いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

下げ止まった鉱工業生産指数

2009年04月30日 17時46分54秒 | 経済関連
はいはい、これも大体想像した方向であっていたでしょう?

ま、事後的には何とでも言えるから(笑)。


下げ止まりの兆候どころか、プラス側に上振れていたので、ポジティブ・サプライズとして受け止められた模様。

NIKKEI NET(日経ネット):経済ニュース -マクロ経済の動向から金融政策、業界の動きまでカバー

で、本日の株式市場はこの前の230円超の下げ分を挽回しましたよ、というところでしょうか。


だから言ったでしょ?
3月初旬時点で、「下げ止まり」感があるよ、って。

いよいよ在庫調節は一巡か?


先月発表時点でも、止まりそうだというのは書いておいたよ。

製造業の底は見えたか?

下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、みたいなもんだと言われるのがオチかもしれませんがね(笑)。


4月は前月比で+2%とか3%とかを超えるかもしれませんよ。
どん底は底ですけれども、悪さの中で浮かび上がる方向に動いてきていますから、マシではありますよね。4月、5月と連続でプラスになれば、それはそれで「一息つけました」ということにはなりますからね。今のところ、そういう予想の方が上回っているんじゃないでしょうか。勿論、業種や個別企業ごとで、「まだら」な回復には違いないとは思いますがね。油断はできませんが、悪いニュースばかりよりは、マシです。

急には以前のような水準には戻せなくても、それこそ「希望の光」が見えてくれば、個人消費にもプラス効果が出るかもしれませんし。


ただ、今の状況では最もリスクを警戒されているのが「インフルエンザ」ですから、こればかりは予想がつきませんわな。ある程度、「被害は深刻ではない」というような状況が確認できれば、経済への影響は軽微で済むかもしれませんけれど、特に移動制限が厳しくなると打撃を受けるでしょう。

とりあえず今は、事態を静観するよりありませんね。



色目の使い方

2009年04月30日 17時18分46秒 | 経済関連
かなり酷い話がこれ。

NIKKEI NET(日経ネット):企業ニュース-企業の事業戦略、合併や提携から決算や人事まで速報

(一部引用)

丸井今井支援、三越伊勢丹で決着 高島屋から一転

民事再生手続き中の北海道の老舗百貨店、丸井今井(札幌市)は、再生支援企業(スポンサー)に三越伊勢丹ホールディングスを選定する。当初は高島屋との合意を目指したが、再建に伴う資金支援額を巡り折り合いが付かなかった。三越伊勢丹の示した支援額は高島屋を上回っており、債権者の支持を得やすいと判断した。

=====


わずか数日前には、支援企業が「高島屋に決定」みたいに報じられていたのだが、今度は「一転 三越伊勢丹」ということのようだ。何と何との南斗聖拳、いやいや、ナントの勅令。いちいちウザいぞ、オヤジのダジャレ。これは、いいか。


傍から見れば、丸井今井は早い話が「潰れた会社」というだけであり、今、営業していられるのも「支援しますよ」と手を挙げてくれる企業があるが故であって、そうじゃなけりゃ早々に店は閉店セールでもやって「長年のご愛顧ありがとうございました」ということで店長以下従業員が泣きの涙で整列して蛍の光でしょうが。

で、裏口には取立てに待ち構えている債権者たちが大勢押しかけて、債権者集会の怒号飛び交う中、経営陣は土下座どころでは済まないでしょうなってな話では。いや、そういう修羅場を見たことがあるわけじゃないから、現実にはどうなのかは知らないんですがね。多分、物語とかの中だとそういう感じになるわけで、そうした光景が目に浮かぶようですってなだけなんですが。


ところが、今の丸井今井の態度を見ていると、そういう悲壮な立場というものをまるで理解していないのではないのかな、と思わないでもない。何と言うか、暢気といいますか、ネットで定番だと「なにさまのつもり」ってな感じでは。大体、これまで支援を受けてきて、それでも「やっぱダメだね」ってことで、バンザイなわけでしょう?
だったら、「どこの何方でも、支援してくれるだけで大変有り難い話でございます、後は、煮るなり焼くなり好きにしておくんなまし」って覚悟を決めて、どのような処分も受ける所存ですってお任せするくらいしかないように思えるのですよね。

しかし、何か勘違いしているのか、思いあがりか、判りませんけれども、好きな方を選ぶので奮って良案を出してね、みたいに競合させているということですね。これもヘンな話で、大体、選ばせてくれ、なんていう立場なんですかね。そもそもは、「金が払えそうにもないので待って下さい、今すぐパトロンを見つけてまいりますので、ちょっと待って下さい」という、倹しい立場なはずなんですよ。なのに、こっちで選ぶぜ、なんて大きなことが言えるのか、と。

元々伊勢丹の支援を受けてきたにも関わらず、高島屋に色目を使って、「新しいダンナが現れたので、こっちに鞍替えしますから」と元のダンナを袖に振っておきながら、ダンナと話し合った結果、「やっぱり私たち、一緒に暮らしては行けないわ」と別れて、元鞘のダンナである三越伊勢丹に戻ってきたようなもんじゃないの。そんなことをするくらいなら、初めから「伊勢丹にお世話になってきたから、今後ともこちらのお世話にならせてもらいます」と丁重にお断りしておけば良かっただけでは。
高島屋の申し出は身に余る光栄であり、大変有り難いのだけれど、お気持ちだけで感謝感激、嬉しゅうございます、って、言っておけば良かったんじゃないでしょうかね。金を出して救ってもらう立場でありながら、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりと、曖昧な態度をとるからこそ、事態が二転三転したようなものでは。


一度は自分の元を去って、向こうの男(高島屋)の方に行ってしまった女(丸井今井)は、男(伊勢丹)にとっては面白くないというか、かなり気分の悪いものではないかと思うが。それも、出戻りみたいに「やっぱり、アナタの方が高く買ってくれるというので、金目当てで戻って来たわ」と言われりゃ、余計に面白くないわけで。たとえ腹ん中でそう思っていたにせよ、口では「旦那さんのことが好きなので、旦那さんのもとを離れはしません、オヨヨヨヨヨ」と言ってくれてたのなら、旦那(伊勢丹)の男が下がるということもなかったんじゃなかろうか、と。

つまり、本件を見てみると、元の旦那(伊勢丹)は女(丸井今井)に振り回され、高島屋の旦那はぬか喜びしたもののフラれ、三越伊勢丹の株(男)が下げられたようなもんだ。だって、女に一度は出ていかれそうになったわけだから。で、丸井今井の不誠実な対応と腹の中が透けて見えたようで、元鞘に戻ってこられた三越伊勢丹の旦那にしてみれば、やっぱり「面白くない」と。みんなが不愉快な思いをさせられた、というわけだな。丸井今井にしても、得をしたというわけでもない。だって、元からの旦那(三越伊勢丹)に助けてもらうことには変わりないわけだから。

なので、酷い話だね、と。
誰一人として得をせず、全員の気分だけは悪くなるという、最も悪い結果となってしまったのでは。


出発点として、破綻した会社のくせに、いつまでも偉そうなご身分に浸ってるからこそ、こういうことになるんじゃないかな。ま、そんな会社だから潰れるんだろうね、ということなのかもしれないけど。


あと、支援する側としても、東京とかのような大都会でうまくいく手法や戦略というものが、北海道という特殊な環境でも通用するかというと、難しい部分があるのかもしれない。三越や伊勢丹というのは、基本的にはお金持ち相手でしか通じない部分があるし、大都会で成功しても地方では難しいかも、というようなことかな。お金持ちの数の問題。平均所得の低さ、ということも、考慮に入れておくべきかもね、と。

いや、私は小売とか、ファッションとか、そういうのは一切判らないので、全然アドバイスとかはできないんですけどね。でも、伊勢丹の支援を受けてきたにも関わらずこんな結果、ということは、何らかの失敗要因があったが故、ということなのかなーって素人考えなんですけど、チラっと思ったもので。



高齢者のマナーの悪さ

2009年04月30日 13時55分46秒 | 社会全般
やっぱりそうなのね、と思わずにはいられない。

「列割り込み」「信号無視」「暴言」 大反響!お年寄りの「やり放題」(J-CASTニュース) - Yahooニュース


同じように感じていた人たちは結構いるんだな、と。


だから「言ったでしょ?」って言いたくなるわけさ。

高齢者の犯罪増加

この記事中にもリンクを書いてあるけれど、指摘したのは06年のクリスマスだったのね。まあ、当時には話題にのぼるなんてことは、なかったけど。場末ブログだから、ま、しょうがないんですがね(笑)。


