いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

インドの悲惨は以前からあった話

2010年12月30日 22時06分08秒 | 経済関連
マイクロファイナンスが素晴らしいものとして紹介されていた頃、それを称賛する人は多かったけれども、注意を呼びかける人々はそう多くはなかったろう。

インドを襲うマイクロファイナンスの悲劇、借金苦で貧困層の自殺多発 - Bloomberg.co.jp


インドの事例は06年のEconomist誌で記事があって、それを山形浩生が紹介していたはずだが、目新しい話ではなかった。よくある貧困者からの毟り取り構図というものと、区別できなかった。

参考記事:信用のこと~何故途上国では貸出金利が高いのか



マーケットを完全否定するマーケット関係の人?

2010年12月28日 21時08分47秒 | 経済関連
日本の予算案が散々な酷評を受けている、というのは、まあ、判らないでもない(笑)。
税収がもの凄く少ないのに、使ってる金だけはべら棒に多い、というのは確かだし。

日本の「チョー悪予算」にウォールストリート・ジャーナルが唖然 - Market Hack(外国株ひろば Version 2.0) - ライブドアブログ


参考までに、米国の酪農とかの一部農業家たちは、完全「貿易自由化」には反対してたんじゃないの?(笑)
貿易自由化だと、国外からの低価格品が入ってくるからって、自由化拒否だったでしょう?違うの?
WSJは、まずそういう米国内の「自由化反対勢力」をどうにか改心させてから、日本の農家について論評してくれや。


これはまあ、本題じゃないからいいや。


この記事を書いている人は、はっきり言って、日本の市場参加者たちが全員大馬鹿者、というような認定をしているようなものでしょうね。
日本国債がこんなに金利が低いというのは間違ってる、ということを言いたいようですから。

効率的市場仮説というのがありますよね?
これが全く現実の市場に当てはまるということまでは申しませんが、それでも市場というのはそこそこ効率的にできている、ということのはずでしょう?市場関係者がこれを否定するなら、とっとと資本主義を捨て去ってほしいものですね。「獣のような市場取引は間違っていた、出鱈目な価格しか存在していない」みたいに、市場を否定したらいいんじゃないかと思うが。

そうじゃないのなら、マーケットで取引されている価格というのは、それなりに意味があるのではありませんかね?
参加者たちが全員馬鹿でマヌケで、完全に間違った価格だというのに、まるで気にせず毎日毎日売買に明け暮れるということになると、それはバカしか存在しない市場なんですね?だったら、明日から正しい価格を知っている人間が参加すれば、大儲け間違いなし、なんじゃないですかね?それをやらないのは、どうしてなんでしょうか?(笑)


日本の国債を海外投資家が買わないのは日本を助けたいとか思わないから、とか、アホかな、と思う。
市場取引は、基本的に慈善事業ではないので、損得で計算すると思うけど。
一時的に金を拠出しても、後から儲けが大きいとか、目先の損失はやむなくかぶっておくと、後日の損失拡大が小さくできる、といった理由があれば、そうするってだけなんじゃないの?「ある国が別な国に金を出して助けた」とかっていうのは、そうすることが結果的に得だから、だろよ。それが商売ってもんなんでしょう?市場って、そういうものなんじゃないの?

アメリカが大好きで、アメリカの超貧乏状態を助けたいと思って、みんなが米国債を買ってるのか?(爆)

本気でそういうことを考えているのだとすれば、本物の●●だな。
市場なんて、さっさと捨てたらいいと思う。


日本国債がいらないと思えば、売ればいいだけだろ。
買うのは、そうすると儲かると考えるから、だろが。
大勢のマーケット参加者たちが、そのように考えているからこそ、そういう結果になるだけで、過半数がそう思わない、ということになるなら、価格は下落(金利は上昇)してるだろうよ。

何いってんだ、この人は。

「○○社の株価は間違ってる、もっと半値くらいの安値でいいはずだ」と、誰か一人がいくら思ってみたって、市場参加者たちの多くがそう考えない限り、そういう価格にはならないんだっての。

市場というものを信頼してない人間ならば、きっと自己分析を正しいと断言するのかもね。

まあ、サブプライムローン問題の時みたいに、市場そのものが狂ったようになることはあるし、バブルやバブル崩壊もあるわけだから、もしも間違いがあるならいつかは調整が訪れるということになるかもしれんがね。だったら、日本国債を買ってるとか保有している市場参加者たちに、「お前ら、大馬鹿もんだ」と宣言して目覚めさせてやればいいんじゃないか?(笑)

インフレが起こってくると、いよいよ日本はデフレ脱却が達成でき、良かったねという結果オーライなのかもしれんな。




付審判請求事件と「取り押さえ急死」の謎

2010年12月28日 13時36分22秒 | 社会全般
少し前に、日本の裁判所は10年間で3千件超の付審判請求を受理していながら、平成20年の1件だけが付審判決定となった、ということを紹介しました。

検察審査会と形骸化した「付審判決定」


この1件というのが何だったのか、ということを見ていきますと、特別公務員暴行陵虐罪に関する付審判決定だったのです。

安永さん付審判証人尋問終了 2月結審、3月に判決/佐賀のニュース :佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの

あまり注意を払って見ていなかったので気付きませんでしたが、ほぼ来年3月の判決を待つだけということになっているようです。


この事件の詳細や裁判の経過などはよく知らないのですが、本当に警官の暴行による死亡なのか、ということには、疑いの余地があると考えています。
それは、以前から幾度か記事に書いてきたように、暴れる人の取り押さえ後の急死事件というのは、本件だけに限らないと思えるわけです。

高カリウム血症に関して気になること

取り押さえ直後の死亡例


最近でも、ガーナ人の入管での死亡事件が送検された、とのことです。

成田で強制送還中にガーナ人男性急死で、取り押さえた入管職員10人を書類送検 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

(一部引用)

送検容疑は3月22日午後、護送中に成田空港から航空機に搭乗させる際、男性が暴れたため、警備官ら数人で体を押さえるなどし、同日午後3時半ごろに死亡させたとしている。
 県警によると、司法解剖の結果、目立った外傷や骨折、内臓疾患なども見つからず、死因は不明だった。県警は「暴行と死亡の因果関係についてコメントは差し控える」としている。
 関係者によると、男性が護送中に暴れたため、入管職員が手錠とタオルを使って機内に搭乗させた後に意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認されたという。



これらに共通するのは、比較的健康な(脳・心血管系に問題となるような既往歴を有していない)人が、取り押さえ直前までは元気だった(何らの問題もなく行動していた)こと、取り押さえられる過程で非常に激しい体動ないし暴れるなどがあったこと、取り押さえられて暫く後に、突然ぐったりしたようになって死亡していること、目立った外傷などの致死的要因がないこと、というものなのです。


当方は専門家でも何でもありませんから、推論には間違いなどがあることは重々承知しておりますが、幾つもの共通する傾向を有していて、それら死亡事故が起こっているのには、何らかの理由とか原因というものがあるのではないか、と思えるわけです。

警官に限らず、一般人が万引き犯等を取り押さえた際にも同じく死亡事件があるのであり、死亡するほどの打撃とはなっていないであろうと思います。頭部への致死的打撃などがあったのであれば、司法解剖で頭蓋内出血などの所見が得られているはずです。窒息死ならば、まず意識消失が早めに訪れるので気付く可能性が高く、強度の取り押さえ解除などで気道が確保され、呼吸が再開されれば、心臓停止には至ることは考え難いです。完全呼吸停止から心停止に至るまでには、時間がかかるはずです。猿ぐつわがあったとしても、通常鼻呼吸は可能であり、上気道の完全閉塞するほどにタオルを詰め込むというのは考え難い上に、至難の業と言えるかと思います。
試しに、タオルを少し団子状にしてみると、口の中に詰め込むのが非常に難しいということが分かるかと思います。咽頭を塞げるように奥に入れるのは、かなり難しいはずなのです。


