いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

GSの為に特定の船を襲った~by ソマリアの海賊(笑)

2010年04月30日 17時54分17秒 | 社会全般
な、なんだってー!!
そ、そんなことが本当にあるのか?!

という、まるで冗談みたいな話。

はてなブックマーク - ソマリア海賊とゴールドマン・サックス(記事翻訳)|主夫のブログ


特定の会社の船を狙うなんて。
ただ、真偽の程は、不明。


もし、本当だというなら、壮大なヤラセのからくりが明らかになるってことだね。

ぼくが以前に書いていた「陰謀」の一部が明らかになる、ということなのかもしれないし(笑)。


拙ブログの過去の記事を丹念に読んで研究してみると、判る、ってことなのかもしれんね。



参考までに

09年4月>ゴールドマン・サックスは何故最強なのか



この1週間ほど前に書いたのが、トヨタへの記事だったんだよね。

ハリアー(ハイブリッド)ユーザーとしての雑考

この指摘がマズかった、というか、誤解をもたらした可能性はある。日本語の正確な意味やニュアンスというものが理解してもらえなかった、ということなのかもしれないけど。
これは、「車のセッティング」の問題なのであって、不良品とか重大な欠陥、というようなものではないですよ。普通の運転者なら、何も気付かない程度のこととか、さして気にも留めないようなことであろうと思う。ぼくにとっては「もっとこうした方がいいのに」というような話なんですよ。だけど、この後にトヨタ車問題が大きくなっていき、「温度低下時の問題」というのがリコール対象とされたし、プリウスのブレーキ問題というのも取り上げられるに至った、ということです。



これは、オレへの挑戦か?(笑)

2010年04月29日 21時06分58秒 | 俺のそれ
合致することは、かなり少ないと思う。
けど、40代オヤジに分類されてしまうわけだから、心穏やかということにはならないわけである。


価値観の変化になぜ気づかない? 痛い[40代バブル男]の共通点(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース


ほとんど違うから、別にいいんだけど、あてはまる部分がないわけではないかも(笑)。
どの分野(食、趣味&仕事、恋愛、ファッション)のいずれの分野なのかは、内緒である。ああ、自分の日常的行動を振り返るのが、少し怖いかも(笑)。


だが、念の為言っておこう。

若くもなく、美人でもなく、賢くもない女性陣は圧倒的に多いのではないのかな。取材陣やコメントしている女性たちも含めて。

40代オヤジを笑う前に、自らの笑うがよい。


つーか、30代半ばを目前に控えて、女性陣も必死なんだね、きっと!
残り年数のカウントダウンが始まっているから、焦るよね。その裏返しということなんだよ、悲しいけど。

オヤジを笑うことで、自らの不遇を忘れようとしているんだよ。自分が笑われたくない、と感じているということなんだよ。



…なんてね。

冗談ですから。
マジで怒らないでね>女性陣




独立行政法人&公益法人改革について思うこと

2010年04月27日 18時28分11秒 | 政治って?
最近話題の事業仕分けですけれども、自分がブログを書き始めた頃の原点に戻ってきているように思う。

04年11月>介護保険の厚労省案
ちょっと恥ずかしい感じの記事ではある(笑)。この中で、

『何度も言うようですが、年金制度だけ考えて改革してみても財源的に無理があり、今後増加する医療関係費(医療+介護)は急速に増加していきますから、全体で考えることが必要です。若者が多い地域は収入増に直結しますが、過疎地域とかの若者が少ない地域では収入はそれ程増えないため1人当たり保険料の地域格差は拡大する可能性が大きいでしょう。』

『負担増を打ち出す前に、まず無駄の削減を考える――― これを実践したら国民理解も得られるはずです。おかしな公益法人とかに無駄な補助金出すのは止めよう!丸投げみたいな随意契約で不適切な支出も止めよう!
本当にお願いします。』

と書いていた。
この後にも、記事を書き続けた。

05年1月>公益法人の意義

05年4月>行政の闇は深い

05年6月>不正と不公平と「小さな政府」

読んでみたら、自分が主張していた方向に段々進んできているような感じがしたよ。ようやく、ここに至ったんだな、と。

だけど本当は、賢い人たちの多くは、みんな気付いていたんでしょ?
国会議員さんたちだって、無能やバカばっかじゃないんだから、知っていたでしょう。官僚出身の議員(近年「過去官僚」という呼び名だ)なんて多くいたんだろうし、長年国会議員とかやってて知らないなんてことがあるわけがないでしょう?

要するに、みんな知っててやってきたんだよ。官僚も議員も結託して、一緒にやってきた結果なんでしょう?それを、さも「たった今知りました」みたいに言うのは、そもそもオカシイんだって。一体、これまで何をやってきたのさ、って話ですよ。私みたいな行政には全く疎かった人間でさえ、僅かな時間でカラクリに気付けるんだから、知らないなんてことがあるはずがない。自民党だけじゃなく、旧社会党にとっても、公務員の恩典を守り続けることが大事だったんだってことなんでしょ?共産党だって、そういう意味においては、違わないかもしれないよね。「共産主義」なんだし。


なので、仕分け人の中の学識者たちとか、長年の国会議員とか、そういう人たちにも過去の責任はあるんだよ。もし知らなかったとしたら、そういう役割を負う立場の人間たちの、努力が足りなかったってことなんでしょ。マスコミだって、同じく責任はあるでしょ。企業人だって、役所とうまくやって、補助金だの研究費だの減税だの、様々な優遇措置だのの恩恵を受けてきたのだから、知らなかったじゃ済まされない部分はあるでしょう。常に「誰かは一緒に恩恵にあやかってきた」ってことなはずなんだよ。そういうのの判りやすい典型例は、土建とかのゼネコン関係とかだったわけでしょ?

