いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

2010W杯 日本vs パラグアイ

2010年06月29日 23時47分44秒 | いいことないかな
前半は、差し手争い、という感じ。

息詰まる攻防が続く。
ちょっとパラグアイに長くボールを持たれて、苦しい時間帯があったけれど、よくはね返した。

相手にも強力な攻撃力がないことが幸いしている。

パラグアイの守備はドリブルや足元付近のボールには強さを見せるが、恐らくショート・パスやサイド攻撃には弱い。


松井から本田へのシュートは惜しかった。

後半はセットプレーからの得点チャンスが生まれるかもしれない。
直接ではなく、ヘッドでの得点というヤツだ。
中沢か闘莉王の得点かも。


まず守備を頑張れ。
駒野は、再三攻められて、やや荷が重くなってきているか。
大久保を左に回して、駒野のサポートにつかせていたんじゃないかな。


いけるぞ。


90分。


死闘と呼ぶに相応しい、応酬が続く。

さすがに堅い。パラグアイの守りは、マジで守備職人って感じ。
日本も負けじと守り抜く。

岡崎は悪くない。運動量が豊富だ。
憲剛が中々いい。リズムを変えた。変化をうまくつけている。


30分、頑張れ。
ただひたすら、応援するから。


予想外のPK戦。



よく戦った。

今日は、相手に運があった。


本当にありがとうございました。
ここまでこれて、今日の戦いは立派だったよ。


延長後半、日本の誇るちびっ子軍団がよくチャンスを作ったと思う。
あの決定的な場面は、本当に惜しかった。


岡崎、玉田、憲剛の途中出場組が作ったチャンスだった。
悔しい、悔しい、敗戦だった。

だけど、これは次への課題なんだと思う。
もう一歩、手の届く所に勝利があったんだ。
だからこそ、悔しかった。


本当に有難うございました。



この日がやってきた

2010年06月29日 17時35分15秒 | いいことないかな
ワクワクのパラグアイ戦。


阿形と吽形の如くゴール前を死守する双壁、中澤と闘莉王がいる。
2人が揃うことで、高さとパワーに対抗できるようになった。幾度も攻めをはね返してきた。今夜も頼む。


ウチの妻は、GK川島の顔面アップになると、何故か『西部警察』のテーマソングを口ずさむのである。既に石原軍団の一人として、勝手に仲間入りさせているみたいだ。


代表を全力で応援するから。
自分の力を出せば、必ず勝てる。

じゃあ、後でな。



ちょっと追加。


ここまで、全勝なのはアルゼンチンとオランダ。4戦全勝。
予選リーグの勝ち点9を挙げた2チームが好調を維持ということだろう。勝ち点7のブラジルとウルグアイも8強に駒を進めた。


一方、勝ち点4で予選を抜けたのが、メキシコ、韓国、ガーナ、スロバキアの4チームだったが、残ったのはアメリカに勝ったガーナのみ。
同じく予選で勝ち点4を挙げながら進めなかったのが、スイス、コートジボアール、オーストラリア、スロベニア、南アの5チーム。
やはり勝ち点4が当落ライン上、ということになるのかな。最も4チームの勝ち点差が小さかったのは、ドイツの入っていたD組で、4チームともチャンスがあったから、激戦だった。


勝ち点が上のチームは、大体勝っている。
勝ち点5のイングランドとアメリカは敗退、残りは日本とスペインの相手国のみ。勝ち点6で負けたのは、これまでのところブラジルに負けたチリだけ。ドイツは勝った。残りは、日本とスペインがどうなるか。


ここまで来ると、一発勝負だからどうなるか分からないけれど、予選の好不調を表すのが勝ち点なのかもしれない。勝ち点の多いチームに勝利したのは、アメリカに勝ったガーナのみだ。ということで、日本は勝てるチャンスがかなりあると思っていいかも。唯一の1敗したのが、2つしか存在しない全勝チームのオランダ相手で、それも惜敗と思ったのだから、立派なもんだ。楽負けというほどの試合ではなかった。



参考までに、勝ち点ゼロだったのは、北朝鮮とカメルーン。カメルーンは全ての試合が1点差負けで、不運だったというのもあるだろうし、チームとしてうまく行ってなかったというのもあるだろう。弱いわけじゃない。ただ、同じ組に日本が入っていたことが、アンラッキーだったんだろう。


勝ち点ゼロの不名誉を辛うじて逃れたのが、華麗なるフランスと、残りはナイジェリア、アルジェリア、ホンジュラス。イタリアは勝ち点2だから、ちょっと上だった。



本日、フランスの敵を討ってあげようぞ。
ウルグアイとパラグアイは似た名前だからね。ブルーのよしみで(笑)。



1か月前と同じだな(笑)

2010年06月28日 21時27分12秒 | 防衛問題
5月に忠告していたことが、何の役にも立たなかった、ということだな。

示威に走る米韓の滑稽さ


空母出すぞ、対潜訓練するぞ、と言っていたのを、この僅か1週間後には頓挫してしまったという間抜けぶり。韓国がはしゃいで、勇ましいことを言ってしまったが為に、引っ込みがつかなくなるわけ。

ネタバレのマジックショーだ、とご忠告申し上げたにも関わらず、突き進んだ結果が、やっぱり”座礁”。


はい、G8首脳宣言(笑)でも明らかになったように、北朝鮮が「危ない!」ってことなんだろ?韓国への攻撃や脅迫的敵対行為があるんだろう?
これは、米韓同盟への敢然とした挑戦以外の何ものでもないわけだろう?
違うの?

だったら、韓国防衛を強化すべきだろ。
戦時統制権も戻さない、ということにしたんでしょう?(まあ、こんな話は前から決まっていたことだけど)

ただでさえ、在韓米軍が縮小されちゃって、韓国は「不安だ、不安だ」と昨年から言っておった(沖縄の海兵隊は韓国に置けばよい)ではないか。

真っ先に投入される予定の海兵隊は、沖縄なんかにいるより、韓国にいた方がいいに決まってるよな?→韓国外交安保研究院の尹徳敏教授

スタルダー司令官も、「北朝鮮の核を確保するのが役割だ」とか語ったんですよね?

だったら、韓国に行くのが有利に決まっておろうが。元陸将の言い方を借りれば、「火を見るより明らか」ではないか。


なので、さっさと韓国に行けばいいだろ。
時代は韓国、「韓国を見習え」だったか「日本も韓国みたいになれ」とかいうボンクラが大勢いるから、日本になんかいる必要ないだろ。
今すぐでも韓国に行ってくれ>海兵隊


朝鮮半島は緊張が高まっているんだったよね?
それとも、今更になって出鱈目を引っ込めるのかな?

恰好がつかないよね。こうなると。

韓国が大事じゃないのかな?米韓同盟はどうした?
北朝鮮が今にも攻めてくるんだろ?(笑)

そんな危険な状況なのに、わざわざ「在韓米軍を減らします」とか、グアムに移転します、ってか?
米国は「グアム移転計画を履行せよ」と、韓国哨戒艦が3月に沈んだにも関わらず、5月28日に日米共同声明を出しているんだろ。ロードマップを「履行せよ」とな。


それは、朝鮮半島なんて「危機というほどでもない」か「韓国なんて知らん、見捨てる」ということくらいしか説明がつかんだろ?(爆)


ウソ八百を並べてるとこうなる、って見本だわ。


海兵隊は、韓国に行って下さい。

それとも、韓国を守らなくてもいいんですか?
韓国を見捨てるんですか?


捏造国家の面目躍如ってか?