後からだと、何とでも言えるに過ぎませんから。



原油価格高騰と経済危機の話

2009年04月28日 21時11分18秒 | 経済関連
これも何度となく書いたから、いい加減にしつこいと思われると思うが、また書いておくよ。

はてなブックマーク - 世界同時不況の背後にある無視せざる要因~石油価格高騰の原因とそのマクロ経済的影響~ - Irregular Economist ~hicksianの経済学学習帳~

いや、専門家の方々が大勢揃っておいでだし、当方のようなド素人がいくら「事前に警告」したって、誰も聞いてなんかくれないわけでして。そもそも、「陰謀論の好きな愚か者めが」という見方にしかならないわけで、そうだとすると「事前の警告」というのは全くの無意味。事後的に「ホラ、だから言ったじゃん」ということを私みたいに言うと、これも「頭のイイ人」たちからすると大層面白くないというか、気に入らないのでしょう。事前に書いておいたって、放置されるのが関の山。

まあ、いいんですがね。
それで、世界の人々がどん底に落ちようが、不幸になろうが、仕方がないでしょうな。オレのせいじゃない。
富豪の財産が数百兆円消えようが、オレの知ったこっちゃないぜ。今となっては、ざまあ見ろ、とか、いい気味だ、とか、悪態の一つもつきたくなるわけですわ(笑)。


この記事の中で、次の記述を取り上げておいたじゃありませんか。

08年6月>日本の協力で世界経済を救うべき

私みたいなド素人ですら感じることはできるんですよ。
ね?予告したとおりになったでしょう?

米国経済は本当に大ダメージとなって、深い深い、果てしなく深い海淵の底に落ちていったのだよ。これを招いたのは、原油高を演出していた人々だったのさ。自分の利益が、米国経済のみならず世界経済よりも優先するからこそ、世界経済を破滅の淵へと追い込むとしても、原油高をどうしても「やらねばならなかった」ということなのさ。

何が何でも儲けを出すことが最優先され、その結果が今なのさ。世界全部が危機的事態に陥ってしまうとしても、少数者の利益が何よりも優先するからこそ、原油は狂ったように高騰したのさ。そこには、周囲の人々全部が不幸に陥ったとしても、「自分だけは儲けを稼がねばならない」ということなのだよ。ま、別にいいけど。どうせ、事後的にならば何とでも言える、とか言われるのがオチだしね。

実際、コメントで「陰謀論」だと指摘されたわけで。
一応答えはこのヘンの記事に書いておきましたがね。

しかし、この後にも価格上昇が続いたもののリーマンショック後には一変し、08年の終わりには価格暴落とか、OPECの「桁外れ」の減産決定とか、40ドル割れとかになってしまったわけだ。価格が高い時期には「需給逼迫のせいだ」とか言ってたと思うけど、原油消費量なんて急には大幅に絞れるわけないし、OPECで減産決定された日量がどれくらいなのか、ということをよく考えてみるといいよ。原油の世界需要の落ち込みが何十パーセントにも及んでいたかといえば、全然そんなことはないわけで(笑)。


当ブログで何度か提案(08年3月にこの記事とか、こちらの記事とか)したけど、原油先物を日本が売りまくって価格高騰を抑制できていたら……、その場合にはどうなっていたのかな、とちょっと思わないでもない。

しかし、本当に痛い目に遭わないと「判らない」という人々が多すぎるので、未然に経済危機が回避されたとしても「無駄な手出しをしたせいで~~となった」とか、死ぬほど文句を言われるだけだろうね。なので、事前に何か言ってあげたって、まず無駄に終わるだけだろう。
「こうした方がいいよ」という、普通に考えれば誰でも判りそうなことを言ってあげているにも関わらず、聞く耳を持たないんだもの。所詮はド素人の言い草なのだから聞いたってしょうがない、ということに落ち着くだけ。本当に失敗をしてくれることによって、ようやく「当ブログで言っていたこと」の意味が判るようになるだけなのさ。本当に失敗をやってくれる人たちが出てきてくれるお陰で、ああ、やっぱりそうだったのね、ということが事後的に判るようになるだけ。結局は、事前になんて防げない、ってことになるんじゃないのかな。


3月時点で、私の提案が受け入れられ実行されていたら…、リーマンは破綻せず、シティやAIGやGMも助かっていただろうか?
欧州の金融機関も破綻回避ができたであろうか?
ま、いくらIFを重ねたって、意味はない。一度くらい回避したとて、気性が直らない限り強欲バブルが繰り返されるだけかもしれないから(笑)。どうせ、いつかは破局を迎えたということであろう。


北朝鮮のミサイル発射問題にしたって、事前に注意を言っておいてあげたのに、やっぱり恥を晒しちゃったじゃないの(笑)。発表なんかしない方がいいよ、と警告しておいたって、勇み足で発表してミスっちまうんですわ。そういうようなもんです。「ああ、きっと転びそうだな」と思って、転ぶから注意した方がいいですよ、と親切心で言ってあげても、当人たちが「オレが専門家なんだ、オレの方が頭が良くてよく知っているんだ、ド素人の言い分なんか聞いても無駄だぜ」みたいに思ってるかどうかは知らないけど、警告が届かないからこそ、やっぱり本当に転ぶわけで。何度も言うが、そういう人ってのは、本当に転ぶまで判らないのだよ。自分で痛みを受けて、被害を蒙ってはじめて転ぶということに気付けるの。だから、事前に気付くなんてことはないと思うよ。事前に気付ける人なら、そもそも転ばないしね(笑)。
転んでからつく杖、みたいなもんですわ(笑)。
役立たないわけだ。


人間の知恵ってのは、賢いんだわ、やっぱ。
諺は――やはり凄い。



北方領土のこと

2009年04月27日 12時41分42秒 | 外交問題
不動産の不法占拠とよく似ているな、と思ったのが、ソ連の北方領土占拠である。
国際法上では不明確な点があるということであるが、日本が具体的なアクションを起こさない限り、今の状態が続けられる。これが継続すると、結果的には日本に不利になってゆくだけであろう。

基本的な情報はこれ
北方対策本部|北方領土の国際的取決め


よく不動産の競売などを阻止する為にヤクザ屋さんなんかが居座って、事実上そのヤクザがビルを管理している、というような「実効支配」を確立しているようなケースがあるかもしれない。こういうのは、本来の所有権者とか抵当権者たちの処分などを阻止し、ヤクザの実効支配が長期に及べば居座り続けたヤクザの側にも何らかの権利主張が認められるようになってしまう、というようなことである(現実世界でそのようなことがどの程度起こっているか、通用するか、というのは知らない)。元々は不法占拠で開始されたとしても、長期管理者となった占有者の権利が増大してしまえば、元も子もないのだ。


◇ビルの場合
 ・ヤクザが不法占拠
 ・事実上ヤクザがビルを管理
 ・ビルにはヤクザの実効支配が及んでいる

◇北方領土の場合
 ・ソ連が不法占拠
 ・事実上ソ連が北方領土を管理
 ・北方領土にはソ連の実効支配が及んでいる

こういう状態が長く継続されれば、実効支配している側の権利主張が認められる可能性が出てきてしまうのではないか、という危惧があるだろう。


日本が正統なビルの所有権者であるといったことを国際社会の中できちんと主張しない限り、決して認めてはもらえないであろう。軍事的に奪還するのも、非現実的だしね。ロシア側が突然思い出したかのように、領海侵犯とかを無闇やたらと摘発するのは、「実効支配」を長期に渡り継続している、という既成事実を積み上げようとしているのであろう。「ビル管理者はオレだ」という不法占拠者たちと、行為の中身自体はよく似ているのだ。

例えば香港やマカオは中国に返還されたが、こうした「約束」が現実に効力を持つのは、国際社会の中で「卑怯者」とか「ウソつき」とか呼ばれたくない為であり、軍事的に強制されたからといったような理由からではない。日本側がきちんと論理展開ができ、理路整然と所有の正当性を主張できるのであれば、ロシア側の非行事実を非難してもらえるように、国際社会に働きかけるよりないであろう。日本が単独で返せと言ったとしても、ロシア側が「聞えないね」と言ってしまえば、それで終わりだからだ。