恐らく、そういう理由ではないと個人的には思うわけです。
不整脈発生ならば、目立った外見上の所見はないはずだし、致死的であるということと、暫く静かになってからいきなり死亡するというのも整合的なはずです。
意識消失に気付いた時点では、既に心臓のポンプ機能はほぼ失われつつあり、死亡までの時間が短いというのもいずれの条件にも合っているのではないかと思えます。病院に搬送された後であれば、時間が経過していることから、採血した結果が既に高カリウム血症となっているとしても、搬送先の医師たちが不思議に思うことはほぼないだろうと思えます。


難しいのは、あくまで推論に過ぎないということであり、これを立証することです。
しかも、過去に複数の医師などが、そういった報告をしたりしているわけでもないでしょうから、一般の医師たちが「そんなことあり得ない」と一刀両断にしてしまえば、採用されない意見かもしれません。

ですが、よく考えてみて下さい。
これほど類似の死亡事件が、そうそう発生すると思いますでしょうか?
それぞれに共通する条件というのも、似通っているのです。司法解剖の所見などとも整合的なはずです。他の説明を考えるのは、もっと難しいように思えます。

別々の場所で、別々の人たちが、同じく取り押さえた結果、死亡に至るというのはどのような要因があるのか、よく検討してもらいたいと思います。





ちょっと、個人的な話ですが。

本当に偶然なのですが、取り押さえ後の死亡事件に疑問を抱いていた、ということと、検察批判からたまたま書いた不審判決定がたったの1件だったことは、何の関係もなかったのだけれども、こうしてある事件に関わってくるということに少し驚きを感じた。その同じ時期に、入管での事件がこうして報じられ、そういうのも単なる偶然に過ぎないのだけれども、こうして記事を書こうという動機につながったのだった。

不思議だ。
人生って、ホント不思議だ。



こういう検察に国境はない(笑)

2010年12月26日 10時56分37秒 | 社会全般
腐った検察というのは、日本の専売特許(死語か?)というわけでもあるまい。

トヨタに制裁金求め提訴 米加州の郡検察 - MSN産経ニュース

トヨタ自動車の急加速問題で、米カリフォルニア州南部オレンジ郡の検察トップ、ラッコーカス地方検事は12日、「欠陥車の販売や人を欺くビジネス手法で公衆を危険にさらし続けている」として、不正行為の禁止やトヨタへの制裁金を求める民事訴訟を郡地裁に起こしたと発表した。

 制裁金は法令違反1件につき2500ドル(約22万6千円)としている。米国の地方検察がトヨタを提訴した初めてのケースという。ラッコーカス氏はトヨタから消費者を守る権利があると主張している。

 また、東部コネティカット州の司法長官は同日、州内で今週起きたトヨタ車の事故3件と急加速との関連を調べるようトヨタに要求していると表明。トヨタ追及の動きは米国内の地方レベルに広がっている。

 トヨタ側は「訴状を受け取っておらず、コメントできない」との声明を出した。(共同)




この問題を説明するまで、米国の言うことなど信じられるわけがない。

スミス夫人の「神の御加護レクサス」もな。
サンディエゴの暴走プリウスもそうだ。
オレンジ郡の地方検事はこういう連中と何が違うのか、全く判らんな。


捏造でないというなら、ギルバート南イリノイ大教授だったかの反論の実証実験を公開でやってくれや。

参考>トヨタ問題で明らかになった米国の情報操作網


そういう反論が出せない、ということ自体が、出鱈目だったということを示しているのではないのか?(笑)

で、都合が悪くなれば、有耶無耶にして、取引か?

所詮は、そういうことを平然とやってくる、「恥知らず国家」が米国である、ということなんだね?
国家権力やマスコミ動員力は、いかようにも用いることができる、ということさ。

Wikileaksの件で、世界中がアメリカとはそういう国なのだ、ということを知ったんだよ。



検察は本当に反省できるか

2010年12月24日 16時42分59秒 | 社会全般
最高検の報告が出されたということらしい。

郵便不正事件 村木元局長の起訴自戒 最高検、検証報告書 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース


今更になって、急に「改心した」とか言われたとて、そう簡単に信ずることはできない。それだけに値する行いというものを行ってきたからであり、検察という巨大かつ強力な組織が明日からコロッと改まるなどということは到底考えられないからである。もしも、本当にそれほど簡単に改まってしまうということなら、とっくのとうに「治って」いただろう。


新たに検証する人間を置く、とのことだが、そんな「内部監査」みたいな方式には、あまり信頼性などないのではないかとしか思われないわけである。簡単に言ってしまえば、「どうせ身内でみる、というだけでしょ?」ということだ。
それなら、これまでだって、検察捜査の幹部会議みたいなのはあったのだろうから、そういうのと何らの違いなどないのではないか?

特捜部長以外の、東京高検検事長だの、次長検事だの、検事総長だのといったお歴々が検討しておったのなら、形式的には大差ないとしか思われない。ただ、一枚挟まる人間の数を増やした、というだけに過ぎないのではないか。


それ以上に、部外者の検証に耐えうるものでなければならないはずだ、ということだ。
これは、刑訴法53条の規定にあるように、訴訟記録は原則的に公開せよ、ということである。証拠関係も勿論そうだし、調書だってそうだ。検察も裁判所も、要するに「都合の悪い部分は隠そう」という姿勢を貫いているだけに過ぎず、情報を公開しないのだ。プライバシーに配慮するということなら、部分的にマスクすれば可能なことだってあるのに、証拠関係を検証されたりするとマズイから、とか、そういったことで隠してきただけじゃないか。

法律や条文を、自由にできるという特権を生かして、自分たちに都合のよいように利用してきだだけに過ぎない。


そんな司法が、何を改めると?

日本の腐敗した司法など、信用できるか。

上の方の面子をちょこっと弄ってみただけに過ぎず、システムも考え方も、何にも変わらないと思うよ。
今後、国策捜査という言葉に代表されるように、政治的に利用されるとか、日本ばかりかそれ以外の勢力に与するといったことが本当に行われなくなるかといえば、それを「はい、そうですか」などと簡単に信ずることなどできない、って言ってるんだよ。

参考:特捜検事証拠捏造事件に何を学ぶか



ああ、直接には関係ないけれども、トヨタは米国運輸省の言うのに従ったのだそうだ。
巨額課徴金の支払い同意ということなんだと。多分、史上最高額ということなんじゃないのかねえ。

下衆の勘繰りで言えば、司法取引みたいなもので、「課徴金を払うことに同意、その代わり、トヨタ狙い撃ちのような嫌がらせは今後控える」みたいな取引が行われたのではないかと思うがね。トヨタの現地法人は、所詮米国人だからな。そこは、米国人同士の話のつけ方、みたいなものがあるだろうから、だ。

その見返りとして、サンディエゴの暴走プリウスには触れないとか、ギルバート教授を訴えたりしないとか、そういう手打ちをしたってことなんでしょう?違うの?

こりゃまあ、やり得ってことなんだろうね。
権力を握ってる側が圧倒的に有利ということを実証した、ってことさ。米国の公的機関は、そういうことを平気でやってくるってことを実証したんだよ。

オレンジ郡の検察は、その後にどうしたのかな?
トヨタの商売の邪魔をするなら、どんな手でも使いますよ、ということが如実に現れた実例なのではありませんか?
相手は検察だからね。そいつらが、何と民事裁判を起こしてきたわけで、この決着がどうつけられたのか、というのは、大問題になるわな。
日本では、何故か、その後に誰も触れてないと思うがね。

検察組織、検察の持つ権力というのは、このように用いることが可能、ということを、米国人が実証してくれたということさ。


fairな国だって?
正義と公正さを重んじる国だと?

