続して以降、自分が通過してきた経路は、全くの適当に描いた鉛筆の線みたいなもので、どんな風な模様になっているかは判りませんが、同一の模様を持つ人間は世界中に存在していないだろう、というようなことです。

参考記事:続・思考の自由と脳

例えば、画用紙に針の先ほどの、ある一点を設定しておきます。1億人に適当に好きな線を描かせます。幼児みたいにグルグルと何重に円を描いてもいいし、花の絵を描いてもいいし、前衛美術みたいなワケの判らん模様でもいいし、何だっていいですが、その線が「ある一点」を通過しているかどうかを見てみるのです。そうすると、その点を通過した人たちの、特定の集団(集合?)ができあがり、その人たちの個体特性を調べていけば、「何故その模様が描かれたのか」ということを考えることができるようになるかもしれない、と。これまでのコンピュータというのは、事前に「この点を通過する線を描け」というアルゴリズムを組み込んでおかないとならなかったけれども、完成度の高いcyber seekerの基本(1人の人間)モデルであれば、「鉛筆で好きな線を自由に描いて下さい」というと「ある一点」を通過する線を描けてしまう、というようなことです。

こうした時系列的観察は、developmentやevolutionを追っていくのと似ており、その過程をtracingでき再現できるならば、それは限りなく人間に近づく、というようなことではないかと思います。


④偶然と必然

trace情報を分類したり、共通性を見出したりすることができれば、例えば「A地点を通過したことがある人」はかなりの確率でB地点にいずれ到達できるだろう、みたいな予測が可能になっていくのではないかと思います。それが経路の描画パターンみたいなことの意味です。けれど、描画パターンが全くのランダムであり、何らかの法則性とか傾向を見出せていないかもしれません。個体数の情報量が足りないのか、もっと別な因子(ネット上から得られる情報では欠けている要因)によるのか、理由は判りませんが、まだまだ始まったばかりという程度かもしれません。でも、将棋の棋譜データみたいなものと似ていて、ある種の必然性みたいなものは多分あるかもしれないな、と個人的には思っています。将棋ソフトの強いプログラムになれば、詰みは逃しませんよね。数ある手の候補の中から、たった一つの「必然の組み合わせ」が確実に抽出される、ということです。局面の組み合わせとか、膨大な数に上りますけれども、trace情報(過去の膨大な棋譜)が構築されていると、より必然性みたいな部分が多くなってくる、ということです。数手後までの予測精度はかなり高まる、というのと同じです。グーグルは、これをネット世界で行おうとしているのではないだろうか、と。

あるページに特定の情報やリンクなどを組み込んでおけば、「そこをクリックするだろう」ということを事前に予測可能になっていくかもしれない、ということですかね。ある種の誘導手段と言ってもいいかもしれません。本人は偶然そこを「自分の意志で」クリックしたと思い込んでいるかもしれませんが、グーグルさんの手のひらの上でしかなかった、みたいなことになってしまうかも(笑)。

これまでだと、個人の好みがある程度判るので、例えば「料理」「洋服」「化粧品」「バッグ」「下着」「旅行」みたいに自分の好む情報ばかりを送り込んでいたかもしれませんが、好きなものばかりを並べられても選べないということはあるので(レストランなどで注文する時に好物ばかりでは他の全部を諦めることになってしまう、みたいなもんです)、ダミー情報(あまり関心の高くないような情報)なんかも並べておかないと、うまく誘導路に乗ってきてくれないことだってあるかもしれません。特定の一つの色を浮かび上がらせる為には、その他の膨大な無駄な色も必要なのかもしれない、というようなことです。認識の問題?なのかもしれませんが。
ある子どもがいて、一番お気に入りの色は赤だとします。この子どもにクレヨンで絵を描かせる場合、クレヨンのセット全部が赤い色であると、12本のうち特定の1本を選ばせるのは難しくなるかもしれないが、赤いクレヨンが1本しかなく、残りが全部違う色であると、「必ず赤いクレヨンを手に取るだろう」という事前予測は行い易くなる、ということです。「赤い色が好き」という意味は、そういうことを含んでいるということかな、と。


⑤side effect

ある特定個人のネット上での振る舞いをtraceできるとなれば、様々な形で利用できることになります。判りやすいのは要注意人物の割り出しです。ある特定のページや情報を探している人間は、後々の行動結果として「爆弾テロに関与していた」というパターンが発見できれば、当局が行動監視できるようになるでしょう。反政府的立場を取る人間については、何かの弱みを握ったりとかできるかもしれません。

良し悪しは別として、もしも私だったら、ある層を抽出することを考えると思う。全世界で何億人のデータを集めているのかは不明ですが、その中から将棋でいえば「アマ高段者」「プロ棋士クラス」に該当するような個人を探し出してくると思う。そのパターンを再現できれば「人工頭脳」でありながら強い棋士というのを生み出せるかもしれないから。あと、影響力行使の大きさを考えるのではないかと思う。ある程度の核を形成する個人というのを選び出し、その個人向けに「特定情報」の誘導を与えれば、その他大勢に影響を与えることが可能になるから。神経核に該当するような個人、みたいなことかな。その個人は偶然目にした(と本人は思っている)情報から、別の何らかの情報発信を行ってしまう、というようなことです。そうすると、大衆操作を可能にするのではなかろうか、と。あたかも自由意思のように見えて、実は用意された道筋だった、みたいなことです。

現在、これに類することがあって、それはネット上のニュースなんかにそうした傾向のものが、地雷のように置かれているのではなかろうかと思う時がありますね。設置した側は「ほら、踏め、そこだ、踏め」とトラップ体勢で待っていて、まんまとそのニュースを読むと「やっぱりな」とほくそえむ、みたいなことです(笑)。そんなことが現実にあるかどうかは知りませんけど。わざと目につく場所に設置しておく、というのは、情報操作の基本的なことでしょうからね。


⑥その他

グーグルには無関係な話です(evil ではないでしょうから、笑)。

過去に自分が訪れたページやコメントを記入したページが、何処かの知らない誰かに探索されたのではないか、というような、畏れを抱いたことはあります(探索されたからといって、特別に困るわけでもないですが)。実際にそういうことがあるのかどうかは判りません。技術的に可能なのかどうかも判りません。が、ある種の出来事が「ひょっとして自分のせいなのではないか」と怖れたりしたことはあります。
陰謀論だとか、自意識過剰だとか、そういうのは頭では理解しているつもりだし、自分の中でもどうせ世迷言さと思っていても、「誰かにつけられているのではないだろうか」みたいな不安はありますよ。ネット上のストーカーということではないけれど、こちらがネット上で「何を見たか」「何を書いたか」というのを調べられたのではなかろうか、というような山勘というか気配というか、そういうようなことですね。ネット世界で、まさか「風の息吹を感じ取れ」(笑)ってなことは有り得ないと判っているのですが。

