こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

山の標高ってどこからどこまで?

2024年06月19日 | 博物館・科学館

 さて、富士山の標高は「3776m」ですが、コレはどこからどこまで?と説明できますか?

 そんな疑問にお答えできるのが「地図と測量の科学館」にて開催されている「企画展 山の「地図と測量」 -地形図と標高‐」。

 この企画展では「山」の地図と測量にスポットを当て、そこから「標高」の定義、測量の仕方。そこにある問題点、さらに地図から山の姿を想像する方法。さらにハイキングや軽登山に適した山の紹介をしています。

 それでもって「富士山」の標高ですが、当然ながら「山頂」付近にある地図の基準の一つとなる「三角点」。では「地面側」は?といいますと、コレは「日本水準原点」です。

 日本水準原点は、日本国内すべて「標高0m」の基準点でして、コレは「東京湾の平均海面」が基準となるのです。

 つまり、富士山の「3776m」というのは「東京湾」の平均海面高さである「日本水準点」から「富士山」に設置されている「二等三角点 富士山」の標高である「3776.29m」がさだめられたのです。

 ただし、一番最近の測定では「二等三角点 富士山」の北側にある岩石が「富士山の最高地点」になるそうで、コレは「三角点」より61cm高いそうです。

 また、地図から山の姿を想像する等高線の読み方や、地図として山を立体的に表現する方法が紹介されていましたね。

 それと、登山をするにあたって重要なのが「登山道」。

 遭難者の9割は「登山道から外れて」など、正規登山道から外れたりして迷ってしまった事から起こっているそうで、「登山道」の正確さはとても重要なのです。

 しかし、地図を作るにあたり、すべて現地調査をするには時間も労力が莫大にかかってしまいます。特に登山道は土砂崩れ等により変更を余儀なくされたりすることもありますから、早急な更新が必要になり、測定して5年後に更新なんて悠長な事はできませんからね。

 そこで、「航空写真」によって登山道を把握する方法がとられています。が、多くの山は木が多く森となっているために「登山道が木に隠れて見えない」のです。

 そんな事態を解決する方法として、現在使われているのが「携帯電話」による「位置情報サービス」を利用した「ビッグデータ」を使って登山道を把握する方法です。

 登山情報サイトによる投稿や不特定多数の匿名位置情報データから地図上の登山道とデータからの登山道、実際の登山道を比較、割り出しています。実証実験でもこの「ビッグデータ」からの情報の信頼性が高い事も証明され、現在ではこの方法が主流となっているそうです。

 展示の最後には「国土地理院」の周辺にある「三角点」がある山として「筑波山」などの比較的容易に登れる山が紹介されています。

 ここで、「筑波山」に「一等三角点」が紹介されており、なんだか実際に見たくなってきちゃいましたよ…。山頂付近まで「ケーブルカー」や「ロープウェイ」があり、そんなにキツク無いようですし、行ってみようかな…。

それでは、本日の登場人物はなぜだか「地図」関連の話題に登場することが多い「狆」の「Chiefille」で「女子高生」の「浅葱」さん。「地図と測量の科学館」にて「企画展 山の「地図と測量」 -地形図と標高‐」が開催されており、それを見に来た「浅葱」さんでして…。ちなみに背景は「企画展 山の「地図と測量」 -地形図と標高‐」の展示室入り口付近なのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久々に筑波で遊びましたよ | トップ | 火山がなくても出る温泉。 »

コメントを投稿