ビルに居座るヤクザを追い出すには、所有者自身が腕力などで排除できないのであれば(普通はできないよね)、他の権力(裁判所とか警察とか)の力を借りるよりないのですから。現状のウヤムヤ状態が長引くと、実効支配側が有利になって行くだけだ。欧州とかの社会が本当に法治国家群の集まりであるなら、法に基づき判断できるはずであろう。そこでは、不法行為があるのであれば、批判して当然だ、ということだ。そうではなくて、欧米諸国がロシア側の肩を持ち日本の権利を認めないということであれば、未来永劫、日本が北方領土を回復することなどできるはずがない。つまりは、不法行為であろうとも腕力で勝てばそれでいい、ということを認める国際社会なのだ、ということ。

そこにあるのは、法ではない。力のみ、である。


非常に残念なことに、日本の外交というのは「芯」がないのだ。
筋が一本、通っていないのである。
だから、行き当たりばったりのようにしか見えないのである。

先日海賊の記事を書いたばかりだが、その中で日本が払う「ソマリアの海賊対策」の費用の方が「インド洋沖の給油活動費」よりも断然少ないよ、と言った。すると、どうだ?
今度は海賊対策に金を拠出すればいい、ということにでもなったのか、大盤振る舞いとなったらしいよ。
ソマリア海賊対策、補正予算で40億円拠出へ 政治 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

何でもかんでも、ただ出せばいいってもんじゃないでしょ。
どういう意図・目的で、日本は何をしたいか、何ができて何ができないか、何をしたくないか、何をやめて欲しいのか、そういうのが終始あやふやであり、筋の通らぬ話が多すぎなのだ。で、急に思いついたように、想定外のことをやり始めるのである。そこに至る過程には、何らの戦略もなければ、メッセージもない。あるのは、わけの判らん体裁のみ。国のためにやっているのか、誰か一個人のためにやっているのか、見分けすらつかない。まるで「小手先主義」(そんなもんがあるかどうか知らない)が広く蔓延しているかのようであり、個人的手柄を目指しているようにしか思えないこともしばしばだ。


日本の外交が稚拙だからこそ、未だに北方領土は帰ってこないのかもしれない。




My Stress Test(笑)

2009年04月27日 09時37分04秒 | 経済関連
読んでいて、思わず笑ってしまった。
コーヒーは吹かなかったけれど、笑い声が漏れてしまったよ。

Bloombergcojp 特集記事コラム

項目とか選択肢を考えた記者氏は、中々センスがいいと思うよ。



ところでぼくは、どちらかといえば小心者ではないかと思う。
何故なら、生まれて一度も宝くじを購入したことがないからだ(笑)。
ストレスにも弱そう。
プレッシャーにも打ち克てないかもしれない。

剛毅の者であれば、ぼくなんかと違って「はらたいらさんに全部」と太っ腹な賭けができるかもしれない。おっと失礼。これは冗談ですが、豪胆の持ち主であると「一世一代の大勝負」みたいに大きく賭けるとか大相場を張るとか、できそうな気がする。ぼくにはできそうにないよ。なので、宝くじに1万円購入、とか、そういう大胆な買いのできる人が羨ましいかも。

ストレスに強いか弱いか調べたことがないのだけれど、悩みなんかで夜眠れなくなるとか、一度も経験したことがない。どんだけ深いの、その悩みは、とは思う。確かに、東京の駅とか電車は、多大なストレスを感じる。人ごみの中を歩くのとかも。
などと言いながらも、未だに投資とかは止めてないよ。ストレスに強いか弱いかは不明だけど、投資なんかはもっと別なような気がする。宝くじでハズレ損失を気にするくせに、株式の投資損はどうよ、とは思うね。自分でもよく判らない。ま、自分で自分の向き不向きが何となく判っていればいいのではないかな、と。


さて、全米が泣いたかどうかは知らないが、ストレステストが行われたらしい、ということだ。ぼくが採点する教官の立場ならば、きっと「都合のよい点数」というものを設定するに違いないと思う。だって、ほぼ全員が落第点だ、というのも気まずいし、不合格がたった1人とかだと「やたらと目立つ」ということになって、落ち込むか本当の落ちこぼれとなって脱落する(銀行破綻)かもしれないからね。なので、かつての日本でよくバカにされた「護送船団方式」という、おおよそ横並び状態が結果となるのではないだろうか、ということだね。

事後的ならば何とでも言える、とか批判する人もいるだろうが、自分の抱いたイメージには近かったのかもしれない。

コレね>世界に拡散する伝染病、「不安」

金融機関にストレステストなんてものがあるとは知らなかったけれど、distressは無縁というわけでもないみたい。
Severe Capital Distress Syndrome(SCDS)という命名も悪くはなかったかも、と自画自賛(笑)。


バーゼルⅡの策定前くらいから、「stress test scenario」とか「sensitivity stress test」とか、金融の世界では普通に知られていたようで、それなりのリスクシナリオに基づいて金融機関経営が行われていた、ということらしい。けど、「sensitization」のような現象については判らないのではないのかな、とも思う(元々ないかもしれないし)。最終的には人間が意思決定をしてしまうので、刺激の累積とかで主観的確率に影響しないとも限らないのではないだろうか、とか。


ま、いいか。
今回の危機の根本的な理由というのは、そういうことではないから。

ド素人的な発想だけど、ぼくの中では「こういうことかもな」というイメージはあるよ。

今後米国でのストレステストの結果が知らされるかどうかは、微妙な問題ではあるかもしれない。公表されなくても、逆に疑心や不信感が募るかもしれないし。情報の出し方は、難しい問題となるだろう。



これも日本の教訓か~銀行業で発揮された外資の威力

2009年04月26日 14時04分31秒 | 経済関連
世の中には色んなことを言う人間がいて、何らかの権威を傘にきて実しやかにウソを言ったり、ニセの論理なんかをあたかも科学的事実であるとか学問的に正しいということを喧伝ないし豪語するような連中が後を絶ちません。彼らの多くは、そういうニセ言説をばら撒くことで「自己の商品価値」を高め、商売の種にしているような連中がいるわけです。そして、無垢な一般素人であると、注意深さが足りないとか、易々と権威に引っ掛かってしまうとか、ニセ言説の見分けがつけられないとか、そういった理由によってまんまと騙されるというわけです。

こういう言説に釣られたからといって甚大な被害を蒙ることは滅多にないでしょうけれども、今回の経済危機のような大規模被害を受ける局面であると、しまったなと感じる人々が大勢出てくるわけです。既存の経済学やその権威を信じた己がバカだったことに気付き、彼らの言い分や言説なんぞを聞いてしまったが為にこのような事態を迎えたのだと感じるからこそ、後悔することになるということです。


事後的には何とでも言える、というのは、確かにそうだ。後講釈というのは、様々な分野でありがちだからね。けれど、事後的に言う場合なのに、それすらも間違っているなら、かなり恥だろうとは思う。特に、ナントカ理論だの、提灯記事だの、結論ありきみたいなペーパーだの、といった権威付けを散々行っておきながら、なおかつ「それが間違いだった」という場合だ。専門家面した連中というのは、素人に指摘されることが我慢ならないのか、それとも、判りもしない素人が何を言っているかとハナから馬鹿にして聞く耳を持たないのか、誤りを指摘されたとしても「聞こうとはしない」という傾向でもあるのかもしれない。そういう人々には、事前に誰かが警句を発していたとしても、無効であるか目もくれずに終わってしまうだけであろう。

こういうのを、過信(笑)というのでは。
後講釈すら間違ってるんじゃないの、と指摘されても、それを認めず聞き入れられないような世界だからこそ、事前になんて何を言っても無駄に終わるのだよ。基本的には、正しいと盲信してそれに凝り固まっているからだろうね。十分賢ければ、素人の言い草であろうとも、そこに注意を向けるはずだもの。GSが今回の危機で被害が小さくて済んだのにはワケがあるのと同じさ。


前置きが長くなったが、外資系の経営手腕というものがどういったものなのか、判る具体例となったのがこれだ。

新生銀・あおぞら銀:統合交渉 足腰弱いまま 公的資金、再申請も - 毎日jp毎日新聞

ま、大変優秀な経営陣が揃っていたわけですから、これくらいはなんのそのでしょう。日本の銀行だって、軒並み赤字とかですから。別に、この2行だけってわけじゃないだろう。それは大した問題じゃない。そうではなくて、日本式だからダメなんだ、外資に買わせないからダメなんだ、みたいな、何の役にも立たない意見を散々言っていた連中というのがいたことが問題なのではないかと思えたんですよ。それはマスコミの中にも、政治家や官僚にも、経済界にも、所謂自称エコノミストにも、大勢いたんじゃないかな、と。