今になって、現職の人たちだけに責任を負わせても、加担してきた人たちは過去に官僚以外にも大勢いたことなんですから、しょうがないんですよ。


そうじゃなくて、こういうシステムとか、巨大な組織化していることが悪いんだとして、止めるなら止めさせるでいいと思うよ。だけど、無くなる代りに、もっと別な制度を考えておく必要があると思うけど。

いずれは退職して、天下りをやって老後資金を、と思って頑張ってきた官僚諸君だって大勢いたはずで(笑)、今更になって「やっぱりそういう道は閉ざされました、成績のはるかに悪かった同級生よりも生涯獲得賃金は低いですが、よろしいか」とか言われても、困るわな。
こんなことになるなら、銀行とか大企業とかに就職しとけばよかった、ってな後悔があるわけで、人生設計が大きく狂いました、というような悲劇に見舞われておる、ということでしょう。

なくす、というなら、「オレの後からにしてくれ」みたいな。
一方的になくせ、というのは、性急には難しい面もあると。残念ながら、天下れなくなった人たちには、収入のある仕事の道を用意するとか、霞が関を辞める時には少し色を付けるとか、そういう手立てを考えた方がいいと思うよ。


つまり、公務員制度改革と並行してやっていくべき、ということだね。

爆勝した小泉政権下でも簡単には手をつけられなかった問題なので、一筋縄ではいかない大きなテーマということなんです。


これについては、改めて別な記事に書くことにするよ。



予想通りの結果~小沢幹事長の「起訴相当」

2010年04月27日 16時09分23秒 | 政治って?
これは、米国側が小沢の訪米を求めない、とした時点で、ほぼ想像された結果であった。米政権内では、中々良い読みをしているようだ(笑)。


鳩山総理の場合に比べて、かなり不透明感はあったし、その後の小沢の説明などについても矛盾点が指摘されていたので、所謂「市民感情」としては疑惑の目を向けるのは当然ということなのだろう。マスコミの大キャンペーンが奏功した、ということさ。


オバマ政権としては、間違っても「被告人」と大統領とのツーショット写真なんかを撮らせるわけにはいかない、ということはあるので、状況分析をしっかりやってきていたということであろう。


さて、小沢追及のトーンが落ちていたマスコミにとっては、再びチャンス到来ということになり、鬼の首を獲ったが如くに追及モードとなるであろう。このまま行けば、恐らく、小沢幹事長辞任は不可避となり、検察審査会の再議決―勿論「起訴相当」ということ―で強制起訴へと突き進むことになるだろう。

民主党政権が、そうした事態を迎えても瓦解せずに持ちこたえられるかは、不明である。少なくとも、小沢の後ろ盾を失った鳩山政権は総辞職となってしまう可能性は高まるであろう。

こうなると、何も慌てて手を打ったりせずとも、放っておいても自ら躓いて倒れてしまう、小沢潰しに奔走せずとも自然と潰れていってくれる、ということになるわけで、「無理することはない」という余裕さえ出るのは当然なのである。手を下す必要もなければ、追い込む必要もなくなる、ということさ(笑)。


参考:

4/6>在沖海兵隊は日本に必要か?

4/20>Obama\\\'s 10 Days ~鳩山政権の逸機

この中で、次のように書いた。
『万が一、カムバックチャンスがあるとすれば、何も決められないまま惰性で参院選に突入して、偶然にも民主党が過半数と取るとか大敗を回避して踏みとどまり、鳩山政権が維持されるという場合だけであろう。現状では、その望みはかなり薄い。選挙前に退陣であろうと、選挙後に敗北を喫して退陣であろうと、どちらにしても大して変わりがない。交渉テーブルの向こう側に座っている人物は、鳩山であるとは思っていない、ということである。それが、米国側の見方ではないか。

故に、鳩山との直接の会談には応じない、小沢の訪米は求めない、というのが当然の反応であろう、ということである。』


ここで出直しできるか、脱皮ができるか、ということが、今後の日本政治を左右するであろう。



民主党議員よ、君らはそれでも日本人か

2010年04月27日 10時26分17秒 | おかしいぞ
恥を知らないのか、君たちは。

鳩山くんも、沖縄県内移設とするくらいなら、辞職してでも抵抗するべきだろう。新たな基地を沖縄に作るくらいなら、内閣の一つくらい潰れたとしても、問題なんかなかろうて。貫徹できる宰相を登場させればよいだけではないか。


民主党議員たちよ、これでも、平然としていられるのか。
沖縄選出議員たちは、どうして徹底抗戦しないんだ。
今更、辺野古修正案なんかに、何故戻ろうとするんだ。それは、内閣の単なる保身ではないか。そんなにポストが大事か。


日本は、結局、何も変わらなかった。
政権交代なんて、夢物語なんだよ。明治以来の大変革とかいうのも、全くの出鱈目。戦後支配構造は延々と続いており、何ら変わっちゃいない。


岡本某とかいう、米帝の犬は、日本を去れ。
犬は、犬らしく、ご主人の下で飼ってもらえ。


日本という国は、つくづくダメな国になってしまったのだよ。
日本人が日本人の足を引っ張るんだもの。どうりで分断作戦が楽々成功するわけだ。

中国を少しは見習え。



軍事機密をバラされたので「猛抗議の米国」の謎

2010年04月26日 17時06分40秒 | 外交問題
はっきり言って、大笑い。

情報管理徹底を 米側「怒り心頭」日本政府に厳重抗議(産経新聞) - Yahoo!ニュース

何で、こんなのが「軍事機密だ!」なんて話になるわけ?しかも、それを怒り心頭って、なにアホなことを言ってんの?って感じ。本当に、アメリカさんがそんなことを怒っていらっしゃるんですかね?
こういうのを真に受ける連中の気が知れん。

お得意の「顔を真っ赤にして激怒」したルース駐日大使報道みたいなもので、大した話でも何でもないんじゃないですか?(笑)

まあ、軍事機密漏洩だってことで、刑事事件に発展した、防衛庁1等空佐と読売新聞記者の事件さえあった(参考記事)くらいだから、機密漏洩だ漏洩だと騒ぎ立てるのは判らないでもないわな。「艦番号がバレた」とかいう、大した話でも何でもないものだったわけだが。今回の中国海軍潜水艦だって、堂々と晒して浮上航行してますけど(笑、つーか、予定通りのヤラセだから目立たなけりゃ意味ないんだけどさ)。

(ちょっと寄り道なんだけど、そういえば、中国海軍ヘリの接近の話ね、あれって、ヘリの操縦士が中国海軍の「上官の命令を無視」してまで、勝手に接近してきたんじゃないのか、とかいう話が報じられていたが、普通は考えられないよね。しかも、1度ではなく、2度とも、って、そんないい加減な軍隊があるかな?命令無視、ってそれは絶対悪とされるもので、処分が決まるまで次の飛行機会なんか与えられるわけがないでしょうよ。ヘリのパイロットが自分勝手な判断で、好き勝手に飛んでゆくなんてことがあるわけないつーの。そんなの発艦許可が出ないでしょ。艦全体で「意図」しない限り、洋上でヘリを無駄に飛ばしてなんかこないんじゃないの?
いかにも、という作為的なのがバレちゃって、不都合なことがあったのかもしれんな。笑。取り繕おうとすることこそが、その証明となっているのだよ。)


それにしても、65海里の話が、何で軍事機密なの?本当に、アメリカさんがそう言ったんですか?
そりゃあ、相当アレな連中ですな。物忘れが激し過ぎるな(笑)。

前から、「20分以内」説を公表し、唱えとったでしょうが。もう忘れたか?そう言ったのは、海兵隊なんだろ?(笑)