そういった意味でも、グーグルのデータ構築というのはちょっと怖いけれど、ある程度手の内がバレてしまうなら、それはそれでしょうがない。でも、検索語が「何故○○なのか?」というのがグーグルさんにはよく判らない場合というのがあるだろう。
検索に入れる語が必ずしも「自分が知りたい事柄」を直接入れているわけではないという場合を、まだ区分できる手段を持っていないと思います。ああ、いや、クリックパターンを見れば、判ってしまうか。


ま、ウチのブログごときは、ネットの海に埋もれて沈んでいくのがオチなので、どうだっていいんですがね。




不用不急の無駄金をせびる防衛省

2008年07月29日 19時33分55秒 | 防衛問題
毎度御馴染みの利権絡みなんじゃないのかな、と疑問に思う。

防衛省、F15改修費を来年度予算で要求…FX選定遅れで(読売新聞) - Yahooニュース


異常な使い方なのではないかとしか思えないわけだが。
いや、相場とか、そういうものは知らないから、妥当な値段なのかどうかみたいなことって判らないんだけどさ。

F-15の近代化って、1機当たりの単価を正確に出したらどう?
6機で306億円だと、51億円もかかるんですか?そりゃ、ただ単にふんだくられているだけなんではないの?
数十機をまとめて発注すれば「割引」が利いてお得です、とか言うかもしれんが、それでも1千億円以上かける価値ってのがどの程度あるのか、疑問なんだけど。多く見て40機強の「近代化改修」に、1430億円もの費用を注ぎ込むんですか?

ユーロファイター タイフーン - Wikipedia

こちらによれば、価格が3800万ドルだそうで、こちらを購入した方が「古い機体に大金投入」するよりもお得なのではありませんか?勿論、機体単価の問題ばかりではなく、あれこれとオプション費用がかかるとか、その他モロモロの費用がかかるとかで、トータルではもっと高くなるよ、ということかもしれませんが、F-15の40機程度の近代化改修にそんなに多額の費用をかけるくらいなら、少数ずつでも新品を購入しちゃった方が早くないですか?導入開始当初のF-15だと年数がかなり経っているんだろうし、そこに多額の費用をかける意義がわからんのですよ。

あと、RF-4Eの改修にたったの3機で28億円もかかるとか、E-767の改修費用に4機で176億円もかけるとか、そういうのもなんと言いますか、もっと安くできんもんなのですかね。ぼったくりみたいなものなんじゃないんですか?
新品のタイフーン3800万ドルと比べてどうなんですか?(笑)
本当に妥当な金額なんですか?防衛利権とか、そういうことで無駄に高いだけなんじゃないの?と疑いたくもなるね。


今後、F-22がを購入したいとかF-35を購入したいだの色々と思惑があるのかもしれませんが、やたらと高額な機体を購入することの意味なんてあるんですかね?
今すぐに必要でもないものは、金を使う意味なんかない。特に、防衛政策を満足に考えられないような防衛省が、効率的に金を使えるわけがない。事務次官の逮捕者を出したような組織が、一体全体どう改まったというのだ?

ブタに真珠ならぬ、「防衛省に防衛装備」だな。結局、役に立たない、と。



多数決の世界?

2008年07月28日 21時51分43秒 | 社会全般
低調気味なので、手短に。

中印が態度変えねば失敗=WTO交渉で-米(時事通信) - Yahooニュース


日本の「8%枠」死守問題などがあって難航しそうらしいですが、基本的には日本がWTOの枠組みとか決定に反対するメリットというのは多くなさそう。

日本の取る立場というのは、自由貿易推進側が有利になることが多いと思うので、将来的にも貿易立国以外には有り得ないのだから、できるだけ自由貿易支持というのは理に適うと思うけど。


問題なのは、人口規模の大きい中印に代表される国々で、要するに「人口が多い」=「多数派」のような図式と一緒なのだな。派閥の人数でもいいけど。
数は力なり、なのかどうかは知らないが、世界全体の傾向として「人口の多い国」の発言力が増しているだろうと思う。それは先進国にとっては「大きいマーケットが魅力」であり、たくさん商売したいし色々と買って欲しいので、こうした国々に対してはついつい「強いことを言えない」ということになるだろう。なので、中印の発言力が増すことになり、物事が決まり難くなる。

じゃあ、ルールは決めずに自由でいいのかよ、ということになるけれど、そうすると「優越的地位」を利用した交渉が可能になるので、人口の大きい国はもっと発言力が強まるだろう。あれだ、大手スーパーの価格交渉戦術みたいなものとほぼ似ている。「大口の需要家」である、というだけで、有利なのだ。中国はこうした「大口の需要家」としての地位を活用しているのであり、対等な交渉というのが難しくなっていくだろう。頭数が多けりゃ正しいのか、という問題がある。多数決で世界を動かすということが望ましいのか、ということだ。



元々中国が独自に開発した技術や製品などは、皆無に等しい(たぶん)。彼らが成長してきたのは、日本を始めとする海外の資本流入、日本の製造技術の移転、日本人技術者等の流出、そういうことがあったからだろう。あとは、安価な労働力供給が可能であった、というだけに過ぎないのである。

中国産業界の歴史的蓄積というものはあまりなく、現代に通用するほどの製造業や新技術などがそんなに多いとは思えない。が、海外留学者や情報技術者などが大勢いることから、かなりの速度で追いついてきたことはあるだろう。しかし、その圧倒的大多数が、あらゆる模倣の習性によって生み出された成果であろうと思う。いってみれば、海賊版を量産していくことで全ての産業が成立したというようなものであろう。あと足りないのは、高度な軍事産業の会社を連れてくることだけなのではなかろうか(笑)。それは海外の株式を買えば済むかもしれない。

大きくなれば、金で「時間」を買うことさえ可能になるのだ。
大資本の巨大会社が、新技術を生み出した弱小零細を安く買い叩いて、会社ごと買ってしまえば、楽々商売ができるということだな。

しかし、いずれは自分の足で歩かなければならない時がやってくる。追いついた先にあるのは、自分が先頭で行かねばならないという場面がやってくる。果たしてその時に、「先頭を歩く者」として他者の追随を退けられるか、新たなものを生み出せるだけの地力をつけているだろうか、ということが試されるだろう。

アメリカも日本も、そういう道を通ってきた。
中印はどうなるだろうか?