参考>餌食となった銀行~新生銀行&あおぞら銀行

でかい口を叩く前に、まずは公的資金を全額完済してくれ、というのが、国民としての願いですわ。一体、何年経過したと思っているんでしょう?(笑)
そりゃ、ゴールドマンサックスみたいに早々と返してくれとは申しませんが、散々外人役員とか株主とかに多額の報酬や配当を行って、銀行資産を食いものにしたようなもんじゃないの。危機が明確になった08年3月期にさえ、利益なんて大して出ていなかったのに、多額の配当をしたんでしょう?経営陣のボーナスにも払ってしまったんでしょう?つまりは、日本が過去に積み上げてきた銀行資産を食い潰し、海外の資本に金を引っこ抜かれ、外人経営者たちにも引っこ抜かれ、あとはカスだけ残して再び「公的資金を入れてくれ」って頼んでいるようなもんでしょう?これが資本主義原理なんか?って聞いてるんだわ。ただのタカリだろ。ヒルみたいなもんだろ。

 国が金を注入→株主や役員で金を引っこ抜く→国が金を注入

何が違うと?(笑)

2行合わせて、約4千億円の公的資金が未返済なのだが、投資ファンドにはいくらの金が入ったのかな?
上場時と配当で合わせていくらの金を引っこ抜いていったのかな?
銀行資産が売却されて、現金化されただけなんじゃないの?
これら銀行は、上場後にいくらの納税を行ったのだろう?


これが餌食と呼ばず、何と呼ぶのかな?

日本の得た教訓は、
・公的資金はいち早く回収すべし
・銀行売却先は国内資本に限るべし
だな。


喩えて言うと、こんな感じかな。

経営破綻したホテルがあって、とある投資ファンドが購入した。
ファンドの要求は、こんなボロな部屋じゃ営業にならないからもっとキレイにしてくれ、じゃないと購入しないぞ、というものだった。そこで国がリフォームして、ボロなところはきちんと直した。それと、全ての部屋には、絵画や高級家具やテレビや冷蔵庫やゲーム機を備え付けにしてくれ、とも要求されたので、全額国が負担して整備した。

さて、ホテルは晴れて営業を開始して、利益が出るようになった。すると、購入したファンド側が「利益は分配するぜ」と言って、国に返す前に配当として持ち去った。更に、部屋に備え付けておいた絵画も高級家具もテレビも冷蔵庫もゲーム機も、全部売り払われて現金化され、配当に回された。そして遂には部屋の中には売れるものは何もなくなった。部屋にあったものは、切り売りされて現金化されていただけだった。ホテルが人気で営業利益が上がっていたわけではなかったのだ。そして、国がリフォームした金どころか、元からあった資産さえも失い、借金だけが残された。

すると、ホテル経営をしていた投資ファンドはこう言った。
「部屋をキレイにリフォームするから、金を回してくれないか」

つまらんかったね。ごめん。



世の中では、商売上手で成功するとか経済的成功を収めるということは、お人よしや頓馬を餌食にして金を巻き上げるということさ。それが正しいんだよ。金を奪われる方が悪いんだ。いい加減、お人よしは馬鹿を見るのにね。と、あっちの方では思って、大笑いしているのさ。
他人を陥れる為にはどんな手でも使うし、口封じの為なら汚い手法だろうとお構いなしだし、儲かればそれでいいのさ。金を得たものが勝ちなんだよ。負けるのは弱いからだ。
悔しかったら、勝ってから言いな。

ということを、教えられた気がするのである。



false dawn?

2009年04月24日 18時08分45秒 | 経済関連
「確かに注意が必要」というのは、その通りだろうね。

FTの記事でも注意喚起があったが、「浮かれるには、まだ早い」というのは政策担当者たちならば、特にそういう注意深さが求められるであろう。

白川総裁も同じく気を引き締めるよう促していたらしい。

「偽りの夜明け」を本当の回復と見誤らない注意必要=日銀総裁(ロイター) - Yahooニュース

(一部引用)

日銀が24日に発表した講演の邦訳によると、白川総裁は「日本経済は1990年代の低成長においても、何度か一時的な回復局面を経験したが、このことは経済がついにけん引力を取り戻したと人々に早合点させる働きをしたように思う」と指摘。その上で「これは『偽りの夜明け』とも言うべきものだったが、人間の常として、物事がいくぶん改善すると楽観的な見方になりがちだ」と述べ、一時的な回復を本当の回復と見誤ることに警鐘を鳴らした。
 ただ、「終わりのない経済危機というものはない」とも強調し、「中央銀行は積極的な金融緩和からの適切なタイミングでの脱出も、意識しておかなければならない。脱出が遅れると、より悪い状況への入口に既に足を踏み入れている可能性がある」と出口戦略の必要性も訴えた。

 白川総裁は、日本の「失われた10年」の教訓として、1)大胆だと思って採った行動であっても、事後的にみれば必ずしも大胆ではなかったという場合がある、2)政府や中央銀行による危機管理対応が、経営に失敗した銀行を救済するためではなく、金融システム全体を救うために行なわれているということを、しっかりと説明し、国民の理解を得る必要がある、3)マクロ経済政策は、経済の急激な減速に立ち向かう上で鍵となる役割を果たすが、万能薬ではない──の3点を指摘。

 その上で金融危機管理の政策対応として、1)流動性の潤沢な供給、2)信用市場の機能の支援、3)マクロ経済政策による有効需要の喚起、4)公的資本の注入とバランスシートの不確実性の除去──の4点を挙げ「この4つの領域で効果的な措置が講じられなければ、経済は一段と厳しい調整を余儀なくされかねない」と強調した。

=====


中々いいことを言っているが、3つの指摘をもう一度書けば、

①大胆な施策と思っても、事後的に見ればそうでもないかも
②金融システムを救済する為という説明と説得が必要
③マクロ経済政策はkeyではあるが、万能薬ではない

ということ。まさにその通り。
一時的回復局面で、「真の夜明け」と勘違いしないように、というのも仰るとおりですね。暗い海の底に沈んでいるのに、まだ浮かび上がれてもいないうちから「視界が明るくなってきました」とか言っても、底の方に沈んでいるのには違いがないわけで。どこまで沈んでゆくか判らない、という状態から、どうやら沈んで行くのは止まったようです、というくらいに変化した程度ということですから。


けど、一筋の光明とはいえ、それを希望の兆しと感じるのには理由があるわけで、常にネガティブな知らせばかりでは人間のやる気も失せるというものです(笑)。ぬか喜びの場合だと、かえって「ダメだった時」の失望が大きくなって、ダメージが大きいとか、そういうことがないとも言えないのかもしれませんが。

よく映画なんかでも、この道を行けば脱出できそうだ、みんな助かりそうだ、という時に、行き止まりとか更なる困難に直面したりして、さっきの「助かりそう」と喜んだが故に、余計に「もうダメだ」と落胆が大きくなる、といった展開はありがちですからね。

欧米金融機関の損失額が4兆ドル規模ということらしいので、この傷跡が甚大であるというのはその通りであろう。メガ津波級だというのも、頷けるよ。
そうなると、リカバリーとか調整期間は深く長い、というのも当然予想されるわけだ。スポーツ選手の出口の見えない超スランプみたいなものだな。果てしなく続く、暗く長いトンネルということになる。辛くとも、この長い道のりを乗り越えない限り、夜明けはやってこない、スランプの出口には到達できない、というのも理解できるよ。


だけど、多くの普通の人々はそんなに強靭な精神力の持ち主ばかりではないだろうと思う。耐えられえる力も、ごくごく普通の、ありふれた水準でしか持ち合わせていないであろう。そういう時、「これから進むトンネルは出口も見えず、どれくらいあるか判らないけど、突き進むしかない、だから、死ぬかもしれないけど歩いてくれ」とか言われても、希望が見出せないだろうと思う。皆さんはどうであろうか?
小さな小さな一点の光であろうとも、一条の光が差し込むなら、その光源に向かって歩けばきっと出られる、と思えば歩みは楽になるのではないかと思うのだが。それは私の場合そうだろうな、という話なのだけれども。