そんな妄言は、もはや世界中の誰も信じてないだろう。

国家安全保障とか国益の名の下に、どんな汚い手を使おうと、どんな卑怯で下劣な手だろうと、卑劣極まりない手だろうと、全てが正当化される国、勝つことが最も大事で結果が重要な国、それが米国なんだろうね、きっと。
どんなことをしてでも、勝てればいい、ということだ。

幻想だったのさ。
世界に正義なんて、本当は存在していないんだ。

検察が正義の味方だなんてのも、真っ赤なウソさ。
ただの権力機関の一つでしかない。
それが現実だ。

スウェーデン検察ですら、アサンジ訴追の片棒を担ぐ、というのが、真実なのだ。
これこそが、検察の真の姿なのだよ。


『ダークナイト』がどうしてあれほど素晴らしかったのか、というのは、こうした2面性というものを、まさしく的確に表現できていたからさ。
火傷をして2つの顔を持つ男となった「表の正義の味方(=検察)」こそが、悪と善、光と影という相反する2つの面を持つ、という真実を完璧に捉えていたということなのだよ。


影に気付けなかった自分の愚かさを、今更ながら呪うよりないのである。
検察なんかを信じた自分が、本物の馬鹿だった、ということさ。



尖閣ビデオ流出事件~強引な幕引き劇と司法警察の闇

2010年12月23日 17時45分39秒 | 社会全般
だから言ったよね?
辻褄が合ってませんよ、って。
しかも、重要なヒントとして、「どうして未来を予知できたのか?」っていうことも書いておいたでしょう?
それなのに、またしてもハマるというのは、本物のアフォですわ(笑)。

11月13日>尖閣ビデオ流出事件~「正義の仮面」が剥がれるとき



何人も集まって収拾策を考えたんじゃなかったの?大変優秀で頭のよい人たちが、皆で考えたんでしょう?
それなのに、どうして矛盾を残したままで終わらせるんでしょうね。事態の収拾を図れという、どこぞの国だか組織だかから、キツイお達しがあったんじゃありませんでしたか?慎重に最終ストーリーを考え出したはずなのに、また失敗かよ(笑)。

墓穴を掘ってくれてありがとう、って意味が判らんかったの?


ま、ウチのような弱小マイナーブログが何を書こうと、何と言おうと、社会は何も変わりはしないだろうけどね。

さて、sengoku38はどうして証言を変えたのかな?
それとも報道したマスコミが間違ったのかな?
情報源となった警察や検察のような連中が、出鱈目な情報を流したからか?(爆)

asahi.com(朝日新聞社):勤務実直12年、最後は無言のまま 一色保安官 - 社会


元々、sengoku38は10月31日にデータを取り出した、なんてことは、一言も言ってなかった。供述が変遷するのは、どうしてなのだろうか?

こっちの指摘を受けて、その後に証言を変えてきたんじゃなかったか?


10月中頃までにデータを引き出した、とか言ってなかったか?
それとも、10月初旬に操舵室でデータを抜いた、とか言ってましたよね?

時期、場所について、ここまで供述しているというのに、その後にどういうわけか10月31日という、特定の1日が選ばれたわけだ。
もしも、本当の犯人が真実を言う覚悟を決めているということならば、この特定の日が分からないはずがない。曖昧な記憶というのも、ほぼないだろうね。

どうしてかと言えば、国会でビデオ鑑賞が行われたのが11月1日、つまり、その前日だったから、だ。
予算委員会での限定公開とされたのが、29日。その後に決意したとして、30日か31日にデータをコピーした、ということは、本人の記憶の中に明確に残るはずだ。だって、「国会で開示される直前」というのは、日付とかが仮に不正確であっても、「言葉で説明するのは難しくはないから」だ。それなのに、当初から「いつ、データを盗んだか」ということについて、ほとんどまともに供述していたことなどなかった。虚偽の証言を繰り返していた、ということで、こういうのは問題ないのか?


そして、更に疑問は残る。
おバカな連中は、「CNNに送った」という墓穴情報をくれた。

sengoku38はCNNに映像を郵送していた!(笑)

続・SDカードは廃棄した~by CNN


それが事実なら、31日にデータをUSBメモリにコピー、勤務終了後に自宅に戻って自分のパソコン上でSDカードにコピーし直し、最短で同日に郵送したとしますか。
そうすると、CNNには1日か2日には到着する、ということでしょうかね。
さて、sengoku38は、4日夜には自らユーチューブに投稿したわけだ。これは、堪え性がなかったからなのかな?
テレビ局宛でも週刊誌宛でもいいが、情報を送ってから、直ぐに報道されると妄信している理由というのは、何だろうか?そんなに、直ぐ番組に使ってもらえる、とか、安易に考えているのは、何故なのだろう?
普通の人間であれば、きっと直ぐには報道されないかもしれない、と考えてもよさそうじゃないか?郵便が少し遅れたのかな、とか、部局内で扱いをどうするか揉めてるのかな、とか、色んな可能性を考慮するんじゃないですかね?
色んな可能性を考慮するような人間であればこそ、「憲法15条」とかメモに書きだすわけだろう?

それなのに、僅かな時間を待ちきれないで4日にアップしたというのは、どうも疑問なのだな。本当に10月31日にデータを盗み出したのなら、一体何日待ってきたのか、ってことなのだよ。1か月以上だぞ?そこまで待ってこれた人間が、僅か1日、2日を待ち切れずに、自らアップだと?


読売テレビは、このsengoku38と「数日前から接触」と報じたわけだが、10日に任意同行される「数日前」ということは、9日から、ということではないだろう、ということは誰でも予想できるだろう。報道記者などだと、「前日に」、とかの言葉を選ぶ可能性が高いから、だ。恐らく報道する内容について、言葉の正確性を重視するタイプの人間が多いはずではないかと推測するからね。それを、数日前ということは、5日に削除してからの、6、7、8日のいずれか、という可能性が高いことになる。Sengoku38が消した翌日に、いきなり読売テレビの人間に、「オレだよ、オレ」と自ら申し出るのはほぼ考え難いから、7か8日くらいしかないはずなのだ。31日にコピー、当日か翌日にはCNNに送り、待ち切れずに4日にはアップし、多分7日くらいには読売テレビの山川記者に接触を試みる、とかいう、まさしくジェットコースター系の1週間を過ごした、と。
こんなことが、本当に行われたと思いますか?
しかも、あのクサいメモを書いて悩む時間が、中1日くらいしかなかったんだぞ?
29日に限定公開が決まり、31日にコピーなのだからね。やけに決断力があるな。


それでも、やはり、ウソだな、ということは思うね。

だって、10月31日には、「一般公開をしない」ということは、決まっていなかったから、だよ(笑)。前にも言ったけど、sengoku38は未来の予測ができたのか?
決まっていたのは、国会議員の一部にだけ限定公開する、ということだけ。11月1日に衆院予算委員会の議員さんたちが見て、その後に「一般公開するかどうかを決めよう」という話になっていただけだった。実際、ビデオを見た野党議員たちからは、「一般公開すべきだ」といった意見が多く聞かれていたわけで、1日時点では、一般公開については「保留」ということだった。非公開が決まっていたわけではない、ということさ。議員の証言に基づいたイメージCGなども作成され、それが報道された。