大笑い。




見苦しい演技を続けるオバマ大統領

2010年06月28日 13時49分46秒 | 外交問題
いや、ホント、「口だけ番長」全開みたい。

ハッタリもここまで来ると、うんざりというか、爆笑もののコントも、しまいには笑えなくなってゆくよね。以前のイラクにおける「大量破壊兵器がある」という捏造だったか、そういうのが思い浮かぶな。さすが、証拠捏造の歴史を持つ米国だ。

ああ、ベトナム戦争の時の、参戦の発端となったのも、何か似たような捏造だったんでしたか?(笑)生まれてないから、ぼくはよく知らなかったんだけど。ま、いいや。


米国:中国に協力要請 韓国艦沈没の安保理対応 - 毎日jp(毎日新聞)


こうやって、オバマの口から言葉を流すのは、タダだから(笑)。
実現できなくても、ハッタリでも、「やってやるぜ」と捨て台詞を吐くのは、簡単。


でも、現実はこう。

米が北朝鮮の「テロ支援国」再指定見送り : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

見送りなんですと。どうして?(笑)
出鱈目捏造国家の片鱗が垣間見える、ということですかいな。

で、「米国に対する攻撃」と同等の状況下だという大変な事態なのに、どんな制裁が発動されたんでしょうか?

「ジョージ・ワシントン」を引っ込めちゃったのは、何だったのよ、ってな話ですな。




必死に尻拭いかよ(笑)

2010年06月28日 10時31分24秒 | 外交問題
またABCですか。

例の、トヨタの電子制御異常の実証実験をやってくれたギルバート教授は、確かこのABCの番組だったんじゃなかったですか?


これも単なる偶然ですかね。

ABCとバネッタCIA長官の「最凶コンビ」or「最悪タッグ」ってなもんですか。

北の哨戒艦攻撃は後継者問題と関係、CIA長官(聯合ニュース) - Yahoo!ニュース



あれだな、捏造を支える屋台骨のCIAですから、「必死だな」感が伝わってきますわな。
ヘタすりゃ、長官の座を降ろされるかもしれず、なるほどそう来ましたか、という感じですわ。

こっちが記事に書くと必ずと言っていいほど、こうした打ち消し報道を出してくるというのが、何とも微笑ましいですな。

あいや、これも偶然に過ぎないんですよね。



哨戒艦沈没に関するG8首脳宣言について

2010年06月27日 18時52分14秒 | 外交問題
新聞の見出し的には、大々的に「北朝鮮を非難」とか書いてるけど、実際どうなのよ、ということを見ると、文言を入れてもらったのがやっと、というところではないのかな。


チーム・オバマの外交戦術としては、あまりに弱々しいかぎりだ。
もっとズバッと「お前がやったんだろ、ちょっと顔貸せや」くらいの勢いなのかと思いきや、全然違うのな。笑える。

参考までに、記事を並べてみますよ。
(一部引用)


○首脳宣言で各国首脳は、イランに対し、交渉の中で核開発計画の透明性を上げるよう求めた。また、3月に韓国の哨戒艦が沈没した件については、北朝鮮の攻撃が原因だったという調査結果に言及し、「この文脈において哨戒艦の沈没につながった攻撃を非難する」とした。(AFP)

○宣言は、韓国哨戒艦の沈没を「地域内外の平和と安定に対する挑戦」と位置付け、北朝鮮に「韓国に対するいかなる攻撃、脅迫的敵対行為も慎むこと」を要請。核問題では、北朝鮮に核開発、拡散活動を「完全で検証可能かつ不可逆的な」方法で停止するよう求めた。(CNN)

○主要国(G8)首脳会議(ムスコカ・サミット)は二十六日、前日に引き続きカナダ東部ムスコカで全体会合を開いた。安全保障面では北朝鮮製魚雷が原因とされる韓国哨戒艦の沈没事件について、韓国の合同調査団が北朝鮮に責任があると結論を出したことに触れ、「この文脈で攻撃を非難。事件の説明責任を追及する韓国を支持する」と首脳宣言に明記し、事実上、北朝鮮を非難した。(東京新聞)


これは、事実の断定ではないのですな。
極端に言えば、伝聞形式の「△△さんは、~と言った」というのを取り上げただけに過ぎない。G8首脳は、「犯人は北朝鮮だ」と言ったわけではない、ということである。米国の主張してきたのは、一体何だったのよ、という話になってしまいますわな(笑)。

それに、哨戒艦『沈没』であって、『撃沈』じゃない。「沈没」というのは、自動詞だよね。他動詞じゃない。あくまで「沈んだ」という事実を述べているのみで、誰かが攻撃して沈めた、という事実認定まで踏み込んでいるわけでもない。なんて力弱いんだ、米国の主張は。韓国が参加していない以上、米国が頑張るしかないわけで、日本も一緒に主張しましたって、バカ丸出し。


宣言文の公式の全文がないので、正確には分からないけれども、報道から分かる範囲でまとめると次のようなことである。

ア)沈没は域内内外の安定と平和への挑戦
イ)合同調査団は、北朝鮮に責任があると言った
ウ)この文脈において、沈没につながった攻撃を非難
エ)韓国への攻撃や脅迫的敵対行為はやらないように


もう苦しいこじつけみたいな、いわゆる官僚的作文技術の駆使、ということでしょうか。
誰も北朝鮮が攻撃して沈めた、なんてことは、一言も言ってないわけ。そんなことに合意は得られていないわけだ。情けないよね、オバマ大統領も。ウソをつくとこうなる、といういい例だな。

ア)は、沈没という事実は、安定を乱すし平和に不安をもたらすから、よくないね、というだけ。

イ)では、合同調査団は北朝鮮に責任があるという報告を出していましたね、ということを言ったまで。

ようやくウ)で、もしそうであるという仮定に立って、”その文脈”でならば、「攻撃するのはよくないね、非難に値する行為だね」ということを肯定。
従って、北朝鮮が犯人であり、沈没させたのは北朝鮮の魚雷攻撃であったので、その行為を非難します、というようなものではない。

平たくいえば、「合同調査団はこのように言っていたみたいだが、もしそういう話があるなら、攻撃するのは危ないからやめようね」ということだ。

つぎはぎ文章で、「後は読み手が連想を働かせてね」という、非常に苦しい指摘になっているという、本当に情けないシロモノに過ぎない。
読み手が独自で補って、犯人である北朝鮮を「暗に非難」しているのか、ということを、宣言から読み取ってくれ、というものだということ。


これが、”事実上”「北朝鮮を非難」の正体だということであろう。
もし本当に非難するのなら、事実上もヘチマもありまへんで。率直に「お前がやったんだろう、観念しろ」と言えば済むだけのことなんですから。たったこれだけのことさえも不可能になってしまったのが、今の米韓の外交ということなんですよ。


イスラエルへの非難決議なんて、ソッコウで出されたでしょ?ああいうのが普通なんですって。


今回のG8の宣言に無理矢理ねじ込んだことが、逆にアダとなっていますね。
それは、こんなにまで「こじつけなければ、言えないことになってしまっているのか」ということが全世界中に知れ渡ってしまったからですね。いい恥晒し。

そして、何でも追従の日本の外務省とか菅総理をはじめとする閣僚とか、本物の犬っころと一緒ってことが、これまた世界中にお披露目されてしまって、恥の上塗りですわな。


勇ましい見出しとは裏腹に、「哨戒艦沈没」に大きく後退、更には「事実上非難」という間接手段に訴えるよりないという敗北感溢れる首脳宣言になりましたとさ。

超大笑い。

また、そういう誤魔化しをスルーして、お先棒担ぎのマスコミ連中が喜び勇んで「北朝鮮を非難」とかの見出しを打つ間抜けぶり。ホント、どうしようもない国だな、この国は。



ところで、「北朝鮮の魚雷で撃沈された」とか豪語していた連中が、日本にも大勢いたよな?
ほら、軍オタだかのJSFっていったかな、その他信者たちとか、いたよね?
「哨戒艦撃沈」の話はどうなったのかな?