なので、「まだまだ真っ暗だぜ」「先は光が見えないぜ」という悲観的なニュースは、心のどこかに留めておけばいいのではないかと、個人的には感じている。

勿論、政策担当の人たちは、もっときちんと正確に状況を把握し正しく対処してくれればいいことです。ぬか喜びが間違っているよ、ということなら、そういう慎重な警告を適切に発してくれればいいのではないでしょうか。

これまでの日本の経済運営において、そうした正しい対処がどの程度なされてきたかと言えば、未だに達成されてはいないとしか思えないわけですが(笑)。危機の過小評価なんかは、まさにその通りでは。



China Pollution~その2

2009年04月24日 11時55分30秒 | 外交問題
以前に書いた記事の続編があろうとは思ってもみなかった。
China Pollution

最近のニュースで気になったので、中国ネタについて書いてみることにする。

①パクリは正当な文化という認識

【中国ブログ】パクって何が悪い!『山寨』は正常な行為だ 20090422水 165221 サーチナ

この記事を読めば、ああ、向こう(中国)ではどう考えているのか、ということがよく判る、というものだ。多分、度が過ぎる、ということなんだろうと思うけど。ワニの顔の向きが、右か左か、どころではないのかもしれない(笑)。

それにしても、日本だと「日産自動車」とか「三菱自動車」という会社名があるが、こういう会社名と同じようなものかなと思うのが中国の「山寨自動車」だ。

けれど、本当は違う。
これはただの「パクリ」=「山寨」ということだけだ。モーターショーに出品する作品そのものが「パクリ自動車モデル」って、本気の本気で凄い。凄すぎる。日本だと、普通は路地裏とかでひっそりと誰にも知られずに売っていそうな感じなのだけれど、大々的に表立って発表できるようなシロモノなのだろうか、と、疑念が湧いてくるのである。これはあくまで日本人的感覚に過ぎないので、中国では「山寨」が正当な行為であり恥でも何でもない、という背景を有しているという文化度の違いがあるのであろう。

恐るべし、パクリ文化。
恐るべし、山寨。


日本でも、かつて物議を醸した事例があったことはあった。
三菱から「ディアマンテ」が発売された時だ。
フロントグリルの形状なんかが、BMWのデザインのパクリではないか、という批評を浴びたのだった。しかも、CMコピーが「あの車とは違う」って、大笑いの文句だったから。かなりのインパクトを与えたものだ。これを考えた人は凄いぞ、はっきり言って。

けれど、旧来のクラス分けとはやや異なるアッパー層が開拓され、車自体は大ヒットとなったはずだ(というように記憶している)。ウソくさいが本音の出ているキャッチコピーと、新ジャンルの草分けとしては成功したと言えるだろう。なので、ちょっと近いイメージとか、似た感じというのは有り得なくはないが、あまりに似すぎているとか、どう見ても「パクリです」というのでは、ちょっと問題があるなとは思いますな。これは韓国製菓子類なんかも言えるけど。
パクリはやられた方が迷惑なだけで、やる方には害がない、というのも困るのだ。しかも、商品への文句や評価が低下する場合には、パクられた側が一緒に低下させられてしまう、ということになるからである。日本の貸金でも大手銀行の名前をかぶせたような貸金業者名を付けて一般人を騙すやり方というのが珍しくなかったが、これは他人の築いた信用の上に便乗する商法であり、同時に正統な業者の評価を著しく低下させるというものでもある。


②国家による知的財産の強奪

今、進行している国家的強奪がこれだ。

ソースコード開示、中国強行…知財流出の恐れ ニュース ネット&デジタル YOMIURI ONLINE(読売新聞)

いくらオープン化と言っても、ものには限度があるのである。全ての手の内をオープンにしないと商売させないぞ、という、圧倒的不利益を海外企業に押し付けるものなのである。そして、これが実施されてしまうと、何でも易々と「パクられてしまう」ことになってしまうのである。「大事なモノ」を多数持っている側だけが圧倒的に不利なのだ。だって、中国側製品のダメダメなソースコードを開示されたとしても、日本では殆どが利益を受けないからだ。中国側製品に「大事なモノ」が入っていなければ、「別に開示していいですよ」ということになってしまうからね。けど、日本や欧米企業の「ブラックボックス化」してある部分を開示させられると、それを全部マネされてしまって好き放題使われてしまうのだ。

言ってみれば、コカコーラのレシピを完全開示せよ、みたいなものだな(笑)。
究極の「山寨」を目指しているのだろう。
他人の成果を労せずしてパクリ。
よく知らんが、1行のコードも書かずに全てを手に入れることができてしまう、と。


こうして、中国の国家を挙げての「山寨」が行われていくわけである。
パクリで必要なものは全て国内で揃えられる、ということになるのだ。

そして、いずれどんな事態がやってくるか?
逆に、中国製の汚染されたチップを埋め込まれた製品が世界中にばら撒かれ、新たなコードが書き加えられた「恐るべきチップ」によって何が起こるのか、ということもあるだろう。世界中のどこで起こるか判らないのだ。

今回の金融危機は問題とされた債権「細かく世界中にばら撒かれてしまった」ことによって被害は大きくなり拡散したが、China Pollutionが確実に拡散してしまえばこれと同じようなことが起こらないとは限らない、ということを今から懸念しておくべきだろう。


今でもハッカー天国と化しているのが、中国やロシアではないかと思うが、そういう活動にも当然全てが役立つのでは。セキュリティのコードを知ることができてしまうようになるからだ。ハッカーは中国語で「発家」だの「破家」と書くかどうかは知らないが、国家による専門ハッカーを大量に送ることもできるようになるであろう。
先日も米国の国防省のネットワークから設計図関係を盗まれた可能性が報じられていたと思うが、ああいうことが頻繁に行えるようになる、ということだ。




SMAP・草剛の逮捕について

2009年04月23日 18時23分08秒 | 社会全般
事件の中身とかはニュースで流れている程度しか知らないけれど、そんなに大袈裟に騒ぐ事件なんでしょうか?
大人としては問題だったとは思うけれど、珍しくもないような。
酔っ払ってパンツを脱いでるオッサンとか、過去に幾度となく見かけたけど。あと、噴水なんかに飛び込む裸男とかも。大抵、奇声をあげて、騒いでいると思うけど。唯一違うのは、他に同行者とかが数名いて、どうにか現場を離れて酔っ払いを撤収させることができる、ということくらいでは。残念ながら、草剛くんの場合には周りに面倒を見てくれる人が誰もいなかった、ということかな、と。

昔の人たちなんて、いくらでも武勇伝を持っていたと思うよ。酔って脱ぐ、なんてのは、当たり前なのでは。昔の芸人さんとか役者さんとか、表沙汰にはならなかったけど、色々とあったんじゃないでしょうか。大なり、小なり。そういうのと比べて、格段に悪質だとも思えないんですよね。

それとも、ここ最近の出来事で比べてみますか?

例えば、武部勤議員は、議員会館のガラスをぶち割ったじゃなかったでしたか?(笑)
人間、酔っ払うと、そういうワケの判らんこともやってしまうってことではないでしょうかね。
モロ出しよりも恥なのは、例の「中川大臣の朦朧会見」の方なのでは。
だって、草くんのモロ出てる場面を殆どの人たちは見てないんでしょう?映像に撮られたりしていたんでしょうか?けど、中川大臣のあの映像は全世界中に流れ、ネットでも海外を中心に大ウケだったほどのインパクトがあったでしょう?世界中の笑い者ですもん。あっちの方が、もっと恥ずかしいと思うけど。

そういうのと比べれば、案外大したことじゃないように思える。
そりゃ、警察に注意されたりとか、マズいですよ、確かに。けど、テレビの警察番組なんかで実例があったりするけど、酔っ払いの場合だと注意を受けても意図せずに反抗したり、何を言っているか理解できてないので「うるせーんだよ、ばーろ」とか無駄に抵抗したりしてしまうことはよくあるのでは。本人が反省して、謝罪とかしているなら、それで「ごめんなさい」で許していいんじゃないですか?ダメ?そんなに大袈裟に言う程の犯罪かな?