永続する経済論争

2008年07月27日 19時14分47秒 | 経済関連
経済だけに、勘定(笑)問題ですか。もとい感情問題でした。というのは本題には全く関係ありませんけど。

まあ、毎度御馴染みのネタですね。

2008-07-26 - ハリ・セルダンになりたくて


無限に続いている闘争の一コマに過ぎないかも。
私の初期の印象は、何でこんなに「無限ループ」論争が継続するのか(笑)、ということでした。傍から見ると、まるで判らんな、と。

諮問会議批判噴出
「堂々巡り」の議論

この分野というのが、そういう世界なのだということを知るには少し時間がかかりました。経済(学)関係の世界というのは、「普通じゃない」ということもよくわかりました。それは(私個人の印象ですが)自然科学的じゃないものだと思っていたのに、あたかも数学や物理であるかのような装いであるのと、絶対的な正当性を過信していると見紛う大上段からの物言いによるのではないかと思われました。マスメディアなどで流通している言説であっても、多くが思いつきの域を出ない程度のものか信頼するに足るというものでもない、ということを以前には知らなかったのですが、これに気付いてしまうと余計に信頼できなくなりました。なので、誰が本当のこと(本当というのも曖昧だが)とか、正しい(正しそうな)ことを言っているのか、中々判別できないのですよ。恐るべき世界です。

もっともらしいことをそれぞれが言うのですが、結論だとか考え方というのはかなりバラバラで、中には真っ向から対立していることさえあります(笑)。ま、どのような分野であろうとも異論や論争はあるので別にいいですけど、でも、こんなに大きくあちこち振れる分野はあるのかな、と疑問に思ったりします。それでいて、豪語系の人間によく出くわすのも不思議。「不確か」であることの自覚なんて、殆どが持っていないんじゃないでしょうか。そんな自覚があるのであれば、学問的に正しいみたいな主張を簡単にはしないだろうし、絶対的正当性をあれ程過信したりもできないでしょう。

コメント欄のご意見は、「共感」できる部分が多いです。私が素人ゆえそう感じるのか判りませんけれども、そう感じさせてしまうのが経済関連分野なのかな、と思ったりします。



これまでに幾度も書いてきたのですが、経済政策について思うことはあまり変わっていません。
学問として云々ということばかりではなく、学問の成果には無関係に「何かしなければならない」という制約といいますか、宿命といいますか、逃れられない運命なのが「経済」なんだろうな、と。これは病気の治療と似通っているように思うのです。

今、目の前に患者がいるのに、「オレは手術したことないから、放置するしかない」みたいにできるのか、というようなことです。
症状1、2、3…がある、だから「薬剤A、B」を用いるしかないのではないか、と考えて実行するしかない場面はある、ということです。学術的な成果のあるものと、あまり詳しく判っていなくて不確かであるものもあるでしょう。それでも、今患者が苦しんでいるのに、何もせずに見ているだけで、「このまま行けば死ぬかもしれない」と判っていながら何もしないことは最悪です。いくら「人間には治癒力がある、だから自然治癒力に任せればいいんだ」といったって、回復できずに死ぬことはあるのだということです。

これまでに「判っていること」という知見を総動員して、持てる能力を全部発揮して、救うことに全力を傾ける以外にないじゃないですか。中央銀行とか政府というのは、そういう立場にあるのだということです。できない、やりたくない、じゃ済まされません、ということです。薬剤Aを使ったら副作用が出て別な症状が出た、というのであれば、すぐさまリカバリーの手を打たねばならないに決まっているのです。薬剤Aが不適切であったかどうかは、事後的に時間がある時に検証できるかもしれませんが、たった今という場面では「これこれには薬剤Aは有効」という過去の知見の成果を利用する以外にはないのですから。
治療手段は、Aを用いてダメだったらB、BでもダメだったらC、といくつかの方策があるべきであるし、有害事象発生にはコレ、それで改善しないならコレ、という具合に、リカバリー能力も同時に発動しなければならないに決まっているのです。責任追及なんて後からでいい。

たった今必要なことは、どんなことをしても救わねばならないという責任感と決意だけです。それを放棄したのが、かつての日銀であり大蔵省だったでしょう、ということです。病気の診断そのものの誤りなのか、診断基準の一部が狂っていたのか、検査方法が確立されていなかったのか、検出感度の問題なのか、例外的なデータが偶然出たのか、要するに不正確なだけか未だ不明なのか判らないけれども、起こっていること・出ている症状・見えている現象といったことから推測したり判断したりするしかないのだ、ということです。いくつもの要因が絡み合っているのか、どれかが主原因なのか、副次的に出現した病状なのか、そういったことが全部正確に判らないとしても、容態を診ながら次々と手を打っていくしかないのだ、ということです。それができなかったが故に、日本経済は深い海底の奥底まで潜航してしまい、多くの犠牲者を出したのですよ。何もせず手を拱いていたからだ。誰も責任を負う覚悟を持たなかったのです。



あと、有益ではないことを言う人たちが必ずいて、例えば「薬物Aを投与すれば体温が上昇するので投与するな」とか文句を言うわけです。そりゃ、想定実験ではそういう可能性があるかもしれないが、じゃあ観測結果としてデータを出してごらんよ、と求めると出さないんですよ。更に、薬物Aを用いると「こんな病状改善効果が期待できメリットもありますよ」と言っても、「いやダメだ、Aは副作用があるから、臓器特異的な作用の薬を用いるべきだ」とか言い張るんですよね。その「臓器特異的な薬を見せて」と言うと、「そんな薬はまだ存在していません」って、これから開発するんですか!?ってなことです。現状ではできもしない治療手段を出すのは一体全体どういうつもりですか、と思いますね。
「薬物A、B、Cを用いると、副作用としてa、b、cが考えられるので、ダメだ」
そういう意見は無意味ではないけれども、ならば、どのような治療手段を用いるのですかというと、副作用のない「夢のような薬物X」を口で言うだけでは現実的ではないと思います。

「薬物Aを用いれば体温が上昇する」という主張をするのであれば、それをデータから示して下さい、ということが全く理解されないのだ。主張する人は「体温が上昇するのは学問的に明らかだ」とかまで言うのですよ。「体温が上昇するとあなたが思っているだけなんじゃないの?」と指摘しても、「いや、理論的に正しい」と頑固に言うわけです。もしも実際に「誰も示せない」のであれば、(体温が上昇すると)「俺が思っているだけだよ」と正直に言えばいいのに、妙な権威付けをやってくるんですよ。理論的な装いというか、学問的裏づけのような装いをしてくるわけだ。そういう装いがあるが故にタチが悪く、一般人には手に負えないのです。


マスメディアも同じなんですよね、これが。何かの数字だけからは言えないことまで、もっともらしく言うんですよ。個人的な思い込みまで主張に入れてくるのが当たり前になっているのです。そういうのは是非改善してもらいたいですね。



法曹の品質管理

2008年07月26日 17時35分30秒 | 法関係
via 2008-07-26 - ボ

度々出される話だけど、これもエスカレートしていくように思えます。

単純に弁護士増員とかって話ではなく、法曹増員なので、まずは検察官や裁判官を増やさねばならないのではないか、とは思いますがどうなんでしょうか。時代は「公務員は減らせ」の流れの中で、果たして増員できるもんなんでしょうか。裁判は迅速にやれ、頭数は絞れ、では、個人の負担が大きくなっているだけなのでは、と思ったりします。


それ以上に問題ではないかと思うのが、これまでにも何度も書いてきた司法の品質管理という点ですね。個々の能力に疑問はないのか、経験不足ということはないのか、みたいなことですね。