ところが、sengoku38は、1日時点で非公開が決定的という確信を持っていたことになる。少なくとも1日にはCNNにデータを送っていただろう。もしこれより後なら、到着が3日ないし4日くらいになることは普通にあるので、その後に放送されるかどうかを確かめる為に、様子を見る期間が必要になるからだ。

4日に投稿する、というのは、そういうことなのだよ。やっぱり放送されなかったのだな、と諦めてから実行に移るまで、たった1日とかだけ待つのはヘンじゃないのか?
決定的なのは、議員が見たビデオを非公開とすることが1日時点では不確実だったことだ。


このsengoku38の供述が正しい、としているのなら、警察の捜査に問題が起こるのだぞ?
普通は、供述の裏付け捜査をするだろう。10月31日にUSBメモリにデータをコピーした形跡があるか、自宅パソコンに移したデータがその後にどう処理されたか、物理的に証拠を調べるだろう。
その整合性があった、供述は正しく裏付けられた、ということが確認できた、ということなのでしょう?(笑)
一致している、ということこそが、ウソの可能性が濃くなりますね、ということだよね。
じゃあ、一致してない、裏付けが取れてない、ということになると、それは「捜査としてどうなのか」という別な問題が発生する。合っていても、不一致でも、裏付けがなくても、要するに捜査打ち切りってことで、適当に処理したというのと変わらないだろうね。

裏付けも取れず、供述がいい加減だったのに、それで「起訴はしなくてもいいですよ」なんてことになるものなんですかね?


一致していて、客観的、物理的証拠が揃っているというのなら、動機が信じ難いということになるね。sengoku38はウソをついている、ということだろうね。これまでどうして本当のことを話さなかったのか、それをどう処理するんだろうね。



「小沢切除」で巻き返しを狙う従米派の目論見

2010年12月22日 06時00分30秒 | 政治って?
最近、従米派のマスコミや手先どもの動きが鈍っているように思えるがどうなんだろう。
昨年の今頃には、オバマが怒り狂ってる、とか、盛んに喧伝していたではなかったか?

あの大雪の中、異例の駐米大使呼び出し&会見なんかの演出があったくらいで、元気よく「米国はお怒りだ」「クリントンも怒ってる」とか何とか、工作しておったではないか。

それに比べて、今年はどうだ?
普天間問題の進展が全くないのに、何故激怒してないのか、不思議だ(爆)。
在沖海兵隊の役割とか正当性について、宣伝を繰り広げていたのに、今はひっそりとしたままだな。日米合同委員会の決定もないのに、工事を勝手にやらせてもらうぜ、ということまで言っていたのではなかったか?(笑)

なのに、今年はしょんぼりしてるのだな。
どうしたんだ?
米国の代弁者たちは、口をなくしたか?
代弁するべき中身を失ったか?
手段をいくつか封じられたので、困っているのかな?

昨年の今頃だと、鳩山総理の「泣き」が入った時期だった。
献金疑惑というのを責められて、在沖海兵隊の「抑止力」というものについて発言を強いられた、ということになったわけだ。愚かな総理ではあったけれども、従米派は元気一杯だったので、彼らの工作活動が奏功して、鳩山政権は追い込まれていったわけだ。

で、年末からは、小沢にターゲットを絞ったわけだろう?
鳩山の献金問題は許しを請う「詫び&泣き」が入ったことから、一応の決着をみたわけだ。秘書が逮捕、起訴ということで、手打ちとされたということだろうな。残るは、小沢幹事長ただ一人、と。

で、マスコミには「小沢まつり」の準備工作が始まり、年明け早々から検察にGOサインとなったわけだろう?(笑)


今年も、その再来を、と願っているのが、従米派たちの目論見だろうね。

昨年ゲーツはオバマ来日までにどうにかしろ、と要求していたが、今年は何故か期限を切らないとか前原に言わせるわけだ。不思議だよね?
どうして、ルース大使や、ヒラリーや、オバマが顔を真っ赤にして激怒しないのかな?昨年にはあれほど激怒した、と再三再四報じられていたのにね。ああ、もう諦めの境地となって、日本を見捨てたから、ということかな?(笑)怒る気力も失せた、ということなら、分かるね。


で、従米派の奴らは、「元々は自公政権の時に、小沢の政治資金疑惑を検察に着手させたんだろうが。その後始末をしろよ、責任をとれ」とか、自民党なんかに迫ったんじゃないのかねえ。検事総長辞任報道の後から、小沢の離党勧告とか除名もある、といった、「雰囲気づくり」というのが伺えるから。
検察がヘタ踏んでしまったので、いったん「リセット」させた、というわけだろう?
検事総長人事なんて、内閣といえども、そう簡単に手を出せるものではないだろう?


直接的には証拠捏造事件の引責、ということだろうが、そういう話だけではないだろう。尖閣ビデオ流出事件とか、公安文書事件とか、工作した件がまずい結果を招いたから、収拾がつかなくなって、内部的にも従米派の手先たちが現場で勝手に動いたりしているのを政権側との板挟みになっていたりしたんじゃないのか?
それに、東京第五検察審査会の問題が残ったままで、これの処理が従米派の言うことを聞く人間じゃないと「大変マズい」、ということなわけだろう?

仙谷をまず撃った、というのは、そういう意味あいなんじゃないの?
次は、検事総長、と。
菅政権は、「政権維持の為に、支援をしてください」という恭順と引き換えにして、取引したわけだろう?そうして、「小沢を切るなら、野党工作で政権維持に協力できるぞ」ということになったんでしょう?
それが、「大連立」といった形で漏れ聞こえたということでは?


小沢の強制起訴には、基本的に検察の強い意志や権力というものは、あまり使えないわけだ。弁護士が検事役となっているからね。そうそう簡単には、検察の意向というものを反映させられない、と。そうなると、検察の出番というものをもっと作ってやらないとならない、ということなんでしょう。その手がかりとなるのが、小沢の「証人喚問」という話なんじゃないですかね?

だから、ここに来て急に自公が「証人喚問だ」とか言い出したわけで。それならば、昨年末から、あれほど大騒ぎしていた小沢の政治資金問題があったのだから、その時点から積極的に証人喚問だ、とか要求すればよかったのではないのか?
参院選の結果が出てから、時間が経っているのだし、民主党の代表戦も終わった後からならば、いくらでも要求ができたはずなのだ。小沢の問題は突然生じたものではなく、もっと前からあったものだからね。

つまりは、誰かが焚き付け、どうにかして「小沢切除」を達成したいという絵を描いている、ということだわな。それは誰なんだろうか、ということになるが、政治部長だか何だかという田●とかが、誰かに代わって積極的に動いているようだな。
従米派としては、「追い詰められているのは小沢だ」という空気を作り出したくて仕方がないのさ。実際に手詰まりに陥ったのは、彼らだから、だろうね。

得意の情報操作も失敗、危機を煽るのも失敗、検察権力を使うのも頓挫、米国様という権威を持ち出すのも憚られる(多分、無闇矢鱈と使うな、ヘタな情報を流し過ぎるな、とお叱りでも受けたんでは?笑)、ということで、小沢の招致(証人喚問)問題が残された唯一の手掛かりだから、ということで必死なんだろうね。
だから、まずマスコミ力を動員して「空気」を作らねばならない、と。直接的にやるのはマズいから、以前に比べて控え目に、そして主体を誰かにしなければならない、と。それは、例えば「岡田幹事長」「菅総理」といった形をとらせる、或いは、「自民党」「公明党」という野党が、というふうに、主体を別に生み出してゆく必要があるから、だね。それぞれに利益があるから(野党にとってはマスコミに取り上げてもらえるチャンス、存在感を示せるとか)、手に乗って小沢問題をやるということになるわな。