あれかもね、どの程度の泥酔レベルの人を間近で見たことがあるか、みたいな経験にも左右されるか。
本格的に凄いのを見たことがあると、耐性レベルは上がるかも(笑)。
ま、企業イメージとかが傷つく、みたいな話を出されるのかもしれんが…。世の中全般に、「笑って済まそうよ」という雰囲気ではなくなっているのかな。

演技とか、イマイチ好きというわけでもないし、芸能界から草剛くん1人が消え去ったとしても大して残念でもないし、私には何らの痛手もないわけですが、何というかまるで「抹殺」みたいに消し去る世界というのも、ナンだな、と。

多くの人たちは、そんなに完璧な人間を求めているのでしょうか?
時には、前後不覚になるほどに酔っ払ってしまう普通の人間なんだな、弱さを抱えているんだな、とは思えないでしょうか。



08年度貿易収支のこと

2009年04月23日 17時28分46秒 | 経済関連
昨日発表になったように、08年度(08年4月~09年3月)は若干の貿易赤字だったよ、という速報でした。今後の確報待ち、ということになろうかと思いますが、多少数字の変動があっても、早い話がトントンという程度でしょうね。


因みに私は、日本の株式市場が「売り売りモード」で、大方が悲観一色であった時点にも関わらず、次の記事を書いて皆さんにいち早くお知らせしたんですよ(笑)。きっと皆さんはお忘れになられたのではないかと思いますけど。

3月10日>いよいよ在庫調節は一巡か?

この時点では2月の貿易統計の速報も揃ってなくて、当然3月の貿易がどうなるかなんて判りませんでしたよ。未来の出来事を予想するなんて、占い師じゃあるまいし、できるわけもないからね。ですが、データを見たりしながら推測してゆくことは不可能ではありませんよね。自分の仕事上で他の人々よりも早くに何らかの有利な情報を得られるということは全くありませんが、何となくは判りそうですよね。麻雀の流れみたいなもんですか(笑)。


これまで日本の経済分析の世界について色々と不満を述べたりしましたが、できれば私のようなド素人が勘に基づいて「こんな理由で貿易収支は下げ止まりそうですよ」と私見を披露する前に、専門家たちが専門家の知識や経験に基づいて専門的意見を述べれば済むことなのです。
因みに、3月10日は、日経平均株価の終値が7054円の最低を付けた日でした。
偶然?
ええ、ええ、そんなのは偶然でしょうな。単なる偶然に過ぎない。
記事を書いた翌日には、偶然にも300円以上も上げてましたよね。この日を境に、株価は上昇基調となったのでした。
たまたま私が書いたのと、タイミングが一致していたに過ぎませんわな。ま、良かった、良かった、と。別に誰からも褒めてもらえたりはしませんがね。


そりゃまあ、私の投資損も相当拡大していたので、誰であっても気が滅入るのはわかるし、状況としてはどん底だな、ということは思っていましたよ。でも、方向感としては、おおよそ思った通りだったわけですよ。プロとか専門家とか、肩書きなどは立派な人々が大勢いるのだろうけれど、必ずしも頼りになるかといえば、そんなことはないのだな、ということがよく判りましたわ。素人ならば根拠のあることないことを好き勝手に言えるからだ、プロとなればそういうわけにもいかない、みたいなことがあるかもしれません。そうだとしても、逆に肩書きばかりは立派な割りに、根拠に裏づけられた説明や分析や予測が出されているのかと言えば、そうでもないでしょうね。むしろ、「あることないこと」をただ適当に言っているだけなのと変わらないものが、圧倒的に多いという印象。まともなことを言ってる人たちの数の方が、断然少ないのではないかな、ということです。

前にもちょっと書いたけれど、専門家というような肩書きは、あんまり当てに出来ないとしか言いようがないね。


参考までに、自分の推測というのは「投資」の話とかになると、大抵の場合に大きな成功には結びつかない。自分の儲けが絡むと邪念のせいか、鋭い推測とか勘が働かなくなるんですよ、きっと(笑)。どうしてなんだろう。
折角の山勘が金儲けには繋がらないというのが、哀しい現実なわけです。素晴らしい洞察力があるなら、投資で大儲けできそうなんだけど、自分のこととなるとまるで平凡。残念…。




海賊に払うのはもってのほかだ!

2009年04月22日 12時34分24秒 | 俺のそれ
しつこいね、かなり。

暫くぶりで見かけたら、拙ブログ記事を読んだのかもしれんが、こっちに何か文句を言いたくて、うずうずしているらしい。実は拙ブログ記事が気になって仕方がないんですか?(笑)

この前のミサイル騒動の話とか、まるで拙ブログ記事を読んだかのようなご意見が書かれているみたい。ま、別にいいんですけど。あれですか、うちで防衛省批判記事とか、そういうのを書くとご不満なんですかね?難癖をつけたいが為に後付けで非難の理屈を持ち出してくる、みたいに他人を批判してはいるが、それが同じように見える不思議。

とりあえず、勘違いも甚だしいトンデモ記事が書かれていたので、ちょっと書いておくことにするよ。

どうやら、しつこく根に持っているのかもね。
コレ>海賊狩りは戦争じゃない・2

アッチは、こんなことを言っているみたい。
「海賊に金を渡すなんてのは、もってのほかだ!」
おー、おー、勇ましいね。

どうも書いてあることをよく読めないとか、理解できないとか、そういうことなのかもしれないが、こちらの書き方が稚拙であるから、ということもあるのかな?判り難くくて、スマンね。力量がないからね。けど、何が書いてあるかは、読めばわかるんじゃないかな、と思って書いているわけで、いちいち細かく補足説明をしてやらんと勘違いが直せないというのも、困ったものですね。

出発点として、ウチで書いたのは「ソマリアの海賊」の話をダシにするな、と言っているわけで、それくらいは読めば判るでしょ?
海賊狩りは戦争じゃない

はっきり書いているでしょうが。インド洋沖に給油艦を派遣するのに、「ソマリアの海賊」とは関係ないから派遣の理由にするな、って言ってるんですわ。理解力の問題もあると思うが、自分の最も注目した部分やカチンと来た部分とかの「断片情報」だけ記憶していて、こっちの言っている内容を忘れてもらっても迷惑なだけだな。そういう特定部分だけの「切り取り」は、マスコミ報道なんかでもよく用いられる手法じゃないの。まあ、そういう水準でしか理解できないが故なんだろうけど。

こちらの主張としては、
 ・インド洋沖の給油艦派遣の理由として「ソマリアの海賊」を使うな
ですって。

産経新聞に出ていたような、多国籍軍に給油できなくなると海上テロでタンカーが攻撃され日本に原油が入ってこなくなる、って論法を非難しているんですよ。しかも産経によれば、国際テロ組織の攻撃だそうだから(笑)。OEF-MIOに基づく給油活動は、ソマリア海賊とは別だ、って言ってるんですよ。


それに、海賊対策は別にしろ、ってのも既に書いた話だ。
戦争は他の者に任せるがいい(詠み人知らず、笑)

この中で
『もっと長いスパンで考えてみるということが必要だろう。
海賊対策に必要ということなら、「対テロ戦争」みたいな旗印はすっかり降ろして、もっと具体的に「海賊退治」に協力します、ということを明確にするべきだろう。それは米軍やNATOのケツにくっついて、彼らの戦争に協力するということなのではない。』
と述べていますが。
因みに、米国には「対テロ戦争」という言葉も旗印も、すっかり降ろしますって宣言してもらえましたがね。「海上で国際テロ組織が攻撃してくるので、軍艦の派遣が必要だ」なんていう国際社会の意見なんか、現在ではあまり流通していないんじゃありませんかね(笑)。それとも、どこかの国でそういった主張がなされているわけですかね?


相手側が何を主張し、何を書いているかということについて、もう少し慎重に評価することを学ぶべきではないかな。ここまで親切に書いてあげないと、理解できないんですかね。「派遣するな」というのを、自分勝手に作り上げられても困りますね。こちらが書いてもいないことを自分の脳内で合成した挙句、その虚像に向かって批判を書かれても、困るだけですわな。


そして、またしても脳内合成なのが、「海賊に金を渡す」の話だな。
「海賊に金を渡すなんて、もってのほかだ!」と言うのは勝手だが、私としても「率先して金を払いたい」って言ってるわけではないんですって。そんなことを書いてますかね?

上に示した「海賊狩りは戦争じゃない・2」の記事に書いたでしょ。
まず、己の主張が何だったのかよく思い出してみたら?そっちの言い分ですよ。
 海賊被害で損害発生→輸送コスト上昇→商品価格転嫁→消費者が負担
って、自分が言ったんでしょう?