この事件(福島産科死亡事件の裁判・その5)の傍聴記録を読んだのですが、検察側も複数の人員を貼り付けて対抗しているようなんですが(笑)、証人尋問の時にやたらと多いのが「異議アリ」でして、他には攻めるべきポイントが思いつかなかったのかよ、とか思いました。いや、別に「異議アリ」というのがダメだ、ってことを言っているわけではないのですが、やたらと連発するのでウルサイな、と。まさか、裁判員制度に備えて、法廷モノのハリウッド映画を観すぎたせいなのではないだろうか、とさえ思いましたよ(笑)。
裁判員への訴求力を増すために、余計な研究をやりすぎたんでは?(←冗談です)


こういう「異議アリ検事」は、多分他の刑事事件なんかでは優秀だったのであろうなと思ったりしますけれども、複数揃えていてさえ、弁護側論点を崩すとか検察側主張を強化する為には何を立証しなければならないか、ということを考えられないのだろうな、と思いますね。きっと他の多くの事件なんかも担当しなければならないので、あまり多くの時間を割けるはずもなく、専門分野の話を頭に叩き込めないのと、レクチャーしてくれる人がいない(=要するに医療人だ)ということで、何人かの検事を並べてみても、あまり効果がなかったのだろうと思いますね。で、窮余の一策としてついつい連発してしまうのが「異議アリ」の声でしょうな(邪推でごめんね)。他の傍聴記録を詳しく読んだことはないのですが、ひょっとすると一つの事件で最も多くの「異議アリ」が出された裁判なのではないだろうか、と思いましたね。


弁護士の能力云々だけの話ではなく、裁判官や検察官も含めて「司法の品質はどうなの?」ということについては、明確な答えが用意されているとは思われません。人数の話だとか司法制度改革云々の前に、まずやるべきこと・やらねばならないこと、というのがあるように思えます。



実際、ホントかどうかは知りませんが、

--- objection!!

--- overrule.

法廷映画の定番です(笑)。
こればかり繰り返される法廷というのも、ナンですな。

テレビにちょっとでも映りたいと頑張る、つまらん芸人と同じようなもの。



免責バトル

2008年07月26日 16時46分37秒 | 俺のそれ
あれから約1ヶ月(←判る人には判るかも。インスパイアされた方は特に)。
長い闘争が繰り広げられていたようですね。


おサルの過誤屋だホイサッサ - REVの日記 はてな


多分、医師系の方々は「正面闘争」に望みを賭けているのでしょうから、あとは自分たちの戦術選択でしかないと思います。それが玉砕戦になろうとも、彼らの選択結果でしかないだろうな、と。
こんなに長々と何をやっているのかは、私にとってはどうでもいいことです。行政側が動き出したのを拒否したいのであれば、それが医師たちの意思(ダジャレじゃないよ)なのだし、反対して潰したければそれはそれでいいんじゃないでしょうか。自らのまいた種といいますか、そういう結果を招くのは彼ら自身なのですから。

ある部分までは意見を書いたりしますけれども、そこから先は私は当事者でもありませんので、どうしてあげることもできません。まあ、好きにしたらいいのではないかと思います。それに、過去に十分書いてきましたので、それでも届かない人が多くいるのであればしょうがないかな、と思っています。子どもじゃあるまいし、こと細かに対応する必要はないと思っています。私はどこかの陣営とか味方とかに属しているわけでもありませんし。


個人的意見はコレ>医療過誤と責任・賠償問題についての私案~その6

刑事責任について>医療過誤と責任・賠償問題についての私案~その2


後は当事者たちが誰に何を伝えたいか、説得したいか、ということを考えればいいだけでしょう。某○弁護士を撃破したければ、それをやればいいだけです(笑)。逆もまた同じ。他に何かを目指すのであれば、それをやっていけばいいのでは。


少し以前に、この件(続・ネット規制に関する雑感)について書いたのと同じように、より強硬に「刑法改正」と求めるのもよし、自分たちの選択次第でしょうね。私なら、そんな無駄なことは多分しない。折角、気付いてくれた方々が増えて、「追い風」が吹いてきつつある時に、チャンスを放棄するとかより強い交渉戦術を用いるということになれば、支持や理解が得られずに終わるかもしれない、という危険性は当然に考えておくべきでしょうからね。

大体、行政が動くということの重さを感じているのであろうか、とは思う。厚労省が医師たちにとって決して「理想的」ではないにせよ、検討会だとか有識者会議を立ち上げて、各省庁(法務、警察、総務等?よく知らんけど)と調整をつけながら「一定の成果」を出そうというのがどれほど大変なことなのか、ということを考えたりしているのだろうか。普通は、そんな段階にまでは至らないことが圧倒的に多いのではないか?俎上にさえたどり着けない、ということ。テーブルにつくはるか以前の問題なのだ、ということ。政策課題というのはたくさんあるだろうが、それがある過程に到達することそのものがとても困難なことなのだ、という意識がない。
反対して潰すことで、困るのは私ではない。


新たな主張点とか論点があるかというと、これといってなさそうなのに、議論が退行したりループしたりするのも時間が無駄になるだけでしょうね。反対運動を展開したいのであれば、いくらでもやっていただいていいんじゃないでしょうか。細かい部分にこそ拘りたいのであれば、それはそれでしょうがないんじゃないでしょうか。そもそも私は当事者ではありませんし、当事者がそうしたいなら止められませんもの。よく判ってない当事者(笑)の無理無謀な意見が増えて悪影響を及ぼしたとしても、それもまた自ら望んだ結果なのですから。


好きにして下さい。



国民に選ばせるべきだ

2008年07月25日 19時35分35秒 | おかしいぞ
給油延長、公明と調整=町村官房長官(時事通信) - Yahooニュース

額賀財務相と舛添厚労相、社会保障2200億円抑制で合意(ロイター) - Yahooニュース


みのもんたさん、こんなことでいいんですか?
はっきり言えば、お年寄りの医療費を削減して、外国の船に給油活動を続けるということです。原油価格高騰で値上がりした、バカ高い燃料を「はい、どうぞ」とくれてやっているようなもんです。ただのアホです。本物のマヌケです。


緊急アンケートをやりなさいよ。

選択肢は次の通り。

○質問1
ア)外国の軍艦に燃料提供~数百億円?
イ)困っているお年寄りの医療費~同額

○質問2
ア)レイプ、殺人、強盗を働く米兵の基地に2千億円
イ)苦しんでいる人たちの医療介護費に2千億円

それぞれ国民はどちらを優先するのか選択させろ。
国民の意見を聞け。
何が大事なのか、何を優先するべきなのか、よく考えろ。それができてから、はじめて他に金を回せるんだよ。


どう考えてもおかしい。間違ってるって言ってるんだよ。
日本人の命が、何故「二の次」で我慢させられねばならんのだ?

