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朝霞市国家公務員宿舎建設問題に関する謎~2

2011年09月30日 21時14分53秒 | 政治って?
さて、答えを述べよう。
どうして財務省がこれほどまでに、公務員宿舎の建設計画に拘泥するのか?
その理由とは何か?民主党の閣僚までもが、財務省の言いなりになってしまうのはどうしてなのか?

それは、旧米軍基地だったから、だ。それによって、この地には何かの問題が未だに存在しているかもしれない、という危惧があるからなのではないか。
このことを、米国は隠蔽したい、日本国民には知られてはまずいと感じている、ということなのであろう、と。日本国外でも問題になっているが、米軍のキャンプ地には、枯葉剤などを撒布したり、薬物を埋めたままで廃棄した可能性があるのだ。

参考記事を紹介しよう。

>http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2011091073908
キャロル米軍基地の地下水で微量の枯葉剤成分検出

慶尚北道漆谷郡(キョンサンブクド・チルゴクグン)にある米軍基地「キャンプ・キャロル」で枯葉剤関連成分が初めて検出された。在韓米軍がキャンプ・キャロルにあった化学物質を1981年、米国へ移した事実も初めて明らかになった。
キャンプ・キャロル枯葉剤埋め立て疑惑を調査する韓米共同調査団は9日、漆谷郡庁で記者会見を開き、基地内41区域の地下水観測井5ヵ所の水質を調査した結果、枯葉剤成分の2、4、5-Tが検出されたと発表した。
今度検出された2、4、5-Tは、枯葉剤の主成分の一つで、韓国側の分析だけで1リットル当り0.161マイクログラムが検出された。検出地域の41区域は、当初米軍が化学物質を保管していたところで、枯葉剤埋め立て疑惑を提起した元在韓米軍のスティーブ・ハウス氏(54)の証言が事実である可能性が高くなった。
共同調査団は、「今度の検出数値は、世界保健機関(WHO)の飲用水基準のリットル当り9マイクログラムの50分の1に止まるなど、人体への影響はない」とし、「米国側の分析結果に当該成分が検出されなくて、共同の再調査を実施する」と発表した。
基地外部の地下水管井10ヵ所に対する追加調査では、1ヵ所の管井で枯葉剤成分の2、4-Dと2、4、5-Tが微量(それぞれ0.00088マイクログラム、0.00178マイクログラム)検出され、再調査を行ったが、今度は発見されなかった。しかし、4ヵ所で発がん物質のトリクロロエチレン(TCE)やテトラクロロエチレン(PCE)などが検出されるなど、管戸8ヵ所が飲み水不適合判定を受けた。
同日の記者会見で、共同調査団の米側代表を務めるバーチ・マイヤー大領は、「調査結果、米軍がキャンプ・キャロルで使用した農薬や除草剤など化学物質は1981年、米ユタ州へ移して処理した」とし、「170人あまりを調査した結果、当時化学物質に枯葉剤が混ざっているかどうかは確認できなかった」と話した。
共同調査団は、今度の調査で7月に来韓したハウス氏が「枯葉剤のドラム缶を埋めた」と新たに証言したヘリポート南側の傾斜地を調査したが、ドラム缶の跡は探せなかった。共同調査団はヘリ場の近隣地域を含め、基地内部の計83ヵ所の土壌調査結果を、9月末から10月初めの間に公開する予定だ。


>http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/09/09/0200000000AJP20110909003300882.HTML
枯れ葉剤疑惑の在韓米軍基地、地下水から成分検出

【ソウル聯合ニュース】慶尚北道漆谷郡の在韓米軍基地「キャンプキャロル」にベトナム戦争で米軍がまいた枯れ葉剤の入ったドラム缶が埋められたとされる問題で、同基地内の地下水から枯れ葉剤の成分が初めて検出された。韓米の合同調査団が9日、同基地に対する調査の中間発表で明らかにした。
 韓国側の水質検査で、基地内の5カ所の観測地から枯れ葉剤成分の2、4、5-トリクロロフェノキシ酢酸が検出された。検出量は1リットル当たり0.161ナノ(ナノは10億分の1)グラム。ただ、この量は世界保健機関(WHO)が定めた飲料水基準の約50分の1で、人体には影響がないと合同調査団は説明した。米国側の検査では2、4、5-トリクロロフェノキシ酢酸は検出されなかったという。
 2、4、5-トリクロロフェノキシ酢酸以外の枯れ葉剤成分は、韓国、米国いずれの検査でも検出されなかった。
 微量ながら基地内の地下水から人体に影響を与える枯れ葉剤の成分が検出されたことで、米軍が枯れ葉剤を埋めたとの疑惑の信ぴょう性が高まった。
 一方、枯れ葉剤の成分以外の発がん性物質も基地と基地周辺から検出された。トリクロロエチレンやテトラクロロエチレン、揮発性有機化合物(VOCs)などで、VOCsについてはWHOが定めるガイドラインの900倍に達する地域もあるという。
 合同調査団は、枯れ葉剤を埋めたと暴露した元米兵・ハウス氏が7月末に来韓したときに、枯れ葉剤の入ったドラム缶が埋められた場所だと指摘したヘリポート南側の傾斜地の調査も実施したが、ドラム缶が埋められたとみられる兆候は発見されなかったと明らかにした。
 合同調査団の共同団長を務める在韓米軍司令部のバーチマイアー工兵参謀部長は「これまで行った調査の結果、1978~1979年にキャンプキャロルで使用した農薬やソルベント、除草剤などの化学物質が1981年に米ユタ州で処理されたことが明らかになった」と述べた。
 合同調査団は、遅くても来月上旬までに調査を終え結果を発表する予定。


>http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-09-06_23055/

【平安名純代・米国特約記者】ベトナム戦争で使用された枯れ葉剤の沖縄での散布について、当時の作戦に携わった元当局者が初めて事実関係を認めたことで、これまでの証言の信ぴょう性が高まった。今後は散布場所や範囲などを早急に特定し、環境影響を調査することが求められる。米政府による情報開示が不可欠だ。
 今回の証言で、枯れ葉剤の散布が明らかとなった北部訓練場の周辺一帯は「沖縄の水がめ」といわれる地域で、環境が広範囲にわたって汚染されている可能性もある。事実を解明するには米側に対する日本政府の強い働きかけが不可欠だ。
 米陸軍が初めて枯れ葉剤散布作戦を立案したのは太平洋戦争末期の1945年で、東京、横浜、大阪、名古屋、京都、神戸の6都市の稲作地帯への散布を計画。しかし、原爆投下が優先され、実行には至らなかった。
 作戦は、ベトナム戦争の開戦を受けて復活。米軍は61年から約10年にわたり、南ベトナム解放民族戦線の拠点崩壊を目的に空中から総量9万1000キロリットル(推計)を散布した。
 戦争の長期化に伴い、66年頃から枯れ葉剤が大量生産されたため、米軍は試験散布範囲の拡大を決定。オーストラリアやカナダ、韓国でも使用されたという。
 米政府は91年から米兵の枯れ葉剤被害者に補償を始め、枯れ葉剤をつくった製薬会社も、米国の被害者だけに和解金を払っているものの、外国での使用に関しては異なった基準を用いている。
 オーストラリアでは、豪軍が作成した文書で米豪軍の枯れ葉剤使用が明らかとなった。カナダでは、2007年にカナダ政府が枯れ葉剤と健康被害の因果関係を認め、基地で勤務した元軍人や被害が認められた被害者約4500人への補償を認めた。
 韓国では1999年、駐韓米軍司令部が作成した報告書を基にした地元紙の報道を受け、米国防総省が事実を公式に認定。しかし、オレンジ剤と健康被害の関係を示す決定的証拠がないとし、韓国側への補償責務などは否定した。
 米越両政府はことし1月に米軍が使用した枯れ葉剤の汚染を2013年までに除去することで合意。散布から半世紀を経てようやく汚染土壌などの除去作業が7月に開始されたが、ベトナム全土に28カ所あるとされる高濃度汚染地域の除去には20年かかるとの推計もある。