普天間基地問題を巡る報道について
普天間基地の重ヘリ中隊は何という部隊?(訂正部分あり)

再掲しておきますか?
(上記記事中のリンク先、1/6共同通信記事より)

『米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地をめぐり、在沖縄米海兵隊は5日までの共同通信の取材に「普天間のヘリコプター部隊は移設後も、一体運用する地上部隊と飛行時間で20分以内の近接距離に配置する必要がある」との軍事上の見解を明らかにした。
海兵隊の航空部隊と地上部隊を直結させる即応性の観点から、現行計画通りキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)への移設が最善との考えを「20分以内」という具体的な数字で示したもの。』


20分で行ける距離がどの程度なのさ、ってことになるわけで、例えばヘリの巡航速度がざっと150KIASくらいであれば、20分では3分の1の50海里くらいってことだわな。だけど、もうちょい速度を頑張って上げれば、1割増しくらいの65海里という数字が出てくるわけでして、それくらいが限度ではないかね、というような話なんじゃないの?
中には、時間を言っても「距離はわかるまい」とか思うアメリカ人がいるのかもしれないが、平凡な知識の持ち主であれば、おおよそ判るのが普通だよね(笑)。
というか、怒り心頭という情報を流すような人は、それまでの情報の流れを知っているわけではないから、以前に「在沖海兵隊自身が20分以内と言った」という事実を知らないんだよ。だからこそ、こういう落とし穴に引っかかるわけで(笑)。


もうね、笑い過ぎて腹が痛くなるよ。
アメリカが怒り心頭で、猛抗議なんですか?
自分で発表しておきながら?
そうすると、海兵隊が重要な軍事機密をバラしたのかな?

いよいよ、向こうさんも鳩山総理に似てきて、”宇宙な発言”になってきたのかもしれんな。



届くか、県民集会の思い

2010年04月25日 22時28分50秒 | 社会全般
長い戦いの一部でしかないかもしれないが(何も力になれなくてごめんなさい、本当に)、沖縄県民の怒りを知れ、ということではないかと思う。

<普天間問題>「なぜ基地押しつける」 会場に怒りの声次々(毎日新聞) - Yahoo!ニュース


本当に、申し訳ありません。
沖縄県民の方々には、お詫びのしようもございません。



終わったな、トヨタ

2010年04月24日 13時41分21秒 | 俺のそれ
この手法が無限に通用する、という学習効果を与えているようなもんだ。

トヨタ、カローラをリコールへ=マット不具合で急加速-ブラジル(時事通信) - Yahoo!ニュース


これで、よく判りました。
コネには勝てない、ってことが(笑)。


カローラの販売なんて、ブラジルだけじゃないでしょ。もう際限なく、どんな言い分でも通用してしまうわな。

とりあえず謝ってしまおう、兎も角許しを乞おう、ということをやれば、どんな国からであろうとどんな言い分であろうと、全てを認めることになるのだぞ。

決してやってはいけないことを、トヨタはやってしまったんだよ。
認めてはならないものを認めれば、止めどなく、なし崩しになってしまうんだぞ。


そして、こういうのを認めた、ということが、既に「既成事実化」されてしまっているじゃないか。フロアマットがペダルにかかる云々、というのは、カローラだけの話でもあるまいに。殆ど全ての車について、同じことは起こり得るだろう。

なのに、こういうのを何でも認めて謝れば済む、と思っているなら、それはかなり危険なことになってしまうね。事実として、非を認めた、ということは、もう変えようがないから。

とことん、どこまでも敗北すること間違いなしだわ。
倒産するまで、身ぐるみ剥がれて、おしまいだわ。

別にトヨタに容赦する理由なんか、これっぽちもないもんな(笑)。
向こうは、やる気でやってきているんだよ?
最後に残るのは、身売りという話だけだろう。
いずれは、払いきれなくなるだけだ。


今更、後戻りなんかできない。
リコールは、消えてなんかいないから。
それは事実として、残るんだよ。


退いてはならないところで怖気づいて、だらしなく後退してしまったが故に、どこまでもズルズルと後退せざるを得なくなるんだよ。

何とか怒りを鎮めてもらいましょう、なんていうナマ温さが、更に被害を拡大するんだってことが、どうして判らないんだ。
こうなっては、もう止めようがない。

甘いんだよ。

謝って済ませましょう、我慢すれば許してくれる、という、まるで「イジメられっ子」みたいな態度だからこそ、いくらでもやってくるってことが判らんのか?

あまい。


バカにお伝えしておくが、マットがずれるだけでは「急加速」は起こらんぞ。
ひたすら平身低頭、それで解決できると思うのは、大きな間違いだ。


鳩山総理と似てるな。
ぬるい、曖昧、戦えない、そういうのが似てるよ。

だからこそ、ってこった。
同じ運命を辿らなければよいが。



今度はブラジルだそうで~トヨタの急加速

2010年04月23日 19時06分44秒 | おかしいぞ
そうでしたか。ふーん。なるほどねえ。

そんなに、[サンディエゴ周辺ばかり]で不具合や事故が発生するのが不自然だ、と言われたのが痛かったですか(笑)。情報操作の形跡を消そうと必死になるというのであれば、よく判りますね。
米国以外に国を替えたこと、報道機関も米国とは直接的に関係のない機関が伝えていること、ということで、より「真実味が増す」ということにできそうだ、という胸算用ですかね。なるほど、筋書きとしては良さそうなんですが、意図的に何か情報を操作しようということになると、大抵の場合にどこかに綻びがありそうなんですね、これが(笑)。


トヨタのカローラ販売禁止 ブラジルの1州、急加速で - 47NEWS(よんななニュース)

(以下に一部引用)

【サンパウロ共同】ブラジル・ミナスジェライス州は22日、トヨタ自動車の乗用車「カローラ」で急加速の問題が報告されているとして、州内での同車の販売を同日から禁止した。スペイン通信などが伝えた。
(中略)
同州当局は、急加速が9例報告されていると指摘。「トヨタ側によると、問題はフロアマットの固定が不十分だということだが、そうした情報が消費者に伝えられていない」としている。
販売禁止の解除については、販売済みの車のフロアマットを交換することなどが条件だとしている。ブラジル自工会によると、トヨタはブラジルでカローラを生産しており、2009年の生産台数は約6万2700台。

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こういう裏付け取材のとても難しい場所を選ぶと、正確な情報を取るのが困難になってゆくので、真偽を確かめる術が失われやすいので、そうすると結果的には当局の発表を鵜呑みにした形で情報を流すよりない、ということになりがちなんですよね。中々、考えてきましたね。