この国の政治家は腐ってる。
まず大事なところから金を割り当てていくに決まっているだろうが。

それともなんですか、官房長官だの財務大臣の家庭では、奥さんに多額の医療費がかかる場合には、まず奥さんの医療費を最初に削るわけですか?ほーう、そうですか。で、ダンナのくだらない面子の為に、愛人のマンション代は満額払う、と。そういうわけですね?

どこにそんなダンナがいますか?
そういうのが当然なんだ、と仰るわけですか?
家族の医療費や親の介護費が優先されるのは当たり前だろ。ヨソへ出す金は後回しに決まってるだろ。くだらねえ面子の為に払う金なんか大して重要ではないんだよ。優先順位は低くて当然なんだよ。

そんなダンナならいらない。いない方がマシ。



オレは小4かよ!!

2008年07月25日 17時09分54秒 | 俺のそれ
やってみた。


一体全体、これはどういうことだ?
10さいって…オイラはガキってことだね?
「小4の図書委員」になれってことなんだね?(笑)

多分、文体が幼稚、言葉が貧弱、漢字が少ない、など、子どもが読んだり書いたりして理解できる水準であろう、ということですね。
マメ過ぎる傾向らしいが、そんなにマメかな?(笑)

ああ、図書委員だから、こんな感じ?
「まだ借りた本を返していない人たちがたくさんいます。きちんと返却日を守るようにしてください。返していない人には、貸し出さないようにしました。みなさん、ルールを守ってください。」

いちいちウゼーんだよ、ってな感じだけど。
そんなに細々厳しいルールを適用しているつもりはないんだけどなー。というか、図書委員のイメージがイマイチ湧かない。やったことないし。借りるには借りてたけど。
いかにも「図書委員」の印象ってのは、アニメとかでもありがちなんでは?『チビまる子ちゃん』に出てくる人でいえば、「たまちゃん」(?、メガネかけた、まる子の親友の子)っぽい。

男子だと誰なんだろ?
やる気のない「はまじ」とか「永沢くん」とか?
まあいいや。判らんから。


ウチのブログを「通信簿風」に表現すると、こんな感じではないかな。

きのうは、たけしくんのウチに行って、いっしょに遊んだよ。ポケモンゲームをしたよ。ぼくのピカチュウは、ピカチュリンではないけど、とてもきにいってるよ。

いまどきのむずかしいことばをあやつる、ずるい人たちは大ぜいいるらしくて、ぼくはそういう人にはだまされちゃいけないって、いつも言ってるんだけど、クラスの友だちはみんなかんたんにひっかかってだまされちゃってるよ。よく知らないんだけど、カタカナのま法のじゅもんみたいなことばばかりだよ。でも、ずるい人たちはしけんべん強はできる人が多いんだって。

ぼくはだまされないように、きをつけたいと思います。べん強はとく意じゃないけど、しけんだけが人生じゃないってとなりのおじいちゃんが言ってた。そのおじいちゃんは、しけんは一度も受けなかったそうだけど、知り合いの知り合いに偉い先生がいたんだって。その人に仕事をもらっていたんだって。おとなの人の先生って、どんな人なのか聞いてみたら、みんなから選ばれる先生なんだって。時々「とうひょう」っていう行事があって、そこで先生になるんだって。しけんより、その人のいうことを聞く方が役にたつんだって。だから、べん強より、いっしょうけんめいこねろとか、言っていた。何をこねるのかはわからなかったけど。

となりのおじいちゃんはいい人だけど、最近、知らない人に家をあげちゃったんだって。だから家を出なければならなくなったんだって。だまされたって、泣いてたけど、どうしてあげちゃったのかは教えてくれなかった。
いつまでも元気でね、となりのおじい。


(笑)
何となく、どこかで見たようなネタだな。
某つとむくんシリーズだったか?

こりゃ、どう見てもパクリだな。
チャイニーズ・マウスみたいなもんか。
失礼しました。



死亡事故減少のワケとは?

2008年07月24日 21時44分51秒 | 社会全般
死亡事故が減っていることは、悪いことではない。この理由というのが何か、というのはちょっと気になるところ。

交通死、上半期13.5%減=年間5000人下回る可能性-警察庁(時事通信) - Yahooニュース

(以下に引用)

今年1―6月の交通事故死者数は、昨年同期比13.5%減の2295人だったことが24日、警察庁のまとめで分かった。上半期では8年連続の減少。減少幅は4.4ポイント上昇しており、年間で56年ぶりに5000人を下回る可能性がある。
 65歳以上の高齢者の占める割合が47.9%に上り、過去10年間で最高となった。飲酒運転の死亡事故は40.5%減の132件。罰則を強化した改正道交法の施行が影響したとみられる。

=====

記事では触れられていないが、多分、主な要因は、
・若年層の絶対数減少→若年ドライバー減少
・若年層の収入減→車・バイク離れ
ではないかと思うが、どうなんだろうか。

かつては、若いドライバーによる速度超過+死亡事故というパターンが多かったのではないかと思うが(それ故年齢毎で、事故率が高い=自動車保険料も高い)、最近はこの絶対数が減ったのではなかろうか、ということ。

他には、シートベルト着用率アップ、自動車の安全装備の充実(エアバッグ装備車、シャシー強化等)、などがあるか。貢献度は大きいと思うが、1~2年程度で急激に向上するというものでもないだろうと思うので、短期的な変動を見る上では決定的な要因ではないかもしれない(10年前や5年前と比べると意味はかなり出てくると思うけど)。


ここ数年で特に思うことがあるのだが、これは要因分析をやってみないと判らないと思うけど、一応書いておく。
それは大型車の事故かな、と。ダンプ、トラックなど乗用車以外の車の事故が減ったのではなかろうか?

理由は、こんなのかな。
・交差点の巻き込み事故が減った?
・多分大型車の速度が昔に比べて遅い=死亡事故減ったのでは?

巻き込み事故は類型化されて久しいのでかなり対策が進み、昔みたいには事故が起こっていないだろうと思う。なので減少の主要因というほどではないだろう。短期的には事故件数を大幅に減らすほどではないな。

いくら乗用車の安全装備を高めても、ダンプや大型貨物トラックなどと高速度で激突すると殆どが大惨事の死亡事故となる。乗員全員が死亡する事故も稀ではない。しかし、ここ数年で燃料費高騰の対策の為、大型車は燃費をかなり気遣うようになったのでは。一昔前みたいに、爆走するトラックやダンプはかなり減り、アクセルコントロールがかなり改善したのではないかな、と。個人的印象なんだが、大型車の運転状況は昔より随分と良くなったと思う。これだけでも、燃費はかなり変わると思う。燃料費が高いことが思わぬ効果を生んで、速度コントロールが良くなり、結果的に大型車の死亡事故は減少しているのでは?
でもデータを調べたら、大型車の事故(特に大型対乗用)が減っていない可能性もあるので、事故分析を詳しくやってもらわないと判らない。


