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原油価格とバブルについて・3

2008年07月03日 13時48分27秒 | 経済関連
何度も言うが、日本が取りうる対策はある。
やはり、原油先物売りだ。

コンタンゴになっている期先物に売り玉をぶつける。決済日前までに期近物を買って手仕舞えばいいだけだ。現在保有する外為特会から一時的に原油対策費として一部移管、資金量は最低200億ドル規模くらいは必要だろう。現在、買い建玉が相当積みあがっており、それらを崩せるまで売り続ける。バックワーデイションに戻り、なおかつカーブ全体が下方に移動するまで売る必要があるだろう。


いいか、これは戦争だ。

買い方が退くまで、売り続けるしかないんだよ。補給が続く限り、売り玉をぶつける。先物が100ドルとかそれ以下に下がるまで、徹底して売れよ。これは国内経済対策にもなるし、消費減退を間接的に防げるんだから。もし、売りを超える買いが来ても、現状のまま上がっていくのを食い止める効果は必ずある。根本的には、市場の買い方全部を敵に回しても、売り続けろ。為替介入と同じだよ。


米国債を売って、先物を売れ、と言った時に着手しておけば、米国債価格が高かったのでそれだけでも十分プラスになっていたはずなのに、そのタイミングを逸してしまったじゃないか。ボケなす。どうして日本の政治というのは、これほどまでに「鈍感」でいられるのかね。不思議だ。
何をやられているのか、ということがまるで判ってない。黙って見ているだけ、って、そんなことをやるのは、本物のマヌケだけだろ。


98年の原油価格だが、ロシア絡みだったであろうことは誰しも予想できるだろう。

原油価格下落は、アジア通貨危機の「perfect storm」後の世界経済低迷により、需要減少だったからだ。そこにロシアの金欠病が拍車をかけた。外貨を獲得し続ける為には、「必死で売れるものを売り続けねばならなかったから」だろう。なので、ミッシング・バレルのような「超過供給」があったのだろう。それだけの余剰分を売れるのは、巨大な産油国でなければ無理だ。ロシアならば、その大量供給が可能だったのではないだろうか、ということだ。それに、ロシアの経済統計とかは、ほぼ無きに等しいだろうから。それくらい「いい加減」でしか把握できなかったのは当然なのではないか、ということ。

なので、恐らく98年の原油価格下落は、
・需要減少
・ロシアが外貨獲得に必死で売りまくった
というような要因で、下落が続いたものと思う。

更に、LTCM破綻後には、ヘッジファンドの資金退避というか、ほぼ逃避ということで、原油先物市場からは資金を引き上げ、手仕舞いしたので買いが途絶えたのだろうと思う(*)。リスクの高い資産から、一斉に資金を引き上げたのだろう、と。そうすると、円キャリーの巻き戻しが強烈だったのだよ。ドルは下落しながら、原油価格も半分まで下落していったのさ。このダメージを多くの産油国が被った。特にドルペッグの産油国には大きな痛手だっただろう。


(*):ちょっと追加ですけど、ここの記述は変ですね。考えれば判るんですけれども、98年頃にコンタンゴになっていたわけですから、むしろ誰かが積極的に買いに行っていたということですよね、期先物を。なので、間違いである可能性が高いです。申し訳ござらん。


LTCMがなぜあれほど巨額の相場を張っていたのか、あまりよく判らないな。少なくとも、「ロシア石油」利権に張り込んでいた誰かがいたのだろう、とは思う。なので、ロシアが倒れると「非常にヤバいです」という人たちがいたのさ。それを支えるには、巨額資金が必要だったのだろう。国債金利150%って、もうアホですか、ってくらいの金利水準ですけれど、そんな紙屑みたいなロシア国債を買い支えるというのは、殆ど信じられないもんね。実際には、それがデフォとなってしまって、LTCMは破綻した。多分、LTCMは買い支える資金の出し手として使われたんじゃないだろうか。

いくらノーベル経済学賞の学者さんが揃っていて優秀な人たちが考えたといっても、数兆~数十兆円規模もの資金が集まるでしょうか?過去にそんな経済学者は存在してこなかったと思う。投資家として成功した人もいたけれど、手痛い失敗をした人たちも多数いたでしょう。
いくら何でも、「万馬券」に全額突っ込む気になりますか?普通はしないよね。ロシア国債というのは、そういう万馬券みたいなものですからね。競馬はやったことがないけど、数点買いで分散するとか、少し固めの組み合わせも買うとか、何か考えると思うんですけど。で、万馬券には百円とか数百円とか、せいぜい買い資金の1割以下という程度でしか資金投入をしないんじゃないかと思うんですけど。まあ、ロシア国債に全額ではなかったんでしょうけれど、投資資金のかなりの部分が「万馬券」でなければ、普通は破綻しないでしょう。損失は他の資産売却などで穴埋め可能ですから。

今回のケースは、危機に陥ったのがロシアではなくアメリカだったから、様相が異なる。

「ドルが下落すると、原油が上がる」なんて法則は、基本的に存在しない。そんな解説は、ウソかこじつけに過ぎない。米国原油在庫の変動は、原油価格とは殆ど関係がない。全世界の在庫を正確に出すことができない限り、在庫変動を見ることなんかに大きな意味はない。ごく短期的な変動を説明する為に、都合よく用いられているだけに過ぎない。

続・緊急経済対策―「翔べ、日本」(笑)

この大バカ「エコノミスト」は一体誰なのか、是非教えて欲しいもんだな。
「1%のドル下落は1%原油価格上昇」の法則だよ。
ドル安が止まっても、逆に少し前くらいみたいにドル高になっても、「原油価格は上昇していた」んじゃないの?
適当に、こじつけの解説をしただけだな。

これがホントの、糞「原油価格上昇の法則」だ。




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