3つの記事は、いずれも今年の9月に入ってからの記事だ。となると、問題が表面化したのはもっと前、ということになる。このことが日本でも問題にされることを恐れたとしたら、慌てて工事を始めようという気になっても不思議ではないんじゃないか?
9月1日から始まっていた、ということは、誰も立ち入らせない、ということで、地面を掘ってしまえば証拠を集められる心配も少なくなるであろう、と。
つまり、土壌汚染の証拠を掴まれる前に、処理してしまえ、と。おおよそ、そういうことなのではないかな、と。

沖縄の基地問題、とりわけ普天間問題で米軍への風当たりを気にするなら、今更朝霞の旧米軍基地での枯葉剤だのその他有毒物質の汚染だのというのが表沙汰になれば、沖縄も危険だという論調が高まり、反米的感情・反米軍的感情が高揚してしまうのではないか、ということを危惧することも不思議ではありませんね、という話である。

そうすると、公務員宿舎の予定地というのは、米軍基地の元々「ヤバいモノ」が埋められていた可能性が高いゾーンで、そんなところを何も知らない連中に掘り返されたりして、ヘンなモノが発掘されて大問題にされても困るよな、ということで、国の厳重な管理下で「息のかかった業者」にガッチリガードさせて工事をさせ、こっそり処分してしまえば問題は表面化しないはずだ、ということだな。

慌てて着工したのは、カナダ、韓国や豪州で明らかになった問題が、日本でも取り上げられるのを防ぐ為だったのではないか。

政権をとると、そういう暗部に触れることになるから、どんなに「朝霞の建設工事は凍結」とか啖呵を切っていたとて、米国さまから「お前ら分かってんだろうな」と凄まれたり、脅しの一発や二発くらい入っていれば、「はい、従います」となってしまうのも不思議ではないからな。閣僚クラスが揃って、コロリと寝返ったことも、これなら合点がいくと思うわけである。


国民には到底知らせることのできない理由、というものが存在したなら、説明など回避してしまうだけで、のらりくらりと見当違いなことを言って誤魔化すしかないということだな。これまでの回答を見ていると、そんな感じだしね。

まあ、当方のいつもの陰謀論が全開、ということですので、判断はおまかせします(笑)。




朝霞市国家公務員宿舎建設問題に関する謎~1

2011年09月30日 21時13分41秒 | 政治って?
財務省の異様な頑張りというものが理解できないのである。こんなに四方八方から指摘され、叩かれているにも関わらず、これほど「公務員住宅を作りたい」と熱望することの理由というものが、全く不明なのである。
そんなにまで、公務員住宅を欲しがるものなのか?(笑)
それに、大臣たちまでもが、揃いも揃って、「必要です」と容易に寝返ったりするものなのだろうか?

こうなると、考えられる理由というものは、限られている。
どうしても譲歩できない、かつ、国民には真実を明かすことのできない理由が存在する、というものだ。

例えば、建設業者等に裏で金を受け取ってしまっていて、建設の約束をしてしまい、それを反故にしてしまうと、自分が仕返しを食らってしまうとか東京湾に浮かんでしまうといったような、ドラマの筋のような場合だ。
「建設工事を仕組んで受注をさせるからな、ワシに任せておけ、げっへっへ」
「宜しくお願いしますぜ、お役人さま(揉み手)」
みたいな、昔の汚職役人といったような話が、果たしてあるものなのだろうか?

絶対ない、ということは私には分からないが、都内の公務員宿舎の売却が段取りに入っていて、移転先が完成しないと玉突き現象で売却できなくなってしまい、利権に群がっていた者どもに支障を来たす、とか、想像することはできる。郵政公社の売却物件みたいに、内輪で出鱈目なことをやって、ひと儲けを企む連中なんかはいるだろうね。朝霞の件がそうなのか、とは言ってないが。

朝霞の公務員宿舎に、財務省の利権がそれほどあるものなのだろうか?
仮にそうだとして、そんなものは民主党政権になって、事業仕分けで止められたわけだから、これを動かす必然性というものはあまりないはずなのだ。政治家が止めていれば、動き出すわけがないのだから。財務省利権を守らんが為、などという説明で大臣を説得できたとも思えない。そう簡単な話ではないんじゃないか、ということだ。

個人的にどうも臭いな、と感じた部分を書いておく。

小泉政権下で国家公務員宿舎問題というのがクローズアップされたことがあった。で、国有財産を積極的に処分しましょう、という手筈を整えていったわけである。その為の有識者会議が立ちあげられた。その後のフォローもあった。一方、朝霞市でも、跡地利用に関する検討が行われていた。これらを時系列で簡単に書くと以下のようになっていた。

①2006年1月~6月:
国家公務員宿舎の移転・跡地利用に関する有識者会議
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/shukusya_iten/proceedings/index.html

②2006年12月:
「朝霞市基地跡地利用基本計画」策定委員会の最終報告
http://www.city.asaka.saitama.jp/kichiato/pdf/report01.pdf

③2007年6月:
朝霞市の国家公務員宿舎建設計画(国側の提案)の受け入れ表明(決定)

④2007年12月:
「朝霞市基地跡地整備計画」策定委員会の報告
http://www.city.asaka.saitama.jp/kichiato/pdf/kitiatotihokoku.pdf

⑤2008年6月:
国有財産の有効活用に関する検討・フォローアップ有識者会議
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/national_property_followup/report/index.html


このようになっていたわけだが、問題は①と⑤の会議には、朝霞の建設計画はどこにも記されていない、ということなのである。建設計画が必ずしも細かく書かれるとは限らないが、他の廃止物件や統合する新設物件などは概略が書かれていたのだが、何故か朝霞の計画はどこにも書かれていなかった、ということである。これが最初の謎、だ。
もし当時には計画が存在しなかった、というなら分かるが、実際には朝霞市にもっと以前に提案されており、受け入れ表明などは途中だったのだ。②の報告書でも記述が見られていた。公務員宿舎に関しては当該委員会では評価・判断しない、朝霞市の行政が判断すべきことだ、というような趣旨であった。約半年後の翌年6月には受け入れが決められており、06年末の時点で既に計画が存在していたはずであり、財務省側からの提案というものがあった、と考えられるのである。

ところが、①や⑤の文書中には、この朝霞の建設計画が全く書かれていないというのは、どういうことなのであろうか?
これについては、誰しも不思議に思いますよね?

それから、参考までに書いておくと、当時の理財局長さんというのがおられたわけです。2006年10月~2007年7月が、後に事務次官となり退官後に読売新聞の監査役に収まった丹呉泰健、2008年7月まで後任を務めたのが、今の事務次官である勝栄二郎である。
また、朝霞市の②の会議には、最終報告が出されるまでの間、財務省からオブザーバーを派遣していたようだ。やけに肩入れするよね、とは思う。そうすると、少なくとも最終報告が出される以前から、建設計画が財務省から内示(提案?、半強制?)されていた可能性が示唆されるわけだ。

ここまで財務省が拘る理由というものは、一体何なのか?
これが大変気になるわけである。

当方が想像した理由を、次の記事で示したいと思う。



既に見つけられちゃったようです(笑)

2011年09月30日 21時13分26秒 | 俺のそれ
最近のテクノロジーは、マジ、凄いー!

顔を認識する無人機、敵対心を判別するシステム ? WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム



この記事によれば、

国防総省は、敵対行動の可能性を事前に把握したいとも願っている。米Charles River Analytics社は、米軍から資金を得て、「敵対行動の捕捉、収集、把握、要約」(Adversary Behavior Acquisition, Collection, Understanding, and Summarization: ABACUS)というツールを作成中だ。このシステムは、提供された情報や無人偵察機からの画像、通話記録などのデータを統合し、「米軍に対して敵対感情を抱きやすい人物」を突き止めようとするものだ。

ということらしいので、拙ブログで述べたような反米的言説は既に見つかってしまっているだろう(笑)。

例えばこんなの>http://d.hatena.ne.jp/trapds/20110920/1316525070

まさしく「敵対感情を抱きやすい人物」に該当し、当方を突き止められてしまったこと間違いなし。…かな?