飲酒運転事故は減少率は大きいと思うが、全体の事故件数に占める割合がさほど多くはないので、罰則強化といった対策が最大貢献とも思われない。説明要因としては、やや弱いかな、と。昔みたいな長距離運転手が飲酒している、というような事態は大幅に減少したのだろう、とは思うけど。でも、そういう運転手の起こす事故はあるけど、全体から見ればそんなに大きい割合ではないだろうと思うので事故減少の主たる理由ではない。


なので、まとめると、
①ドライバーの年齢層変化:若年層のドライバー絶対数減少+車離れ
②車両安全装備(シートベルト着用率、エアバッグの装備等)の効果
③大型車の速度管理向上(燃料費高騰で燃費改善を図った結果)
といったところかな。
他に何か有力な要因が思い浮かぶ方はコメントをお願いしたいです。



厨二病創作に皆でマジレス(藁

2008年07月24日 17時21分34秒 | 俺のそれ
予めお断りしておきますが、悪気はないです。


http://anond.hatelabo.jp/20080724035950

指摘はナルホド、と思います。

多分、大勢の人たちは「ドラマみすぎ」なんではないかと(笑、違うか)。
それとも、ありそうで有り得ないような、でも「あって欲しいな」的雰囲気を持つ「厨二病創作ネタ」には釣られやすいかはまりやすいのかもしれません。

それが多くの人々にありがちな行動パターンなのか、選好(?、嗜好?)傾向なのかよく判りませんが、平凡過ぎてもいけないんだろうと思います。それでは人々の心を捉えられないんだろうな、と。なので、意図的にドラマチックに描いたり、部分的にデフォルメしたりとか、何かの工夫が必要なのだろうな、と。
そうすると、「恋空」みたいなある種の馬鹿げた物語が創作されてしまうのであろうな、ということですね。でもそれは、細かく見れば大袈裟すぎたり、有り得なさ百万倍であったりするけど、個々の事例は真実でしょうからね。


ああ、あれですな、麻雀で同一半チャンに役満が連続したような場合、みたいなことでしょうね。滅多に起こらない役満を上がった人がいて、まさかもう出ないだろうと思っていたところに再び役満がでました、みたいな。ありえねーと多くの人は思ってしまうけど、現実に起こるし、それ程不思議なことでもない。

でも、麻雀漫画の主人公が敵を倒す為に戦っていて、絶体絶命のピンチから「積み込み」でもないのに「役満連発で大逆転」とかだと、有り得なさが鼻についてしまい「つくり過ぎ」だと思われてしまうでしょう、きっと。話が出来すぎ、ってやつです。すると、過度にウソくさいので読者の共感を得られない、みたいになりがちなので、失敗ということです。

そこまで行かない程度の「つくりこみ」みたいなものであれば、まあいいんじゃね、ってことでは。


法曹ドラマに本職の人が「ありえねー」とツッコミ入れるとか、公認会計士ドラマに本職が「ウソくせー」と論難するとか、医療ドラマに本職が「厨二病ー」と指摘するということが起こりやすい、というようなことではないかと。

けど、細かいことを知らない一般人から見れば、それでも十分「共感できるよ、面白いよ」ということになるんではないかと。


ところで、上の中二病の人の創作ですが、急変時の対応決まってなさ杉、というのはあるね(私は医師ではないので、素人判断なんですが)。事前に医師のオーダーが看護計画に書いてあるのでは。


特に、創作だろうなと思った部分はあった。

ニトロ内服って、有り得ないと思うけど。
どんだけ時間かかんだよ。(笑)

普通、最低限舌下か、スプレーだろ。
内服してから効果発現までの時間は待てんだろ、どう考えても。


創作を書いた人は、資格はあるのかもしれないが実務経験があんまりない(外来とか健診とか献血とか行政とか、病棟以外しかやった事ないナース?)か、(看護)学生さんとか、伝聞だけのイメージで何となく見聞きして少し知っていたという人ではないかなと思いますが、どうでしょう。


もうちょっと追加しておくと、怪しげな部分はあるね、やっぱり。

波形がフラット、って、一体何時間死なせてんだよ(笑)。

心停止って、ドラマみたいに「ツー」ってなるわけないもんね。ありゃ、判りやすくする為の「ウソ」に過ぎないから。漫画でもそうだよ。

会話できない、自分でコール押せない、という人でも、息でコールする機械とかはあるはず。いわゆる植物状態(一般的にいう状態、いわゆる意識なし、体動なし、みたいな。自発呼吸はあってもいい)でもなけりゃ、自分で息を吹けばコールされる。

それに自力でコールなくても、数時間もアラーム全力で鳴りっぱなしでしょうよ。
夜勤ナースが1人も気付かない、なんてことは有り得ないだろ。
急性心筋梗塞から心停止までサクッと書かれているけど、何時間も病室に一度も見に行かないなんてことは有り得ない。特に、重度の人が入ってるなら、定時でチェックするんじゃないですかね?(重度でなくとも定時巡回はそもそもあるだろう)



SBI も奈落の底に?

2008年07月23日 04時53分39秒 | 経済関連
どうやら、あちこちに火が回っているようです。

SBIがストップ安比例配分、不動産企業の相次ぐ破綻で事業環境の悪化懸念(テクノバーン) - Yahooニュース

まあ、担保価値が確保されているなら、別にいいんじゃね?
マンションでも何でも引き取って、売り捌いて現金回収すればいいだけだから。

以前みたいに、外資が何の目的か知らんけど「やたらと買ってくれる」なんてことはないだろうからさ(笑)。そういう買い手がついてなけりゃ、そんなにバカバカ売れるようなシロモノではなかっただけなんじゃないの?そういう連中がササッと引いていったら、在庫が捌けなくなっても不思議ではないわな。

ゼファーと不透明市場



で、ストップ安の日に限って、レーティングで「買い」推奨って、かなり張り切ってる外資もいるから、きっと全力で買い支えてくれるんじゃないか?
今日の株価格付け一覧=ゴールドマン・サックス証券(22日) Reuters

いやー、偶然ってすごいなー。こんな偶然って、あるんですね。奇跡的ですね。
でも、これはたまたまで、まぐれなんですね?(笑)
これが日本市場の、ごく普通の現象ですので。な、だから言ったろ?
どういうタイミングでレーティングが出されているのか、観察してみれば何となく判るって。
Out of debtout of danger

これまでは、そういうことを誰も指摘したりはしてこなかったんだろう。一体、どういう手法で金をかっぱぐか、ということを、気にも留めずにきていただけなのさ。日本人はお人よしだから、これまでは黙って受け入れていたんだよ。みんなズルしているはずなんかない、みたいに。世の中、そんなに甘くはない、ってことなんじゃないの?