ま、この国の政治家たちは腐っとるな、という気はする。

恐らくある政治家の意向を受けて従米派を調べていた人間たちは、危機に陥ったということみたいですし。向こうの反攻は、甘くなかった、ということなんです。



安保理という「プロレス」(笑)

2010年12月21日 14時15分06秒 | 外交問題
先日、哨戒艦沈没事件の時には、安保理に持って行って大騒ぎをしていたのに、今度の延坪島砲撃事件で持って行かないのはフシギダネ、と書いた(延坪島砲撃事件が安保理決議に回されない不思議)のだが、そうすると、またしても当方の要求に応えたかの如く、安保理開催が決定された(笑)。

時事ドットコム:国連安保理が緊急会合へ=朝鮮半島情勢で-ロシア通信社


(勝手な妄想を書いてみるから。
当方が16日に記事を書いてから、18日午後3時開催、ということになるまで、ごく僅かな時間しかなかったわけです。米国の外交筋は、仕事が早いな。情報を評価し、議題に上げてから、意思決定までが驚くほど短時間でできるのだな。そこから各チャネルを動員し、実際に話をつけるのがこれほど早く動けるとは、もう驚嘆に値しますわ。日本のマヌケ外務省にも見習って欲しいものです。でも、18日開催は各国メンバーの都合がつかずに流れてしまい、延期されましたな。そりゃあ、あんなに急に開催を宣告されても、あまり関係のない国々にとっては、寝耳に水の話だったでしょうから。それほど唐突すぎだった、ということでしょう。)

結末はこんな感じらしいです>朝鮮半島めぐる安保理協議打ち切りへ 中国は自らの努力を自賛  - MSN産経ニュース
(一部引用)

【ニューヨーク=松尾理也】朝鮮半島情勢をめぐる国連安全保障理事会の協議をめぐり、米国のライス国連大使は緊急会合での議論が物別れに終わって一夜明けた20日、国連本部で「議論を続けることは特に必要でも生産的でもない」と語り、協議はいったん打ち切られるとの考えを示した。
 ライス大使は、ロシアの要請により緊急会合が開かれたものの、日米などと中露との対立が解けず物別れに終わった19日の段階から、安保理での議論には「なんの進展もなく、声明案についての具体的なやりとりも行われていない」と明かした上で、「少なくともひとつの理事国は、本国からの指示があったのかどうかさえ明らかにしていない」と、暗に中国を批判した。
 韓国の軍事演習に北朝鮮が対抗措置を講じないと表明したこともあり、ロシアの緊急会合要請に端を発した今回の安保理での協議はいったん打ち切られる見通しとなった。



背景はよく分からない。
が、ロシアが唐突な「安保理緊急会合」を請求し、一応開催という運びとなったわけである。ここに、腑に落ちない点があるように思われる。
どうしてロシアだったか?
何故、米国や韓国筋の動きではなかったのか、ということがある。「天安」の時には、大失敗を演じ、大恥をかいた結果となったわけである。G8、安保理、ARFと相次いで失敗に終わり、煮え湯を飲まされる結果となったのが米韓外交だったわけである。その汚名を雪ぐ大チャンス到来となったにも関わらず、やけに静かな両国だった。率直に言って、「ヘンじゃないか?」と思うわけだ。今回は犯行が北朝鮮ということで確定しているので、何ら問題はないのだ。議長声明すら出せない、というのは、かなり疑問なのである。

更に、今回のロシア側の請求が、「北朝鮮への非難」ということだけに留まらず、韓国にも自制を促す、といった趣旨のものということらしい。なので、合意に至るのは難しいよ、ということで、あっさりと解散となったわけである。前回の米韓の粘りに比べて、やけに退き下がるのが早すぎやしませんかね?(笑)

プロレスってあるでしょう?
ああいうのも、ショーとしては時間とか、流れとか、そういうのが大事になると思うんですよ。「ハイ、ここは腕ひしぎが極まり、短時間でいきなりギブアップで○○の勝利という展開にして下さい」ってシナリオが決まってりゃ、その通りに進行しますわな、という話です。


少なくとも、米国が開催を請求するのは「困難だった」というのがあるはずである。そこで、ロシアに声を掛けたのではなかろうか、と。
すると、ヒールの北朝鮮&後見人的ポジションの中国、安保理では中国とタグを組むのがロシア、という展開になるな、と。これに対するは、韓国&同盟国アメリカで、これに与する日、英、仏、とった展開。
お約束の技の応酬をちょこっと見せて、没収試合、みたいな。双方とも勝敗付かず、試合そのものの不成立、みたいなもんだ。これなら、どちらも「傷つかない」ということにできるからだ。


米国が何故積極的に開催を要求してこなかったかといえば、北朝鮮とのお約束があったから、というのが当方の推測だったわけですから、今更言い出せるはずがないわけで。それは北朝鮮の手前、約束違反ということになるのも困るから、米国自身が動かない、というのを貫くよりなかった、と。そうすると、動かせそうなのは、ロシアくらいだね、ということは、誰でも想像がつく。

 ロシアに手を挙げさせる
→安保理会合を開催した、という記録は残す
→双方物別れに終わる、という淡泊な展開に
→お約束通りに終了

これで、米国や韓国が「安保理に持って行かないのはおかしい」という批判を封じることができる、という展開ですか。あれです、法廷で「異議あり」と発言した、という記録を残してくれ、というような、一種のポーズなんかも一緒でしょう。それで何らかの効力があるとか、結果に影響を与えられるというようなものでなく、「仕事をしています」というアリバイ作りみたいなものでしょう。効果なんかどうでもよくて、「(私は)やりました」という結果だけを記録として残したい、というようなもの。

今回のロシアが要求した安保理緊急会合は、そういったプロレス趣向のものだったのでしょうね、というのが、私の印象です。


もしも、ロシアが国際社会に自分こそが「リーダーたるに相応しい」ということを示したいが為に、緊急会合を要求した場合には、双方ともに呑める程度の決議なり声明なりを考えてくるはずでしょう。少なくとも、米中両国にとって、受け入れ余地のある「落とし処」というのをまず探ってくるはずだし、多数派工作なんかもやるに決まっているでしょう。そういった下準備が全くないままで、物別れに終わった、ということであると、開催を要求する意味というものが殆どなくなってしまうでしょう。

韓国の砲撃演習が終了し、北朝鮮側に動きがなかったことから、今後に会合を継続する意味は薄れた、という意見は分からないでもない。が、仮にそうであるとしても、安保理決議なり声明なりが不要ということにはならない。何故なら、北朝鮮のやった行為(=砲撃)に対して決議を出す、ということであって、北朝鮮の将来の行動などについて評価するわけではないというのが、本来的には筋だからだ。
たとえ韓国の延坪島演習に対して、何らかの報復や軍事的対抗措置を北朝鮮が行わなかったからといって、北朝鮮が既に行った延坪島砲撃という事実が消えてなくなるわけでもなければ、罪滅ぼしとなるわけでもないからだ。北朝鮮が砲撃したという行為は事実として残っているのだ。その行為について、安保理が何らの声明すら出せない、なんてことは、およそ考え難い。その検討すら満足にすることなく、合意点を見つけ出そうという努力の跡もないままに、「じゃあ、散会」ということで終わらせるのは、何かウラがあるんじゃないですかね、という話です。

ハナからやる気が見えませんね、と。
金メダルのかかったオリンピックのレスリングの試合と、やる前から結果の分かっているプロレスの試合では、やってる人間の目の色が違いますね、ということなんですよ(笑)。



