いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

It's the economy,stupid!

2008年09月24日 11時59分07秒 | 経済関連
昔のジャパン・プレミアムみたいなもんでしょ?

NIKKEI NET(日経ネット):外銀、なお資金調達難 金利、国内勢より0.4%高く

米政府が不良債権の買い取りを柱とする金融対策を打ち出したが、市場ではなお警戒感が根強い。金融機関などが資金をやり取りする短期市場では22日、外資系金融機関が国内勢より0.4%ほど高い金利での調達を強いられた。資金調達が難しくなった金融機関向けに日銀が設けている補完貸付制度の利用額も1年半ぶりの水準に急増した。

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ドイツの銀行だったかみたいに、リーマンに送金しちゃって大損、ということもあるので、慎重にならざるを得ないのかも(笑)。
ある意味、自業自得だから、しゃあないんじゃないか?これが金融。そういうルールなの。


とりあえず今の日本の状況はどうなのかと申しますと、一に経済、二に経済、三、四がなくて五に経済、ということではないかと思います。

NIKKEI NET(日経ネット):麻生新総裁 「経済通」支える人脈

とりあえず、経済運営を何とか頑張って欲しいな、と。


ところで、よく「財政政策は無効」とか言う人たちを見かけるのですが、いつも疑問に思うのですよ。本当にそうなんですか?って。
出血しているのであれば、止血しなければならないのは誰だって判っているわけです。原因に対する処置としては、「止血」が正しい。だから、原因を検索して、出血点を正確に探し出し、そこの止血をすると出血は止まるわけです。当たり前なんですわ、そんなことは。けど、それができりゃ、誰も苦労はせんわな、という局面というものがあるんですよ。

「ジャブジャブ輸液したり輸血しても効かねーんだよ、間抜け」とか言うわけですが、現時点でジャンジャン出血して循環血液量が減少していってるなら、たとえ「入れても入れても、出ちゃうね」ということが判っていても、輸血しなけりゃ死ぬんだわ。血圧が低くなりすぎて、心臓に血液が戻らないとか拍出量激減とかになれば、やはり循環を維持できないので、時には昇圧剤は使わざるを得ない場面というのもあるわけです。昇圧剤を入れたのに、「血圧が思うように上がっていなかった(それとも下がった)」という結果が観察されたとしても、これを「無効であった」とは言わないと思います。「入れなければ、もっと下がっていて助からなかったかもしれない」ということはあるんですよ。

ですから、たとえ正確な原因究明ができていないとしても、とりあえず「今できること」の選択肢の中から組み合わせて、全力で「救う」ことに賭ける他ないわけです。「輸液は効果がない」とか「昇圧剤を入れても血圧が下がったじゃないか」とか言う連中が、もっと違う処置や対処ができていたかと言えば、そんなことはないんですよ。もしもそこで輸血や昇圧剤を使ってなければ死んでしまっていたかもしれない。無効だ、という意見を言う連中の言い分が正しいと証明できるのは、「診断が正確にできる」ことが最低限必要だろう。完璧に原因を探し出せる、その原因に対する処置が確立されている、ということを示せるなら、「無効だ」という主張にも意味があるかもしれないが。

それができないのなら、無効だ、という断言は誰にもできないのではないかと思いますね。
ああ、これはエンドトキシン・ショックですよ、とか、急性心筋梗塞ですよ、とか、正しく診断がつけられなければならない、ということ。それには、病態が正確に判っていること、鑑別診断ができる(診断技術がある)こと、治療方法が判っていること、というのが揃ってはじめて、「~の治療には○○は意味がないよ、無効だよ、もっと別の××という処置をするべき」とか言えるのだよ。そういう理屈が判っていないのに、どうして「~は無効だ」とか豪語できるのか、私には判らない。大きな効果が期待できないとしても、死ぬよりはいい。少なくとも、見殺しにするよりは、ずっといい。


日本の金融機関が米国金融機関に出資・買収という動きがようやく出てきたが、むざむざと捨てるよりはいい。無駄金になってしまい損する、とか、日本の経営者がうまく使いこなせるのか、というような見方はあるが、リスクを取らなければ成功は得られないし、元々能力が高いのであれば大株主が細々と言わなくとも自ら仕事をするであろう。日本人は「もの言わぬ株主」の傾向がありますし(笑)。

御者が変わっても、馬車は走る。
馬が暴走しないように手綱を握ってさえおればよいのだ。


日米関係が、relationship that was not appropriate(笑)と言われないように、互いに努力することが必要だ、ということ。