こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

「花祭り」は仏教のクリスマス?

2017年04月09日 | 一般

 昨日4月8日は「花祭り」。桜の花も満開のピークから少し散り始めになってきていて「花祭り」っぽいですね。がこの「花祭り」は、桜の花は関係ありません。

 そもそも「花祭り」とは仏教の開祖である、「釈迦」の「生誕を祝福する」仏教行事で、正式名称は「潅 仏会」や「仏生会」といわれ、「花祭り」は明治以降の名称だそうです。また、宗派や、地方によっては「浴像会」、「降誕会」などともいわれているようで す。この行事は古代から釈迦の生まれたインドで行われてきた行事からのもので、日本ではお盆とともに仏教伝来からのとっても長い歴史があるのです。その始まりは、「推古天皇代」に「聖徳太子」の提唱で元興寺で行われたようですね。

 花祭りの日には各寺で花で飾った「花御堂」が作られ、そのお堂には大抵は「銅製」の「幼仏像」がまつられており、甘茶を参拝者が誕生仏にかけるの です。その行為から甘茶を潅ぐって事で「潅仏会」と呼ばれるようになったようですね。それで、この「甘茶」とは「砂糖入りのお茶」というわけではなく、薬 草の一種である「ユキノシタ科」の「アマチャヅル」を煎じてつくったお茶で、漢方薬店で売っているらしいので、花祭り以外でも飲めます。花祭りでは「花御 堂」におられる「幼仏像」に甘茶をかけ、お参りした後、お寺によっては「甘茶」をいただけるところもあります。「甘茶」は麦茶に似た「褐色」で「ちょっと甘く」また「ちょっとにがい」ような不思議な味にトロリとした飲み応えがまたいっそう不思議な感覚を与えてくれます。 さて、「釈迦」の「誕生日」ってこの花祭りは「仏法」来ており、釈迦が生まれたのは4月8日夜半とされますが2月8日説もあるようです。さらにその当時は 「旧暦の日付」だから今は月遅れの5月8日に催す地方もあるようです。あと、釈迦の生まれにはこんな話が有ります。

 釈迦の父は釈迦族の王、母は磨訶摩耶(マカ・マーヤ)と言います。摩耶夫人は35歳の時、ある夜六つの牙を持つ白像が天より降りて右脇より体内に 入る夢を見ました。バラモンの夢占師に聞くと、インドでは象は聖獣とされているため、まさに吉夢で、世継ぎ誕生の兆しと告げられました。マーヤはまもなく 懐妊し、出産のため里帰りの途中に立ち寄ったルンビニ園の庭で休息中、無憂樹の花を手で折ろうとしたところ、右脇の下から釈尊がお生まれになったとされ、 釈尊は生まれた直後に周囲を見わたし七歩あるいて右手を天に指し左手を大地に向けて「天上天下唯我独尊」と言ったようですよ。その時天竜が天から下って甘い露を潅いだ、という説話が元になっています。ちなみにこの「天上天下唯我独尊」とは「宇宙間に自分より尊いものはない。人間一人ひとりが宇宙にただ一つし かない命をいただいている尊い存在」だという意味だそうですよ。

 「クリスマス」が「キリストの誕生日」なので、「お釈迦様」の誕生日である「花祭り」は「仏教」での「クリスマス」と同じ意味をもつわけですからもっと盛り上がっても良いと私は思うんですけどね。

 それでは、本日の登場人物は、久々に「日にち行事」系の話なのでこの方「日名子」さんです。「花祭り」ってコトで「ミニスカサンタ」にあやかって「ミニスカ巫女」な「日名子」さん。でも「巫女さん」って「神道」ですよね?

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