こういう報道を見た人にとっては、アメリカで起ころうがブラジルで起ころうが、同じく「真実だ」と思いこみがちではないかな。事故情報というのは、等価という風に感じてしまう、ということなんですよ。だけど、それが本当にそうなのかどうか、というのは、実は判らないわけなんですよね。

公聴会で悪魔のような大宣伝をしてくれた「神の御加護レクサス」の報告もないし、「サンディエゴのでっち上げ疑惑プリウス」の後日談も完璧に途絶えているでしょう?アメリカだと、こうやって検査結果を出せ、とか要求されるから、ということで選ばれたのは、おおよそ日本の裏側に位置するブラジルなんかであれば「そういう要求をしても答えなくて済むだろう」という計算があるからでしょうね。

姑息な手口を考える人間にとっては、色んなツテというものがあるんだな、ということはよく判って頂けたんじゃないのかな、ということですな。どんどん広がりを見せてゆくわけだ。まさに、「コネの世界」ということを実証してくれるというわけです。


いくつか疑問点を挙げてみましょう。

①ひとくちに「カローラ」と言っても、色々とある

何故か年式とか、そういうのがないわけです。複数モデルでの報告ということかもしれませんがね。ただ単に「カローラ」という車種名を挙げているだけ。日本車って、同じ名前の車でも年式とかが違うとまるで別な車みたいに違うこともよくあるんですよね。


②ミナスジェライス州で走っているカローラは何台?

9例の報告がある、ということらしいですが、多いか少ないかというのは不明ですよね。
参考までに、ブラジル全体でのトヨタ車のシェアはかなり小さい。数%しかない。中でもカローラなんて、売れてる車というわけでもない。上記数字からすると6万台ちょっと、ということで、ブラジルから近隣諸国にも輸出されているから、ブラジル国内で販売される台数はもっと少ない。

あと、ミナス~~州というのは、そんなに裕福な人たちが大勢いるのだろうか、という疑問があるわけである。もっと低価格の車種が売れているだろうし、カローラというのは結構収入が多くないと買えないんじゃないのかな。この州の1人平均GDPは約1万レアルなので、日本円にすると53万円程度しかないわけで。これが年収と等しいというわけではないが、カローラ1台がいくらなのか正確には知らないけど、4万レアルくらいの価格としても年収の4倍とか5倍くらいの車ということになってしまうわけで、そんなに買える人たちが大勢いますかね?

中古とかも含めればもうちょっと多く走っているのかもしれませんが、本当に運転者の過失や責任というものが存在していない、ということについての立証があったんですかね?
「神の御加護レクサス」や「サンディエゴでっち上げ疑惑プリウス」の当事者たちやアメリカの当局ですら、これまで”ただの一度も”そういう立証を示したことがないわけですがね。それでも、史上最高額の制裁金をふんだくるわけですから、こりゃ、「いくらでもタカれる美味しいカモ」ということになりますわな。


③他の州でも全部禁止ということになってない

こういう連邦制であると、州知事とかの力関係とか、ライバル社の工場はあるけど、トヨタの工場もないからどうでもいいや、とか、今後新たな工場建設や投資話なんかが他メーカーから約束を取り付けられるとかであれば、特定自動車メーカーの狙い撃ちに協力加担しても、別に問題なんかないもんね。

要するに、途上国なんかによく見られてきた汚職の構図とか、ワイロがよく効くとか、そういうのと一緒なのだよね。ブラジルがそうだ、とは言わないけれども。
ただ何らかの特定勢力からの働きかけとかがあって、有利な儲け話の約束なんかを取り付けられたりするとか、政治的に何らかの成功や協力が見込まれる場合(例えば大統領・首長選挙とか党内勢力関係とか)には、自らが痛くも痒くもないような時ならやってもいいと考える人たちがいたとしても不思議ではない、ということですね。

恐らくミナス州で走るカローラの台数よりもはるかに多い日本では、マットがずれて加速し続け止まらない、なんて騒動は起こってないんですね。


ブラジル人はどういう気質なのか、というのはよく知りません。が、南米系の人たちって、結構いい加減だったりしますよね。
フロアマットのズレ、なんてお上品な話なんかじゃなくて、建物や隣の車なんかにちょっと「コスる」「ぶつける」なんてことは珍しくなくて、ああやっちまったなという程度で全然気にも留めないとか修理しないとかも普通だよね(笑)。日本だと即事故処理ということで大袈裟(というか通常)になるようなことも、平然と逃げる・過ぎ去る、みたいな。悪意でもなく、それが日常というか普通なんだよ。
そういう人たちが、「急加速だ」とかいう微妙な違いを気にしているもんなんですかね?勝手に修理とかも珍しくないのに、どうしてその車両に改造や修理歴がないというのを証明できますかね?地道に報告をしてくるもんなんでしょうかね?ブラジル人気質というものを、知らんのか?(いや、私もよく知らないんだけどさ)

あと、日本みたいに舗装率が高くて、走りやすい環境ばかりとは限らないと思うけど、悪路なんかも走るのに加速度の違いがそんなに正確に判るもんなんでしょうかね?20年以上前の中古車なんてものは、珍しくなかったと思うけど、そういうのと比べてどうなんですか?(笑)


まあ、情報操作を考える人間というのは、そういう場所を走ることのないような連中ばかりだから、たとえばNYみたいな大都会基準(自分基準)でしか考えることができず、思わぬところでそういう「自分の癖・先入観・既成概念」みたいなものが、うっかり出てしまうもんなんじゃないのかな?(笑)

だから、前から言ってるように、ウソは難しいんだよ。



うちのステレオ

2010年04月22日 12時54分41秒 | 俺のそれ
現在我が家で使用しているステレオは、かなり古い。カセットデッキには、2つ付いているダブル・カセット方式なんだよ(笑)。当時には、そういうのが主流だった。既に廃れてしまった「DAT」の接続可能なアンプなので、CDとDATの切り替えボタンが付いているのである。今はなき「Technics」というメーカーのステレオなのだ。

確か購入して少し後に、松下に買収され、統一ブランドとして「Panasonic」に切り替わっていったんじゃなかったかな。大体、20年以上前の製品だと思う。学生時代のバイト代で、月賦で購入できたんだよね。そう思うと、昔って恵まれていたのかもしれない。価格は15万円くらいのものだったように思う。スピーカーとか本体とかは、最近のミニコンポのようなものと比べると、かなり大きい。


どうして未だに使用しているかといえば、故障しないから、である。過去に一度修理に出したことがあるが、それはCDプレーヤーの回転部分のモーターが壊れた為であった。演奏中に、誤ってメインスイッチを切ってしまったら、動かなくなってしまったんじゃなかったかな(妻か子供が誤った操作をした)。それで修理に出したのが、確か9年程度前くらいじゃなかったかな。その当時には、修理部品が運よく残されていたのだろう。だから、直ぐに復活したのだった。結局、我が家のステレオの修理は、この1度きりなのだ。