うーむ、当方の周辺などで不穏なこととか、物騒な事件なんかが起こった場合、米軍に追い回されることになってしまうのだろうか?

先日の「衛星が落下してくるかもしれません」とかいう表向きの理由で、こっそり飛来した「プレデター」なんかに頭をぶち抜かれて、脳みそをぶちまけることになってしまったとしても、不運でしたがしょうがないでしょう、みたいに片付けられてしまうのだろうか(笑)。

まさに「素子ォォ~~!!!」状態、という感じですかね。

映画が作れそう。ああ、似たようなのは既にあったか。
ああ、危険人物リスト入りかよ。違うって。



購買力平価GDPの順位を気にする人々

2011年09月29日 20時15分45秒 | 経済関連
先日あった記事で、寂れ老人枯れススキ国家(笑)であるところの日本は、インドにも抜かれてGDP順位が4位に転落した、という、悲しそうなものがあった。

>http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=a5qXumEA22vU

だから?
これが何だと言うのだろうか(笑)。


ある方々は煽動情報に乗せられ易い、という典型例なのかもしれない。それとも、情報操作に重要な意味があると考えているのかもしれない。

まあよい。
購買力平価のGDP順位なんてものは、ただの幻想だ。米国(基軸通貨ドル)基準で何でも考えて、評価も揃えてくれや、という、悪く言えば「オレ様基準」の評価方法の一つでしかない。

購買力平価で見た場合、例えば日本と中国の生活感がわかるよ、というものであって、2国間の経済力比較とかに意味があるわけじゃない。ましてや、順位なんかには大した意味などないのだ。

また、例で考えてみようか?
あなたが床屋に散髪に行き、待っている間タバコを一服し、帰り道にパン屋でパンを一斤買い、家で食べて、葡萄酒を飲んだとしよう。この生活行動をするには、
・床屋代
・タバコ代
・パン代
・葡萄酒代
というのがかかっているわけである。これが、日本だと平均的にいくらかかり、中国だと何元で出来るのか、ということだ。

仮に、日本だと3000円、中国だと円換算で1000円だったとしよう。そうすると、同じ給料(収入)を得たとしても、日本で1万ドル貰うのと、中国で同額もらうのでは、「物価水準が違うので、購買力が違いますね、物価が低い方が相対的に裕福な生活ができますね」ということだ。そして、もしも日本と中国が全く同一の価格体系で完璧な「一物一価」が成立しているなら、円と元の為替レートが決まりますね、ということになるのである。それは、日本で買うタバコも、中国で買うのも全く同一、ということの基づいている、ということだ。現実には、そんなのはタダのクソ理論に過ぎない、ということなのだが。


これに類似するのが、有名なビッグマック指数とか、ipod指数とか、そういう代表例がある。商品に違いがない、ということで、比較可能だからだ。実際には、価格構成の要素として、例えば人件費、店のテナント代、運送費、等々、製品製造コストそのもの以外の影響を与える部分が存在するはずだから、必ずしも同一価格とはならない。

日本でBMWの5シリーズを買うとバカ高いのは有名だ。ベンツもそう。
アメリカで528を購入すると、46000ドル~58800ドルくらいだ。グレードで若干は変わるけれども、こんなもんだ。ドル円が100円当時であったとしても、600万円には行かない。が、日本で買うといくらだと思うか?
何と、680~715万円くらいするのだ。税別だよ。
5万ドル前後の車が、日本だと何故かドル円が100円の為替で7万ドルくらい、ということになるのである。こんなに関税が高いのか?多分、そうじゃない。日米での関税額なんて、そう大きな違いなどないはずだ。
しかも、ドル円が80円を切っても、値段が下げられることはないのである。仮に日本は特殊で米国では5万ドルの車を、ぼったくられて7万ドルで買わされるとしても、7万ドルはドル円が80円ならば560万円に下がるじゃないか、と思いますよね?
現実にはそうじゃない。
例えば、販売店の人の給料が円ベースで下がるわけじゃないからね。あくまで価格を構成する要素の変動がどうなのか、ということが影響するのだ。購買力平価通りに価格変化が起こるかというと、そうじゃないのだ。机上の空論に過ぎない。
ユーロ円が過去最低水準にまで下落しようとも、日本での販売価格がそれに比例して下がるわけではない、ということである。「一物一価」なんてものは、現実世界では基本的に存在しない。
言えることは、「自動車を持てる」という生活水準がどの程度なのか、ということの比較だけだ。先に述べた「生活感」ということの意味はこれだ。同一製品の自動車価格が正確に同一ということではない。


もう一つ、購買力平価GDPというものの意味を考えるのに、いい例がある。
それは、生活水準(生活感)として、1万ドルを持っていると、甲国ではこんな感じ、乙国ではこうなる、ということだとしても、甲国の人が乙国で買い物をする時には、絶対的な水準しか意味を持たない、ということだ。
平均的な甲国の人の収入というものを、仮に甲国における一人当たり購買力平価GDP(以下、GDP・PPPと略)で代表することにする。乙国でも同様。ざっと、数字を設定してみよう。

            甲   乙
名目GDP        100万  30万
一人当たり名目GDP   16000  5000
一人当たりGDP・PPP    10000  15000
             (単位 ドル)

こうなっているとして、乙の方が裕福なのか、というのが問題。甲と乙の人が一緒にパリに旅行した時、それぞれが貰っている給料の1カ月分を持って行って買い物をするとしますか。そうすると、乙の方が圧倒的に貧乏。可哀想。甲はいっぱい買い物とかできるけど、乙は5000ドルしか持ってないことに変わりはないから。海外との取引なんかでは、カネの絶対水準しか意味がない。乙国内の物価水準を適用されないからだ。
たとえ乙国内で裕福と呼ばれる人であっても、海外企業を買収したりする時には、乙の物価水準に関係なく、対象国とのレートで決まってしまうだけなので、購買力平価ではいくら、とか主張してみたところで、実物のカネが届かなければ買えないだけだ。
アメリカの有名大学に留学した息子に仕送りする時なんかも、GDP・PPPなんてクソだな、ということが実感できていいのではないか。


プロパガンダに引っ掛かる人間というのは、いつも存在する。
だからこそ、流す方としては、「意味がある」と考えるんだろうけどさ。
日本が抜かれたから、何?
だからどうだって言うの?
ま、いいわ。
インドが悪いわけじゃないし、人口ボーナスも大きいから、GDPが日本以上になるとしても、不思議でもなんでもない。中国やインドに抜かれる先進国はたくさんある。


5人に1人の、殆ど働いていない、むしろ社会保障費などで現役世代から金を持ってゆく高齢者世代を支えながら、それでも日本経済は曲りなりにも成立しているのだ、ということの方が、重要なんだよ。若年世代の多い国で、失業率が10%とか20%とかあったりするけど、総人口と就業人口の比率なんかで見れば、日本だって高失業率国と大差なかったりするかもよ?