この「消費者が負担する額」と「インド洋沖の給油活動」に係る費用を比べると、後者の方が多いんじゃないですか、って言ってるんじゃないの。現実には消費者がどれほどの負担を強いられているかと言えば、●●オタは一切明らかにしないけど、私の予想ではほぼ無いに等しいんじゃないですかね、ってなことだわ。だって、船便の輸送コストは大幅下落となっていますから、現実に。海賊被害が多額にのぼり、それがコスト上昇を招き価格転嫁されている、なんていう「幻の現象」をそっちが言ってるから、そんなコストに比べたら「インド洋沖の給油活動」の方が断然「コストが高い」んじゃないですか、ってことなんだわ。

だったら、インド洋で給油なんかしなくても、万が一被害が発生した場合に支払、という形を取った方が「安上がりだよ」って言ってるんじゃないの。よく判りもしない経済学的思考だかを持ち出して来て、「消費者が負担するから高くつく」って自分が言ったんだろ。とことん理解力が乏しいというか、主張点や内容について考えることができないらしい。
元々こちらが主張したのは、
 ・インド洋で給油活動をするよりも、海賊被害があった時だけ払う方が安上がり
ってことですよ。

輸送コストが上昇して消費者負担となるって、そっちが言うから、そういうコストの心配よりも給油活動費の方が高いよ、って言ってあげたんじゃないの。金額にしても、何を比べているかと言えば、海賊に支払われた身代金と給油活動費じゃないですか。


ああ、それから身代金のことだが、再掲記事にも書いたように「払った国はどこですか」ってのも、あの人の頭には浮かばないらしい。日本が全額払ったんですかね?例えばOEFに名を連ねる多国籍軍の中には、「海賊に身代金を払った国」が入ってないんですか?身代金を払った国は一体全体何処の国なんでしょうかね?
「海賊に払うのはもってのほか」とか、強く主張している●●オタがいるみたいですから、きっと屈せずに払わなかったんでしょう(笑)。

海賊に金を払って成功すれば、新規参入者が増える、っていっても、無限に参入はできないんだっての。これも書いておいたじゃないか。
『盗難が成功する件数が増えると、泥棒に参入してくる人間が増える、というのは、一理あるかもしれない。が、泥棒だって、タダでなれるわけではないわけだ。相応のリスクを取らざるを得ないんだな、これが。獲物になりそうな家を見つけ出し、準備を整え、うまく盗めてなおかつ逃げのびねばならんのですから。そんなに簡単な商売であるなら、儲けが出続ける限りどんどん増えていくだろう。しかし、現実には住人全員が泥棒になったりはしない(笑)。競合になっていくからね。盗みの獲得利益が無限に大きくはなっていかないから。そうした中で儲けを出し続けられるというのは、かなり困難なことが多いでしょうね、多分。なので、泥棒がどこまでも増え続けるということはないので、被害金額もある程度頭打ちになるでしょうね。すると、盗難は完全には防げないが、被害が無限に大きくなっていったりはしないし、その盗難対策コストもある程度の水準で留まるでしょうね。』

つまり、読めてないし、理解できないし、そういう記憶もない、ということでしょうな。
●●オタに残っている記憶とは、「海賊に金を払った方がいい」という断片だけ(笑)。で、思い出したように、「金を払うのはもってのほか!」と言い募るわけだ。


だから、払ったのは殆どが日本以外の国の支払分なんじゃないですか?
それに、日本が海賊に払った額とインド洋の給油活動費では、後者の方が多いんじゃないですか?
そんなことさえも自分では考えられず、他人の主張点を脳内で好き勝手に捏造して、今度はそれを藁人形にして叩くという、何と都合のよい方法なのでしょう。言ってもいないことを、さも誰かがそう主張しているかのように合成して批判するわけで、「タチが悪い」のは一体どっちなんですかね?

こういうのをいちいち説明しなおすのは、当方のコスト負担が無駄。
何でもただ「はんたーい」って言いたい人と何が違うんですか、って話だわ。何遍も言うけど。ウチの記事を読むと、思わず文句を書かずにはいられない、ってことですかね。



これからは、「肥満狩り」の時代?(笑)

2009年04月21日 17時55分08秒 | 俺のそれ
先日は、飛行機運賃の体重ネタを書いたのだが、その続編とも言うべきネタが新たに投入されました!


地球のために「スリムな体型」維持を=英研究者 世界のこぼれ話 Reuters

(一部引用)

[ロンドン 20日 ロイター] 英国の研究者が、体重過多の人々は痩せている人たちよりもより大量に食べ、車で移動する傾向があることから環境に良くない、などと指摘した。

 ロンドン大学衛生熱帯医学大学院のフィル・エドワーズ氏とイアン・ロバーツ氏が国際疫学ジャーナルで発表した。2人の計算によると、過体重の人は痩せている人と比べて、平均で1人当たり年間約1トン多くの二酸化炭素を排出する原因となっている。

=====


な?
だから随分と前に書いておいたでしょ。

コレ>アメリカ凋落の日

この中で、
『極端な話をすれば、人間だって肥満体型とか体重の重い人達は、やせて小柄な人達よりも食糧や酸素を多く消費し熱エネルギーや二酸化炭素を多く放出するので、環境には悪いってことになってしまう。笑。』
と書いておいたのだが、あまり厳しく指摘すると「炎上」になっても嫌だなと思ったものだ(当時はブログ炎上は今よりも頻繁であり、盛んだった。いい具合に燃やしに逝くような人もいたしね。笑)。


けど、英国研究者は「デブ」とは一言も言ってない。私の以前の記事でも「肥満体型」とか「体重の重い人」とかは使っているけど、「デブ」とは言ってないですよ。今後は、研究者の使用例である「体重過多の人」と呼ぶことにします。

ま、これはいいですが、「エコ」が云々とか言う人たちは、今後まず自分の体型を改善してから「○○は環境に良くない」とか言うようにして下さい(笑)。自分を棚に上げておいて、「××工場の排出しているCO2が問題なんです!」とか言うのは説得力に欠ける、ということになるでしょう。

ここ暫くでよく見かけたのが、「喫煙狩り」「タバコ狩り」だったか、喫煙ファシズム?(どことなく違和感あり)だったか、そういうのがあったわけです。
今後はこれに変わって、「体重過多狩り」とか「肥満ファシズム」?とかのような運動が巻き起こるかもしれませんね。

そういや、ロハスとか何とかいう運動はどうなったんでしょうか?
牛肉ステーキをたんまり食って、体にいいとかいう、「自然って素晴らしい」賛美はどうなったのかな?

徹底すれば、デブにエコを語る資格なし、とか言い出す人が出てくるんじゃないかと心配しますね。ああ、デブって言っちゃいけないよね。体重過多の人だった。

怖いよ~「体重過多狩り」「肥満狩り」
オヤジ狩り、タバコ狩り、肥満狩り、どれもちょっと怖い。


けど、「イチゴ狩り」や「ブドウ狩り」は普通なのに。どうしてこんなに変わるんでしょうね。日本ではあまりないけど、「キツネ狩り」も普通の語感なのに。なぜか「体重過多狩り」は怖い。

よく見ると、「~狩り」って意味が異なるのね。
「イチゴ狩り」は自分が自ら狩ったものを頂きます、摂取します、ってな感じなのですが、「オヤジ狩り」はオヤジを摂取しないもんね。「喫煙狩り」や「タバコ狩り」も自分が頂きますってことにはならないね。

「オヤジ狩り」に対応するのは、最も近いイメージはやはり「キツネ狩り」でしょうか。オヤジをハンティングして、オラオラといたぶってる印象。狩猟の本来の意味合いが生かされてる語、と。

「タバコ狩り」に近いのは「刀狩り」でしょうかね。「取り上げてしまう」という狩りですね。

うーん、意外と深いな、「~狩り」も。
やっぱり、日本語は面白い。



Obama's Hundred Days ~オバマの百日は輝いていたか

2009年04月20日 19時53分29秒 | 外交問題
今年1月のオバマ大統領の就任から3ヶ月が経過した。そして、100日というリミットはもう目の前に迫ってきている。既に、残された日にちは、テンカウントよろしく、カウントダウンが始まっている。記事を書いている4月20日は、既に91日目となっているのだ。今月末には100日が終わるのである。