それくらい、壊れない、というものだったのに、最近の電化製品の故障の多さには参ってしまう。当たりが良かった、とか、ただの偶然なのかもしれないが。
特に、パソコンとか、HDDの記録装置関係、そういうのは、よく壊れる。
今年購入したパソコンなんて、1週間も経たないうちにメインスイッチがイカれて電源が入らない、ということさえあった。バックアップ用の外付けHDDとかも、5年と持たずに壊れたし。昨年購入したテレビのレコーダーも、購入後僅か数か月で故障。

やたらと壊れるんですよ、本当に。
同じ分野の製品、とかじゃなくて、全く違う製品であっても、似たような傾向だなと感じるのだ。壊れる期間が短いとか、製品の当たり外れが大きいとか、そういうことなんだろうかね。

安く作れる、というのが、故障もそれなり、ということだと、それはブランドとしての価値があるとも思えないのです。個人的には、何でも安い方が好きかと聞かれると、そうとは言えないですね。


たとえば、私にだって一張羅というのは、あるわけなんです(笑)。普段着には、ユニクロをよく着ているということがあるとしても、その服を愛しているか(非常に愛着があるか)と問われると、そういうわけでもないんですよ。何かと便利、とか、作業する時に少々汚れてもいいや、とか、そういう気軽さはあるわけです。

だけど、同じ「とっくりのセーター」というものがあるとしても、長年着ているものはあるんですよ。ブルックス・ブラザーズのセーターは、もう12年くらい着ている。値段は高かったけれども、編みとかが違うのか、糸の質が違うのか判らないけれど、長年愛用できるんです。
しかし、ユニクロ製品となると、安いが故なのか、幾度か洗濯をすると縮みが進むとか、とっくりや袖口部分のたるみが出てきてしまうんですよ。だから、何年もは持たないわけです。消耗品、という感じになってしまう、ということです。そういう違いはある、ということです。まあ、「同じ金額を出せば10着買えますよ」ということになるのかもしれませんが。



Obama's 10 Days ~鳩山政権の逸機

2010年04月20日 18時20分25秒 | 外交問題
かえすがえす残念でならない。痛恨の失敗であった。もっと早く気付くべきであった。このミスは、悔やんでも悔やみきれない、取り返しようのないものとなってしまった。


①鳩山政権には、有力な交渉カードは残されていない

率直にいえば、もう挽回チャンスは訪れないであろう、というのが個人的感想だ。既に重要な手札は失われてしまった。
これまでもそうだったが、日本の政治の決断力のなさ、行動力欠如、そうした悪しき体質がここでも顕れてしまった。ギリギリの、時間との闘い、という緊張感が決定的に欠けているのではないのか、としか思えないわけである。結論を出すということの意味を本当に真剣に考えているのか、と訝しく思えるわけである。

迅速、という言葉は、今の日本の政治の中には存在していない。常に、何についても、メリハリなく、漫然と時間を費やすということである。

普天間問題について、日米間の交渉がうまく進められるかどうかというと、これはもう期待できないであろう。米国側がまともに取り合ってはくれないだろう。言ってみれば、鳩山政権の時間切れ負け、ということだ。
万が一、カムバックチャンスがあるとすれば、何も決められないまま惰性で参院選に突入して、偶然にも民主党が過半数と取るとか大敗を回避して踏みとどまり、鳩山政権が維持されるという場合だけであろう。現状では、その望みはかなり薄い。選挙前に退陣であろうと、選挙後に敗北を喫して退陣であろうと、どちらにしても大して変わりがない。交渉テーブルの向こう側に座っている人物は、鳩山であるとは思っていない、ということである。それが、米国側の見方ではないか。

故に、鳩山との直接の会談には応じない、小沢の訪米は求めない、というのが当然の反応であろう、ということである。


②鳩山政権が失ったもの~それは、タイミング

決定的な時期を逃してしまったのが、最大の失敗だった。今からでは、もう遅いということである。麻雀でも、トランプでも、勝負の局面を巻き戻してやり直すことはできない。大事な場面というのを無為に過ぎてしまえば、それは既に終わったということになってしまうのである。

交渉のリミットは、鳩山総理が前から言っていた5月というわけではなかった。それは、鳩山政権とDPJにとっての、自分の都合を考えたタイムリミットだっただけで、相手側にとってはあまり重要ではないものである。だからこそ、見過ごしてしまっていた。

麻雀で喩えるのは、不適切かもしれないが、御容赦願いたい。
ある時点では、オバマ政権はちょっとしたピンチを迎えていた。他の面子3人がリーチをかけていたようなものだったからだ。継続する支持率低下と、高い失業率をはじめとする国内的な不満増大、外交面での成果のなさ、等々、課題山積と言われていたものだ。あの時こそ、最大のチャンスであったのだ。
だが、その時期を逸してしまった為に、日本側の話を聞いてもらえる可能性は薄れていった。オバマ政権は、あのピンチを流局でしのぎ、その後には親の倍満級のアガリに成功したようなものだからだ。

少なくとも、小沢に訪米打診の申し入れをしてきた2月初旬頃ならば、日本側に有利な状況を目指すことはできないわけではなかった。しかし、状況は変わったのだ。3月の医療保険改革法案の成立で、事態は大きく動いたということだ。


③オバマ政権は苦しんでいた

日本の鳩山政権が誕生し、反米的な鳩山総理の論文などが取り上げられるなど、米国にとっては「嫌なテーマ」ということになっていたであろう。だからこそ、オバマ大統領の初来日で「日本との関係」に配慮を見せたわけである。日本の新政権の出方を窺うということもあったろうし、配慮してますよということは示していたわけである。

給油活動が打ち切りになったけれども、あれは「鳩山政権が決めたことだから」受け入れたというものであり、日本国民の「(当初の)高い支持率」というのを警戒していたが故であったろう。

オバマ大統領の訪中の際には、人民元問題には触れず、穏当な外交姿勢で終わっていたわけである。米国債の最大債権者の中国に配慮せよ、とか、日米関係よりも米中関係が大事だ、とか、日中接近は問題だ、とか、米国にとっては有利な立場のものというのはなかったのである。

どちらかと言えば、「オバマ政権は大丈夫か?」という心配が先立つ評価が多くなっていたのではないか。米国内では、例の「ティーパーティ」運動や反オバマ運動、共和党勢力の復活、そして支持率低迷、等々、窮地に立たされることは多かったのである。こういう時にこそ、日本の交渉チャンスだったのだが、無能な鳩山政権はそれを逃してしまったのだ。