オマケに米国では、保身の為に「空売り規制」だと。笑いすぎて、腹が痛いぜ。
散々、日本には「規制するな、緩和しろ」とか文句を並べていた連中が、金融機関の空売りは規制するぜ、と来たもんだ。市場の安定に役立つと御託を並べていた割には、「自分たちの株」を売られる立場になった途端に、「空売りはするな」ってか?ハイエナだかコヨーテだかが、大量に空売りカマセて巻き上げてきたくせに、今更何を言い出すのかね。自分勝手にも程があるよね。これも何度も書いた通りだったでしょ?自分たちの都合に合わせて、ルールを変えるのさ。それがやり口なんだよ。

アメフトのファーストダウンも、4回から変更した方がいいんじゃないのか?(笑)
「ヨソの国に規制緩和を求める」の図

折角ですから、規制撤廃したらいいと思うよ。




池田信夫の解説なんていらない(爆)

2008年07月22日 21時57分20秒 | 社会全般
かなりしつこいね。後藤田議員が嫌いでも何でもいいですけど、いつもながら情報操作だけは忘れないようだ。これはまさしく「都合の良い数字」だけを殊更取り上げてきて何かの理由付けを行っているような連中―よくあるのはニセ科学を利用した商売をやっているような人々―と、よく似ている。「ダイヤモンドの記事」という権威付けを行えば、大勢の読み手に「過った印象」を植えつけることができるからね。経済理論だとか騙って「間違った解説をしている脳天気な議員」とか、元官僚だかエコノミストだか、そういう輩が何人もいたな、そういえば。どれも大体同じようなものなんだけどね。


これまで「ヤミ金被害が増えている」といった現象を明らかにした人がいたのか?(笑)これじゃ、まるで陰謀論と同じじゃないでしょうか。少なくとも、それが十分疑われるデータなり、推測される何か客観性のある数字なり、そういうのを出すべきなのに、誰1人出さないんですよ。

ダイヤモンドの人とか、Factaの人とか、何とかメディア誠の人とか、フジサンケイ何とかアイの人とか、メディア関連の記者たちは大勢いるだろうに、何故調べてこないのか不思議でならない。みんなで協力するなり、何なり、上限金利引下げで「大変なことになっている」という「実際の現象」をデータで示せばいいだけじゃないか。何故、それを誰もやらないんですか?

反対していた人たちは大勢いたんですから、そういう人たちが協力してみたらどうですか?学者も大勢いたわけだし、ネットメディアの人たちも、社説を書いてた人たちも、記事を書いていた人たちも、得体の知れないコンサルも、間違いだらけの憲法学者だかも、それこそ大勢いたじゃないですか。それが、たった1人しかいない私に「論拠を崩されてしまう」程度のことしか考えられないんですか?そんなはずないでしょう?


私自身は消費者庁には何の興味もないし、なくても全然構わないし、後藤田議員の処遇がどうという話もどうでもいいが、ニセの理屈を書くのは見過ごせない。

はてなブックマーク - 後藤田正純「消費者庁長官」なんていらない

池田信夫の元記事には次のように書かれていた。
(以下に引用)

貸金業法の影響で特に目立つのが、闇金融の増加である。週刊ダイヤモンドによれば、貸金業大手7社の貸出残高は、この2年で2兆円近く減少し、全国信用情報センター連合会に加盟する「合法的」な貸金業者は約2000社から1500社に減った。その分が闇金に転じ、警察庁の摘発件数は2007年には前年の50%増になった。闇金の多くは山口組の資金源になっており、一時は暴対法による集中取り締りで激減したが、上限金利規制でふたたび活況を呈してきたわけだ。後藤田氏の入閣をもっとも喜ぶのは山口組だろう。

サラ金の問題は、アル中と基本的に同じだ。多重債務の原因は借金への依存症なので、これを直さないで借金を禁止するのは、昔のアメリカの「禁酒法」と同じで、問題が地下に潜って犯罪の温床になるだけだ。いくら闇金を取り締まっても、資金需要がある限り問題は解決しない。必要なのは金利規制ではなく、債務を整理するカウンセリングである。

=====


既に書いた事柄だけを取り上げているだけだから、今更、反論も何もないんだが、問題の部分は指摘しておく。

・全情連加盟の合法業者が約500社脱退し、その分が闇金に転じた

これはマズいんじゃないでしょうか。まるで脱退業者はみんなヤミ金になってしまったかのような誤解を与えると思うけど。名誉毀損に該当するんじゃないですかね。


池田信夫の卑怯なところは、ぞれぞれの事実を「あたかも関連する出来事」であるかのように書くことだ。個々の事実は必ずしも間違いではないが、自分に都合のいいように勝手につなげて書くことで情報操作を行っているのだ。極めて悪質である。

警察の摘発件数が増加したのは、「全情連から脱退した元合法業者の約500社が闇金になってしまって、多重債務者の被害が拡大したから」ではない。単純に警察の摘発強化策によるものである。警察が頑張りましたよ、というだけなのだ。世の中には、こうしてデータを都合よく用いる人間が必ず現れる、ということの悪しき見本だな。

事実を書けば、
①貸出残高は2年で約2兆円減少(出:ダイヤモンド)
②全情連加盟の業者が約500社脱退(出:ダイヤモンド)
③警察の摘発件数は前年の50%増
であり、これらは数字で確認できるものだ。

しかし、池田信夫の書いているようなストーリーだというわけではない。


全情連のデータについては、これまで何度も書いた。
多重債務者は減少したか

はなからダイヤモンドの記事に疑問点があるのだ。②は事実ではあるかもしれないが、そうだとしても、ちょっと考えれば落とし穴に気付くはずだ。多重債務者が「金融庁の『表』から突然消えることは考え難い」ということに的確な反論があれば出せばいい。多分無理だろうけど。脱退した貸金業者がいるからといって、1件のデータも残さず5件以上借入者の登録が50万人以上も消えてなくなると?(笑)


①の残高減少にしても、こちらが何度も教えてあげたんですがね。
池田信夫曰く、「900万人が締め出される」、「貸出残高は半減」だそうだが(爆)。
「後藤田叩き」を繰り返すのは何故か

どこに900万人が締め出された形跡がありますか?
貸出残高が半減しているなら、4兆円以上足りないみたいですけど?(笑)
池田信夫の主張は、全くの口から出まかせです。


警察の摘発件数についても既に幾度も書いており、出尽くした話題でしかない。

上限規制で本当にヤミ金が拡大したのか?