率直に言って、「オバマの100日」は思ったよりも困難に満ち溢れてはいなかった。
ボーを選んでいるだけの余裕があった、と手厳しい批評を浴びせられるかもしれない。そうではあっても、底なし沼のような経済状況が続いていた昨年末から今年初めよりは、少なくとも今の方がマシであると大勢が感じているであろう。深さの判らない湖の底よりも、湖底が見えてきた方がどこまで落ちるかが判るので、安心感が出てくるであろう(少しばかり矛盾する言い回しかもしれない。底に沈んでいることには違いないので。浮かび上がれるのがいつなのかも不明であるし。これで”安心”と表現するのは気が引けるが、どこまでも落ちてゆくよりもマシではある)。

そうした明るい兆しを感じた者たちが増えてくれたお陰で、世界の株式市場では反騰を見せ始めた。米国の指標ばかりではなく、日本も中国もブラジルも、揃って株価の回復が見られたのである。これはオバマの功績があったというよりも、偶然の産物に過ぎないであろう。中国やブラジルなどの人口規模の比較的大きい新興国では、需要がいきなり消滅したりはしないということに助けられたかもしれない。多くの人々が「日々の商売を続ける」ということを必死で努力した結果、まだまだ自動車やインフラや電化製品が不足している場所はたくさんあるので、そうした場所に供給されたということであろう。同時に、オバマ大統領が呼びかけた「財政出動」が、そこそこの規模で行われるだろう、という実感を得た人々は多かったのかもしれない。

こうして、株式市場の主たる指標は改善した。一時期、極めてタイトになった金の流れも落ち着きを取り戻し、極端に不安定化した金融システムはどうにか自律的バランスを保てるようになってきている。勿論、各国の中央銀行の手助けと、赤子を守るかのような過剰な庇護の下ではあるけれども。こうした「悪ければ悪いなりに」という環境に馴化して、心理的不安は次第に後退し、悪さへの耐性だけは強化されたであろう。これこそが、崩落を食い止める最も必要なことなのだ。

学校のテストの点数が、これまで100点満点や悪くても90点以上の高得点を連発してきたのに、ある瞬間から80点さえも取れなくなり、それどころか30点40点は当たり前、という落第点にまで下落してきたら、学生本人も親も顔が青ざめるに決まっているのである。しかし、悪いのに馴れてしまうと、30点以下の点数にもあまり驚かなくなり、19点とか25点とかの点数にさえ「ああ、悪かったね、でもまあ、こんなもんかもね」くらいの余裕が生まれる(これは”余裕”と言うのか?笑)ようなものである。かつて100点満点の優等生の頃を思い浮かべると、確かに19点とか「ありえなーい」し、惨憺たる成績ではあるのだが、今後25点とか30点に上昇してゆくことを考えると、「先行きに明るさ」を感じ取れるのも判るのである。この後、30点以下のままが永遠に継続し、永久落第だとさすがに辛いが、50点でも60点でも取れるようになってゆくなら、それはそれで「良かったじゃないか」と思えるようになってゆくだろう。まるで日本の麻生政権の支持率の推移を説明しているかのようだが、10%割れまで落ちていくと後は上がるしかない、というのは確かで、それに気を良くするのも判るのである。


話が飛んだが、オバマ大統領の話に戻ろう。
ここまでオバマ大統領を見てきたが、特筆すべき成果というのは案外と少なかった。経済政策の発表は行われたけれども、目新しいものは一つもなく、選挙公約の言い換えのようなものであった。また実際の経済政策の発動としても、若きガイトナーはその軽さ故か甘く見られている節があって、これといって目覚しい成果をもたらしたようなものは一つもなかった。なのに、こうしてダウ平均が回復してきたのは、強運なのか偶然のラッキーなのか、オバマが大統領就任を可能にした、というような持って生まれた運のようなもの(麻雀だと「スーパー激ヅモ」)があるのであろうか。酷評される経済政策ではあっても、必要なアナウンスメントは行い、何はともあれ「やる」という意思と態度を明確にし、時には怒りを示し、今の状態に踏み止まらせた。
また、ブッシュ政権からの嫌な置き土産である瀕死デトロイトは拙攻続きなのは変わってはいないが、ビッグ3問題のカタをつけることなく、時間を稼いできた。どうするか、どうなるかは、結局のところ、この100日では何も進展が得られなかった。が、米国自動車企業は、未だに倒れずに済んでいる!ある種の奇跡である。悪いながらも、というのは、GMやクライスラーの為にある言葉かもしれない。


経済政策ではこれと言って目立った成果がなかったのに比べ、外交面では大きな前進を見せた。
オバマ外交の特徴を最も端的に言えば、「融和路線」である。その殆どが、「対話する用意がある」という姿勢と意思を相手側に伝えようとしたことだ。イラン、パキスタンやベネズエラなどとの対話を見れば、その傾向が判るであろう。用意がある、というのは、別に譲歩を意味しないのだが、少なくとも過去の強硬な態度よりは相手側に好感を与えることになるであろう。「イラン版」6カ国協議のテーブルを利用して、米国がイランとの対話路線に踏み出したことは大きく評価できる。アフガン問題に対処するには、結局のところ、イランやパキスタンといった周辺地域の協力が欠かせないからだ。特に両国ともイスラム圏の国である、ということが何よりも重要。イスラム諸国への外交姿勢転換を表明する前に、トルコ訪問で下準備を怠らなかった、ということであろう。勿論、イスラエルからの承諾取り付けもできていたと見てよいだろう。また、キューバへの寛容、チャベス大統領さえも喜ばせたベネズエラへの対話姿勢、等々も、やはり融和路線の一環と言えるであろう。

「お前は敵だ」と認定する前に、まず互いの立場を理解し、「共通の敵」に立ち向かうべく約束を取り付けること、これを重視しているものと思う。現在のところ、アフガン問題に行き着くわけだが。少なくとも、ソマリアの問題を除けば中東情勢は一定の成果を挙げ、湾岸諸国やトルコなどの協力を得られるならば、イラクやイスラエルの問題というのは喫緊の課題とはなり得ない、ということだろう。多くのアラブ諸国は生活水準の向上や経済発展という成果をもたらすグローバル化の恩恵を受けてきたので、それを失うわけにはいかないということに気付いたのであろう。グローバル化の悪しき面が強調される昨今ではあるが、経済的繋がりが深まることによって互いに欠くべからざる存在になれば、イスラム教圏の国であろうとキリスト教圏の国であろうと、共に発展の為に協力せざるを得なくなるのである。こうした共通の利害の共有こそが、国際紛争を減らし地域の安定化に貢献するであろう。


オバマ大統領が打ち出した外交方針は、「よし、いいだろう、話を聞こう」というものに変わったのだ、ということ。米国外交の歴史では割と少ない路線ではないかと思う。そうした独自の選択をしたことで、結果的には以前よりも米国の負担は減らせるであろう。日本がパキスタンへの関与を強めるというニュースがあったが、これとて多国間の枠組みを米国が推進し、各国で分担して問題に対処しよう、という共通認識を作ることができたからであろう。日本が自ら申し出るほど、日本の外交筋は賢くはないであろう(笑、残念だが…)。これまでの「米国が兵隊を出してるんだから、お前も出せ」という、言ってみれば「悪しき平等主義」的な考えに凝り固まるよりは、「君が出来ることをまずやってくれたまえ」と頼む方が、相手側が要求を飲み易いに決まっているのだから。各国で「自国ができること」をぞれぞれ持ち寄れば、意外と色んな部分を埋めることができるのかもしれない、ということが、少し判ってきたからなのではないかな。

こうして、オバマ政権の100日は過ぎようとしている。
まだまだ波風の高い経済情勢、ビッグ3問題と、経済政策は気を抜けない状況が続くのには変わりがないだろう。でも、思ったより国際協力は昔よりスムーズで、あの中国でさえ共に対応しようという枠組みに加わっているのだから、世界の繋がりは深まったのだと思える。冷戦時代には到底考えられなかったことだ。経済危機という困難に世界中の国々が立ち向かおうとしていること自体が、前進の証だ。外交面で成果を挙げた後には、国内経済の建て直しが控えている。これも米国単独では難しいだろう。だからこそ、世界の国々に協力を求める姿勢を崩してはいない、ということなのである。


多くの米国民にとっては「輝かしい100日」とはなっていないかもしれないが、それは米国内だけ見ているからだ。イラク撤退を約束通りに道筋を付けただけでも、よしとしていいくらいだ。劇的に良くはなっていないが、劇的に悪くなっていないだけでも、オバマの強運の恩恵を受けているのかもしれない―だから、この100日はよくやった、と言っても過言ではないだろう。