そう考えると、日本にだって、まだまだ伸びる余地はあるよ。



『RED』の感想など

2011年09月28日 23時33分33秒 | 俺のそれ
少し前にDVDで観ました。

個人的には好きな作りになっていました。多分、ブルース・ウィリスを見慣れているから(笑)、というのがあるのかもしれません。

現代の諜報活動というものが、昔とは違ってきてしまった、ということが、じいさん達(笑)を通じてよく伝わってきました。衛星だの、携帯電話だの、コンピュータだの、そういう「ビデオゲーム」的(笑)なものを介してしか活動をしない、ということへの嘆きのようなものがあるのかな、と。

破壊活動だの、殺人だの、到底人道的とは言えない活動ではあるけれども、その活動自体が非人間的(笑)になってしまった、と。主人公のフランクがペンタゴンにいる若手のエージェントの顔面を殴りに行ったのは、まさに血の通わない安易な活動に対する「拳の痛み」を思い知らせるということだった。

「生身」の痛み、これをかつてのエージェントたちは知っていた。
人的なものに重きがあった。そういうものが失われていくことへの危惧があるのではないか、と。

面白かったのは、マルコビッチの隠れ家。
デコイの家と、ボンネットの入り口。
そして、現代の怖いものシリーズ。インターネット、ウェブ、携帯電話…、笑わせてもらったよ。


そういえば、ドレイファスが出ていて、ああ、みんな歳とったな、と映画のテーマ通りの「年金受給者世代」というものを感じさせるね。


話の筋やアクションや映画の中身がどうのというのよりも、昔の輝かしい時代へのきれいな思い出、郷愁、大いに結構、それでいいじゃないか、みんな歳をとったんだから、というようなものが感じられた。

懐かしむことは、恥ずかしくなんかないんだよ(笑)。
映画の人も、観客も、共に年月を過ごしてきたんだからさ、というようなことかもな、と。


ああっと、付け足しなんだけど、秘密の地下室の「生き字引」(死語?笑)みたいな人も、久しぶりに見たような気がしたが、以前はどこで拝見したか思い出せなかった。役者さんの名前も知らないんだけど。が、脇役でよく見た顔だというのは確かだ。


党税調の議論は全くの不透明

2011年09月27日 20時52分35秒 | 政治って?
復興増税という名目で、実際には財務省が好き勝手な予算を組める体制を作ろうという魂胆なので、反対。

やりたい放題を実現しようというだけ。
その典型例が、朝霞の公務員官舎だろう。操縦しやすい、財務省ロボットの野田大臣をまんまと動かして、こっそり工事開始。

その上、党税調には藤井元財務相をトップに据えて、財務省シフトが出来上がっているではないか。こういう連中に任せていると、何でもかんでも理由を付けて、「増税」しか言わんだろう。
どうせ党税調なんて、民主党政権下で廃止された制度を無理矢理復活させ、複雑な議論はすっ飛ばして、簡単に増税に踏み切ろうという卑怯な戦法の為に財務省が持ち出してきた手法だろう。

なし崩し的に、増税なんか認められるか。
絶対に反対。

反対だけしてもしょうがないから、税外収入で対応する方法を書いておくから。日銀引受は拒否されているから、これはとりあえずおいておくとして、政府通貨発行もダメと言われたので、他の方法を考えたよ。

政府の保有する株式を売却できる環境にないというのなら、そうだね、ということで、預ければいいだけなんじゃないのかな、と。

日銀に、政府融資をしてもらう為に、担保として預けて下さい。
で、いずれ売却時が来るということになれば、その時点で日銀に株式を一時戻してもらって、売却代金で政府融資の返済に回せばいいんじゃないの?


JT株だの、NTT株だの、日本郵政株だの、色々とあるようなので、これを担保として日銀に預ける。日銀はこれらの買取しなくてもいいから、これに融資枠を設定し、10兆円なり15兆円なりの「簿価基準」算定での融資を行えばよい。

例えば、「政府資産証書」のようなものを書いて、日銀に預ける。目録は、JT株○○株、NTT株…、日本郵政株…、という風にして、売却代金を返済に充てる時には、株式の処分権を政府が有する、ということにしておけばいい。
で、その証書を担保に、日銀が政府に短期金利で融資。今は、ゼロ金利同然なので、殆ど利息はかからない。目録の評価基準で、ざっと10~15兆円の融資は楽々可能であるはずだから、それを復興財源に充てればよい。


この政府債務は債務総額の中には残り続けるが、いずれ市場での売却環境が整えば、その時点で売却して返済資金に充てればいいだけなので、見合いの資産を売って財源に充てたのとほぼ同じ効果である。
これならば、日銀は文句を言うまい?
財務省は日本国民の資産を無駄に眠らせているだけだったのを、復興財源として有効活用することには反対できるはずもないだろうから、早速やってくれ。

増税なんか必要ない。
まず、己の責任を取ってから、増税、と言え。
今後の恒常的支出(例えば社会保障、教育等)には、増税という意見はあると思う。が、そうではない状況なのに、増税だけ先に実行することには反対である。

財務省と日銀は、まずやるべきことがあるはずだ。
デフレを止めてから、増税の権利が発生するものと思え。



陸山会事件の補足

2011年09月26日 20時40分26秒 | 法関係
やすさんという方から以下のコメントをいただきましたので、少しお答えをしたいと思います。

『小沢氏が銀行から4億円借りる前に、どこかから4億円持ってきて陸山会に渡したってのがそもそもの話で、その4億円はどこからでてきたの?ってのを勘ぐられるのを避けようと虚偽記入した、というのがこの判決の事実認定では?』

まず、「小沢が陸山会に4億円を貸した」という事実が、政治資金報告書から読み取れるか、ということについてです。


産経新聞の解説では、それが不記載だ、ということになっているようです。
>http://sankei.jp.msn.com/affairs/photos/110924/trl11092409410000-p1.htm

小沢からの4億円が記載されず、銀行からの借り入れが偽装として記載されている、と。


これについては、当時にも話題に上りました(例えばこちら>http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10430206343.html)けれども、平成17年9月30日の官報に、陸山会の報告書が出ていたそうで、そこには
『借入金 小澤一郎』
として、陸山会の収入に計上されていた、とのことです。

平成17年3月末時点で、小澤一郎が当該年度内において、陸山会に4億円を貸した(つまり、陸山会にとっての収入計上)ということは、報告書から難なく読み取れます。そこには、「○○銀行より借入金4億円」とは書かれていない、ということです。

本気で勘繰られるのを避けるのであれば、小澤の名義で借入金を記載せず、○○銀行名義の借入金と書くのが、目的にかなうのではないでしょうか、ということです。

小澤から借入4億円というのが書かれていれば、小澤が4億円をどこからか持ってきたんだな、小澤が4億円も持っていたんだな、ということは、誰にでも簡単に分かってしまいますよ。

ところが、現実には記載していなかったのが「銀行への預け入れと、同額の借り入れ」というものだったのでは。これを書いていなかったことが、虚偽記載に問われたのではないでしょうか。本当に産経新聞の図解通りの裁判だったのかは、疑問なのですよね。




次に、水谷建設からの裏献金について、認定したということらしいですが、仮にその金を受けたとして、小澤が出した最初の4億円には入ってはいないでしょう、という話です。何故なら、土地購入以前に、水谷から金の受け渡しがあった、ということは、裁判中でも言われていないから、です。
なのに、虚偽記載の動機として、こうした裏献金等、4億円の出所を隠蔽せんが為にやったんだ、ということなら、少なくとも裏献金が入って後、マネーロンダリング的にやろうとするのではないでしょうか、ということですね。


現金授受について事実認定をするとなると、それ相応の強固な証拠と立証責任を負うわけで、裁判官は本当にそんなことができたんでしょうか。自分の心証、ということだけで立証が許されるということなら、殆どどんなことでも可能になってしまいます。
裁判所が言う「その4億円は何処から出てきたの?水谷の裏金も入っていたんだろう?だから偽装して虚偽記載したんだろう」というような、安易なストーリーを検察同様に描いたようにしか見えないのですね。

極めて異例な裁判所なのではないか、という印象です。


ユーロ危機は誰にとって好都合なのか?

2011年09月26日 19時44分28秒 | 経済関連
ギリシャ問題なんて、1年も前からの話なのに、どうしてここまで大袈裟に取り上げられるのかが、不思議だね。

そもそも、ギリシャ1国がたとえデフォルトになったとしても、前から言っているように、大した額じゃない。

というか、日本が金出すよ、と言えば、それであっさり解決できる話だ。日本の持つ外貨準備のドルを売って、ユーロを買えばいいだけだ。そうすると、
・新興国中銀でドル売り介入をした国々にも喜ばれる
・ギリシャの破綻は回避できる
・ユーロ圏は小康状態に戻れる

ということで、三方得ではないですか。
日本にとっても、欧州経済がイカれて外需が急激に収縮するよりはいいし、おまけに「世界経済の新たな危機」と大仰に煽られているわけですから、それを回避した方がいいに決まっているでしょう?
世界経済を救うのですから、反対なんて出るはずもないですよ(笑)。
これの何が問題なの?
仮に、アメリカが反対しようとも、世界経済の危機なのだから、それを回避するべく行動する方がいいでしょう?