TEAMには「私(I)」が入っていない

2010年12月18日 17時23分38秒 | 俺のそれ
17日付読売朝刊の編集手帳には、次のように書かれていた。

独断専行で暴走しがちな同僚を諭して、麻薬捜査官が言う。「われわれはチームだぞ。チーム(TEAM)にI(私)の字はない」。同僚は内心つぶやく。「勝利(WIN)には私(I)が入っているよ」◆ドン・ウィンズロウの小説『犬の力』(角川文庫)のひとこまにある。


ふーん、そうなんだ、と思ったのだが、以前にも取り上げた『沈黙の要塞』にも、ほぼ似たようなセリフというのが登場していた。


確か悪者側の石油会社の手下に、ちょっとした「かしら」みたいなヤツがいるのだが、拷問相手に言うのである。

その石油会社には掘削職人の棟梁みたいなおっさんがいて、会社の不正な情報を知る。
BOPの欠陥があるのにも関わらず、その欠陥を知りながらリグに設置してしまい無理矢理稼働させようとする、という会社側の悪巧みがあったのである。その情報をパソコンで入手しフロッピーにデータを保存、工事現場の記録を書いた手帳と合わせて隠したのである。

このおっさんが隠したデータを取り返そうと、先の「かしら」が拷問するのだ。隠し場所を吐かせようとするものの、おっさんは口を割らずに死んでしまう。その敵討ちと会社の不正を暴く為に大活躍するのが、セガールという設定であった。

さて、問題のセリフは「かしら」がおっさんに尋ねた時に、言うのだ。おっさんは「I…」という返答をするわけだが、その言葉尻を捉えて、「かしら」が責めるのである。
ざっとの日本語でいうと、こんな感じだった。

「おれが(I)、おれが(I)、おれが(I)、って、俺たちはチームじゃないのか! TEAMはT、E、A、M、だ、I(おれ)は入ってねえ!!」

確かにそうだな、とは思ったが、悪者側が言うのが面白い。


因みに、おっさんは爆破テロの首謀者として、石油会社が発表するのであった。

発想としては、非常に判りやすい。
現実世界と何も変わらないのではないかな、と(笑)。
悪者が「誰かのせいにする」というのは、典型的な手口ということなのでは。


ま、ウィンズロウが映画のセリフを知っていたかどうかは判らないが、感覚としては、同じようなものなのかもしれない、発想は似通っているのかもしれない、と思えたのだった。



給油活動停止後の世界

2010年12月16日 18時02分25秒 | 外交問題
インド洋の給油活動は「日米同盟の象徴」、引き上げれば「日米関係が壊れる」「重大な影響が出る」と、脅しまくっていた連中は、今すぐ名乗り出よ。
一歩前に出ろ、って言っているのだ。
別に、歯をくいしばれ、とまでは言わんがのう(笑)。

要するに、米側の強い要求とプレッシャーがあって、平たく言えば、体育館の裏に呼び出し食らって「胸倉をつまかれて、ど突かれ、脅された」ら、
・いきなり倒れたのが安倍政権
・「私も困ってるんです」と泣きついたのが福田政権
だったわけだろう?(笑)
そういうのを焚きつけて演出したのが、従米派の代理人たちだったんですよね?

で、給油活動が停止するや、バーレーンから追い出されて、情報もくれなくなって、イジメに遭ったというのが結論だったんですよね?(笑)

今度は「パキスタンに言わせるの図」ですか

日本は世界から孤立して、誰も相手にしなくなり、日米関係は崩壊するんでしたね?
給油活動はやめましたが、何か?
何カ月も経過してますが?

で、在沖海兵隊は日米関係が崩壊したのなら、日本にいる必要がありませんが?どうして、出て行かないのでしょうか?
もう誰も日本を相手になんてしないのでしょう?(笑)
嫌がらせだけは、天下一品ですか。ヤクザなみに居座るつもりですか。どなたかの言を借りれば、「ヤクザ紳士」の本領発揮ということですか?

給油を止めれば「ただならぬことが起こる」と脅しておった連中の言い草を認めようではありませんか、と言っているのだ。日米関係は壊れた、それを認めましょうって言ってるんだ。
もう終わった、って言ってるのが、どうして分からないんだ?
反語や皮肉がガイジンには難し過ぎだったか?

普天間基地を返せ、って言ってるんだよ。


で、当方が給油活動が止まっても、テロなんか起こってないじゃん、って記事に書いたら、早速それにお答えしてくれました、ってことですかな。

6月7日>給油活動をやめたら日本は死んだか?

6月26日>どうせ形だけなんじゃないの?~2


この後、7月28日には、どういうわけだか日系のタンカーが攻撃された、と。
ホント、偶然だね。

アルカイダ系がタンカー攻撃声明 アブドラ・アッザム旅団 - 47NEWS(よんななニュース)

(以下に引用)

【カイロ共同】国際テロ組織アルカイダ関連のグループが4日までに、ホルムズ海峡で7月28日に商船三井4件の大型タンカーへの自爆攻撃4件を実行したとする犯行声明をイスラム主義者系のウェブサイトに発表した。
 組織は、アブドラ・アッザム旅団を名乗っている。声明の真偽は不明。
 声明は「28日深夜すぎ、殉教を目指す英雄、アユーブ・タイシャンはアラブ首長国連邦(UAE)とオマーンの間のホルムズ海峡で日本のタンカーM・STARに対し自爆攻撃を行った」としている。さらに「イスラム戦士の兄弟たちが世界の重要な経済権益を攻撃し成功を収めた」と主張した。
 M・STARは28日未明、ホルムズ海峡を航行中に船体後部が損傷。商船三井は外部からの攻撃の可能性を指摘していたが、地元港湾当局などは原因を特定していない。
 アブドラ・アッザム旅団は、2005年のエジプト東部シャルムエルシェイクで高級ホテルを狙った大規模テロや、同年にヨルダンのアカバ港で停泊中の米艦艇に対する攻撃で犯行声明を出している。


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テロを支援していた米国ですので(旧ソ連時代のアフガンやイラン革命後のイラクなんかそうだよね?)、そこら辺の連中にテロ攻撃を依頼するのなんて、超簡単そうだしね。
陰謀論だって?
結構。それでも結構。陰謀論だろうと、何だろうと、別に批判を受けるのはかまいませんよ。


それとも、米国原潜のホルムズ海峡での事故を紹介されたのが、余程痛かったということかな?

韓国哨戒艦沈没事故についての疑問~9

給油活動をしないと「危険なんだ」ということを強調しようとするなら、ちょっとしたテロ攻撃を演出するのなんざ、簡単だってことを言ってるんですよ。そういうのを「プロデュースする」のが、国家機関の役割なんでしょう?