首脳宣言は、『沈没』だったみたいだけど、訂正でもしたらいいんじゃないか?



旗色が悪い場合には、逃げの一手、と。
よくいるパターンだね。



完全に座礁した”チーム・オバマ”の外交

2010年06月27日 17時58分06秒 | 外交問題
人々は見ている。
お天道様だって見ている。神様だって、必ず見ているんだよ。
今や世界中の人々が瞬時にして知るグローバル化が達成され、「悪事千里を走る」を地で行く時代なのである。昔はあまり知られることのなかった悪事が、現代では世界中の人々に広まってしまうということだ。信頼を失うのに、そう長い時間はかからない、ということでもある。当然の報いだ。


さて、以前にちょっとばかり持ち上げたら、お調子者たちが天狗になったみたいで、図に乗ると落とし穴に嵌り易い、というのを実践して見せてくれたようである。

4月20日>Obama's 10 Days ~鳩山政権の逸機


鳩山政権に北朝鮮の脅威を殊更強調して、日米共同声明を出させることに成功した。確実に言質を取った、ということである。

これに大きな役割を果たしたのが、韓国哨戒艦沈没事故であった。3月26日の事故発生以降、4月中にも遅々として事故原因の特定には至らず、最終的に「処理をどうするか」というのが、明確になっていたわけではなかった。たぶん、決めあぐねていた、ということだろう。それは、ホワイトハウス内での対立というものがあったが為であろう。結果からすると、一部の者たちが「北朝鮮犯人説で押し切れ」ということにして、強引に突き進んだのだ。

5月20日に合同調査団の報告が公表された。この頃の米韓は大変元気一杯で、勇ましいことを言っていたわけである。

韓国・対北朝鮮措置の要旨 - 47NEWS(よんななニュース)

この中の経済制裁関連以外の主なものを取り上げると、
①国連安保理提起(→非難決議や制裁措置)
②対北宣伝放送等
③米韓合同軍事演習(空母含む)
といったものがあったわけだ。

韓国大統領は、「断固たる措置」と涙ながらの演説までしてくれたわけだが、どれほどその約束が守られたのか?どれくらい実行されたのか?
これらは本当に実現したのだろうか。

米国は、同盟国への攻撃はアメリカへの攻撃とみなす、とまで断言していたのに、今となってはすっかり尻すぼみですか?(笑)


オバマ外交が座礁した経緯について、順に見て行くことにしますか。
まず、安保理で新たな制裁だの決議だの言っていたのに、これは頓挫。1か月以上経った現在でも、正式な議題にさえ取り上げられていないのでは?
爆笑もの。あんなに豪語していたのにね。


失敗例を列記してみるよ。
・ゲーツ国防長官の訪中予定を中国がキャンセル
時事ドットコム:中国、ゲーツ長官訪問断る=台湾武器売却影響か-米国防総省

台湾武器売却が問題にされるなら、そもそもヒラリーだって来させないに決まってる。頭悪いね。
ヒラリーが数日前に日韓を駆け足で通り過ぎ、本命の中国では長時間対話を実施したばかり。この時の米国側のお願いはあったはずで、話を聞いていたわけである。ただ、やや半信半疑の部分が中国側にはあったのであろう、と思われる。拙ブログで書いているようなことが本当にあるものなのか、ちょっと信じきれないでいたとしても不思議ではないだろうからね。

しかし、鳩山総理辞任で事態は一変したはず。
ああ、あながちウソではなかったのだな、そうだったのか、中国は米国に利用されていた面があったのだな、と、ストーリーに納得した部分がかなり多くなったということさ。半信半疑から、かなりの確信に至った、ということだろうね。
だからこそ、「ちょっと待て、今は来ないでくれ」と急に態度が変わったと。そう考えると、一連の反応は、合点がいくわけである。


更に、発表済みであった対潜軍事演習が突然謎のキャンセルとなった。空母を派遣するぞ、と意気込んでいたのが一体全体どうなってしまったのか、という話だな。
・空母ジョージ・ワシントン参加の演習予定が急遽延期
donga.com[Japanese donga]

これは大幅な予定変更を余儀なくされた、ということを物語っている。少なくともヒラリーが中国に訪れた際には、事前に説明もお願いもしていたはずである。僅か1週間程度前のことだったのだからね。その時には、中国がゲーツ訪中を断ってはいなかったはず。そこまでは踏み切れない、という状況だった。

しかし、僅か数日後である2日には中国側から「ゲーツが来るのはお断り」という連絡が入った、ということだろう。この時点で、中国側は「やっぱ、あれは本当だったんだな」と知ってしまった、ということである。当然安保理協議は暗礁に乗り上げることを意味した。ロシアだけならまだしも、中国も難色ということになれば、常任理事国の同意を取り付けるのは容易ではない、ということは当然なのだから。少なくともイランへの対応では協力してもらわねばらないことは明白だったので、北朝鮮については後回しにするよりなかった、ということだ。

米国はゲーツ訪中をいきなり断られたので、その真意を測りかねた。
ヒラリーが行った時には演習をやる予定と言っておいたのに、気に入らなかったということなのか、と考えて、仕方なく「じゃあ空母引っ込めるか、演習もなしにするか」ということになったんじゃないのか?何が直接の原因なのかよく分からないけれども、とりあえず中止ということで様子を見ることにしたんだろう。


こうした予定変更が起こった背景には、中国が米国側の手の内を知ることになったから、ということがあるはずだ。
捏造国家のことなんか、そう簡単には信じられない、というのがごく普通の反応なのだよ。

その後にも、どうして中国が北朝鮮のことをそんなにかばうのかな、と米国側では不思議に思ったのかもしれないが、実際にはそういうことじゃないんだろうよ。哨戒艦沈没事故について非難を言うだけなら(反対するほどの)大した話じゃないのにね、と米国で思っていようと、中国はそうは考えなかったということさ。


個人的経験則を書いておいてあげるよ。
何かと損得計算をするヤツってのは、いざという時には信じられないんだよ。そういうヤツは必ず自分の為だけに行動するからさ。勿論、裏切るのも平気だ。損すると思えば、寝返るのも裏切るのも当然だ。そういう行動原則を持つ人間というのは、そう簡単には信じることはできないものだ、ってこと。

本当に困った時とか、いざって時に信頼できる人間というのは、損得勘定で行動しない人なんだよ。


で、米韓の言ってた安保理決議は、どうした?
日本のルーピー外務官僚とかも一緒になってご主人様の提灯持ちをやって、その結果どうなったんですか?

オバマ大統領及びチーム・オバマの側近たちが愚かであれば、こうしたルーピー官僚一派やそれを支援する犬ども(マスコミや識者たち)を重用し、そいつらの言い分を聞き入れるだろう。その選択は、後々大失敗となって必ず跳ね返ってくるだろう。現に、哨戒艦沈没の一件では、こんな有様じゃないの。

組む相手を間違えると、必ずそうなる。


米韓の「口だけ番長」な姿は本当に痛々しい限りだな。
空母出すぞ、示威行動だぞ、なんて言っていながら、全て企画倒れとはね。空想だけで満足って、それは自慰ですか。もう滅茶苦茶ですな。これが恥ではなくて、何なのか?
因みに、米国のマスコミは、そういうことを感じてないのかもしれんがね。



ちょっと追記ですが(22時頃)。

ところで米国は、韓国の軍人たちを大勢殺したであろうはずの北朝鮮を、テロ国家に再認定してのかというと、「見送り」だったそうで。爆笑。
何じゃ、この出鱈目は。

じゃあ、米国の独自制裁というのが、何か実施されたんですか?
何をやったの?
経済封鎖?それとも報復の空爆とかですか?