だったら、ドル売りを拒否できるはずがない。
だよな?
たとえ新興国は自国通貨を防衛する為、とかではなくて、単にドル離れを加速させただけかもしれないとしても、日本のドル売りに文句を言える筋合いなどない。

今回のゼーリック世銀総裁の言動を見ていると、どうも大袈裟。
リーマンショック以前の、ベア・スターンズをはじめとする危機の際には、今回みたいに存在感を示していなかったもの。あまり危険だ、危険だとは言ってなかった、ってこと。まあ、それ以降認識を改めたのかもしれないが、大袈裟に言い過ぎ。

これは何故かと言えば、IMFのストロスカーンが討たれたのを目の当たりにしたから、ということなんじゃないの?

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/274685b14fb9f5a88e37b647cf1786a2

まあ普通の人間ならば、次は自分かと怖れても不思議ではないわな。IMFに米国のいうことをきかす、と。お次は、世銀が狙いか、と。で、ヒラリーをはめ込む、という噂が流れたわけだよ。ゼーリックを引きずり降ろして、クリントン長官を後釜に据えようか、とな。するとだな、嫌々ながらも協力的にならざるを得ない、と。保身のためには仕方がないよね、と。


他にもいるんだな、大袈裟なヤツが。
それは、日本のド素人財務大臣さまだよ。海外デビューで大変だったろうと思いますが、安住大臣が珍しく「リーマンショック以上の危機」なんて、妙に具体的なことを言ったわけだ。ホントか?
安住大臣なんぞに、経済なんかが分かるのか?マーケットのこととか、ソブリン債のこととか分かるのか?
そんな大臣が、何故か「今の状況は危機的だ」みたいな発言をして、それをアナウンスさせる、と。こんなド素人さんの発言を妙に有難がって報道するのもアレだけど、効果をあげようと思えば、そういうもんなのかな、と。
会議の席上でも、誰も安住大臣の発言になんて注目もしなけりゃ、フムフムなるほど、さすが専門的知識をお持ちでいらっしゃる、みたいなことってなかったでしょう?
それなのに、報道だけは日本の財務大臣発言として大袈裟に取り上げられる、と。ふーん。

ゼーリック総裁の危険水域発言とほぼ同じ効果で、危機感を煽りたい、ということなのかもね、としか見えないわけ。


最後に、IMFの声明な。
これもG20とか、EUの会議とか、そういうのとあまり違いはなくて、中身としては、別にこれといってやることは決まってない、みたいなもんだ。で、欧州の銀行は20兆円からの損失を食らう危険性がある、みたいな、煽りが少々入っていた、と。

因みに、日本の財務省のバカどもは、外為で既に倍の40兆円も為替損を出してるけどな(笑)。それに比べりゃ、御愛嬌。
ユーロ危機って、ギリシャにみんなが「つなぎ融資の金とか、出したくないんだよねー」って言ってるだけでしょう?
自転車操業の零細企業みたいなもので、少しのつなぎ融資があれば倒産せずに済むから、破綻処理になった場合よりもコストが低くすみます、みたいなことだよね。

そんな程度でいいなら、ギリシャかユーロ圏向けの「特別貸出基金」を日本が単独で積んだっていいよ。その代わり、今の市場金利なみの高金利が適用されてしまうから、利払いは大変かもしれないけれども、完全にデフォルトになるよりはいいよね?いずれ、払えるならはらってくれればいい、ということで。どうせ、ドルで無駄に持っていても、日本の損失には違いないので、貸出資金として使っていいよ。


で、20兆円の損失で済むなら、リーマンショックなんかに比べて、全然大したことないわな。08年の危機の時には、広範な債券に及んでいたし、想定された損失額は200兆円を超えていたはず。IMFの推計で、当初1兆ドル(10/1 訂正、桁を間違えました)規模とかだったが、実際には2兆(これも同じく訂正)ドルを超える水準だったように記憶している。それに比べると、20兆円なんて、インパクトは10分の1に過ぎない。だからこそ、安住大臣の言った「リーマンショック以上」ということの基準というか、根拠は何かが知りたいんだよね。財務官僚に言わされただけなら、まあド素人大臣だから仕方ないのかな、と(笑)。


まあ、いずれにせよ、ドル離れを止めたい、という人にとっては、ユーロ危機というのは大変役に立つ、ということですわ。基軸通貨のライバル候補を潰すということさ。そして、ドル回帰を狙う、コレ当然では、ということ。



続・外為特会の為替損失

2011年09月26日 19時42分59秒 | 経済関連
復興増税に驀進するしか能のない、野田政権&財務省に警告しておくぞ。ああ、経団連にも、だな。

これまで、経団連は幾度となく為替介入を要請し続けたわけである。08年のリーマンショック以降、何度も言いましたね?
御手洗会長時代から、介入を求めていたのは経団連だった、これは事実ということでいいですね?

>>大企業経営者は雇用を人質に取るな!


米倉会長になってからも、介入を求めてきたわけだ。
で、野田総理が財務大臣時代に為替介入をやりましたね?22年10月と、つい最近だと今年の8月に。経済界の猛烈な求めに応じて、介入に踏み切ったわけだ。その責任を取ってもらおう。

(ええっと、今年3月の震災直後の協調介入約7千億円弱は、国際的な立場があるので、勿論赦すよ。あれは、やって当然だったから)


外貨準備のドルについては、何度も売れと言ってきたのだが、これを実施してこなかったのは、財務省の不作為だ。だよな?(笑)

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/2d64e0abcf14354052ee211b423d1088

この記事で触れたように、為替損失は拡大しているであろう。ドル円が91円という水準で、21年度末時点で約26.3兆円のマイナス。
さて、今は既に76円台だ。仮に77円として、ドル円は14円の円高になっているわけである。この損失がどうなっているか、というのが一つ。
もう1点は、野田財務大臣時代に投入した、介入資金だ。僅か2回で約6兆6390億円也。

どういうことかと言えば、ドル円が91円でさえ26兆円以上の為替損失だったものが、77円にまで円高が進んで更に損失を拡大させた、というわけである。恐らく、40兆円くらいの損失になっているであろう。

その上、6兆円以上もつぎ込んで、その政策効果はどうだったのか、ということだ。経団連は、これほど資金を投入させておいてでさえ、もっとやれ、もっと金をつぎ込んで介入せよ、ということを求めているのだ。

参考になる記事がこれだ。

(日経新聞 2010/8/25 18:21)

米倉経団連会長、為替介入を首相に要請

 米倉弘昌日本経団連会長ら経済3団体首脳は25日午後、菅直人首相と経済・金融情勢を巡って意見交換した。終了後、米倉会長は「為替介入等を(検討するよう)お願いした」といい、急速な円高への対応策を要請したことを明らかにした。
 また米倉氏は「大々的な単独介入は難しいが、介入を否定しない野田佳彦財務相の姿勢は評価している」との認識も示した。
 3団体からの要請に対して、「首相は、介入も含めて考えないといけないということだった(と理解している)」と米倉氏は語った。他の出席者によると「介入の話は米倉氏からは出たが、首相は『日銀と協調し適切な対応を取る』という説明だった」と指摘。経済同友会の桜井正光代表幹事も「介入の具体的な話は出なかった」と説明した。



おいおい、6兆6千億円以上も無駄にした挙句に、更なる損失拡大を迫るというのはどういうことだ?


野田総理以下、政権の連中、財務省、経団連、各々がこの40兆円以上もの大損失を国民に与えたことに対して、どう説明し、責任を負い、行動するのか、ということだな。

経団連は、弁償でもしてくれるんですか?
それとも、40兆円以上もの大損失を与えておきながら、自分たちだけは「金を払いたくない(=法人税を下げろ、一般庶民から毟り獲れ)」という主張を続けるつもりか?