続々・激化する「経産省vsエクソン・モービル」闘争と翻弄されるイラン問題

2010年12月16日 17時11分11秒 | 社会全般
この記事に続編があろうとは予想もしていなかった。

10月14日

激化する「経産省vsエクソン・モービル」闘争と翻弄されるイラン問題

続・激化する「経産省vsエクソン・モービル」闘争と翻弄されるイラン問題

特に2つ目の記事に書いた文を再掲しておきたい。

つまり、経産省とエクソン・モービルのバトルに端を発しているかのように見える出来事も、大きな流れの中の一つの要因でしかないのではないか、ということである。一断面という話でしかない。
イランとその石油を巡る、米国の石油メジャーや中国の巨大石油プロジェクトなどが絡み合って、外交や密約が動いているのかもしれない、ということだ。いずれにおいても、日本は毟り取られ、搾取される側になるのが悲しいのだけれども。
勿論、沖縄、そして普天間基地移転問題、というのも、そういう文脈の中にあるのではないか、という疑いが、私の中に芽生えつつあるのである。



これが何かの影響を与えたのかどうか、なんてことは判るわけがない。だが、まるで「抑え込み」を図ろうという目的で、警察・検察権力を用いたかのように、次の事件が起こったのだ。

11月16日>経産省独法元職員を逮捕 資源探査船事業めぐり3千万円収賄 - MSN産経ニュース


独立行政法人というのは、「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」(JOGMEC)であり、昔で言うところの資源エネルギー庁だ。経産省にとっては、大変痛いところを衝かれたということだろう。一種の脅し効果みたいなものだろう。Wikileaksの場合と、構図は一緒なんじゃないか、ってことさ。
ターゲットの所に「警察権力」をどうにか適用しようとする、というのが同じなんだよ。
こういうのは、昔から水戸黄門のドラマでも一緒(笑)。
悪代官が、
「ええいっ、こやつらをひっ立て~い」
と配下に命じて、自由を奪おうとするでしょ?

ワルモノなんて、どうせ考えることなんか一緒、ということなのではないのかな?(笑)


ま、何か脛の傷を探し出して、締め付けることなんざ朝飯前、ってことなんでは。
アサンジ氏の場合も同じではないですか?


ほんと、ただの偶然なのかもしれないけど。
そうそう偶然なんて、あるものなのかな?



延坪島砲撃事件が安保理決議に回されない不思議

2010年12月16日 14時15分30秒 | 外交問題
以前に指摘したように、この事件には疑惑がある。北朝鮮の砲撃後直ぐにマスコミを島に入れて、被害状況などを詳しく報道させた、ということである。こんなおあつらえ向きの砲撃事件が、偶然に起こるものなのだろうか、ということだ。

延坪島砲撃事件と在沖海兵隊移転問題

本当に北朝鮮が危険だったのであれば、あんな直ぐに島に民間人を入れるとか、逃げ出した島民に帰宅許可を出すといったことはしないはずではないか、ということだ。


更に疑問点が浮かび上がる。
哨戒艦沈没事件の時には、あんなに張り切って安保理決議をと言っていたものが、今回の砲撃事件では、まるで「静か」なのだ(笑)。事前にストーリーが組まれていれば、そりゃあ、筋書きに沿っていくわけだから、静かに進行してゆくだろうけど。


また比較してみますか。

哨戒艦沈没事件は「沈没」、延坪島砲撃事件は「砲撃」と便宜的に呼ぶことにしよう。

①実行犯
・沈没→不詳(調査委は北朝鮮と断定)
・砲撃→北朝鮮

②北朝鮮側の反応
・沈没→否認
・砲撃→自ら認める、声明発表

③中国やロシアの反応
・沈没→北朝鮮犯行説を容認せず
・砲撃→北朝鮮を非難


安保理決議の容易さということで考えると、沈没事件に比べて格段に砲撃事件の方が容易なはず、ということである。それなのに、何故か安保理には付されず。

最も大きいのは、北朝鮮側が犯行を認めている、ということである。言ってみれば確信犯だ、ということでしょう。ところが、沈没事件の方は否認していた上に、客観的な証拠についても不十分であったこと、ロシアの調査メンバーが確認して「否定的」という見解であったし、中国も北朝鮮犯行説を認めなかった(恐らく諜報活動の情報などを総合すると、ということだったはず)ので、安保理決議は困難だった上に、中国の入っていないG8ですら、北朝鮮犯行説が強く断定されたわけではなかった。それを安保理に持っていっていながらにして、今回の砲撃事件では挽回チャンス到来なのに、全くそうした動きを見せてないわけである。


事前取引があったのなら、安保理決議には持っていかない、というのも納得が行くわけである。ヤラセなのであれば、非難決議などするわけがない、ということだ。

それに、韓国側の要人が何故これほど入れ替わるのか、ということにも引っ掛かりがあるのだ。
6月に李サンヒ合同参謀本部議長、9月には柳明桓外相、11月に金泰栄国防相、直近では黄陸軍参謀総長と、軍事・外交のトップ級の人間がここまで入れ替わるというのは、まさしく異例と呼べるのではないか。


今回の砲撃事件では、米海軍が「演習は事前予定だった」と初めから正直に(笑)言っていたように、「天安」艦の時の失敗を避けようと韓国側に配慮していたのではなかろうかと思われるが、どうだろう。引責辞任は陸軍側に出たものの、海軍にはお咎めなし、ということで済んだ。


砲撃事件によって、何が得られたか、ということになるが、米国には意味があるものだったはずである。
ひとつは、黄海での空母演習を実現できた、ということがある。中国が徹底して嫌悪感を示してきた、ジョージ・ワシントンが遂に黄海に入った、ということだ。これを正当化する理由付けとしては、北朝鮮の砲撃事件がまさにピッタリだったのである。中国側には拒否するだけの理由というものがないから、ということになる。

もう一つは、北朝鮮の後見役である中国への、「責任を果たしてくれ」という要求を正当化できる。

それから、沖縄県知事選が直後にあった。砲撃、演習、知事選、という日程になっていた、ということだ。スケジュールとしては、演習と知事選が決まっていたので、そこに砲撃事件を付け加えればよかっただけ、ということである。
北朝鮮の脅威をクローズアップし、「いつ暴発するか分からない」という恐怖を与え、日米同盟、引いては在沖米軍の存在意義を強調するには、好都合の砲撃事件だった、ということである。


関係はどうなのか不明ですけれども、哨戒艦沈没事件の時の合同調査委にはスウェーデンが入っていたと思いますが、確か合同委員会の調査結果に同意の署名をしておらず、北朝鮮が犯人だというのを公式に認めたわけではなかったはずでしたよね?
あくまで「自国調査団の調査部分については同意」ということを認定したのみで、北朝鮮がやったということを完全肯定したわけではなかったはずです。
当時は、スウェーデンらしいな、というふうに思っていたわけですが、そうした政治的な軋轢は残っていたのではないでしょうか?
ひょっとして、その後の駆け引きでWikileaksのアサンジ氏訴追という材料に使われた、ということではないですかね?
沈没事故の時の署名問題で米国サイドの不興を買っていたことがトゲとなっており、じゃあ今回は要求を呑みましょうということでスウェーデン検察がアサンジ氏の手配に動いた、ということも背景としてあったりしませんでしたか?


いずれにせよ、延坪砲撃事件というのは、米国の思惑通りに事が運んだのはないか、と感じられるわけである。



説明不足は、小沢か?検察審査会か?

2010年12月15日 09時25分44秒 | おかしいぞ
何でもかんでも、しつこく「説明責任、説明責任」と求めるマスコミ人がいるようである。小沢は、説明してない、だから説明しに出て来い、と。小沢に焦点化することによって、得をする連中というのがいるのだろう。これは、まあよい。

とりあえず、実態を検討してみますか。
比較対照として、東京第五検察審査会を取り上げてみますか。



小沢→東京地検特捜部に家宅捜索等、捜査機関に捜査された
第5検察審査会→誰にも捜査されてない


小沢→秘書3名逮捕、取調べを受けた、関係者の聴取も行われた
第5検察審査会→事務局長以下、誰も調べられてない、事情聴取もない


小沢→単独会見などを幾度か実施、マスコミの前で自ら説明
第5検察審査会→誰も説明などせず、マスコミの前に事務局長さえ出てない


小沢→公開情報から金の流れを報道された
第5検察審査会→公開情報は皆無、誰も何も報じない



日本の輝かしきクソ司法の総元締めたる最高裁や最高検の法曹や幹部たちにお尋ねしたい。小沢と東京第五検察審査会のどちらが、説明不足だと思うか?(笑)
マスコミにも尋ねよう。どっちだ?