まさしく「口だけ番長」。
出鱈目のハッタリ野郎というのは、よくいる。

まあ国をあげてのハッタリというのは、みっともないわな。


ダセー。



どうせ形だけなんじゃないの?~2

2010年06月26日 18時29分40秒 | 外交問題
まさか、続きがあるとは思いもしなかった。
ま、いいや。

米下院:「沖縄に感謝」決議 安保50年で、近く上院も - 毎日jp(毎日新聞)


こんな決議なんて、何の意味もない。
現実に、進歩もなければ、改善もなければ、変化もなかったんじゃないのか。
97年にも決議を出したそうだが、その後に何かよいことが沖縄にはあったか?
沖縄の住民を殺した米兵に、何らかの厳罰が下るようになったか?
そういうウソをつくのは、いい加減よしてくれ。

結論を言うよ。

何ひとつ、得るものはなかった。


あった変化といえば、成功体験に裏打ちされた米国の傲慢体質が酷くなり、まるで自分の所有物であるかのような錯覚の激しくなった宗主国意識丸出しの差別主義者たちが肩で風を切るようになり、従順な日本を一層操作しやすくしたというだけだ。
簡単に政権転覆を図れるようにさえ、なってしまった(笑)。


ああ、参考までに、感謝の決議とかいうのは、例の給油活動についてもあったわけですよ。

07年10月>「反米帝」化に危惧する人々

この中で、次のように書いた。
『今、米国は日本の給油艦がいなくなると、ちょっと不便だな、アブラも高くなってるし、くらいにしか思っていないであろう。日本の給油には感謝しているよ、みたいなおためごかしのレターみたいなもんに有り難がっているようではダメなんだよ。「一筆書いておきましょう」って、それくらいは楽なんだからお安い御用じゃないですか(笑)。必要なのはペンとタイプライター助手だけなんだから。』


まさにオオカミ少年といいますか、ウソを何回も聞かされていては、決議だか感謝の意だかのありがたみというのは、限りなく薄れてゆくわけで。国連だかのレターみたいなのを受け取ったって、それが何の意味があると?

でまかせ言うだけなら、超カンタン。


実際、給油活動に感謝を述べていた割には、福田政権の時だってボロ糞文句を言い、麻生政権の時だって不満タラタラだったんじゃないのか(笑)。要するに、横っ面を張れば、いくらでも強要することは可能ってことなんだろ。


この記事を書いた直後の07年11月に、日本が全世界に先駆けて不況の波に突入したのは、どうしてだか知っているか?
サブプライム・ローン危機なんて、日本には全く関係がなかったのに、07年12月末までに日経平均などの東京市場株価が世界市場の中で最も下落幅が大きかったのは、どうしてだか知らんのか?(笑)


そういう連中に、今更「感謝の決議」とか言われて、こっちがどう思うか分かるか?

言葉ではっきり言わないと分からないとかいう、鈍感なガイジンにも理解できるように書いておくから。


「●食らえ!」



ウソにはうんざり。

もう終わった、って言っておいただろ。
壊れてしまったんだ、って言ったでしょ?

どうせ形だけなんじゃないの?

感謝の決議への返答は、前と同じ。
再掲しておくよ。

======
巧言令色に騙され、それに靡くのは、程度の低いルーピー政治家だけでよい。

敬意なき人間というのは、そう変わるもんじゃない。

上辺だけの「口から出まかせ」なんてものは、どんな場面でも言えるし、パーティ会場で社交辞令だのおべっかだのを言うヤツはごまんといる。

薄っぺらなお世辞に心が動かされると思うか?(笑)

何度も言うが、もう手遅れだ。
情けも消えたんですよ。

言ったでしょう?

我々は、もう、「終わった」んですよ。
======


アメリカは、何も失ってない。
何らの代償も払うことなく、罰も受けない。


日本は、日本人は、多くを失った。

沖縄の人々も、多くの命を失ったんだよ。
多大な犠牲を強いられたんだよ。

これ以上、それを許すわけにはいかない。



条件を出したのに、たった一つの譲歩すら認めなかった。
その賭け金を釣り上げたのは、あなた方だ。常にレイズして、絶対に退くもんかということで、一度たりとも「おりる」ことはなかった。こっちに小さい勝ちを譲ってくれ、と言っても、それを許さなかった。小さく勝たせておけば、ここまでこじれることにはならなかった、ってことさ。
だから「捨て駒」の意味が分かってないな、って言ってんだよ。


07年にやってみろと言ったら、本当にやってきただろ。
その後、世界経済同時危機に陥った。本当に自らの破滅を招いた連中がいたわけだ。
おりるもんか、ということで、譲歩をしなかった結果、結局は破滅的末路を辿ることになるんだろ。勝負というのは、えてしてそういうもんだ。


だから、今回の普天間基地問題で一度も「おりる」選択をしなかった連中には、きっと素晴らしい結末が待っていることだろう。


これからは、世界中で恥をかけばいい。
出鱈目の仕組みが世界に知られて、笑い者になるという辱めを受けるくらいはどうってことないはずだ。

それに、米国には世界最強の「金融」業界があるから、それで儲かればいいでしょ。たくさん儲けて、大勢の米国人を雇ってあげるといい。
これからは、金融の時代だ、とか豪語していた「ナントカカブレ」みたいなのが大勢いただろ?早速実行するといい。雇用が生まれるから、失業率が大きく下がってよかったじゃないか。有力な新産業があって羨ましい限りだな。


オレなら、アメリカにある無駄な工場とかを、即刻引き揚げるけどな。
失業者が何万人出ようと、散々文句を並べられてまで米国で営業する意味って全くないと思うけど。

いっそ米国人はみんな金融で食ってけばいいんじゃね?(笑)



「捏造する国」の何が信頼できるのか

2010年06月26日 14時01分18秒 | 外交問題
またしつこくトヨタのリコールネタを出してくるとは、進歩のない連中だな。

米で「レクサス」リコール=推定1万7000台―トヨタ(時事通信) - Yahoo!ニュース

彼らの「衝突実験」と称するものは、一体どんな裏付けや信頼性が備わっているのか、誰か確かめたことがあるのか?(笑)
こんなの信頼に値しないとしか思ってない。追試を複数機関で行わない限り、信用できない。いくつかの実験を公開でやって、複数データを取ってみなけりゃ、アメリカの言うことなんか誰が信じるのよ。どうせ捏造なんじゃないの、という先入観が生じるのを防げませんな。

通常であれば、何らかの権威機関が出した結果や報告というものには、ある水準の信頼性というものが備わっていると考えられるであろう。ところが、「何でも捏造」という出鱈目がいくらでもできてしまい通用する国というのは、何らの信頼性も備わっていないのではないか、と判断するのは不思議でも何でもないはずであろう。

喩えていえば、北朝鮮が「米国製コーラには、強力な発がん物質が含まれている」とか、「米国製パソコンには、データ窃盗用の自動送信システムを含むCPUが入れられている」といった報告を出したら、それがどの程度の信憑性があるか、ということである。これらの出した報告が本当なのかどうかを、誰がどうやって確かめるのか、という話だ。じゃあアメリカならば、無条件に正しいと言えるか?
本当に、米国の報告だから正しい、なんてことが言えると思うか?(笑)

もしそう信じているとすれば、世間知らずの甘ちゃんという誹りを免れないのおではないかとしか思えないわけだが。


○例1:格付け

アメリカ様の誇るウォール街で繁栄の一翼を担ってきたのが、この格付け会社である。さて、米国の格付け会社が格調高い適正な格付けを出していたと、自信を持って断言できる人がいたら、今すぐ名乗り出て欲しいものです。リーマン・ショック直後に格付け会社を「彼らは何と立派で正確な格付け業務をやってくれた」と称賛していた人が果たしてどれほどいたであろうか?(笑)
そんなに正しい評価が出来ていたのであれば、誰も困ることなどなかったのではないかとしか思えないわけだが、アメリカという国では、オバマ大統領の前や公聴会の議員の前で「何て素晴らしく正確な格付け評価であったことか」と宣言してくれる人が、きっと大勢いることだろう。

「米国の格付け会社は、正確で適正な評価を必ず報告していた」
大笑い。これが、米国では真実とみなされるわけですか。

さて、あなたは、米国の権威ある組織の報告は正しい、と言えますか?