財務省の連中も、ただボケっとしてないで、仕事しろよ。借金してまで作った40兆円の損失は、きちんと責任を取ってくれるんだろうな。できんとは言わせんぞ。
10兆円の増税をしなけりゃ日本国が破綻する、みたいな出鱈目を言う前に、自分たちの失敗で空いた大穴をまず埋めてから、国民に請求書を回してくれ。無能な財務省が40兆円も損失を出したというのに、何で国民が高々10兆円を先に弁償せねばならんのだ?
その40兆円がなかったなら、増税なんか必要なかったんじゃないのか。


放蕩息子(=経団連)が、アイスクリームをもっと食べたい(=為替介入をもっとやって)と要求

→父ちゃん(=財務省)が、よし分かった、競馬(=ドル買い)で増やしちゃるから、と言って、競馬資金を金貸しから4万円借金

→しかし、父ちゃん大失敗、アイス一つを食わせただけで、資金をスッてしまい、放蕩息子はもっと食べたい食べたい(=介入をやって)と言い続ける

→家計が四苦八苦の母ちゃん(=国民)はやむなく借金1万円で家族全員に食べさせる

→父ちゃんは母ちゃんに借金をなじり、借金返済の1万円をよこせ(=増税)と詰め寄る


財務省の失敗というのを物語風にすると、大体こんな感じ。この父ちゃんがどう見てもアホだよね。バカ息子のアイス代に借金4万円も作らなきゃ、家族全員が1万円を食べたとしても1万円で済んだんじゃないか。母ちゃんに返金を迫る前に、まず自分の4万円を処理してから、というのが男ってもんじゃないのか?

それから、バカ息子のアイス食いたい、というしつこい要望も、いい加減止めろ。息子はアイスを食った(国の借金で行った為替介入で利益を受けた)のだから、その連帯責任を負うべきだろうよ。率先して返金すべきなのは、誰なのか、という話なんだよ。



陸山会事件で秘書に有罪判決~裁判所の能力に疑義

2011年09月26日 17時14分48秒 | 法関係
判決内容が詳しく分からないのですが、一部の報道から、虚偽記載の理由が示されていたようです。

産経新聞の速報(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110926-00000553-san-soci)では、

東京地裁が26日言い渡した「陸山会事件」などの判決は、収支報告書の虚偽記入の動機について「原資が明らかでない小沢一郎元代表からの借入金4億円の原資などをめぐり、マスコミから厳しい追及を受ける事態を恐れて隠蔽しようとした」とした。

という判示だったようです。


「原資が明らかでない4億円」について、隠蔽しようとした、ということなんですか?
小沢の持ってた4億の出所を勘繰られるから、というのが理由ですか?


本当に、そんなストーリーを考えたと?
だったら、平成16年時点での小沢からの借入金4億円と記載してること自体が、ヘンということになるのではないか?
銀行借入金とかの記載にしておく方が、「小沢の4億円」ということを隠せるでしょう?

なのに、どうして小沢からの「借入金4億円」を記載したんですか?
これも隠蔽する為と?(笑)


それと、17年以降でも18年以降でもいいんですが、小沢への返済金というのが、数千万円とか億単位で記載されていたりすると、それはどう思いますかね?

当該年度に借入金というのが発生していないとしても、「小沢に返済金 ○億円」とかあったなら、これを見た人間は「ああ、小沢は金を数億円も貸していたんだな」と一発で分かろうに。これが分からない、とでも思ったのか?
裁判官というのは、ホンマもんの●●なんですか?

虚偽記載事件の最も重要というか、核心部分が「動機」であるはずなのに、説明としておかしいだろうよ。


元々の起訴事実がどういう部分についてなのか詳しく知らないけれど、銀行借り入れのこととか、取引全部が完璧に記載されていなかったということなら、小沢の借入金4億円を隠蔽したことと、直接的には繋がらないのではないのか?
それなら、小沢の借入金を全く何処にも書いてない、ということなら意味はあるかもしれないが、そうじゃなかったんじゃないの?

これが日本の裁判所のレベルか。
よくよく考えた結果で、この程度なのか。

ワケがわからん。

水谷建設の金を渡したという日時はいつなのだよ?
その事実認定は、いつなの?
で、小沢が金を貸したとされたのはいつ?

小沢の原資がどこから、というのを気にするのであれば、水谷の金が来たとされる後、ということなのでは?


判決文を読んでみなけりゃ、早計には言えないけれども、ヘンな判決理由なのではないかな、とは思うね。
ほら、よく目にする「トンデモ判決」って言葉があてはまりそう、な予感。



オバマ政権はイスラエルに頭が上がらない

2011年09月25日 16時26分58秒 | 外交問題
パレスチナの国連加盟申請問題について、色々と揉めているということのようである。

事前に米国が警告を発していたのは、もし申請に踏み切れば「拒否権を発動する」というものだった。
だが、安保理で賛成に回る国が多くなれば、米国の立場が悪くなることは必定。しかも、イスラエル擁護に回るのが恒例とはいいながらも、格好の悪いことこの上なし、ということになる。

オバマ大統領にとっては、米国内のユダヤ勢力に配慮しなければ、大統領再選も危ういということがあるから、国際社会全体を見渡した時の体裁よりも、あくまで国内事情というものを優先せざるを得ない、ということが、あまりに明瞭になってしまうのである。これがとても不格好、ということだ。

まあ、イスラエルの悪逆非道にも目をつぶってきたわけだから、今更恥もヘチマもないんだろうけれどもね。

参考記事:

イスラエルのガザ支援船急襲事件

イスラエルの「20日間戦争」



続・オバマ大発言を巡る報道の不可解~またキャンベルか

2011年09月25日 12時19分23秒 | 外交問題
謎が謎を呼ぶ展開となっております。

外務省官僚の説明ということではなかったみたい。これは失礼。


で、キャンベル次官補が日本の報道陣にブリーフィングして、その時の説明が「結果を求める時期が近づいている」ということだったようだ。オバマ大統領がそう発言した、とは言ってないようだが。

>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110924-00000003-ryu-oki

(以下に引用)

日米首脳会談で米軍普天間飛行場移設問題について、オバマ米大統領が野田佳彦首相に対し「結果を求める時期に近づいている」と発言したとされる件で、発言の事実に疑いが浮上している。野田首相は首脳会談後の記者団との懇談で発言について問われ、首をかしげて「進展を『期待する』という話はあった」と説明した。オバマ大統領の「結果を求める時期」については、米国務省のキャンベル次官補が記者団に説明していた。野田首相の認識と食い違っていることが明らかになった。
 21日(日本時間22日)、首脳会談には野田、オバマ両首脳の他、玄葉光一郎外相、クリントン国務長官が参加。外務省や国務省職員ら両国事務方も同席した。会談終了後、キャンベル次官補が報道陣に、会談内容について「われわれは結果を求める時期に近づいている。それは大統領からも明確にあった」と解説した。
 それを受け、日本メディアは「(オバマ大統領は)具体的な進展が得られるよう日本側の努力を強く要求した」と報道。この「結果要求」の背景としては、「普天間移設とセットである在沖米海兵隊のグアム移転の実現性にも(米議会から)厳しい視線が注がれ、現行計画が空中分解しかねない現状への米側のいら立ちを映し出した」とした。
 関係者によると、野田首相は記者団に「オバマ大統領との会談で結果を求められたのか」と問われ、首をかしげた。首相は普天間問題のやりとりについて「こちらから沖縄の負担軽減を図りながら、誠心誠意説明していくという話をした。(大統領から)進展を期待しているという話はあった」と述べたという。


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石破よ、やれるもんなら、やってみな。
石破が防衛庁長官時代に、一体何をどう進展させたのか。あなたは、何を実現したのだ?
自分ができもしなかったことを民主党政権に押し付けて、前原をいくら焚きつけたりしたって、できないんじゃないのか?