小沢が、新生党時代の政治資金をプールしておいて、それを小沢の政治団体が引き継ぎ、その金を議員の選挙資金として91人に配った、というのが、説明不足であり巨悪なんだということか?
ここまで金の流れが分かるのは、どうしてなのか?(笑)
公開情報から分かるとか、捜査情報とか、説明とか、そういうのを合わせれば、ここまで分かっている、ということなんじゃないのか?

で、検察審査会の情報は、何が判るわけ?
何も、審査員のメンバーを直接教えろ、とまで言っているわけじゃないでしょう?
事務局長を出せ、って言っているんだよ。裁判所事務官なのに、それが教えられないのは何故か?事務局長に説明させることはできるでしょう?国会に参考人として出ることくらいできるでしょう?それの何が不可能なのですかね?

立会いの検事と裁判官がいるはずだから、その人間を出せって言ったんだよ?
宣誓の時の裁判官は誰か、って聞いているわけだよ。
そういうのも一切教えられないのは、どうしてなんだ?
会議録があるだろうから、教えろって言ってるわけだよ。何も東京地検特捜部に捜査させろ(笑)なんて言ってないだろう?
説明不足は、どっちなんだよ。クソ司法サイドなんじゃないのか?
隠蔽を続けているのは、クソ司法サイドなんだろう?

その法務のトップである柳田大臣は、取るに足らない発言で揚げ足を取られて更迭に追い込まれたわけだ。


一目瞭然だろ。
小沢よりも、闇に包まれているのは、東京第5検察審査会だ。

参考>東京第五検察審査会を狙え~まとめ


民主党の辻議員が事務局長に問い合わせの電話をした、ということがあったのだが、5月26日に電話をして、翌日の27日には読売新聞がその事実を知っており、辻議員側にその件で取材をしている、という「不可思議現象」についての説明責任というのは、どうなんでしょうか?

東京第五検察審査会を狙え~3


こういうのは、誰も答えてくれないわけですよ。マスコミも追及しない。タブーだからdすか?

この国のジャーナリズムなんてものは、こんなもんだ。


読売テレビの山川記者が「sengoku38」の接触を受けたという奇妙な現象についても、「さる筋」と言っていたものを何故変えたのか、ということの説明はないわけだが。いい間違いか、言葉のアヤであったとか、言えばいいものを、「さる筋」と発言したと言う事実そのものを隠しているわけだ。こういうのも、謎に包まれたままなのですよ。

で、sengoku38の捜査は、その後にどうしたんですか?
偽計業務妨害罪とか、公用文書等毀棄罪とか、そういうので強制捜査が可能なわけでしょう?(笑)
秘密に該当するかどうかなんて、無関係なんだろ。

sengoku38が偽計業務妨害で強制捜査されない不思議(笑)


NHKが特集で沖縄基地問題を取り上げたのは、少し見直したよ。
「ジャパン・ハンド」として特定の層を紹介していたのは、よく踏み込んだな、と思った。
日本返還前の沖縄では、6歳の少女が乱暴され殺害されたんだ。米兵がやったんだ。この事件に少しでも触れた勇気は、評価したい。
08年の自民党の連中は、国会図書館の資料を閲覧禁止にしたんだ。
石破は閲覧禁止の問題を説明してみろ

こうやって情報を隠すからこそ、国家権力を信じることなどできないんだよ。マスコミもそれに同調しているからな。従米派の跋扈を許すからこそ、国内勢力が四分五裂となり、叩き落されるわけだ。それを改めるには、まず国内勢力が結集することだ。同じ目標に向かって、戦うべきなのである。


小沢招致問題が示すもの

2010年12月14日 19時41分42秒 | 政治って?
「従米派が焦ってきている」ということだろう。従米派というのは、米国の代理人たる立場を取ることによって、これまでの地位・権力・利権などを築き上げてきた人々である。
柳田、仙谷叩きというのは、そういう一派の報復攻撃の一部であろうと思われたわけである。

今の民主党及び菅政権は、政権維持が困難だという恐怖感から、従米派の言いなりになりやすい、という環境にある。本当は、従米派が慌てたのだろうと思うのだけれどもね。そこで「共通の敵」を活かすことにしたというわけだ。
小沢問題、である。

だからこそ、小沢一郎をターゲットにしようと必死なのだ。
何とかして表舞台に立たせたい、というのが、従米派のマスコミ連中が考えているシナリオだ。いま話題の、政倫審招致とかいう話は、そういう「燃料投下」という意味あいである。前にやった「小沢まつり」を再び点火したい、そうすれば巻き返しが図れると願っている連中が大勢いる、ということだ。小沢を「人民法廷」に引き摺り出すことに成功すれば、いくらでもマスコミが吊るし上げ手段を考えてくれるよ、ということだ。

10年1月:今の「小沢まつり」について~政治資金規正法違反疑惑


菅総理はそういう取引に応じると言ったんだな、多分。仙谷さんも、窮地に追い込まれて止むなく、取引することに同意したんだろう。それが、
 「沖縄に基地を作る、甘受してくれ」
というような発言の意味だ。
菅総理と仙谷官房長官は、従米派の支援に恭順の意を示しました、という、証しを立てたということだ。鳩山総理が追い込まれて、日米共同宣言を出してしまったというのと同じさ。


従米派はこうした「踏み絵」を使うのだ。石破や前原なんかは、以前から彼らの支援を受けているはずだろう。石破は、大連立にすぐさま「諸手を挙げて賛成」を表明していたはずで、一派の人間であれば納得できるだろう。
「辺野古に代替基地を作る」ということを、殊更宣言しているとか強硬な主張を繰り返している人間というのは、こうした従米派の支配下にあるのだろうと思われる。

また、今回の「小沢まつり」の焚きつけ(=招致を強く要求)にやたらと積極的に参加している「政治ジャーナリスト」とか、記者や解説委員なんかも、やはり同じく支配下にある連中なのではないのかな。


大連立という話が前回出たのは、どういう時だったか?
民主党の小沢代表と鳩山幹事長が、自民党政権を追い込んで、テロ特措法の延長問題がこじれた時だったのだよ。インド洋での給油活動が止まるかどうか、という瀬戸際だったのだ。当時の従米派は、「日米同盟の象徴」とか言って、もしも延長しなければ日本は国際社会で孤立し日米同盟は壊れる、と大騒ぎしていたのだよ。安倍政権は打開策を見い出せないまま、突如として政権を放り出し、福田政権になって民主党寄りの態度で、大連立のシナリオを組ませたのだろう。そうすれば、給油活動は続けられるだろうから、ということだったはずだ。

要するに、米国側からの強烈な要求とプレッシャーというのがあって、それに対応できなくなって政権崩壊へと繋がった、ということさ。それを「プロデュースする」のは、従米派とその取り巻きマスコミ連中のはずだ。
彼らは、情報操作には長けているから。

だが、得意の検察権力を使うという道を封じられたわけだ。大阪地検特捜部の捏造がバレてしまったためだろう。その後に、もっとマズい問題が残った。
東京第5検察審査会のことだ。
これが決定的に隠し難い状況に陥ったわけである。


そういう窮状を払拭しようと躍起になっているのが従米派なのだ、と思えるわけだ。唯一の頼みの綱が、「小沢まつり」続編であり、その焚きつけ材料が「政倫審招致」ということなのである。


このまま裁判なんかに行かれたら、どうにもならん、ということになるからか?(笑)

おい、どうした最高裁~小沢の特別抗告は棚上げか?(笑)