○例2:ギルバート教授

後日反論します、と言って、一体何カ月経っているんですか、って話。
アメリカでも、教授という肩書は何らかの権威を与えるものかと思いましたけれども、どうやら安売り学位なんかと一緒というわけではありますまいね。
トヨタの電子制御は異常があるということを、テレビの前で実証実験をやってくれたのは、誰あろうギルバート教授だったんですよね?
ワシントン・ポストも”loopy”だな(笑)

捏造国家では、そういうのをいくらでも放置し正当化するのが常道ということみたいで、偽計業務妨害と何が違うんですか、って話だな。
ギルバート教授は、テレビの前に出てこいよ。
ん?どうなの?なんで逃げ隠れしてるの?
公開で白黒はっきりつけろよ、と言ってあげてるのに、どうしてやらないんだよ。それは全世界中に米国の捏造ぶりがバレてしまって赤っ恥になってしまうからか?(笑)
捏造映像を放映したテレビ局は、捏造国家では当然の存在として許される、ということでしょうな。何でも捏造OKだから、責任なんてないんだよね。羨ましい。

「電子制御の異常を証明したギルバート教授の実証実験」
大笑い。米国では、出鱈目実験であっても、テレビで主張だけはできるんですと。

さて、あなたは、米国の権威ある組織の報告は正しい、と言えますか?


○例3:コンシューマ・リポート

「lift-off oversteer」の発生と横転を強引に結びつけた報告は、出鱈目と言っていいほど不正確。
でも、捏造国家では、こうした捏造なんかは全然問題なし。車両の横転のし易さと、縁石に当たれば横転するかも、という話は、全く別なことである。

”ConsumerReports”の重大な懸念を報じないマスメディアの不思議

さて、あなたは、米国の権威ある組織の報告は正しい、と言えますか?


○例4:サンディエゴの暴走プリウス

捏造国家にとっては、お手のもの。
ブレーキを死ぬほど踏んでるのに、車は謎の加速を続けてテレビに追いかけさせた。
はい、こういう捏造であれば、いくらでも可能です。
「調査に着手」というアナウンス効果

この原因について調査すると宣言していたにも関わらず、未だに報告がない。証明はどうした?証明は。

さて、あなたは、米国の権威ある組織の報告は正しい、と言えますか?
じゃなかった、報告を見せろ、だな。
「神の御加護レクサス」も同様。


疲れてきたから、「1番‐魚雷スクリュー」とかは、割愛。
要するに、証拠捏造なんて、捏造国家ではいくらでも可能ということ。
発表が一方的なものである限りは、全く信頼できないものだ、ということだな。


北朝鮮にウソつき国家だ、みたいに非難する米国は、果たして非難できる立場にあるのか、という話だな。悪質度でいえば、北朝鮮の比ではない。


鏡よ鏡よ鏡さん、世界一の「ウソつき国家」はどこですか?

国を挙げての、ウソつき、捏造だ。
おめでとう。




運命の日本vs デンマーク(追記あり)

2010年06月25日 04時04分37秒 | いいことないかな
立ち上がりから日本の攻撃姿勢が鮮明。

デンマークの攻撃陣も、うまく日本の守備を外してくる。よく考えている。


20分行かずに、本田のフリーキックで先制!!

いいぞ、日本のペースだ。


続いて、遠藤のフリーキックで、追加点!
美しい放物線を描いて、落ちていった。まさに、狙いすましたゴールだった。


素晴らしい!

今までの中で最も良い攻撃を見せる日本。だが、セットプレー以外では得点できてない、というのが現実というか、いつものお約束ではあるが(笑)。

大久保からセンタリングで松井のボレー、あれは惜しかった。
偶然、キーパーに当たった、という感じだった。

再三攻めの形を作っているので、その分、デンマークの焦燥は募るはず。


後半にも点を取ってくれると、なおうれしい。
がんばれ。
余計なイエローカードはもらうなよ。


後半、思わぬ形でPKを取られる。
川島、ナイスセーブを見せたが、詰められて1点を取られてしまう。

1点リードで、苦しい時間帯を凌ぐ。
またしても、後半36分、1点リード、この展開だった。

岡崎が、本田のゴール前の個人技ビッグプレーで、ごっつあんゴールを決めた。

あの苦しい時間帯で、ホント、よく決めてくれたよ。

決定的な1点を、奪ってくれた。


ありがとう。
選手たちや岡田監督に、お礼を言いたい。

予選突破、おめでとうございます。




追加ですけど(10時頃):

今頃、ちょっと眠くなってきたかも。というより、眠さよりも、疲れた。
3時半から起きて、ひとしきり興奮していたので、疲れが一気に出てきた感じ。


ま、それはいいけど、ぼくは信じていたから。
あんまり大きな声では言えなかったけど(笑)。


09年12月>2010W杯 日本はE組


フランスの1次敗退を予感させていたとは、われながら凄いな。
軽く冗談というか、あまり深く考えずに書いていただけだったけど。

それにしても、イタリアもフランスも1勝もできず敗退、って、これはまあスター選手が揃っていることが勝利というわけではない、ということがあるかもね。

日本の勝ち点6は立派。
アジア勢では、勿論最高。
運もあるけれど、2勝するのは、ホント凄いことなんだよ。

その大変なことをやってのけてくれたのが、日本代表チームだ。

まだ終わりじゃないけど、意志があること、特に、「強い意志」「意志統一」を持つチームというのは、機能すれば思わぬ力を発揮できる、ということなのかもしれない。



Curse of the Futenma

2010年06月24日 22時02分20秒 | 外交問題
戦いは、まだ終わってない。

諦めないから。


代償を払うまで、決して許さない。

沖縄の人々の魂から放出される”spell”を受けるがいい。


さて、かねてより拙ブログでも念じておいたのは忘れたわけではあるまい(笑)。

オバマ政権にノーを突きつけろ


祈りが通じたかどうかはわかりませんが。
早速、本格的にノーを突きつけてくれちゃった方が、マジで現れました。

マクリスタル司令官が辞任 後任にペトレイアス司令官(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

デニス・ブレアも辞任したが、マクリスタル司令官も辞任ですか。
ま、司令官に限らず、どんどん「NO!」と言ってあげるといいですよ。



報いを受けるまで、きっと災いがふりかかるはずだ(笑)。


おや、こんな話も。
こちらは、定かではないみたいですが。

米行政管理予算局長が辞任へ、経済チームの要の1人(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

辞任が多くて、なによりですな。
「チーム・オバマ」は空中分解寸前、というところでしょうかね?(笑)