防衛省官僚の高見沢局長が米国サイドに「妥協する姿勢を見せるべきでない」というような趣旨の発言をしたと報じられていたが、そういう防衛利権の連中と一緒になって、辺野古案を推進してきたわけだから、その成果を見せるべきなのが誰かのかは明らかだろうな。
日本の外務官僚たちも、現行案堅持を未だに掲げて、官房長官の発言をコントロールしているからな。

先日の次期国防副長官の議会証言は、いとも簡単に潰されたというわけだ。

普天間移設:「テーブルの上にある」 カーター米国防次官 - 毎日jp(毎日新聞)


この直ぐ後で、官房長官は日米合意を見直すものでない、これまで通りの日米合意を推進してゆくもの、と、あっさり切って捨てたのだ。
これに加えて、なりたての素人防衛大臣が16日にパネッタ国防長官と電話会談を行い、普天間移設問題のこれまでの日米合意推進を確認、とわざわざ報道させたのだ。

>http://mainichi.jp/select/world/news/20110916dde007010023000c.html

つまり、これまでの辺野古案推進の連中は、米国側の柔軟対応というものを悉く拒絶し、そういう機運や論調が高まるのを未然に防ごうと躍起になっている、ということだ。


それは、一体誰の利益の為なのだ?
沖縄県民の為ではないことは確かだろう。
では、日米関係を良好にすることに役立っているか?
それも疑問符がつく。むしろ、日米間の感情的なわだかまりを高めることにしかなっていない。沖縄側の態度をより硬化させているだけである。

では、何の為にそんなことをするのだろう?
省内での、官僚どもの立場を守る為か?
辺野古推進派には、大いなる利害関係が存在しているのか?

謎ではある。
辺野古推進が何の為に継続されているのか、全く分からない。



オバマ発言を巡る報道の不可解

2011年09月24日 21時38分30秒 | 外交問題
ヘンですね。昨日紹介したテレビ朝日の記事以降、どこの報道機関も「野田総理が否定」というのは、全く触れていませんな。テレ朝が嘘でもついたのかな?

結果を求めたとされるオバマ大統領の発言を、「野田総理が記者懇談で否定した」という事実が存在しなかった、ということですかな?もしそうなら、BPOはテレ朝の捏造報道を追及すべきですね。同行記者団なんだから、1社なんてことはないわけで、何社も出席して、同じ野田総理の発言を聞いていたはずだよね?

報道内容を引用しておきますか?
>http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210923012.html
(以下に引用)

野田総理大臣はニューヨークで同行記者団と懇談し、首脳会談でオバマ大統領が、普天間問題に「結果を出す時がきている」と強く迫ったとされることを否定しました。
 野田総理はアメリカ側の圧力を否定し、オバマ大統領とは信頼関係が築けるとアピールしました。野田総理は、オバマ大統領からは「進展を期待している」と言われただけだと強調しました。この背景には、外交デビュー戦から軋轢(あつれき)を生みたくない心情が透けて見えます。そのうえで、野田総理は沖縄に丁寧に説明して理解を求めていくと決意を語りました。政府関係者によりますと、オバマ大統領は会談後、「野田総理とは一緒に仕事ができる」と周辺に述べたということで、普天間問題を進展させるためにも良好な関係をアピールしています。また、野田総理は、第3次補正予算案について「事前に野党の合意を得て進めたい」と述べ、野党の考えを最大限に取り入れる考えを示しました。野田総理は解散・総選挙の時期については「今はやる状況ではない」と否定し、震災復興や普天間問題などに腰を据えて取り組む姿勢を強調しています。

=======


おかしいですね。野田総理にオバマが語ったとされる、
『I can do business with him.』
という、まさに原文と思しき発言内容が細かく報じられたというのに、随分と違いがありますね。
オバマ大統領が、「結果を求める時が来ている、近づいている」というような発言をした、と一斉に報道された後、どういうわけかテレ朝だけが「これを野田総理が否定」と報じ、他の同行記者団を出している報道機関が全く報じないというのは、ヘンじゃないのか?

実際のところ、どうなの?
「進展を期待している」と言っただけだったのか?
どういう場合なのか、ちょっと考えてみようか?

・本当はオバマが「結果を出す時が来ている」と言い、そのまま報道されたが、米国側から「そういうキツイ発言を報道するな」とボコられ、じゃあってんで野田総理が否定したことにしたが、答えに窮してしまったので各社スルー

・本当はオバマが「結果を出す時が来ている」と言ってもいなかったのに、外務省が勝手に記者団にそう言ったと広報し、そうとは知らない野田総理が「いや、言ってないよ」とうっかり否定したが、あまりにバツの悪い外務省が報道管制よろしく慌ててマスコミ各社(記者クラブww)に”慣例通り”の緘口令


で、ホントはどっちなんだよw

オバマの気持ちになって考えると、日本の「どじょう総理」と顔を合わせたって、面白くも何ともないから、まあ「めんどくせー」と思って、言いたいことだけちゃっちゃと言ってしまって、サクッと終わらせたかった、という所だろうね。だって、もう二度と合わないかもしれんもの(笑)。

で、外務省のリリースを見てみたよ。
>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/visit/1109_sk.html


オバマ、無口wwww。
カメラの入っていた、冒頭発言の、いわゆる社交辞令だか外交辞令ということ以外は、全然喋ってなかったのかーーーー
そんなわけないんだよね?
報道内容からすると、やたらと饒舌で日本に数々の無理難題を、あいや、かねてよりの宿題について、解決してくれや、という要求を突き付けられた、というわけでしょう?
でも、外務省発表だと、野田総理ばかりが喋っていたみたいに受け取れますよね?
米国サイドの要望・要求内容というものが、まるで見えないもの。各論のところで、主語が「オバマ大統領」という部分が一切ないもの。ヘンですねえ。


最初はみんなが見ている前だから、にこやかに談笑、で、メディアが出て行った後からは、急に険しい感じになって「オイ、お前ら、さっさと答えを出せよ、解決策の一つや二つ、手土産として持っても来ないで、何しに合衆国大統領に会いに来てんだ、このヴォケ!!」くらいの勢いというか、心の叫びを秘めつつ、「結果を出す時が来ている」と言ったのかな?


で、結果を求められたのは、前にも書いた通りに、辺野古移設案を推進した人間どもだ。あんたらがやれる、と、無責任な発言や約束をしてきたんだよなあ?
今こそ、その責任を取る時が来たってことなんだよ。結果を見せろ、ということなんだよ。けど、野田総理は単なる操り人形だから、「お願い」以外の方法なんて持ってないんだよ。しまいには、辺野古移設か、固定化か、という二択まで持ち出した。決してやってはいけない禁断の恐喝まがいを、沖縄県民に向かって恫喝したわけだ。やってくれたな、ってかんじ~~。

普天間、地元説得に全力=被災地で「災害」国際会議―野田首相 (時事通信) - Yahoo!ニュース

この記事によれば、野田総理は、次のように述べたそうだ。
『米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について「昨年の日米合意にのっとり、日米が協力して推進する」と述べ、同県名護市辺野古に移す日米合意を堅持する考えを強調した。その上で「沖縄に丁寧に説明し、理解をいただく。沖縄も普天間の固定化は避けたい気持ちが強い」』

辺野古案を受けれなければ固定化、あなた方(沖縄県民)だって、それは嫌だろう?
ということだな。問題発言で降ろされた「メア元部長」なんかが言っていたのと同じ。「辺野古に移さないなら、普天間のまんまだっていいんだ、米国としては」という恫喝と同じなのさ。
最低の政治家、最低の総理だな。こいつには、自国民よりも、自分の立場、米国の利益の方が大事なんだそうだ。

何遍言っても分からないなら、何度でも書くぞ。
いいか、出て行ってくれ、とお願いしているのに、いつまでも居座るのは、ヤクザの常套手段なんだよ。メアが言うのも、野田総理が言うのも、全く同じ。
コレ>土下座外交が招いた米国の増長

こういう汚いやり方を推奨しているのが、米国さま、ということですかな?