またか…

「上限金利引下げ前」の03、04年には、被害人数は2倍以上多かった。06年と比べても、約76%でしかなく、4分の1くらい減少でした。摘発件数は、03年の方が多かった(556事犯)ですし。04年とほぼ同程度の摘発事犯、検挙人員でしかない。被害金額は03、04年ともに400億円超、07年の約139%、136%で断然多かったですね。

要するに、池田信夫の書いている③の「50%増」というのは、自分に都合のいい数字だけを取り上げているに過ぎない。いかにも○○○のやりそうなことだな。


一応、新たなデータを提示しておくか。

08年3月期 決算説明会資料

アイフルに口座を持つ顧客の「自己破産件数」は減少した。
貸出残高減少は、貸倒率や約定率の変化以外にも、過払返還金によるキャッシュアウトや債権放棄によっても減少する。

08年3月期の大手4社分で過払返還金は約3千億円だそうだ。単年度でこの額なので、2年分だと貸金業界全体ではどれ位になるのかな、ということはあるね。

新生証券 消費者金融業界 08年3月期決算概要




あと、裁判所のデータでは、19年1月~12月の破産事件は前年174861件から157889件に減少。約17000件減っていた。民事調停事件のうち、貸金業関係調停件数は同期間において、185472件だった。前年件数は不明であるが、民事調停件数全体の数字から見ると、19年は254013件で18年の302528件より約5万件近く減少していたことから、恐らく貸金業関係調停件数も減少したであろうことは予想できる。参考までに督促事件も、同期間で前年440392件から364665件と大きく減少していた。理由は不明だが。

(ところで:民事事件の統計表は、使いにくいので改めて欲しい。特に調停件数のデータを集めるのがとても苦労する。毎月増やす方式とか、前年件数との比較とか、そういうのができない。年報を待てと言われても、待てない。笑)


カウンセリングが効果的だというのは当然だとしても、債務者がアル中と同じというのはいかがなものか。必ずしもそういう場合ばかりでもあるまいに。

元々経済学だか何だかの信奉者たちは、早稲田消費者金融サービス研究所のペーパーを根拠として「ライフイベント(主に失業だったよね?)が原因だ」との主張をしていたではないか。そのペーパーを取り上げて、これを支持していたのは何処のどなたであったか?(笑)

池田信夫氏への質問

続・池田信夫氏への質問

池田信夫氏への質問~3


都合の悪いことは、キレイさっぱり忘れるのが常らしい。
多重債務者全員に、網羅的にカウンセリングを行うには、どれくらいの費用と時間がかかるのか、出してみたらいいんじゃないか?阪大グループもカウンセリングが有効だとしていたわけだし、借り手の約3~4割とかがキリギリスタイプらしいので、このタイプには貸せない(貸金市場から排除)かカウンセリングが必須らしいですからね(貸金業の上限金利問題~その17)。
クレジットカードも含めると、数千万人規模で「カウンセリング実施」に踏み切るわけですか(笑)。だから、これも書いたことがあるけど、免許制にでもするつもりかっての。借りるには免許取得が必要です、免許取得にはカウンセリングが必須です、ってか?やれるもんならやってみ。
で、免許を取得できない人間は、闇に潜るんですね?(笑)
そいつらのお陰でヤミ金は大繁盛ですか?無免許運転がなくならないのと何が違うのでしょう?

それとも、カウンセリングで排除した場合には、ヤミ金を利用しないという行動特性でもあるんですか?キリギリスは、完璧にヤミ金を利用できなくなる制度か仕組みでもあるんですか?
まあ、池田信夫には出せるはずだろうね、その仕組みが(笑)。


ブラック・ジョークにもならんな。
後藤田議員のポストをいらないとか言う前に、池田自身の無用な解説はいらないことに気付くべきだろう。



数学オリンピックの上位国はアジアに多い

2008年07月22日 11時51分09秒 | 教育問題
数学、化学五輪で全員がメダル 数学は「金2」「銀3」(産経新聞) - Yahooニュース

スペイン大会は日本が11位だったそうで、前回6位からややダウン。
imojp.org


国別ベストテンは以下の通り。

1位 中国
2位 ロシア
3位 米国
4位 韓国
5位 イラン
6位 タイ
7位 北朝鮮
8位 トルコ
9位 台湾
10位 ハンガリー


前回大会はこんな感じ。

1位 ロシア
2位 中国
3位 韓国
3位 ベトナム
5位 アメリカ
6位 日本
6位 ウクライナ
8位 北朝鮮
9位 ブルガリア
10位 ?


強豪の常連は中国、ロシア、米国、韓国、かな。大体、毎回上位に入っている。他には、イラン、ベトナム、台湾、北朝鮮、などが入ってくる。予想外だが、イランやベトナムは割りと強い。北朝鮮も頑張っているようだ。他には、東欧のどこか―ハンガリー、ブルガリア、ルーマニア等が伝統的なのかも。ちょっと離れるが、トルコも健闘。
旧西側諸国はあまり芳しくない。理由は判らないが。

49th International Mathematical Olympiad, Spain 2008

49回大会の成績を見ると、中国の強さが際立っている。トップ(42点)に2名、12位(35点)までに5名入り、最下位の人でも64位(28点)だ。最下位の人は多分緊張してちょっと調子が出なかったか、完成度重視でやったので時間が足りなくなったのかもしれない。1~4問までは最高得点の7点×4だったが、時間がなくて残り2問には手をつけられなかったのかも。なので、実力はあることは間違いない。選手層の厚さが際立っている。人口比ではそれも当たり前だ、という面はあるかもしれないが、他のアジア諸国が人口比で多いわけでもない。


数学って、スポーツで言えばサッカーみたいなものかな。あまり道具とか、面倒なルールとか、何もいらないから。サッカーはサッカーボールだけあればよくて、割と貧乏でもできるから。野球、ホッケー、スケートやスキーみたいな競技には、道具を揃えるのに金がかかるから、ある程度金持ちじゃないとできない。サッカーは違う。22人にボールが一個あればいいだけだから。数学もそういうのと近くて、極めてシンプル&全世界共通、ということで、どの国でも頑張れる。

アジア諸国に強豪が多く存在するので、日本は今の環境でいいのかどうかを熟慮するべきではないかと思う。今後、アジア諸国の中で置いてきぼりを食らうのではないかという危惧がある。悪しき平等主義(笑)のせいなのかどうかは判らないが、できれば上位国の常連になれるように考えてもらえればな、と。全体に合わせるばかりではなく、トップ級の方はどんどんハードルを高くすることはあってもいいのではないか、ということだ。みんな平等じゃないからダメだ、とか、また下らん文句が出てくるのかもしれんが。

教育と頭脳、これが揃うことは、国が成功できる条件ではないかと思っている。その点では、イランは大いなる可能性を秘めているのではないかと思う。ロシア人には驚異的なコンピュータやプログラムの技術者が多く存在するという点で、ロシア人の数学の能力は無関係ではないと思うし。


文科省には成果主義を適用するべきではないか(笑)。数学オリンピックや物理、化学、生物も含めていいんですけど、アジア地域で3位以下に落ちた場合には、担当役人に懲罰を与える(減給?)とか格下げとか、具体的にやってみるのさ。そうすると、真剣に教育方法について考えるようになるかもしれないね。勿論、冗談ですけど。

でも、北朝鮮に負けているようでは、さすがにマズいんじゃないか?>文科省

勉強できる環境は断然日本の方が整っているわけだし。イラン、ベトナムなんかも、日本ほど裕福ではないのに頑張っているのだ、という現状をよく考えてみるべきだと思う。