④オバマ大統領が時間を稼げた2つの理由

いってみれば、幸運にも時間を買うことができたようなものだ。
手札が悪くて勝負になりそうにもない時にこそ、じっと耐えることが勝負には大事なのだ。大きく勝てなくても、流局とか負けを増やさないように耐えている時間帯がどうしても必要だった。その役割を果たしたのが、「ハイチ」と「トヨタ」だった。米国マスメディアの多くの時間と目が、その2つに向けられることになったのは、ラッキーだった。

1月に起こったハイチ地震の後からは、オバマへの酷評時間は減ることになったであろう(これについては、タイガーも少しは貢献してくれたのかもしれない)。そして、2月以降には「トヨタ」炎上の点火に成功した。

オバマ大統領は時間を稼ぎ、その間に「やるべきこと」を進めて勝負手が入るのを待っていた。あれほど弱々しく存在感が薄かったCOP15と比べて、核サミットの時のオバマ大統領は、まるで別人のように主役の座に返り咲いていたのだった。


⑤オバマ政権は恐らく「核サミット」から時間を逆算して準備した

3月末か4月くらいに核サミットを開催する予定というのが組まれていたであろうから、そこからタイムスケジュールを組んだに違いない(プラハ演説から約1年で成果を出そう、という決意、ということであろう。ノーベル平和賞を受けた人間―殊に世界最強指導者たる合衆国大統領―としては、それくらいの覚悟を持ってやるのが当然ということなのだろう)。
最大の目玉は、ロシアとの新条約交渉だったろう。これを何としても合意に漕ぎ着け、核サミットで米国のリーダーシップを最大限に発揮しようというのがオバマ政権の狙いであったろう。従って、ロシアとの交渉が3月中にまとめる必要性があったはずである。これが一番の目標と言えるだろう。

もう一つが、あの医療保険改革法案だった。最大の難関であったので、リスクは大きいことは判っていた。失敗すれば、オバマ大統領の求心力は失われ、政権自体が死に体となりかねない。だからこそ状況分析を何度も繰り返していたはずだ。

そこで、一計を案じたのが、反対派勢力の切り崩し・取り込みということであろう。中でも、効果があると思われたのは、共和党議員とか割と強硬派の民主党議員の賛成票を増やす、ということであろう。その方策として、2つが浮上したのではないか。

一つは、対中強硬姿勢を打ち出すこと、であった。目の前の最大の問題としては、やはり人民元問題ということになるだろう。
オバマ大統領は、昨年の訪中時とは違った姿勢を、急に見せ始めたのである。
2月には、台湾向け武器輸出、ダライ・ラマとの会談強行、といった具合である。3月には、人民元の為替問題にも触れるに至ったわけである。これらの外交姿勢でポイントを上げるのは、国内支持アップとか対外的な関係性の問題というよりも、「切り崩すべき下院議員たち」向けにとられた「一種のポーズ」であった可能性がある。極端にいえば、他の人たちがどう思うか、なんてことはどうでもいいのだ。医療保険改革法案での賛成票になるなら、ほんの一時期の関係悪化など挽回可能であろうという判断が働いたとしても不思議ではない。

もう一つは、「トヨタ叩き」である。
経常赤字や高失業率という点からすると、かつての日本車叩きというのが思いだされるわけで、不満の「はけ口」としても有効ということになるわけだ。特に、共和党地盤だとか、貿易政策に口出ししてくる民主党の中の強硬派なんかには、効果が期待できるのではないか、ということである。
そうした計算が働くとしても不思議ではない、ということになるだろう。

この絵を描いていた人間がいたとすれば、それはもう「やられたな」って感じ。単なる偶然なら、オバマ大統領の運を呼び込む力は本物、ということだ。常人では考えられないような「強い引き」だ。ポーカーなら、ここで、この札が来るかというような強運ということ。麻雀なら、激ヅモ、である。


⑥ロシアと中国に何を約束したのか

オバマ政権に転機が訪れたのは、ロシアとの交渉が意外にうまく進展しそうだ、という感触を得たからではないか。これは恐らく2月末くらいから3月初め頃にかけて、そういう情勢報告が上がってきたのではないだろうか。

ロシアは、鳩山政権誕生後に日本との関係について新たな何かというものがあるかもしれない、と若干の期待などがあったかもしれない。鳩山の息子がロシアの研究施設にいる、とかいう話題があったくらいだからだ。しかし、鳩山政権の外交無能がここでも遺憾なく発揮され、成果が得られないどころか、1月末の違法操業漁船へのロシア側銃撃事件などでの対処の悪さがあって、日露関係は悪化したと言ってよいだろう。ロシアは日本の方なんて見なくなってしまった、ということだ。

米国としては、こういう時にこそチャンス到来ということになる。交渉進展を図るには好都合だ。イランへの制裁問題というのがあるし、米国としては何とかして新条約の形作りには漕ぎ着けたいという思いがあったであろう。そうすると、例えば「北方領土問題には、米国は一切関知しない、立場も態度も意見も表明しない、日露で直接やっていいですよ」とか約束すれば、ロシアが条約締結に向けて合意を急いでくれなくもない、ということになるわけだ。

そうして、3月10日前後には、核サミットまでにロシアとの合意形成はできそうだ、という見通しが立ったのではないかと思われる。これが最大の成果であり、オバマ政権にとっては「攻めのタイミング」到来という転機になったものと推測している。

一方、中国に対しては、台湾問題、ダライ・ラマ会談、人民元問題、というのを突き付けて国内勢力の賛成票へとつなげ、即座にとってかえして中国側に恩を売ることに成功したものと思う。
具体的には、「為替操作国認定」を今はしないこと、米国内の強硬な対中貿易不均衡論派(人民元引き上げ派も当然含まれる)を抑えるからオバマに協力してくれよ、ということ、などであろう。中国側としては、米欧連合が中国包囲網を形成してくるのは警戒するわけで、米国側に若干の協力をするに至ったものと思われる。

中国側の対応としては、たとえばイラン制裁問題への協力、貿易統計で貿易赤字計上、人民元は緩徐な切り上げ同意、沖縄近海の艦隊通過、などである。常識的には、イランの核問題と人民元が焦点となろうが、最後の艦隊通過というのは、中国側の意図とメリットというものが殆どない中で行われており、そういう点でも潜水艦の浮上航行というのが何を意味するか、という点では注目に値する行動だった。
その「何故」こそが、米中連携という視点からみれば、明瞭なメッセージが窺われるわけである。米国にとっての沖縄(基地)、これを正当化するのに最大限の効果を持たせるのが、「中国海軍(艦隊)の脅威」だからである。しかも、浮上航行した潜水艦はキロ級ということのようであり、音響データなどは既知となっているものだから、ということなのだろう。ソブレメンヌイ級にしても、目新しいものではないので、披露しても問題ない、という中国海軍側の判断であろう。

