こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

羿、太陽を射る

2024年06月09日 | プラネタリウム

 6月と言えば「梅雨入り」ですが、北半球では一年の内で一番昼の時間が長い「夏至」がある月でもあるんですよね。

 そんなワケで今月の「久喜プラネタリウム」のテーマ番組は「羿、太陽を射る」です。

 まず「羿」ですが、「げい」と読み、中国神話に登場する「弓の名手」でして、「天帝」の家来の一人。

 中国の神話では「太陽」は10あり、扶桑树に住んでいてそれぞれが一日ごとに交代で空に現れるのですが、それが何かしらの原因で、10一遍に空に出るようになってしまったのです。

 一つでも十分な熱を持つ太陽が10もあるわけですから、地上はもう大変な暑さになってしまったのです。そこで「天帝」は「羿」に白羽の矢と白木の弓を与え、「地上を救ってこい」と命令したのです。

 地上がこのようなことになってしまっている原因は「太陽」が10も出ているからですので、「羿」は太陽を一つ残してすべて射落として、地上には平穏が戻ったのでした。

 が、この事に「天帝」は腹を立てたのです。なんでも「太陽」は「天帝」の息子たちで、その息子たちを射落とすとはと「羿」を叱責し、地上に追放したのです。

 天から追放された「羿」とその妻「嫦娥」は「不老不死」ではなくなってしまったために「崑崙山」に住む「西王母」より不老不死の薬をもらったのですが間違いから「嫦娥」が二人分の不老不死の薬を飲んでしまったために体が浮き、月へと行ってしまったのです。

 そのご「嫦娥」の体は「ヒキガエル」となったとか「白いウサギ」になったとかで。要は「月の模様」がそのように見えるという理由の神話でもあるんですね。

 「天帝」も自分の息子の事なんだから「羿」に頼まず自分で言えって話ですよ…。

 また番組では「夏至」の南中高度の話やここ最近の太陽活動の活発さについても解説されています。

 それでは、本日の登場人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。なんだかんだで中国の神話も他のアジア系神話のごとく「とんでも」系な話なんですよね…。

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