ま、そこまで行かないにせよ、「嫌オバマ」路線は米国内で日増しに強まるだろう。
チーム内の内紛は、必ず失敗を招く。
サッカーのフランス代表チームみたいな、無惨な結果を招く。


そして、世界は嫌米路線がより明確になってゆくだろう。
かつては、米国の顔色を窺ってはっきりとは言えなかったことが、今では言えるからさ。

米国の出鱈目を支え続けてきた、圧倒的な経済支配力が取り上げられてしまったんだよ。ウォール街の魔物たちは、巨大なハンマー&棍棒を失ってしまったからさ。
リーマン・ショック以降に、魔物たちの力が急激に弱まったから、次の脅しの一手を使えなくなったのさ。本来の金欠病に戻った、ということさ。
今後、もっと落ち込んでゆけばいいんだ。

長い期間に渡って、高い失業率のまんまだ。
政府の金は底をつき、財政出動の余地などなくなる。日本のバブル崩壊後だって、そうだっただろう?(笑)
これまでの「反映を謳歌していた時間」よりもはるかに長い「調整時間」がやってくる。
良かったな。上がりすぎた不動産の価格調整なんて、そう簡単にできるものじゃない。

金の出し手?
何言ってんの(笑)。冗談はよしとくれよ。
世界中に、ジャンク同然の米国債を引き受けてもいい、なんていう殊勝な人間が、そんなに大勢いると思うか?(爆)


成長できる余地が大きいなら、即座にその投資を行えば済むじゃないの。
何でしないの?
ドルが高すぎるから、競争力がないとか?(笑)
だったら、明日にでも「弱いドル」宣言でもしてみてはどうかね?
消費が増えるから成長できる、って言っても、その消費に回す金がどこから出るのかって話だな。消費をまかなえるだけの収入がなけりゃ、食ってけないだろ、はげ。

昔の貧乏な田舎の農家みたいなもんだろ。一家にガキが10人、生き延びるのがやっとだ。それはどうしてか?生産が過小だから、だろ。要するに稼ぎが少ないってこと。
今までは、米国は消費に回す分を「借りまくって調達」してきたんだよ。貧乏農家のガキどもが、「来年の収穫から返すぞ」と約束して、殿様なみに食いまくっているようなもんだろwww。そんなの続くわけがない。出産でガキが増えたからといって、それだけで貧乏が金持ちになるか?人口は確実に増加しても、貧乏は貧乏なんだろ。
打ち出の小槌でもなけりゃ、「子供手当て」はどこからもやってこないっての。


アメリカは人口が増加しているから成長できる、なんてのは妄言。
かつて欧州大陸では成長余地が頭打ちになってしまい、増加した人口を支えきれなかったからこそ、植民地や移民をしていったんじゃないの。人口が増えるから豊かになる、っていうのは、幻想だっての。そんなんだったら、人口が増加している国なんて、ごまんとあるだろうよ。バングラディッシュは?パキスタンは?
成長できたからといって、豊かな社会かどうかはわからんぞ?


あの「特別な関係」の英国ですら、もう特別な関係ではなくなったんだよ(笑)。そのことを認めたくないのさ。ホワイトハウスの住人たちは。未だに自分たちが何でもできる魔法の権力者気取りなんだよ。
別に、イランが反米だから、とか、そういうことだけじゃないってことさ。

アフマデネジャドや、チャべスだけが特別というわけじゃない、そういう時代にやってきているのだよ。例えば、トルコだってそうだ。酷いやり方には、うんざりしているのだよ。
今は、グローバル化された時代だ。これはとてもよいことだ。かつては、米国の酷いやり口を世界中の人々が知ることなど殆どなかったが、今は、どこで見ているか分からないからね。


嫌米が全世界中で更に進めば、鈍感な連中とて、自分たちが「何を失ったのか」、ようやく気付く時がやってくるだろう。その時には、既に遅いがな。

幾度も忠告したはずだ。
友が去ってみなければ、反省することなどできないってことさ。


ジョセフ・ナイは菅政権を評して「学習効果があった」と語っていたが、米国は未だ学習してなんかいない。

日本のマスコミと外務省の犬どもも、同じく学習なんかしていないんだよ。


民主党や菅政権は学習したわけじゃない。
破滅に向かって、一歩踏み出したに過ぎない。
鳩山政権崩壊は、時間つなぎにしかならなかったということが、いずれ分かるだろう。


米韓と歩調を合わせます、という大失態を世界中に知られてしまい、日本の外務省は愚か者揃いだな、ということを証明しただろう。


いいか、沖縄の人々の怨念は、そう生易しいもんじゃない。
大地に滲み込んだ血は、そう簡単に消えてなくなったりはしない。


思い知る時は、必ずやってくる。


痛みを知れ。



長期金利が低下

2010年06月24日 17時11分59秒 | 経済関連
なんか知らんうちに10年債の指標金利が1.13%とかまで下がっているみたい。


ま、日銀という究極「官僚主義」的組織は、日本の為にはならんですわ。
大英帝国は、金融庁解体でBOEの強化を図るんだそうです。

バブル崩壊後に、監督官庁の不行き届きが言われた日本では、わざわざ新たにfsaを作ったわけですが、お手本となってきた英国では「なくす」ということになったと。

なんか、悲しいやら、笑えるやら。
日本の経済ナントカの連中って、本当にアレな人たちが多かった、ということなのでしょうか。

日銀考査だか、そういうのって、例の「ノーパンしゃぶしゃぶ」時代だったんでしたか?

これは、ま、いいか。



んで、長期金利が下がる理由って何かな、って話(笑)。
もう、ホントね、日銀派のエコノミストたちとか、擁護派の学者風を吹かしてる連中とか、ポジショントークみたいなのは一切やめてほしいですわ。


はっきり言えば、出鱈目言うな、と。




経済学界という病~事例2

2010年06月22日 09時39分03秒 | 経済関連
先日にもちょっと書いたが、Dr.小幡績は学部教育を受け直した方がよいのではないか。経済学の理屈を知っているとは到底思われない。


小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:日本銀行の終わりの始まり

(以下に一部引用)

日銀が、デフレ克服のために、実体経済への融資を行うことの誤りである。
ここで、個別企業への融資に間接的に踏み込むという論点は除外する。問題は、金融市場ではなく、実体経済にかかわることである。
日銀はデフレは悪というメディアエコノミクスに屈し、デフレファイターとなった。これは出来ないことを約束するという鳩山的誤りだ。悪気はないが、罪は重い。
もうひとつの誤りは、デフレは金融的現象だから、これに対処するのは、中央銀行の役割から外れていない、という判断である。これが二重の誤りの二つ目だが、実は、これはさらに二重の誤りに陥っている。
第一は、デフレが金融的現象というのは誤り。これは、前回のエントリーで述べた。
もうひとつの誤りは、金融的現象だから、中央銀行として日銀が対処する、ということになっているが、この日銀の融資制度は、金融市場から実体経済に主戦場を移しており、金融政策から大きく離れているということだ。

=====

恐らく小幡先生は、自分が何をどう議論しているのか、ということが、基本的な部分からして分かっていないのだろう。それが、この文中に顕れている。

以下、具体的に見てゆくことにする。


①小幡先生のいう「デフレ」とは何か?