外務省官僚どもは、自分たちの立場を引っくり返されるのを阻止したいだけ。辺野古移設にしがみつく連中は、その利益を受けてきたヤツラだけだ。彼らにとっては、沖縄も、日米関係も、大した問題なんかじゃないんだよ。どうだっていいのだ。最優先なのは、自己保身と自己利益だけである。

参考>Implementation or Status Quo ?



今度は否定かよ(爆)

2011年09月23日 18時49分24秒 | 外交問題
何を泡を食っているのかね?
また「虎は怖いんだぞ」作戦を展開したのに、手痛いところを衝かれたので、今度は慌てて撤回したのかな?

「普天間で結果出す時」オバマ発言を総理が否定


当初の記事の内容について、記者団には誰が語ったの?
どうせ、またロクでもない外務官僚どもか?(笑)


ああ、あれか、相手が言ってもいないようなことを、出まかせで発表したと?
何たって、大雪で政府機関は閉じてしまって、誰も来てなかったような国務省前で、藤崎駐米大使が「クリントン長官に呼び出し食らった、とマスコミ各社を事前連絡で集合させておいて、会見まで開いたくらいだから、オバマ大統領が言ってもいないようなことを、ついつい慣例通りに(いつもの癖?)出鱈目の発表でも行った、ということですかな?


09年12月>日本の外務省とマスコミは日米関係を破壊するつもりなのか

それと、年明けの読売単独インタビューだ。

10年1月>続々・日本の外務省とマスコミは日米関係を破壊するつもりなのか~カート・キャンベル国務次官補を巡る疑問

普天間基地問題を巡る報道について


で、この後から、小沢幹事長(当時)の政治資金規正法違反事件で、天下の東京地検特捜部が大張りきりで着手したわけだ。


これくらいの大掛かりなのに比べれば、今回の「結果を求める時が近づいている」だとかいう発言(報道からはそういう話だったな)なんて、小さな工作ってやつかな?(笑)
ああ、あれか、外務官僚も海外に出て、高揚感がある時なんかだと、ついつい話をでっかくしてしまって、うっかり「もっちゃった」りしたのか?(笑)

それとも、あまりに痛い所を衝かれたので、変更することにしたか?
外務省が否定しても効果が薄いかマズイということで、首相自らが否定に躍起、と?


ま、どっちでもいいけど、何故当初報道された発言内容と、野田総理の否定とで、これほど大きく異なるのか、報道機関は解明するなり説明をしろよ。外務官僚が出鱈目を言った、ということなら、そう発表しろよ。それとも、報道機関がデマを拡散したのであれば、各社謝罪記事でも出せ。


腹がイテー。おかしくて、涙が出るぜ。



キツネ一派も、ホント、どうしようもない連中ばかり揃ってるってことかな?(爆)



「結果を求められた」のは誰なのか?

2011年09月22日 17時52分02秒 | 外交問題
オバマ大統領と野田総理の初会談が行われた。
オバマ大統領は、普天間基地問題に関して「結果を求める時は近い」というような発言をしたとされる。

<日米首脳会談>普天間問題、決断までに残された時間少なく (毎日新聞) - Yahoo!ニュース


これが、誰に向けられたものなのか、ということは、明らかである。
勿論、辺野古案推進を謳ってきた連中、にである。
「辺野古移転案」を「できる、できる、きっと実現できる」と出鱈目を言い続けて、カラ手形みたいな嘘の交渉を継続してきた連中がいるのだ。

主な例で言おうか?具体的な人間を挙げてみるか?
自民党の石破議員のような人だ。
それとも、県外移転という鳩山総理発言の軌道修正という形で、外交専門家という肩書でしゃしゃり出てきた岡本行夫だ。
テレビなどで辺野古案をひたすら説いていた森本某だ。
前原元外務大臣なんかも、当然入る。

そして、それらの表向き勢力を利用していた、外務省官僚どもだ。
例えば、大雪のさなかマスコミを国務省前に集めた駐米大使なんかだな。実務者協議などを勝手に進めてきたのも、ヤツラだ。
2+2の、「できもしない振付」をやったのも、勿論ヤツラだ。

これを支援していたマスコミも同罪だ。
NHKを筆頭として、鳩山批判を展開し、辺野古以外の案や意見について「無責任だ」と繰り返しておったわけだ。知りもしない「抑止力」なんかを振りかざして、在沖海兵隊の重要性を得々と述べておった「ニュース9」の男性アナなんかも、同罪なんだよ。こんな男に「辺野古移設」ができるとは到底思えないが、自分の発言の責任を取って(鳩山総理を無責任となじっていたのだから、当たり前だろう?)もらうべきだろうな。
可能な案を示してみよ。
検察権力を使って、小沢を引き摺り降ろせるなら、鳩山を翻意させることはできるとして、実際「小沢討ち」に踏み切ったのだろう?
それを強力に支援していたのは、読売や産経新聞だったわけで(朝日新聞だってそうかもしれないが)、「辺野古案を実現できる」という主張をしていた人間こそが、「結果を出せ」と求められているということなのだよ。
脅しに屈した鳩山総理に、日米合意をサインさせた人間たちこそが、今こそ「その成果を示してみよ」と米国から求められたのだぞ。米国側が「他の案も検討してみてはどうなのか」と表明することさえ、「そんな甘い顔をするから、いつまで経っても辺野古移設ができないんだ、だから他の可能性があるというような発言は控えて下さい」と、全力で「虎は本当に怖い」というイメージを維持させることに必死になっていたというわけだ。虎はいつまでも怖い虎でいて下さい、とな。激怒したと伝えられたのは、オバマ大統領以下、クリントン長官も、今は退いたゲイツ国防長官も、みんな揃って激怒だった(笑)。
ウィキリークスで暴露された日本の外務官僚の発言だけではなく、つい最近でさえ米国側の次期高官発言がかき消されてしまったのだよ。
(そういえば、参考までに書いておくと、9.11の「確度の高いテロ情報」は、どうしたの?05年と同じく、やっぱりガセネタだったか?(笑)ワシントンやNYでテロは起こらなかったみたいだが?爆弾テログループも逮捕されてないけど。ああ、テロなんじゃなくて、自然によるテロ級の災害ってことかいな?それなら、確かに当たっていたわな。ハリケーンの大きな被害はあったわ)


そういう連中こそが、「日米合意」を好き勝手に作り上げてきたわけで、その結果を出せと言われて当然なのだよ。だが、ヤツラには何の権限もなければ、実現可能な手段や方法も、「本当は持っていない」んだよ。
できもしない「辺野古移設」を散々唱えてきたわけで、そいつらが責任を取るべき時に来ている、ということだ。今の野田政権だってそうだし、これを支える民主党も責任を負うのだ。
dpjの岡田さんよ、「党首の発言は公約よりも重い」とか鳩山総理が非難されていた時、どう思ったよ?(笑)
県外移設を表明した鳩山は、「民主党の公約じゃない、(鳩山の)個人的発言だ」と後で言い逃れをしたら、「党首発言は公約よりもっと重い」とか、マスコミも野党も国民新党も揃って叩いておったよな?
民主党の党首(本当は代表だ)が岡田さんだった時、あんたは何と言ってきたのか?普天間基地は、そもそも代替施設なき返還とか唱えてさえいたんだぞ?09年の総選挙直前の幹事長時代だって、県外と言ってきたではないか。

ところが政権を獲ったら、どうだ?
途端に掌を返しやがったんだぞ。
それが政治家のやることか!

鳩山が倒れただけではなく、菅も同じく、辺野古移設を率先して認めた。自分の総理のイスを手に入れんが為だ。だが、そういう勢力を恃むとどうなったか?
同じく、鳩山が降ろされたように、引き摺り降ろされたんだよ(笑)。


今の民主党政権は本物の外道だ。
全国の選挙民を騙し、沖縄県民を騙してきたんだぞ。しかも、卑怯者勢力に簡単に屈して、辺野古案を合意文書に書き込ませたんだぞ!!
このことの意味が分かっているのか。