オバマ政権は、こうして中露との交渉で段取りをつけて、勝負に出たものと思われるのである。


⑦「オバマの10日間」

この10日間というのが、いつからなのか、というのは、全くの適当である。個人的な妄想である。が、大体、3月12日から21日の投票結果が出る日まで、という頃であろうと推測している。ここが、オバマ大統領にとっての一番の山場を迎えた局面であっただろう、と。

恐らく票読みはかなり以前から何度も行われてきていたが、正確な数は依然として掴めていなかったのであろう。それでも、上記ロシアとの交渉進展が朗報となり、中国への強硬姿勢は下院議員たちの切り崩しに役立ったはずである。また、トヨタ問題の公聴会という、下院議員たちにとっては華々しいスポットライトを浴びる場面を演出してくれたことは、票を積み上げるのに一役買っていたことだろう。

こうした工作を2月にやってきていたにも関わらず、下院の採決見通しは立っていなかっただろう。外遊(グアム、インドネシア、オーストラリア)日程が16日から入っていたので、その前に決着を目指してはいたものの、勝敗見通しが厳しいという民主党下院議員たちからの報告を受けていたことだろう。採決まで行けるかどうかも不明な状況のままだったはずだ。

オバマ大統領は、演説の中で改めて人民元の為替に言及し、下院議員たちへのメッセージを送り続けたわけだ。13日頃には、ロシアとの交渉がほぼ目途がついて、オバマが直接メドベージェフにお願いをすることで、条約締結はほぼ確実となったことだろう。そう、ここでオバマ大統領は腹を決めたのではないだろうか。

医療保険改革法案の採決に踏み切ることを。

ここからは、猛烈な説得工作をやったことだろう。
連日、缶詰になって、オバマ大統領もスタッフたちも、あの手この手で説得工作を続けていたことだろう。一度延期された(16日から3日間延ばした)外遊日程は、完全に中止にして勝負をかけることにした。票読み、電話、また票読み、の繰り返しだったんじゃないかな。ヘトヘトになるまで、電話したんだろう、きっと。
そうして、遂に法案成立へ至ったのである。


4月はじめの為替操作国認定という書類には、中国の名が書き込まれることはなかった。事前の約束通りだった。
そして、中国海軍の艦艇は日本の沖縄周辺の海をわざわざ目立つようにして通過していった。ヘリの接近というのは、挑発的な態度に出ないと、防衛庁(※4/26追記:これ、防衛省の間違い、ゴメン)が発表しないままにしかねないから、ということがあったが為ではないかな。


これらの出来事の陰で、日本の鳩山政権は米国から捨て置かれただけではなく、中国やロシアからも、ダシの一つとしてしか見られていない、という軽いものとなってしまっているのである。
日本に交渉チャンスがあったのは、米露交渉の結果が出る前までだったろう。せめて、医療保険改革法案が通る前までだった。だが、後の祭りである。

もう進展の得られる交渉は困難だろう。オバマ政権は窮地を脱してしまったもの。米国側には、譲歩するべき理由の多くが消えてしまったもの。中国が米国債を買い続けるつもりとなれば、万が一日本が米国債を売ってきても耐えられる、ということだし。



『わが家の歴史』の喫煙シーンがちょっと気になった件

2010年04月19日 20時02分20秒 | 俺のそれ
そういえば、時期はずれとなってしまったんだが。

中々に興味深いドラマになっていて、楽しめましたよ。
配役も、意図的な「年齢の逆転」という盲点を衝いて、兄弟なんかが年齢を重ねていった後の違和感を軽減するのに、大変効果的となっていましたな。ああ、こういう技は、舞台のものなのかもしれない。

お馴染みの、「三谷組(?、三谷作品?)」によく登場してくる人たちと、その他大勢の豪華な出演陣は本当に見ごたえがあった。

主な歴史的エピソードなんかをふんだんに盛り込み、「ああ、そういえば、そういうことがあったな」という記憶をなぞるのが楽しい。ダメなお調子者の父ちゃん役の西田は、どこかでみたような人物だなと思ったら、まるで「両さん」(こち亀の)という感じの人なんだな。あれこれ手をつけるけど、失敗ばかり。時代の先端を行きつつ、流行りを先取りしてくる嗅覚は見事なのだが、事業となると必ず破産というか破滅的結末を迎える、という、お約束が、まさしく両津的なんだな(笑)。


佐藤浩一の、毎度毎度の、あの暑苦しさ、あれって、天性の「昭和」の生き神というか象徴的人物像(*)なんだな。

(*):それがものの見事にハマっていたのが、例の問題ドラマ『官僚たちの夏』であった。ビッグ3や保守系の感情を逆撫ですることになったであろうドラマだったからだ。しかもそのメインスポンサーが何を隠そう○ヨタだったのさ。制作側の意図が、別に反米的ということではなかったにせよ、向こうにとっては「面白くない」ということになり、あのドラマは低視聴率が運命づけられてしまったはずだ。TBSはその”お仕置”を食らうことになったのではないのかな。あのドラマの再放送とかDVD化とかは、恐ろしくて実施できないであろう、ということは間違いないな、多分。
どこからか圧力がかかる、ということさ。そういうのがない、というのを果たして証明できるかな?



この『わが家の歴史』では、変な活動家の左翼かぶれが、どちらかといえば「悪いイメージ」として描かれており、配慮がうかがわれた。あと、佐藤に文句を言うシーンがあったのだが、その時にも「もう今はそういう時代じゃないんだ」みたいに言わせることで、これまでの関係を肯定的に捉えるように配慮されていた。TBSと同じ轍は踏まない、というか、フジ系だから当然といえば当然か(笑)。


ああ、それから、昔は確かに喫煙率が高かったのは事実だけど、いくらJTがスポンサーだからといって、今の時代にあからさまな「喫煙シーン」というのは、あまり用いられず、むしろ海外なんかでは回避されているように思うが、『わが家の歴史』ではやたらと何人にも喫煙させてるんだよね。


それって、どうよ?
とは思った。


んー、ドラマ制作だって、ひとつの「商売」でやってるんだし、金が入ってこなけりゃ作れないから、スポンサーの気分もよくしてあげなきゃけいないし、放送局の方針みたいなのもあるだろうし、板挟みとかちょっと辛い部分とか、そういうのはあるだろうね。
だけど、こういうのも反骨心といいますか、作り手側の矜持というのか倫理というのか、てやんでい、という風な部分がないと、靡くばかりでいいのかな、とか、そういうのは思いますよね。


ま、しかたがない、といえば、仕方がない、しょうがない、ということになってしまうと思うんだけど、残念な部分ではあるよね。昔から、音楽の人とか芸術関係の人たちとかって、そういうのと対峙してきたんじゃないかと思うんだけど、どうなんだろうかな、とか。




高まる自由民主党の存在感??