まず、ここだ。彼は、自分が用いている「デフレ」という用語について、独自の定義を行い、使っているものと思われる。学術用語というのは、基本的に共通しているものであって、使う人によって意味や定義が異なるということは学界という中では、あり得ないだろう。だが、彼は「混乱が見られる」とか何とか言ってるので、彼の心の内にあるデフレという言葉に対する考え方と、その他の人々では違っている可能性が高いだろう。小幡式の「デフレ」という用語の定義を示してもらわない限り、彼の考えというものを正確に知ることはできないだろう。まあ、小幡先生の書いた文章から、できるだけ読み取るようには努力をしますがね。

彼は、独自定義を行い、その独自解釈を用いて「それは間違いだ」的な”所謂シャドーボクシング”みたいなものを展開しているかのようである。彼の使っている「デフレ」という語感は、通常の学術的な「デフレーション」とは違うようだ。


②「デフレが金融的現象というのは誤り」の誤り

この一文を見ただけで、「ああ、この人は経済学というものを勉強してないか、知らないんだろうな」という予測が立つ。いや、当方とて、専門的な経済学の教育を受けたことなど一度たりともないけれども、少なくともこの部分だけからは素人目で見ても「全然ダメだな」ということは判る。

まず、「金融的現象」なる専門用語を独自で創造するのは勝手ですが、そういった学術用語というのはあるんでしょうか?経済学の教科書でよく見る用語とは思えないわけですが、論文でそういう用語は使われているものなんですか?
意味不明。もし使いたいなら、それなりの前フリくらいは置いて欲しい。

「金融的現象」というヘンな用語が、「中央銀行が何らかの金融政策を実施した結果、生じた現象」、というような意味合いなのではないかなと当方が推測しました。
とりあえずそういう意図であるとして、「デフレが金融的現象」という文がそもそも間違い。彼の言い分は全く不明。それは、

・デフレは、中央銀行が何らかの金融政策を実施した結果、生じたもの
・デフレは、中央銀行が【金融政策X】を実施するだけで起こる
・中央銀行の行う【金融政策Y】は、デフレの要因の一つ

といった主張の中身がまるで分からないから、である。

そもそも、論理的な思考とか学術的に正確な議論を大切にするなら、存在しない語で好き勝手にひとくくりにしたり、曖昧な表現を用いたりしないはずだ。
「デフレが金融的現象というのは誤り」という一文を見ただけで、専門家として大丈夫ですか、はっきり言えば、学生をやり直せと思うのは当然ではないですかね。一般の経済学の素人が書くのとは、わけが違うんですから。専門家が言うセリフではない、ということです。これは経済学以前の問題なのだ、ということが、小幡先生には理解できないのでしょう。


③物価下落は金融政策だけで起こるわけじゃない

小幡先生が感じているのは、多分、そういうことなのではないかな、と。あくまで当方の推測にすぎませんがね。
で、今更大袈裟に言わなくても、当たり前では。そもそも、「金融政策だけで物価下落が起こった」などと主張している論文とかがあったんですか?

まず、物価下落には様々な要因が存在している。
物価下落が持続的に起こるかどうかは、また別な話である。2年以上継続する物価下落というのは、更に異なる論点を有しているであろう、ということも普通の思考力を有する人であれば考えつくだろう。
また、一口に「物価」と言っても、それがCPIなのか、コアコアなのか、ということもあるだろう。小幡先生ならば一番気にしているのが、例えば株式、不動産などの資産価格なら、そこの価格下落を言っているのかもしれない。通常であれば、何の断りもなしに用いるのであれば、一般物価ということになるだろうから、そうであると物価下落要因というのは、いくつもあって当然ですよ、という当たり前の話に行き着くわけだ。

別に、経済学博士さまが力んで「金融的現象は誤り」とか訳の分からん豪語をしなくても、誰でも知ってるって話だな。しかし、ただの物価下落と「デフレ」では異なる、って言ってんのがわからんらしい。


④日銀の政策目的は「物価の安定」である

本当に、物事を知らない先生というものほど困ったものはない。散々「金融的現象」とかいう世迷言を並べているわけだが、これを許容するとして、小幡先生曰く、
『デフレは金融的現象だから、これに対処するのは、中央銀行の役割から外れていない、という判断である。』
『もうひとつの誤りは、金融的現象だから、中央銀行として日銀が対処する、ということになっている』
だそうで、いずれも同じことを言っているわけだ。

そもそも「金融的現象だから」なんて、何処の誰が(何時何分何秒に!笑)言ったんですか?そんなことを言っているのは、経済学者の中でただ一人、自分だけなんじゃありませんか?

日銀の役割として、根本的に「物価の安定」を掲げる以上、インフレに対しての役割と同じようにデフレに対しても責任を負うのは当然に決まっておろうが。それとも、「物価の安定」とは上昇のみについていうものであり、下降には関知しないとか放置するべしといった日銀の決まりでもあるのか?(笑)
全く、何を言ってんだ、この先生は。

「金融的現象だから」なんて独自の腐れセリフを追加したりせんでも、ハナから日銀の役割として物価の安定を謳ってるんだっての。それを知らないのは、あんただけなんだろ。だからこそ、こんなところで「『中央銀行の役割から外れてない、と言う判断』は誤り」みたいな、トンデモ論法が出されるんだろ。

そういうことではなくて、貨幣数量説を重視する立場をとるかどうか、というのは、考え方の違うを生むであろうということだ。極端な例でいえば、マネタリスト的な発想ということであるけれども、現代経済学はそこまで厳密ではないはずだ。貨幣数量説に近い立場を取るからといって、その他の経済学理論を否定することにはならない。ゲーム理論による、とある説明が正しくたって、現実世界で全部の事例がそうなっているわけではあるまいに。見えない中から、何らかの法則性を見出す作業をしているのだ、という実感が、小幡先生には恐らく存在していないだろう。


デフレの起こる原因(要因)というものと、デフレ脱却に対して効果を有しているか否か、というのは、別な話である。そういう考え方の基本が分かってない。
「日銀が○○をやったからデフレになった」という主張と、「デフレ脱却(対策)には日銀が△△をすべし」という主張は異なるものである。決定的な原因かどうかなんて、そう簡単には分からないかもしれないよ。
大体、日本が陥った長期にわたるデフレの原因なんて、正確に分かった経済学者は誰かいましたか?学術的な結論のようなものは得られているのですか?

小幡先生は、正解を知っているつもりだろうから、是非ともその答えをお聞かせ願いたいですな。



さらに追加(10時半くらい)。


ホント、どうしようもない論が堂々と出されているというのは、不思議でしょうがないですわ。

小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:なぜ物価は下がるか ヘリコプターマネー

この記事中には以下の記述がある。

『物価は、モノの総量と貨幣の総量の比率であるから、後者が増えれば、モノの値段は上がり、減少すれば、モノの値段は下がる、というロジックだ。これは原始的な貨幣数量説だ。

これがなぜ誤りか、というと、ミクロ的に、貨幣量が増えたときに、モノの値段が下がるメカニズムを議論していないことにあり、現実的に、そのメカニズムは存在しないからである。』


この先生は、一体全体何を主張したいんですかね。
『貨幣量が増えたときに、モノの値段が下がるメカニズム』について、議論してないから間違いだ、という短絡ではなく、議論をすればいいんじゃないの?(笑)

貨幣量増加で値段が下がる、という実例を集めてきて研究すれば、そうなっているメカニズムについて経済学的な結論を得られるだろうよ。

というか、『現実にそのメカニズムは存在しない』と主張するのは、ワケが判らんな。『そのメカニズム』とは、「貨幣量を増大させると物価が上がる」というメカニズムのことか?
(この文章からは、普通、そうは解釈しないだろうけれども)
だったら、ハイパーインフレとかなんか、存在しないだろうよ。
いくら貨幣量を増大させても物価が上がらないなら、無税国家誕生ですか。たった今、日本の政府債務を一掃したらいいですよ。物価は上がらないんでしょう?超ラッキー!!


それとも、文章の額面通りに受けとる場合の、「貨幣量を増加させると物価が下がる」というメカニズムのこと?
そうだとすると、自己矛盾ですよね。物価が下がるというメカニズムがないのだから、そうはならないってことになりますわな。

貨幣量を増加させてるけど物価が下がる、なんて現象は現実に殆ど存在してこなかった、ということなんじゃないですか?(笑)
そんなメカニズムが存在しない、というのは、そりゃそうで、どの経済学理論でそんなメカニズムが報告されたのですかね?どんなペーパーですか?


つーか、こういう独自経済学理論が横行しているのは、何故なのでしょうか?

出鱈目を並べて平然としていられる学者さまってのは、どうしてなんですか?
そういう教育しか受けてこなかったから、だろ。
その程度の経済学教育しかなかったらかなんじゃありませんか?

そういうことを言っているんですよ。



経済学界という病~事例1

2010年06月21日 13時13分14秒 | 経済関連
前にも触れたが、多分岩本教授は自分の意見の何が問題とされているのかさえ、理解できないのではないかと思う。それは、実務的な考え方を理解しようとしないからだろうと推測している。
(※18時頃:銀行券残高及び日銀当座預金残高を追加しています、載せるのを忘れていました)


続々・岩本東大教授の論を信じると、こう騙される


岩本教授は、供給オペでマネタリーベースが膨らむ、と決めつけていたわけである。
だが現実は、そう単純ではないだろう。


「オペ」でマネーを供給するものといえば、一般的なオペとして現在の「国債買現先」のことだ。日銀のバランスシートの資産サイドには、この「国債買現先勘定」があるが、その残高が増減するのは確かである。ただし、ここにはいくつかの落とし穴がある。

日銀のいう「オペ」というのは、通常の場合であると「長期国債買入償却」を含むものという前提にはないだろう(あくまで推測ですが)。供給オペという名の下に、買現先が積まれても、他の資産項目の変化があれば、現実の「マネタリーベース」が増加するとは限らない。極端な例でいえば、保有する長期国債の持ち高が減少するだけで、買現先残高の増加分をひねり出すことは可能である。


マネタリーベースというのは、拙ブログ記事にも書いたように、発行銀行券+流通貨幣+日銀当座預金残高の合計なのだから、「負債および純資産」サイドの銀行券残高や当座預金残高に変化がなければ、現実のマネタリーベース増加とはなっていない、ということだ。
マネタリーベースの増加をもたらさないように、「買現先」増加を実行できないわけではない、ということ。

だから、岩本教授なんかが単純に考える「供給オペでマネタリーベースは膨らむ」ということには、前提条件というものがある、ってことだ。

それは何か?
他の資産項目に変化がない、とか、他の資産が一定である時、ということである。

この状況で買いオペ(買現先)を実行すると、バランスシート総額が必然的に増大することになり、その増大分は純資産項目(資本とか引当金等)以外の、基本的には発行銀行券や当座預金残高を増やすということをもたらすはず、ということである。つまり、これこそがバランスシートの拡大、ということの意味である。
もしもバランスシートの負債サイドを全く変化させない、ということなら、買現先の額を増やしたとしても他の資産項目を減らして、マネタリーベースを変えないことはできてしまう、ということである。


日銀がやってきた方法というのは、このマネタリーベースを増やさない、むしろ純粋に減らすか相対的に減らすということだったのだ。
(参考記事:日銀の自慢? 、88~89兆円程度の狭いレンジという話)


実際の例で見てみよう。

◎05年12月

・買現先勘定 4兆1560億円
・マネタリーベース 113兆466億円
・銀行券 76兆7144億円
・当座預金 33兆5463億円


◎06年9月

・買現先勘定 7兆1969億円
・マネタリーベース 86兆9660億円
・銀行券 74兆1389億円
・当座預金 11兆7944億円


◎06年12月

・買現先勘定 5兆3284億円
・マネタリーベース 90兆4664億円
・銀行券 76兆8297億円
・当座預金 12兆9662億円


◎10年5月

・買現先勘定 2兆4167億円
・マネタリーベース 97兆4795億円
・銀行券 76兆68億円
・当座預金 14兆1756億円


05年は日銀当座が30兆円超という、所謂「日銀式量的緩和」だったので113兆円以上のマネタリーベースだった。その後に量的緩和解除となった06年には、9月時点で約87兆円まで急激な減量をした(当時にも拙ブログでは批判した)ということ。岩本教授の言う、供給オペであるところの、買現先は残高がマネタリーベースを反映しているというわけではないことは、数字を見ると明らかであろう。

(ついでに追加ですが:銀行券残高と当座預金残高は量的緩和解除後の推移がほぼ安定しており、それは日銀がマネーサプライを絞ってワザと反リフレ的政策に固執し続けたことを物語っているのである。典型的な天邪鬼的思想傾向が日銀にはあるのであり、その誤魔化しの為だけに自己正当化を繰り返してきたのである。姑息な政策―30兆円の新オペとか、3兆円の成長分野融資オペなど―を採用してきたのは、そういう理由であろう)


結局、オペの量とかだけではなくて、定義されているところのマネー量(主に銀行券と当座預金残高、硬貨なんかは数字が5兆円程度で変動が小さく流通量自体が減る傾向)を見なければ分からないだろう、ということだ。


日銀がいくら買現先オペを打っても、札割れとかだし供給しても意味ないよ、とかほざくわけだが、それはマネタリーベースを増大させるような国債買いを行っているわけではないから、だ。バランスシートを拡張するに当たり、最も基本的なことをやるのであれば、資産サイドに利付の長期国債を買い、負債サイドでは発行銀行券残高を増大させること、なのである。


しかし、日銀には絶対に認めなくない、という事実があるのだ。
それは、自らが失敗したということ、だ。
多くのリフレ派たちが、極端に言うと「札を刷れ、そして国債を買入しろ」と主張していて、それをそのまま実行してしまうと、完璧な敗北を認めることになってしまう、だから、日銀批判派が主張していたような手法をそのまま「やるわけにはいかない」という根性のねじ曲がった、外道のような信念というのがあるのだ。

バランスシートを拡張するのに、銀行券は増やしたくない、当座預金残高もかつての「やりたくなかった量的緩和」を再現することになるのでやりたくない、ということで、他の方法なんて残ってないのさ。

そうすると、例えばやらなくてもよいような「個別企業への資金供給」みたいな30兆円オペを打つとかをやって、他方、紙幣と当座以外の項目で数字を水増ししているだけなのだ。今回の成長分野への3兆円融資とかいう、ロクでもない提案というのも「日銀はやる姿勢を見せております」という為だけのものだ。


因みに、負債サイドの何が増大したかというと、売現先オペだ。これが20兆円以上もある。

岩本教授あたりだと、この売りオペが何をするものなのかは理解が困難かもしれない。
買現先の10倍もの残高なのだ、ってことを、よく考えてみよ。


日銀は、緩和なんかしてないんだよ(笑)。
そういうことを真剣に考え、研究をやっているのか?
東大教授とかでも、こうも簡単にペテンに引っ掛かるというのは、どうしてなのかな。


全く、机上の空論をもてあそぶだけの学者さまってのは、役に立たないってことだな。
考える能力に劣るとか、思考力が欠如しているとか、そういうことなのですか?

大学教育というのは、一体何だ?
経済学教育というのは、どうなっているのか?


白川総裁が講演で挙げた「実務」というのは、それなりの意味が込められているってことさ。「理論バカ」の存在のお陰で、大助かりってことなんですわ。

正しく理解できてない、知識もない、だけど、中途半端に偉そうで経済学の理屈をこねる技術だけは持っている、という手合いがいることで、まんまとハマるということですわ。