2010年04月17日 14時03分21秒 | 政治って?
といっても、日本ではない。
勿論、今の自民党にありえるわけがない(笑)。

イギリスの話である。
日本で流行りの「第三極」という、自由民主党がどうやら勢いがあって躍進しているようなのである。

英 党首討論は第3党に軍配 NHKニュース

記事中では、

『自由民主党のクレッグ党首は「戦後65年間、交代で同じ誤りを繰り返してきた二大政党から離れ、本当の変革を実現する」と訴え、既存の政治を変える意気込みを示しました。テレビ討論直後に行われた世論調査では、クレッグ党首がいちばんよかったと答えた人が51%、キャメロン党首が29%、ブラウン首相が19%と、議会第3党のクレッグ党首が最も高い評価を得て、二大政党のリーダーを抑え、存在感を強めたと受け止められています。』

と述べられています。

 裏山鹿~by 谷垣総裁

ですな。

ブラウン首相の19%というのは、笑えるけど。つーか、ヨソの国のことを言える立場にはないんだけどな>日本(シクシク)

それにしても、大躍進の過半数超え51%とは、クレッグ党首はお見事ですな。
議会制民主主義の大先輩である英国も、大変そうではあります。

鳩山政権が事あるごとに取りあげてきた「エゲレスでは…」という出羽守っぽい大臣が多かったと思うが、今となっては彼らが何というのかうかがってみたいね。自由民主党に変わってもらうとは言わないでしょうけど(笑)。




枝野大臣は、まず与党を仕分けせよ

2010年04月17日 12時06分01秒 | 政治って?
政治家が「このような政策を」と主張する時には、もっと知恵を結集して、準備万端整えてから、こうすべきだ、というようなこと言っているのかと思っていた。だが、日本という国では、どうやらそうではないようだ。多くは、場当たり的な、長期的展望のない、短絡的な意見というものが通用してしまう、ということなのかもしれない。そういうカメレオンみたいな政治であっても、本人たちがそれで当然という認識なのであろう。酷い話である。


民主党がどうこうという以前に、日本の政治の基礎そのものが、あまりに杜撰であるとしか思えなくなった。これは政治の退化といっていい現象なのかもしれない。普通の人であれば、たとえば昨日までは阪神虎キチだったものが、急に巨人命とかに転向することって、あんまりないでしょう?それまでは、散々「いかに阪神は素晴らしいか」ということを力説していたのに、突然ある時から「やっぱり虎キチはダメだ、巨人が一番」とか言い出すのって、どう考えたってヘンではありませんか?

ところが、日本の政治家の少なからずが、まるで熱病のように往ったり来たりするだけで、物事を落ち着いて考えたり議論したりということが、極めて弱くなっているのだ。以前には、「~~審議会の答申」といえば、それなりの重みがあるものであり、専門家が議論を重ね英知と良識に基づいて国の方向性を打ち出すという意義があったように思う(個人的印象に過ぎないのかもしれないが)。現在では、御用学者が跋扈するようになり、都合のよい振付と結論ありきの形式的な権威付け機関へと成り下がり、アリバイ作りと既存権力構造の追認装置としての役割しか果たせなくなってしまった。

これは、参議院の議論でも似たような傾向が見られる。参院が否決するというのは滅多になかったが故に重みのあったものであり、裁判でいえば「上級審から差し戻し」みたいに、「もっと議論を尽くしなさい」という部分はあったろう。
今の日本の国会には、既に格式というようなものは存在しない。以前には残されていた「紳士的ルール」というものが完全に崩壊し、「禁じ手」のような心理的障壁もなくなってしまったようなものだ。何でもアリ、ということである。文章(具体的には法律)に書いてない、ということで、平たくいえば「条文に書いてなけば、何をやってもいい」というような、安易な場になってしまったのだ。本音を言えば「勝てばいい、勝つ為なら何をやってもいい」という、荒んだ心性が現れる場になってしまったということだ。そこには、政治的な良心なぞ存在しない。

勝つためなら、昨日まで阪神の良さを散々喧伝していた人間が、今日になったら突如巨人が一番と言い募る人間に変わっても平然としている、ということである。そんな政治家をどうやって信じることができるのか?


さて、本題に戻ろう。
枝野大臣は、以前には何と言っていたか?
郵政職員を8万人リストラしろ、と言っていたわけですよ。もうお忘れですか?
民主党もリストラ推進派へ

国家公務員の新規採用を半分にしろ、というのも枝野議員の念願だったわけですね。わかります。
今の日本郵政の問題については、どう考えるのかきちんとケジメというものをつけるべきなのではありませんか?たったの4、5年くらいで、こんなに豹変できるものなんですか?(笑)こういう時だけ、都合よく「君子豹変」なんて言い出すのかもしれませんがね。


じゃあ、菅財務大臣は、何と言っていたか?
郵貯と簡保をなくす、と言っていたでしょう。それも覚えていられないほどなんでしょうか?まるで、少し前の自分の発言を忘れる鳩山総理みたいですね。
参院採決は否決(解散閣議決定だ!)

しかも上限は「300万円」ですよ?その掛け声は、どこにいった? 
それなのに、何で今になって「倍額の2000万円に」とか言い出すわけ?

当時の岡田代表だって、上限を引き下げと言っていましたよね?
民主党の郵政改革プラン

直ちに700万円に引き下げという意見はどうなったんですか?


これが、でたらめ政治、場当たり政権の実態だ。
民主党の政策には、しっかりと考えられた形跡のないものが非常に多いのである。それは議論がないからだ。厳しい反対意見や批判に、全て目を瞑って知らないふりをするからだ。全然違う反論―たとえば自民党が悪い、悪い政治家がいた、官業との癒着がある等―だけに終始してしまうからだ。

だから、政策がよくなる、何かが改善される、といったことがないのである。

そうして、突拍子もないことを言い出したり、手のひらをコロッと返したり、両極端に豹変したりと、支離滅裂な政治状況を生み出すということになるわけである。

因みに、以前舛添さんは、確か次のように言っていた。
「民主党政権の大臣の方が優秀なので、欲しい人が多い」
自民党議員の閣僚候補よりも、人材の揃っている民主党が羨ましい、ということなのだそうですよ。そういう政治家を揃えていながらにして、この有様、この体たらくということは、絶望あるのみ、ということになるのですよ。